【ゲームブック】ゲームブック好き必読! 記事『幻想迷宮書店代表・酒井武之氏と,新作「護国記」の著者・波刀風賢治氏インタビュー』

護国記 (幻想迷宮ゲームブック)

電子書籍ゲームブックの世界に新たな可能性をもたらす。幻想迷宮書店代表・酒井武之氏と,新作「護国記」の著者・波刀風賢治氏インタビュー - 4Gamer.net
https://www.4gamer.net/games/999/G999905/20181203003/

www.4gamer.net

 
 2018年末になって、ゲームブックマニア大注目の記事が掲載されました。2010年代になおゲームブックを発売し続けるブランド「幻想迷宮書店」の代表・酒井武之氏と、このブランドで超大作新作ゲームブック「護国記」を書いた波刀風賢治氏、の御二方へのインタビューです。これが内容が濃いので、ゲームブック好き必読です。

参考

ゲームブック】記事『「ドルアーガの塔」を電子書籍化した幻想迷宮書店が語る今と未来 』にゲームブックの明るい未来を見た
http://perry-r.hatenablog.com/entry/20160507/p4

perry-r.hatenablog.com
 

●「護国記」とは

「護国記」はパラグラフに番号を振らず,ハイパーリンクをタップすることで直接該当ページにジャンプする「ナンバーレスパラグラフ」,アイテムやフラグの管理がいらない「シームレスフラグシステム」といった試みを取り入れ,紙に換算して2934ページという大ボリュームによって細かな分岐を実現する,電子書籍のメリットを活かした現代型のゲームブックだ。


 物語では,太古に魔神を封じ込めた五つの国を舞台に,主人公であるひ弱な文官・ライゼの成長と冒険が描かれる。ハイファンタジーの王道を行く,作り込まれた世界観と,中盤以降に広がる広大な世界をさ迷う冒険感覚が大きな魅力である。

 

最終的には3000ページ,1600~1700パラグラフほどの大作になり,自分自身でも驚いています(笑)。

 
 3000ページ,1600~1700パラグラフ……凄すぎる。というか、よくそれだけの大作を完成させられたもんだなぁとビックリです。


●波刀風氏がプロになった理由

波刀風氏:
 子供の頃から読書やゲームブックが好きで,宮沢賢治のような小説家になるという夢もあったんですが,いつしかそれを忘れて日々を過ごしていました。その後,少し重い病気にかかってしまい,そのときにゲームブックと夢のことを思い出したんです。それから同人サークルに参加するようになり,30パラグラフくらいの短編から中編まで,5年ほどのあいだに大量に書きました。


4Gamer
 そこから,どのようにプロへ転向したのでしょうか。


波刀風氏:
 「こんなに面白いものが世の中から無くなりかけているのなら,そうならないくらいの名作を書けばいいんじゃないか」と思い,いろいろなところにコンタクトを取りました。その中に酒井さんの幻想迷宮書店があったんです。

 
 21世紀にこういう書き手がまだいてくれて嬉しい。


●シームレスフラグシステム

4Gamer
 では「護国記」における,システム的なこだわりについて聞かせてください。


波刀風氏:
 なんと言っても,アイテムやフラグの管理がいらない「シームレスフラグシステム」ですね。普通のゲームブックでは,入手したアイテムを読者自身に管理してもらいます。「この鍵を持っているなら○番へ。持っていないなら×番へ」……というアレですね。「護国記」ではこうした手間は必要ありません。読者も気づかないうちに見えないフラグが立って,自然に分岐が行われるんです。


波刀風氏:
 アイテムを持っているときと,そうでないときのそれぞれの展開で,別々にページを用意しています。途中までは同じ文章が続き,結末だけが変化しているんです。

 
 1990年代にノベル系のゲームで散々体験したパターンですね。前とは異なる選択肢を選んだのに文章が変わらないので「あの選択肢は意味が無かったのかな?」と思っていたら、最後の方でほんの数行だけ微妙な変化が有って別展開だと解るというやつ……、手でフローチャートを書いていたころは、こういうシステムに泣かされましたよ……


