【歴史】感想:NHK番組「神田伯山の これがわが社の黒歴史」第7回「カルビー 夢の製造ラインの誤算」(2023年8月2日(水)放送)

神田伯山の これがわが社の黒歴史(NHKオンデマンド)

神田伯山の これがわが社の黒歴史 NHK https://www.nhk.jp/p/ts/XL1JYWZLNZ/
放送 NHK総合

【※以下ネタバレ】
 

黒歴史とは、苦労の歴史。どの会社も一つや二つは抱える、企業の失敗の物語を、ほじくり返してまいりましょう…。

 

第7回「カルビー 夢の製造ラインの誤算」(2023年8月2日(水)放送)

 

内容

神田伯山の これがわが社の黒歴史(7)カルビー 夢の製造ラインの誤算
[総合] 2023年08月02日 午後11:00 ~ 午後11:30 (30分)


神田伯山が企業の苦労の歴史を語る!次回は「#7カルビー夢の製造ラインの誤算」。当事者曰く「大人になってこんなに怒られるとは…」一体何が?『メダロット』が再現!


今宵も、神田伯山の講談にて企業の苦労の歴史を。「#7カルビー・夢の製造ラインの誤算」。時は2005年。会社の新たな旗印となる“画期的なお菓子”の開発に挑んだカルビー。働く女性の小腹を満たす夢の新商品を世に送り出すべく、自社工場での製造ライン構築を任された担当者。時間も場所もない中四苦八苦して理想の製造ラインを作り上げたものの…。大人気のコマ撮り再現VTRは『メダロット』のキュートなロボットが参戦!


【出演】講談師…神田伯山,【語り】星麻琴

 
 今回の黒歴史の会社はカルビー


一幕 始動

 2005年(平成17年)。カルビーは働く女性をターゲットに「薬膳」をキーワードにしたしっとり触感クッキー「ひとくち美膳」の開発を開始した。しかし、それまでカルビーは「切って揚げる」的な商品しか取り扱ったことはなく、クッキー作りは未知の領域だった。


二幕 無理難題

 そしていざ工場に生産ラインを作ろうとしたものの、場所が空いていなかったため、ラインを二つの階に分け、上の階で作ったものをベルトコンベアで下に運ぶというトリッキーな生産ラインとなってしまった。


三幕 誤算

 生産ラインがようやく完成し、いざ製品を作ろうとしたものの、輸入したイチジクとかの箱に枝や細かい葉が混じっていて、輸出元では問題にならなくてもカルビーの製品管理的には大問題な状態に。慌てて、工場の人間、さらにマーケティング・営業などの人間をかき集め、手作業でちまちまゴミを取り除く羽目になった。

 ようやくごみを取り除いて生産を開始したものの、クッキーに混ぜたショウガの繊維がカッターで上手く切断できず、まるで髪の毛が混じっている様な外見になってしまった。

 さらに上の階から製品を運んでくるラインが上手く整理されずに渋滞になってしまい、工場の人間が手で整理しなければならなくなるなどトラブル続き。不良品率は40パーセントにも達し、作れば作るほど赤字状態。しかし幸か不幸かひとくち美膳は人気が無く、一年半で終売となってしまった。


四幕 教訓

 しかし、その後カルビーがシリアル製品に参入して大ヒットになった際、生産の現場でひとくち美膳の失敗の際のレポートが活用された。


感想

 黒歴史というからにはもっともっと壮絶な失敗を期待してしまうのですが、今回はなんか微妙な内容で見ている方も顔が微妙になってしまった…… まあ「担当した社員にとっては、この失敗でクビになるかもしれなかった、思い出したくもない黒歴史」ということには違いはないと思いますけど。
 
 しかし「合意とみてよろしいですね」とかメダロット知らないと通じんだろ(笑)

 

講談師の神田伯山が「企業の黒歴史(=苦労の歴史)」を講談にして語る異色の経済番組!黒歴史を笑いに変えながら、今に生きる教訓をあぶりだす。
個性豊かなキャラクターによるコマ撮り演出も必見です!


MC 神田伯山 (講談師)

 

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