【歴史】感想:NHK番組「神田伯山の これがわが社の黒歴史」第8回「キリン 第三のビール12連敗の苦汁」(2023年8月23日(水)放送)

神田伯山の これがわが社の黒歴史(NHKオンデマンド)

神田伯山の これがわが社の黒歴史 NHK https://www.nhk.jp/p/ts/XL1JYWZLNZ/
放送 NHK総合

【※以下ネタバレ】
 

黒歴史とは、苦労の歴史。どの会社も一つや二つは抱える、企業の失敗の物語を、ほじくり返してまいりましょう…。

 

第8回「キリン 第三のビール12連敗の苦汁」(2023年8月23日(水)放送)

 

内容

神田伯山の これがわが社の黒歴史(8)キリン 第三のビール12連敗の苦汁
[総合] 2023年08月23日 午後11:00 ~ 午後11:30 (30分)


神田伯山×企業の黒歴史。キリンの第三のビール開発ドタバタ劇!「裏切ってごめんなさい」「権力があれば…」再現Vは『マジンガーZ』苦汁をなめた当事者に迫るゼーット!


神田伯山×企業の苦労の歴史の経済番組!お盆休み明けは「#8キリン・第三のビール12連敗の苦汁」!時は2010年代。ライバル各社との激しい競争の中、ヒット商品を生み出せず気づけば11連敗…。起死回生、第三のビールジャンヌ・ダルクにと抜擢されたのはエネルギッシュな若手女性社員。自分らしいアプローチで新商品開発に乗り出すも…。苦汁の日々を再現するのは『マジンガーZロケットパンチで乾杯だゼーット!


【出演】神田伯山,【語り】池田伸子

 
 今回の黒歴史の会社はキリン。


一幕 混沌

 2004年(平成16年)。某社が麦芽の代わりにエンドウ豆を使った「第三のビール」を作ってヒットさせたため、キリンも負けじと翌年大豆を原料にした第三のビール「のどごし生」を出すと大ヒット。しかしその後第三のビールに各社が参入したことで競争は激化し、キリンはその後はヒット商品を生み出せず、新製品を作っては生産中止の繰り返しで、2007年から2013年にかけてまさかの11連敗となってしまった。


二幕 抜擢
三幕 相棒

 第三のビール作りは、他社製品はもちろん自社の既存の製品とも被らない全くの新作を作らなくてはならず、どういう製品を作ればいいのか試行錯誤の連続だった。それでも、2017年、キリンは切り札としてかつてのヒット商品の名前を冠した「のどごしスペシャルタイム」を開発した。


四幕 爆散

 ところが「のどごしスペシャルタイム」は缶のデザインがオシャレ過ぎてインパクトが弱かった上に、ビールの「のどごし」の印象が強すぎて、新製品としてまるで目立てておらず、すぐに販売中止になってしまった。


五幕 糸口

 その後、コンセプトとして原点回帰を掲げ、ビールの製造・原料を第三のビールに応用した「本麒麟」を2018年に発売。名前も缶のデザインも「のどごしスペシャルタイム」の失敗を生かしたもので、たちまち大ヒットした。


感想

 今回はビール回。基本的に酒を飲まないので「第三? じゃあ第二のビールもあるのかよ?」レベルの認識で見ておりました。しっかしまあ、売り場にあれだけ製品が並んでいたら、そりゃあ新製品開発も大変だろうなぁと思いました。

 あと黒歴史の戦犯(笑)のマーケティング部の女性の人が、お客さんから売れなかった「のどごしスペシャルタイム」について、こんな美味い製品は初めてと言われたといって涙ぐむシーンは良かったですな。公式サイトによるとプロデューサーが撮影時に粘ってあそこまで持って行ったらしいです。演出しすぎじゃね(笑)
 
 

講談師の神田伯山が「企業の黒歴史(=苦労の歴史)」を講談にして語る異色の経済番組!黒歴史を笑いに変えながら、今に生きる教訓をあぶりだす。
個性豊かなキャラクターによるコマ撮り演出も必見です!


MC 神田伯山 (講談師)

 

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