●絶対に読みたいゲームブック40選

4Gamer
 なるほど。すごく納得のできるお話で,続編がますます楽しみになりました。
 楽しみといえばもう1つ,幻想迷宮書店から12月1日に「絶対に読みたいゲームブック40選」がKindleストアで発売されますね(関連記事)。


酒井氏:
 はい。こちらは歴史的名作から現在でも手に入るものまで,計40作品を厳選して紹介しつつ,お試しのゲームブックも付いてきますので,このジャンルをまったく知らない方にも読んでいただければと思います。

 
 うーん、これは護国記共々買うしかないか……、キンドル今まで未体験なので敷居が高そうですが、既にiOSアプリとか任天堂ゲームのダウンロードとかはしたことあるからなぁ、それと似たようなもんですかね? 
 
 2018年末なのにゲームブックが息を吹き返しそうで嬉しい記事でした。
 
 
絶対に読みたいゲームブック40選 (幻想迷宮ゲームブック)
 
 
 
 
 
 

【コミック】記事:美内すずえ先生が「ガラスの仮面」について語ったトークショーの内容が興味深い

ガラスの仮面 49 (花とゆめCOMICS)

【イベントレポート】美内すずえ、「ガラスの仮面」にケータイが登場した理由や好きな喫茶店の条件語る - コミックナタリー
2018年12月8日 9:30
https://natalie.mu/comic/news/311331

natalie.mu

 
 完結していないのに、既に誰もが「演劇漫画の最高峰」と認める、と思われる「ガラスの仮面」。こちら、30年以上前から読み続けている熱心なファンですが、いつの間にか連載が花ゆめ本誌から消え去り、移籍した別冊花ゆめは今年休刊(まあそれ以前にもうここ数年連載もしてなかったけど)、とファンとしては「この先どうなるのか?」とヤキモキ状態。

 そんな中、最近何をしているのかと気が気じゃなかった美内すずえ先生がトークショーに参加されたとのこと。内容は以下のようなものだったようです。

●挨拶

美内すずえトークショー」が、去る12月7日に東京・吉祥寺シアターにて開催された。


美内は「『ガラスの仮面』の連載を始めて42年。ところどころ休ませていただいているので実質的にはそれほどではないんですけど、長い年月でいろんな方がそれぞれの読み方をしてくださっている。『早く続きが読みたい』というお声が多くて、作者冥利につきるというかありがたいことだと思っています」と挨拶した。

 
 

●ファンは怒っている

しかし連載が長期になっていることで、美内にはファンからさまざまなメッセージが届くという。「(翻訳版が刊行されている)イタリアの70代の方から『早くマヤと真澄を幸せにしてくれ』『私が生きてるうちに終わらせてくれ』というメールが来ていたんですが、この頃届かなくてドキドキしていて……。


日本人のファンからも『私は怒ってる。もっと早く描け』とも。というのも、その方の叔母が『ガラかめ』の大ファンだそうなんですが、危篤だと。『こういうファンがいることも知ってください』とメールがありました。こちらもプロなので文面を読むとそこに真実がこもってるかはわかります。遅れているお詫びに色紙を描いてプレゼントしました。亡くなる寸前に間に合ったそうです。


40数年の間に、亡くなられた読者の方がいっぱいいることは知っています。本当に申し訳ないと思っていて」と複雑な心境を明かした。

 
 

●携帯電話登場

来場者からの質問コーナーでは、「ガラスの仮面」42巻で突如登場した携帯電話の話題に。「ケータイが登場したとき、批判は予想していました。最初は黒電話で、途中から白っぽい電話になり。外でかける電話も最初は10円玉を入れて、テレカを入れて、そのうちケータイが流行り始めて、困ったなと。テレカを使ったりしているのを、若い子が理解できなくなる時代が来る。だからどうしてもケータイを出さなきゃいかん、と。いろんなご意見をもらったんですが、ただ『この批判は一時的なもの。あと10年も経ったらケータイも古くなる』と思って、開き直って出しました」

