感想:海外ドラマ「X-ファイル シーズン2」第25話(最終回)「アナサジ」

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 ドラマ「X-ファイル シーズン2」(全25話)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてあります。ネタバレにご注意ください)

■ディーライフ/Dlife X-ファイル シーズン2
http://www.dlife.jp/lineup/drama/xfile_s2/

 BSデジタル放送「Dlife」での視聴です。

第25話(最終回) アナサジ ANASAZI

■あらすじ

EP25 アナサジ
ハッカーが、国防省のコンピュータから入手したUFO情報をモルダー捜査官に渡した。その情報を入手したスモーキングマンは、モルダーの父に奪回を命じたが・・・。

 お題は「地球外生命体、政府の陰謀」。


 モルダーはローン・ガンメンの知り合いのハッカー国防総省ペンタゴン)から盗み出したという、政府のUFO・異星人関係の機密資料「MJ」を入手した。ところが中身は、ネイティブアメリカンのナバホ族の言語で暗号化されていて、全く読むことが出来なかった。しかもモルダーはこの頃から精神の安定を欠き、行動がおかしくなり始める。一方、スモーキング・マンは「MJ」回収に動いていた。


 モルダーの父ビルは元国務省勤務で、スモーキング・マンとは古い知り合いであり、また「MJ」の関係者だった。ビルはMJに関わったことを後悔しており、モルダーを呼び出してMJについての秘密を明かそうとするが、その前にクライチェックに射殺されてしまう。


 スカリーはモルダーを連れ、MJが読める人物と会うために、ニューメキシコ州にやってくる。モルダーの異常な行動の原因は、何者かがアパートの水道に混入していた薬物のせいだった。政府が秘密を知りすぎたモルダーを精神錯乱に追い込み、抹殺しようとしていたらしい。MJには、第二次大戦後、日独伊の科学者たちが恩赦の代わりに人体実験に関わったことが記されていた。さらにモルダーは地元の伝説で「600年前、アナサジ族が宇宙からの訪問者に部族丸ごと誘拐された」という話があることを知る。


 モルダーは地震で地下から現れた貨車の中に、異星人と思われるミイラが大量に転がっているのを発見する。しかもミイラには天然痘注射の跡が有った。そこにスモーキング・マン率いる軍隊が現われ、貨車の中に誰もいないので、困惑しつつ、貨車を爆破してしまう。シーズン3へ続く。



監督 : R.W.グッドウィン
脚本 : クリス・カーター(原案:デビット・ドゥカブニー&クリス・カーター)


■感想

 シーズン2最終話。おなじみ「政府が宇宙人の証拠を隠していて、その証拠を消そうと暗躍する」話。MJと言えば、オカルトファンにはおなじみの「マジェスティック・トゥエルブ」を連想させ、ネーミングが絶妙としか言いようがございません。またニューメキシコ州と言えば(UFO好きには)自動的に「ロズウェル事件」ですから、今回の話はオカルトスキーを徹底的に狙ってきた話といえましょう。


 スモーキング・マンがビルに「個人がコンビューターで政府の機密情報を盗み出せる時代が来るとは予測できなかっただろう?」というシーンがありますが、全くだと思いましたな。


 結末は、モルダーが生死不明の状況で次回に続く、という典型的「クリフハンガー」で〆となりましたが……、シーズン3での解決策がアレというのはどうなんだろうと思うんですよ(テレビ朝日で見たときには愕然としましたし)。


■一言メモ

・オープニングで普段「THE TRUTH IS OUT THERE(真実はそこにある)」と書いてあるシーン、今回は意味不明の文字列が並んでいますが、実はナバホ語で「真実は〜」と書いてあります。


ニューメキシコ州のシーンは、現地ロケではなく、なんといつものカナダでの撮影地の地面を赤い塗料で塗りたくってそれっぽくニューメキシコ風にしたとのこと。