【レトロゲーム】プレイ日記「ファミコン探偵倶楽部 PART II うしろに立つ少女」【7】


ファミコンディスクシステム ファミコン探偵倶楽部PartII うしろに立つ少女 前編 任天堂

ファミコン探偵倶楽部 PARTⅡ うしろに立つ少女(前後編) | ニンテンドー3DS | 任天堂
https://www.nintendo.co.jp/titles/50010000013891
学校の怪談が謎の事件を巻き起こす――
殺人事件の真相と「うしろの少女」の正体に迫る。


このソフトは、1989年に発売されたファミリーコンピュータディスクシステム用のアドベンチャーゲームです。 探偵助手として、女子高生殺人事件の調査に乗り出した主人公。学校の関係者に聞き込みをしたり、怪しい場所を調べたり……さまざまな方法で情報を集め、事件の真相に迫ります。学校で噂される怪談「うしろの少女」と殺人事件の繋がりとは?

【以下ネタバレ】
 
 

前回までの展開

プレイ日記「ファミコン探偵倶楽部 PART II うしろに立つ少女」【6】
http://perry-r.hatenablog.com/entry/2018/05/13/020543

perry-r.hatenablog.com

 
 

今回の展開

 今回のプレイ時間:1時間00分(累計6時間45分)

 主人公は繁華街で、とある店の店長「みずの」と出会うが、みずのは若いころは、かねだごろうのワル仲間だったという。実はごろうはかねだの養子で、そのため15年前のかねだ殺しの際、ごろうが犯人だという噂も立ったが、ごろうと父親の関係は良好だったらしい。ごろうは父親の遺産で贅沢をしていたが、最近は金を使い果たしてしまったとの噂だった。

 学校に行くと、何故か「うしろの少女」についての噂が拡大していた。また殺されたようこの担任ひびのは、15年前のかねだ事件と何か繋がりが有るらしいが、本人は語りたがらない。

 ひとみの調査では、うらべ校長と知り合いの怪しげな男は、ようこが殺された翌日から学校に出入りするようになったという。

 美術室には卒業した生徒が残していった絵が飾られていたが、その絵に描かれている少女はようこそっくりだった。しかもその絵のモデルは、「うしろの少女」の噂の元になったあさかわ・しのぶだという。主人公は絵を描いた卒業生の「かつらぎ・りょうこ」に話を聞きに行く。

 りょうこは失踪したしのぶとは友人で、しのぶの思い出を残すため絵を描いたという。しかも、殺されたようこが三週間前にりょうこを訪ねてきた事も判明したが、その時のようこはしのぶそっくりだったらしい。ようこは「今でもしのぶはうしみつ高校にいる」という不思議な言葉を残したとのことだった。

 またしのぶの幼馴染に「うちだ」という男子生徒がいたことが解るが、しのぶ失踪後に転校したとのことだった。かねだ事件の容疑者で自殺した男は「うちだ・てるひこ」だが、関係が有るのだろうか? 校長の側にいる怪しい男は年齢から考えて、かねだごろうか、もしくは、そのうちだ、とも考えられるのだが……

 あゆみはようこの母親に話を聞き、なんとようことあさかわしのぶは従姉妹同士だと判明する。もっとも殆ど行き来も無いような疎遠な関係だったらしい。あゆみは『しのぶの霊魂が、自分の体を見つけてほしくて親族のようこに乗り移っていたのでは』とか言い出す……

「続く」


コメント

 うおおお、怪談の元ネタが判明して、もうソフトホラー路線は終了かと思っていたら、ここにきて再度ホラー要素を追加してきましたよ! 

 「実は死んだようこと15年前に失踪したしのぶは従姉妹同士」で「ようこの姿も話し方も、消えたしのぶそっくりだった」とか怪談めいたことを言い出して、めっちゃ楽しい。これが本当に怪談系の話だったら「死んだようこは、殺されて埋められたしのぶの生まれ変わりで、最近になって殺された記憶が戻った」とかいうことになるでしょうが、真相は如何に?

 イヤホント、プレイしている間中「六番目の小夜子」のイメージが頭をよぎりっぱなしです。
 

ドラマ愛の詩 六番目の小夜子
https://www2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009020042_00000

 
 

おまけ

 人間関係がめっちゃ複雑になってきて、メモを取っていて大正解だった。Windows時代のゲームなら「人間関係」とかいうサポート機能が有って、顔CGと繋がりの線とか一目で確認できるのでしょうが、ファミコン時代はマップも人間関係も手書きメモで対処。しかしまあ、そこが味が有るというかね。
 
 
ファミコンディスクシステム ファミコン探偵倶楽部PartII うしろに立つ少女 後編 任天堂
 
 

【レトロゲーム】プレイ日記「ファミコン探偵倶楽部 PART II うしろに立つ少女」【6】

ファミコンディスクシステム ファミコン探偵倶楽部PartII うしろに立つ少女 前編 任天堂

ファミコン探偵倶楽部 PARTⅡ うしろに立つ少女(前後編) | ニンテンドー3DS | 任天堂
https://www.nintendo.co.jp/titles/50010000013891
学校の怪談が謎の事件を巻き起こす――
殺人事件の真相と「うしろの少女」の正体に迫る。


このソフトは、1989年に発売されたファミリーコンピュータディスクシステム用のアドベンチャーゲームです。 探偵助手として、女子高生殺人事件の調査に乗り出した主人公。学校の関係者に聞き込みをしたり、怪しい場所を調べたり……さまざまな方法で情報を集め、事件の真相に迫ります。学校で噂される怪談「うしろの少女」と殺人事件の繋がりとは?