 
 

●話が先に進まない訳

ファンが待ち望んでいる、「ガラスの仮面」の続きについても語った。

「どう表現したらいいのかと思ってる部分があって。単行本を読んでくれた方はご存知だと思いますが、作中で紅天女が災害について語るところがあるんです。日照りが続いたり、悪いことが起こったりするのは、人間の悪しき想念が引き出していると。これ以上人間をのさばらせたくない、山から火を噴き、大地を揺らし、大津波を持って人を滅ぼす、という意味のセリフを書いたんです。その後に阪神・淡路大震災が起きてびっくりして、それから地震が何度もあり、マンガで描いた紅天女のセリフが現実化しているような印象を受けたんです。


東日本大震災があったときは、この作品をこのまま出していいんだろうかと思って。実は、これからもっと激しいセリフが出てくる。マンガにはまだ描いてないんですが、セリフはできてるんです。それが描けなくてですね……」


「私の親戚や知人も被災してます。(紅天女のセリフで)震災で家族を失った人たちが傷つけるんじゃないかと、このまま描いていいのかと悩んで。セリフを直しちゃおうかと思ったときもありました。ただつらいですが書かなければならないセリフなので、それをマンガ上でどう表現するのか、ずいぶん思案しています」

 

●50巻はどうなる

「単行本は32ページが1折で、それが6折集まって1冊作られています。そのうちの1折は完全にできていて、写植も上がってる。残りはペン入れしなきゃいけないところ、下書きだけのところ、セリフだけのところといろいろありますが、真面目に描いているので待っていてください」

 
等々。


 いや~、花ゆめで読んでいたころは「自分が死ぬまでに連載が終わらないかも」なんて考えたことも無かったよ……。別花の連載ではマヤと真澄が結構いいところまで行ったのに、そのまま放置の生殺し状態なので、早く先に進めてほしいですよ、ホントに。
 
 
ガラスの仮面 1 (花とゆめCOMICS)
 
 
 

【えっ?】ハヤカワSFマガジン2019年2月号は「百合特集」!!【マジかよ】

SFマガジン 2019年 02 月号

2018年に花束を。SFマガジン「百合特集」内容紹介|Hayakawa Books & Magazines(β)
https://www.hayakawabooks.com/n/n92ff741b5e97

 

SFマガジンで百合特集(笑)

 早川書房SFマガジンと言えば、泣く子も黙る日本SF小説界の総本山。しかしまあ、2014年に月刊誌から隔月化するなど衰退著しく、近年ではアニメの「ガルバン」とか「ビートレス」とか「ID-0」とかが普通に紙面に掲載される、アニメ文芸誌と大して変わらないノリの雑誌になっております。┐(´-`)┌ 多分今ならフェブリと並べても区別が付かない予感。

 そんなSFマガジンですが、今月末12月25日発売の2019年2月号はなんと百合特集!!です。

●百合尽くし

 内容はこんな感じ。

予告していたSFマガジン2019年2月号(12/25発売)百合特集の全貌を公開します。合計114ページ、2018年最大ボリュームの全力特集となりました。ジャンルの愛好者はもちろん、物語とキャラクターが好きなすべての方々に読んでいただきたい1冊。年越しは百合とSFで過ごしましょう。

世界で唯一の百合専門誌
コミック百合姫〉編集長インタビュウ
聞き手&構成:柴田勝家

百合SFガイド2018(全39作)
SFマガジンの読者にオススメの百合SF作品を、小説・コミック・アニメ・ゲームの各ジャンルから計39作を選出して解説します。『紫色のクオリア』『からくりアンモラル』『ラギッド・ガール』『となりのロボット』『少女終末旅行』『ハーモニー(漫画版)』『神無月の巫女』『少女革命ウテナ』『VA-11 Hall-A』ほか多数。

