驚き！ニッポンの底力
驚き！ニッポンの底力 NHK https://www.nhk.jp/p/ts/XQN61JP49Y/
放送 NHK BSプレミアム。2023年8月12日(土)。
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【※以下ネタバレ】
世界に誇る日本の技術力に迫る！
内容
驚き！ニッポンの底力 宇宙開発物語
[BSプレミアム] 2023年08月12日 午後7:30 ~ 午後9:00 (1時間30分)
世界に誇る宇宙開発技術を深掘りし、日本の底力を再発見！世界最小クラスの月面ロボット、ゴムと空気が使えない月面での探査車のタイヤ、世界初・宇宙ごみ処理への挑戦…。
２０２３年は「月開発元年」と言われ、日本でも世界注目の技術が開発中だ。■８月２６日に月に旅立つ予定の、世界最小クラスの変形型月面ロボット。活かされたのは日本が誇るオモチャ技術！■研究中の有人月面探査車で、全く新たな発想が求められたのがタイヤ。厳しい環境ゆえにゴムが使えない。壁の突破口は、意外な動物の足の構造だった！■今、大問題の「宇宙のゴミ」。難題にいち早く立ち向かった日本人の世界初の試みに迫る！
・変形月面ロボット
JAXAが8月に月に向けて送る月着陸実証機SLIMには、直径8センチ・重さ250グラムの野球のボール大のロボットが積み込まれている。このロボットはおもちゃ会社のタカラトミーとJAXAが共同開発したもので、月に着陸すると真ん中から半分に分かれ、全体が車輪の様になって移動する。目的は月面に着陸したSLIMの状態をカメラで撮影すること。
開発中に、月面の砂レゴリスは非常に粒が小さく、普通に走らせると砂に埋もれて進めなくなることが判明。砂浜を進むウミガメにヒントを得て、車輪をバタフライの様に互い違いに動かす事が出来るようにして課題をクリアした。
・民間による月面着陸
日本のベンチャー企業ispace（アイスペース）社は今年4月民間による世界初の月面着陸に挑んだ。ispaceは2040年に月面に町ムーンバレーを作るという目標を掲げ、そのために民間で月に物資を送ることを目指している。
月着陸は時速6000Kmというスピードを減速させて目標地点に到着しなくてはいけないため、技術的に極めて困難。ispaceは民間企業であることを生かし、世界各国の会社と連携して技術を組み合わせ月着陸船を開発した。
ispaceが今までに集めた資金は270億円。ispaceは2040年の最終目標に向けて、いつ何を達成するかを具体的に細かく計画し、明快なプレゼンをすることでスポンサーから資金を集めることに成功した。
月着陸船は2022年12月に打ち上げられ、4月に着陸を試みたものの最終的に失敗した。しかしispaceとしては、計画の10段階の内7つまでは成功したので、次は2024年にまた着陸船を打ち上げ予定。
・月の宇宙ステーション
月探査計画アルテミス計画で、月を周回する宇宙ステーション「ゲートウェイ」が建設される予定。ゲートウェイは、地球から来た宇宙飛行士がゲートウェイで月着陸船に乗り替えて月に行くために使用される。直接月に行くと燃料が大量に必要だから。
また将来的には火星に向かうロケットに燃料を補給する場所としても利用される予定。
・月面車のタイヤ
トヨタはJAXAが開発する月面車のタイヤの開発を担当している。月ではゴムタイヤは熱に耐えられないため、金属のコイルスプリングで形を作り、ウール状のステンレスで覆った特殊タイヤを開発した。
・スペースデブリ対策１
地球の周りの宇宙にはスペースデブリと呼ばれるゴミが多数漂っている。それは「運用が終了、あるいは故障した人工衛星」「ロケットの上段部分」「爆発・衝突で発生した破片」などで、人類が宇宙開発を始めて以降ひたすら増え続けている。
JAXAの場合は、人工衛星にデブリが迫っているか調べており、またアメリカの専門機関から情報をもらえる。しかし民間の衛星はそういう情報が得られないので、JAXAはスペースデブリの危険を予告してくれるアプリを開発して無料配布した。
・スペースデブリ対策２
日本の会社アストロスケール社は、スペースデブリ除去技術を開発している世界最先端の企業。JAXAとも連携し、デブリを磁石で回収する技術を開発中。
