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感想:海外ドラマ「X-ファイル シーズン3」第2話「ペーパークリップ」

ドラマ


 ドラマ「X-ファイル シーズン3」(全24話)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてあります。ネタバレにご注意ください)

■ディーライフ/Dlife X-ファイル シーズン3
http://www.dlife.jp/lineup/drama/xfile_s3/

 BSデジタル放送「Dlife」での視聴です。

第2話 ペーパークリップ PAPER CLIP

■あらすじ

EP2 ペーパークリップ
若き日のモルダー捜査官の父の写真に写っていた人物は、なんと政府の極秘計画、その名もペーパークリップ作戦に参加していた科学者だということが判明するのだが・・・。

 お題は「地球外生命体、政府の陰謀」。


 スカリーとスキナーがにらみ合っているところにモルダーが戻ってきた。スキナーは自分が持っている「MJ」テープと引き換えに、秘密組織には二人に手を出さないように交渉することにした。


 モルダーは父親の写真に写っている内の一人、元ナチス医学者ビクター・クレンパーに会いに行く。アメリカは、第二次大戦後、ナチスドイツの科学者をアメリカにつれてきて、赦免の代わりに協力させる「ペーパークリップ作戦」を行なっており、クレンパーもその時やって来た一人だった。モルダーはクレンパーから写真を撮影した鉱山の場所を聞き出し乗り込むが、中には1950年代以降に作られた全国民の医療カルテが保存されていた。さらにモルダーたちは、まぶしく光る謎の飛行物体や、小人(異星人?)を目撃した。そこに殺し屋グループが襲撃してきたので、二人は逃走した。


 モルダーたちが再度クレンパーの家に行くと、彼は殺されており、代わりに現われたウェル・マニキュアード・マンが、知りたい事を教えるという。1947年にニューメキシコ州に円盤が墜落し、政府は異星人の死体を手に入れた。政府は地球人と異星人の交配を目論み、そのために国民の医療データを集めることにした。モルダーがニューメキシコの貨車で見つけたミイラは、異星人と地球人の交配種だった。ビル・モルダーは、途中からこの計画に反対しはじめたため、娘のサマンサを誘拐して人質にしたという。


 スキナーの「MJ」テープはクライチェックに奪われるが、そのクライチェックもスモーキング・マンの指示でテープごと爆破されそうになったため、そのまま姿を消した。スキナーはスモーキング・マンを呼びつけ、「MJ」を解読したナバホ族アルバートやその他20人がデータの中身を完全に知っていることを明かす。スキナーは秘密を暴露されたくなかったら、モルダーとスカリーに手を出すなという。


 撃たれて瀕死だったスカリーの姉・メリッサはついに亡くなった。モルダーとスカリーは、改めて真実を追究することを誓う。



監督 : ロブ・ボウマン
脚本 : クリス・カーター


■感想

 「アナサジ」「祈り」と続く三部作の完結編。前回「祈り」が中だるみのある質の低いストーリーだったことと比較して、今回はうって変わって中身の濃い展開となった。


 アメリカ全国民のカルテが鉱山内の大量のロッカーに格納されている場面、そこに突然(意味も無く)出現するUFO、さらに暗闇を走り回る謎の影(異星人?)、そして政府の差し向けた殺し屋チームの襲撃、とサスペンス展開の連続はまさに手に汗握る面白さだった。


 さらに、三部作のまとめとして、ウェル・マニキュアード・マンにより、宇宙人と地球人の交配計画、サマンサの誘拐は実は異星人ではなく秘密組織の仕業だった、等の衝撃設定が次々と明かされ、X-ファイルで「神話」と呼ばれるストーリーが確立されることとなった重要なエピソードといえる。


 また、スモーキング・マンがクライチェックを消そうとしたことで、その後何シーズンもキーマンとして活躍することになるクライチェックの放浪物語がスタートしたことも見逃せない。結局「MJ」のデータテープはクライチェックが持ち逃げしてしまい、他の幹部たちに既に回収したと虚偽報告をしていたスモーキング・マンとしては、以後眠れない日々を過ごすことになったのではなかろうか。


 ところで、最後にスキナーがスモーキング・マンに「MJの秘密を知っているナバホ族20人を皆殺しに出来るか?」とすごむシーンがあったが、スモーキング・マンなら、部下の殺し屋チームを差し向けて、平気で住人全員を皆殺しにしそうな気がするのだが……


■一言メモ

 劇中で語られた「ペーパークリップ作戦」は、フィクションでは無く実際に存在した計画である。

第3章:「オーバーキャスト作戦」と「ペーパークリップ作戦」
http://inri.client.jp/hexagon/floorA6F_hc/a6fhc600.html#03