 
 いやぁ笑ったね。コミック百合姫編集長インタビューとかSFと何の関係が有るのか(笑) まあ時代の流れに寄り添って柔軟に変わっていっている、と言えるのかもしれませんが、30年前の読者を現代に連れてきて読ませたら、あまりの変貌ぶりにショックで即死するかもしれません(笑)

 しかし、「となりのロボット」と「神無月の巫女」をリストに入れているのは評価できるぞ(偉そう)
 
 
コミック百合姫2019年1月号
となりのロボット
神無月の巫女 〈期間限定生産〉 [DVD]

 
 
 

『「最強にかっこいい社長のアー写」を撮るため社長を爆破してきた』に吹いた(笑)

火薬のはなし (ブルーバックス)

「最強にかっこいい社長のアー写」を撮るため社長を爆破してきた - トゥギャッチ
https://togech.jp/2018/12/06/59772

togech.jp

 
 この記事とかが載っているトゥギャッチを作っている人たちが、社長のカッコいい写真を撮る事にして色々試していくのですが、

どうすればかっこよくなるのか
社長の忠実なパロディ写真を撮ることには成功したが、それは今回の企画の本質ではない。目的は「最強にかっこいい社長のアー写」を撮ることなのだ。かっこよさとはなんだろうか。
そう。爆発だ。

 
 とか言い出して(笑)

 最終的には凄い社長の写真が撮れたのですが、それより社長に他の人たちも含めた「天才ハッカー風写真」にもう死ぬほど笑わせてもらいました(笑)


ハッカーズ

【ウォーゲーム】感想:雑誌「ゲームジャーナル No.69」『特集:南方作戦1941 進撃の帝国陸海軍』

ゲームジャーナル69号 南方作戦1941 ?進撃の帝国陸海軍?

ゲームジャーナル公式サイト http://www.gamejournal.net/
発売日:2018年12月1日(3,6,9,12月の1日発売)

【※以下ネタバレ】
 
 

内容

1.付録ゲーム

南方作戦1941 進撃の帝国陸海軍 (ゲームデザイン:呼拉中村)

http://www.gamejournal.net/item_list/gj_069
「南方作戦1941」は、太平洋戦争緒戦における日本軍の南方侵攻作戦を、陸海空の複雑きわまる陸海空統合作戦を、統一されたゲームシステムとわずか8ページのルールと32枚のカードによって再現することに成功した、「真珠湾強襲」「本土決戦1941」等で採用された「強襲システム+カードドリブン+手札構築」システムで再現する、シミューレーションボードゲームです。

 
 太平洋戦争初頭の帝国陸軍の快進撃をテーマにしたゲーム。この時期は「マレー電撃戦」とか「太平洋戦争キャンペーンゲーム(の一部)」とかなら過去にも存在しましたが、この時期に限定したゲームというのは今まで無かったような気がします。もっとも帝国陸軍物ですので全然食指が伸びないけど……
 
 
 
2.雑誌内容

●特集「南方作戦1941 進撃の帝国陸海軍」

1941年12月8日。真珠湾攻撃に先立つこと1時間20分、帝国陸軍の開戦暗号「ヒノデハヤマガタ」が発令された。これによりマレー半島北部への上陸作戦が開始され、3年9カ月に及ぶ太平洋戦争の火ぶたが切って落とされたのである。大海を睥睨する新鋭戦艦プリンス・オブ・ウェールズ。天を覆う空の要塞B17。リベンジを誓うマッカーサー。そして日本軍の前に立ちはだかるシンガポール、香港、コレヒドールの三大要塞。あなたは開戦後百日で、南方作戦を成功に導くことができるだろうか?

 
 付録ゲームに関する、ヒストリカルノート、松田大秀氏のリプレイ漫画、リプレイ、人物一覧、を掲載。しかしテーマに興味が皆無……


●ゲームの殿堂(座談会)

 今回のテーマは「戦役~作戦級の太平洋★大東亜戦争」。エポックの「マレー電撃戦」辺りから、沖縄戦、架空戦本土決戦物まで。殿堂入りはMMP「ビルマ」になりました。


●[連載]絶版ゲーム再生Project RENEWAL(錦大帝)

 今回のお題は「WAR in EUROPE」(SPI)。伝説の超ビッグゲームです。そして、このゲームの話をするときには必ず出てくる「タクテクス誌で対戦相手を募集したら、届いたのは対戦要望ではなく、売ってくれ!という要求ばかりだった」というあの話にここでも触れられていました(笑)

 このゲームはシミュレイター誌に掲載されたリプレイがホント面白かったよなぁ。


●[連載]Mrことくの過激にレポートするぜ!

 今回のお題は同人ゲーム「東大紛争」(ジブセイルゲームズ)。
 
 こういうゲームです・
 ↓
gamemarket.jp

我々はー! 50年前に起きた東大紛争をー! ボードウォーゲームで闘い抜くぞー!


「東大紛争 1968-1969 闘争50年目の総括」(以下、東大紛争)は、1968年に起きた東京大学を巡る学園紛争において全学的な広がりを見せた1968年6月末から実質的に終息した1969年1月中旬までの約半年間を扱う4人向けのウォーゲームです。プレイヤーは、「警察」「大学・文部省」「民生・あの政党」「全共闘」の4勢力を受け持ってそれぞれで異なる勝利条件を目指します。


本ゲームのシステムは米国のGMT社で発売している「COINシリーズ」のシステムを利用して日本の幕末時代に適用したゲームジャーナル61号付録「幕末京都騒乱」(デザイナー近藤友樹氏)をベースに制作しています。そのため正規軍と非正規のゲリラやテロリストが対峙する非対称戦を扱うCOINシリーズの入門用としても適しています。


 
 このテーマはちょっと人を選びそうです……、正直リプレイを読んでも何が何だか……、

 ちなみに姉妹ゲーム(?)としてこんなものも。

gamemarket.jp

新作「東大安田講堂強襲」は、「火炎瓶と放水車で機動隊と過激派がやりあうあれでしょ」と若い人も知っていたという東大安田講堂事件を再現するウォーゲームです。

「アルンヘム強襲」をベースにしたシステムを採用。東大本郷キャンパスに立てこもる全共闘新左翼学生の排除を目指して機動隊が突入、ガス筒や放水、火炎瓶に投石が乱れ飛ぶ“激闘”をプレーヤーは体感します。


●[連載]B級SFゲーム分科会出張所(いしだたかし)

 今回のお題は同人ゲーム「一年戦争」(TDF)。テーマは当然あの「機動戦士ガンダム」の一年戦争の事で、連邦とジオンに分かれて一年戦争を戦い抜くという、マニアにはたまらないタイプのゲーム。マップは地球全体と宇宙の二種類、ルールが許す範囲において思うがままにモビルスーツを生産したり、パイロットの能力がかなり戦闘に影響したり、と、ファンが好きそうな要素が満載。

 コンポーネントはこう。

YSGA第261回定例会の様子 その16(TDF:ガンダム一年戦争/戦略級) : YSGA(横浜シミュレーションゲーム協会) 例会報告
https://ysgapicaro.exblog.jp/15092791/

ysgapicaro.exblog.jp

 
 ルールはこう。

一年戦争・ルール」
https://green.ap.teacup.com/applet/tdf01/msgcate12/archive?b=30

 
 ところでP71に「水陸両用のゲルググ」と書いてありますが、やっばズゴックの間違いですかね?


3.次号予告

 No.70(2019年3月1日発売予定)の特集/付録ゲームは「第三帝国の盛衰」。今号の付録「南方作戦1941」と同様のシステムで、テーマは第二次欧州大戦。今号より相当受けそう。
 
 

総括

 とことんこの頃の戦いには興味が無いなぁ、ということを再認識。面白かったのはガンダムゲームの話題くらいか……
 
 

他の号の内容・感想はこちらからどうぞ

ゲームジャーナル内容・感想まとめ

perry-r.hatenablog.com
 
 
機動戦士ガンダム 戦略戦術大図鑑―1年戦争全記録 (エンターテイメントバイブルシリーズ)
 
 
 
 
 
 

感想:アニメ「うちのメイドがウザすぎる!」第10話「うちのメイドとヤスヒロと」

TVアニメ「 うちのメイドがウザすぎる!  」オープニングテーマ「 ウザウザ☆わおーっす!  」

TVアニメ「うちのメイドがウザすぎる!」公式サイト http://uzamaid.com/
放送 BS11

【※以下ネタバレ】
 

第10話 うちのメイドとヤスヒロと

 

あらすじ

 ミーシャは父親の康弘から、連休中に大人気の温泉に行こうと誘われる。ミーシャは最初は乗り気ではなかったものの、噂の「カピバラと一緒に入浴できる温泉」だと聞き俄然乗り気になる。そして、休み中につばめにつきまとわれないため、康弘にも厳重に口止めして、こっそり現地に向かう。しかし、つばめは日々ミーシャをストーキングしているため、そのあたりの秘密は筒抜けになっており、つばめは現地の旅館で、短期の仲居のバイトだと言ってきっちり待ち受けていた。

 ミーシャは野生のパンダらしい生き物がうろうろしているのを見て、追いかけて山の中に向かうが、やがて道に迷い遭難してしまう。しかもその「パンダ」は実は普通のクマで、親クマが現れる。しかし後から追いかけてきたつばめが、ミーシャへのキモイ愛をとうとうとまくし立てたため、それに気圧されたのかクマは立ち去る。無事戻って来たミーシャは康弘に初めて怒られて、ちょっと親子の中が進展しました。


脚本:杉原研二/絵コンテ・演出:上坪亮樹作画監督山崎淳、垣内郁美、中島大智、平山寛菜、川本由記子、山野雅明、矢野桃子、板倉健、久保茉莉子、平塚知哉

感想

 第9話に続いてまたしてもさっぱり面白くねー…… 三か月放送のラストの月に入った途端、まるで別の番組のように魅力が失せてしまった……、何ゆえに……?
 
 
TVアニメ「 うちのメイドがウザすぎる!  」エンディングテーマ「 ときめき☆くらいまっくす 」
うちのメイドがウザすぎる!(1) (アクションコミックス(月刊アクション))
 
 

【歴史】感想:NHK番組「BS世界のドキュメンタリー」『タイタニック 新たな真実』

タイタニック百年目の真実

BS世界のドキュメンタリーNHK BS1 http://www6.nhk.or.jp/wdoc/index.html
放送 NHK BS1

【※以下ネタバレ】
 

タイタニック 新たな真実 (2018年12月10日(月)放送)

 

内容

タイタニック 新たな真実
[BS1] 2018年12月10日(月) 午後11:00~午後11:46(46分)


タイタニックはなぜ沈没したのか? 出航前に船倉部の石炭庫で火災が発生し、鎮火せぬまま航海を続けたのが原因とする説を、豪華客船や乗組員の動きをCGで再現しつつ検証。

 
 1912年の豪華客船タイタニック沈没の謎を追うジャーナリストは、ある写真を発見する。それはタイタニック号の建造関係者が撮影した進水式や出港直前の時期の写真で、100年以上知られていなかったものだった。そして写真で、出港する前の新品のタイタニックの右側面に黒い汚れが確認できた。

 これは場所から見て石炭倉庫の火災の跡だと推測される。タイタニックが出港直前から石炭倉庫で火災を起こしていたことは既に知られていたが、これは沈没とは関係無いとされ、特に重視されていなかった。

 石炭の火災というのは、大量の石炭が集まると火種が無くても勝手に発火し、しかも鎮火するには石炭を取り除くしかない。そしてその温度は500度から1000度にも達する。ところが火災は出港するまで鎮火できず、タイタニックは火災を起こしたまま客を乗せて大西洋へ乗り出していたのである。もちろんこの事実は厳重に口止めされ、乗客は知ることは無かった。

 石炭火災は出発直前に発見されたが、その性質上さらに前から燃えていた可能性がある。事実タイタニックの石炭は、火事が確認されるより三週間前には積み込まれていた。もしそうならタイタニックの船体は何週間も1000度の熱で熱せられていたことになる。タイタニックの石炭倉庫は隔壁、つまり船体を仕切る壁に隣接していた。隔壁とは船に浸水した時に他の個所に水が広がらないようにする重要や役目を持つ壁だが、それが熱で劣化していた。実際鎮火に当たった労働者たちは、壁が熱でゆがんでいたと証言している。

 タイタニックを建造したホワイトスターライン社は、当時激化していた大西洋航路の競争の切り札としてタイタニックを建造した。そのためタイタニックと姉妹舩オリンピックはかなりコストカットして建造されており、船体は質の低い鋼鉄で作られていた。また、火災を理由にタイタニックの出発を延期すれば、社の評判はがた落ちとなり倒産の可能性もあった。社の経営陣にタイタニックの出港の延期という選択肢は無かった。

 タイタニックは、進路上に氷山が有ると警告されていたにも関わらず、速度を落とさないまま進み、その結果氷山に衝突した。何故タイタニックは速度を落とさなかったのか? それは燃料の石炭の不足が原因の可能性が高い。元々タイタニックはギリギリの石炭しか積んでいなかったうえ、石炭火災を起こしたため、燃えた石炭を次々とボイラーに放り込むしか無かった。つまり石炭に余裕が無かった。もし速度を落とせば、大西洋上で石炭切れになってしまう可能性が有ったと思われる。

 経営陣はそんな事態を避けるため、ぶつかるかどうかもわからない氷山の危険を軽視し、タイタニックの速度を落とさなかった。そして氷山に激突し、しかも隔壁は石炭火災で劣化していたため浸水を食い止めきれなかった。そのためにタイタニックはあっけなく沈んでしまったのではないか。


感想

 評価は○。

 2016年のイギリスの番組。「タイタニック沈没100年目の真実」みたいなノリの番組で、ジャーナリストが古い写真を手掛かりに石炭火災が思ったより重要な出来事だったのでは?と推測し、石炭の研究者だとか船の動力の研究者だとかを訪ね歩いて自説を補強していきます。まあ今回の話が正解なのか?というのは、結局答えは解らないでしょうが、一つの説としては面白かったですね。

 あと最新CG技術のたまものなのか、古い一枚の写真をもとに、色を付け、さらに写り込んでいる人たちに動きをつけ、まるで当時撮影した動画みたいにグイングイン動かして見せてくれていました。最新の映像技術って素晴らしいですわぁ。
 

http://www6.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/?pid=181210

乗組員だった電気技師が撮影した船体には、側面に焦げ跡が見て取れる。会社は負債を抱え、出航延期は即、倒産。ボイラー作業員は少人数で、火がついた石炭は動力炉に投げ込むしかない…巨大な氷山を目前にしてもスピードを上げ続けたタイタニックの謎も解ける。火災により鋼鉄の強度も極端に低下し、史上最大の豪華客船が、浸水開始から2時間で沈没する悲劇につながったという。1912年当時の資料を再発掘し徹底検証。


原題
TITANIC: THE NEW EVIDENCE
制作
Blink Entertainment Distribution
What Iceberg Pruductions(イギリス 2016年)


初回放送
2018年12月10日(月)午後11時00分~
再放送
2018年12月18日(火)午後5時00分~

 
タイタニック号の最期 (ちくま文庫)
 
 
 
 
 
 

感想:人形劇「Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀2」第11話「悪の矜恃」

Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀2 オリジナルサウンドトラック

Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀2 http://www.thunderboltfantasy.com/season2/
放送 BS11

【※以下ネタバレ】
 

第11話 悪の矜恃 (2018年12月10日(月)深夜放送)

 

あらすじ

 殤不患(ショウフカン)(諏訪部順一)は、旧知の捲殘雲(ケンサンウン)(鈴村健一)を訪ね、魔剣目録を預かってくれるように頼む。捲殘雲は一週間だけならなんとか守り切れると約束し、その期限内に受け取りに戻ってくるようにと言う。

 嘯狂狷(ショウキョウケン)(新垣樽助)は、命からがら凜雪鴉(リンセツア)(鳥海浩輔)のところに戻り、取引で手違いが有った事を説明し、凜雪鴉をなじる。嘯狂狷はこれで自分が東離・西幽どちらでもお尋ね者になったと嘆くが、やがて自棄になって開き直り、西幽で汚職が発覚して東離に逃亡してきたと思えば良いと言い出す。

 凜雪鴉としては、嘯狂狷が今の地位を失わないよう悪あがきするところが見たいため、落ち着くようにと諭すが、嘯狂狷は魔剣・喪月之夜(モヅキノヨ)を使って山賊を組織しようなどと口にする。凜雪鴉は嘯狂狷が自分の悪事に矜恃も何も持たないただの小悪党だと思い知らされ、腹を立てて嘯狂狷の元を離れる。

 婁震戒(ロウシンカイ)(石田彰)は護印師の砦・仙鎮城[せんちんじょう]を壊滅させるが、名刀と名高い三振りの刀が見当たらないことに不満を漏らす。そこに浪巫謠(ロウフヨウ)(西川貴教)が現れ、婁震戒と魔剣・七殺天凌(ナナサツテンリョウ)(悠木碧)に戦いを挑む。

 浪巫謠は再度目を閉じて七殺天凌の発する魅了を封じ、音のみで相手の動きを掴んで戦いを進める。しかし婁震戒はそれを逆手に取り、偽の足音を作り出して浪巫謠を追い込む。だが、そこに現れた凜雪鴉は婁震戒に風笛(かぜぶえ)を投げつけ、それを受け止めた婁震戒は飛来した魑翼[みよく]に掴まれて飛び去ってしまう。凜雪鴉は嘯狂狷の一件で腹を立てていたため、全く面識のない婁震戒が愉快そうというだけで八つ当たりしたのだった。

 凜雪鴉は嘯狂狷の話もしたくないと立腹していたが、浪巫謠としては魔剣・喪月之夜の回収もしなければならないことを話すと、凜雪鴉は好きにしろと突き放す。その頃、嘯狂狷は、衙門[がもん]に乗りこむと、喪月之夜を振るって役人たちを次々と操り人形に変え始めていた。


感想

 終盤になりましたが、だれることなく、面白さは最高潮のまま最終コーナーに突入。

 毎回毎回刻々と状況が変わっていくので目が離せず、例えば、今度こそ退場と思われた嘯狂狷が、以前に押収した魔剣を振るって大逆襲とか、伏線もばっちり。殤不患対婁震戒&七殺天凌という単純な決戦だけに終わらず、他のキャラの話も並行してきっちり進んでいるのがお見事。


 鬱系ストーリー専門ライターの虚淵たんの仕事でも、こういう系統の話なら十分面白がれますなぁ。


 ところで前作で大活躍(?)した捲殘雲(ケンサンウン)懐かしす。奥さんの丹翡[たんひ]たんと幸せそうで何より。
 
 

他の回の内容・感想は以下のリンクからどうぞ

perry-r.hatenablog.com
 
 
RAIMEI(期間生産限定盤)(DVD付)