【以下ネタバレ】
 
 

前回までの展開

プレイ日記「ファミコン探偵倶楽部 PART II うしろに立つ少女」【5】
http://perry-r.hatenablog.com/entry/2018/05/09/152400

perry-r.hatenablog.com

 
 

今回の展開

 今回のプレイ時間:1時間15分(累計5時間45分)

 主人公があゆみを探して繁華街をさまよううち、うしみつ高校校長のうらべが怪しげな男と歩いているのを目撃する。さらにようこの母親が現れ、夕方あゆみが線香をあげに来た時に思いつめた表情だったので、心配して探しに来たという。

 主人公がたざきのアパートを訪ねてみると、隣人が荷物を預かっており、差出人はたざきの母親だった。差出人の住所は東北の村だったが、あゆみもそれをメモしていたという。主人公は村に向かい、たざきがあゆみを道連れに自殺しようとしているところに出くわす。主人公はなんとかたざきに自殺を思いとどまらせる。

 たざきの告白。たざきはかつてギャンブルにはまっていざこざの末、警察の厄介になってしまった。その後、うらべは前科者のたざきを雇って学校の用務員にしてくれた。しかしやがてまたたざきはギャンブルにはまって、死んだかねだに借金を作ってしまう。

 15年前、たざきはかねだが殺されたと知ると、自分が容疑者になると慌て、深夜に壁を修理した後、うらべに相談した。うらべはたざきを信じアリバイを偽証してくれた。たざきの挙動が不審だったのは、大恩あるうらべの偽証がばれてしまう事を恐れたためで、自殺するために故郷に戻ったのだった。

 主人公はたざきの言葉に嘘は無いと信じるが、これにより捜査は振り出しに戻ってしまった。再度学校で捜査を再開すると、学校に怪しい男が出入りしており、しかもうらべの知り合いだと解る。

 主人公はあゆみの懇願で彼女にも捜査を手伝ってもらうことにした。またあゆみの友人の「かわい・ひとみ」もその仲間に加わることになったが、ひとみは女の子かと思っていたら、実は男でしかもヤンキーだった。

「続く」


コメント

 3Dダンジョン探索をようやく脱したと思ったら、今度は東北の村まで遠征して、海辺の断崖で自殺を決意したたざきと対決することに……、どこの二時間ドラマだよ! といささかげんなりしましたが、そこを通過すると元の学校探索探偵物に戻ったので、なんとか落ち着きました。なんというか、ゲームの内容・雰囲気に一貫性が無いよね……

 校長室で流れるBGMがクラシック調(もしくは本当にクラシック曲なのかもしれない)で、凄く気に入った。

 新キャラ「ひとみ」ちゃんが出て来るというのでワクワクしていたら、実は眉毛の無いヤンキーだったとか、そういう外し方は止めてほしい……
 
 
ファミコンディスクシステム ファミコン探偵倶楽部PartII うしろに立つ少女 後編 任天堂
 
 

感想:アニメ「シュタインズ・ゲート ゼロ」第5話「非点収差のソリチュード」

ファティマ

TVアニメ「シュタインズ・ゲート ゼロ」公式サイト http://steinsgate0-anime.com/
放送 BS11。全23話。

【※以下ネタバレ】
 

第5話 非点収差のソリチュード

 

あらすじ

 桐生萌郁は雑誌ライターということになっており、ダルは以前取材を受けて知り合いだったと説明する。倫太郎は別世界線で萌郁が「ラウンダー」だった事を知っており警戒するものの、何も知らないダルは萌郁にかがり探しを依頼する。

 真帆は倫太郎に会いに秋葉原にやってくるが、何者かに尾行される。

 しばらくして倫太郎たちは萌郁から状況報告を受け、萌郁はかがり自身は見つけられなかったものの、最近外国人の男もかがりの行方を追っている、という情報を掴んでくる。

 るかが倫太郎に相談が有ると言って、ラボに父親の知人だという女性を連れてくるが、その相手は紅莉栖にうりふたつだった。女性は記憶喪失で身元を示す手掛かりが何も無いため、るかは困って倫太郎を頼ってきたのだった。そこに鈴羽が現れ、女性を見てかがりだと叫び、同時にかがりは倒れてしまう。

感想

 合法ロリータこと真帆は倫太郎に惚れているぽいですが、いったいどんなきっかけでそうなったのかまるで解らん。互いに故・紅莉栖の話しかしてないんですけど。
 
 あと倫太郎は萌郁を見てビビっているけど、ミスターブラウンとは普通に接しているじゃんかよと。
 
 
LAST GAME
 
 

感想:アニメ「シュタインズ・ゲート ゼロ」第4話「亡失流転のソリチュード」

ファティマ

TVアニメ「シュタインズ・ゲート ゼロ」公式サイト http://steinsgate0-anime.com/
放送 BS11。全23話。

【※以下ネタバレ】
 

第4話 亡失流転のソリチュード

 

あらすじ

 倫太郎は真帆と話している最中に「リーディング・シュタイナー」を感じ、慌ててパーティー会場に戻るが、まゆりたちの身に何も起きておらず安堵する。

 ダルは鈴羽が最近ちょくちょく姿を消しているのを知り、事情を聴く。実は鈴羽は2036年から一人で来たのではなく「椎名かがり」という少女もタイムマシンに乗せていた。かがりはまゆりが戦災孤児を引き取った養子で、まゆりが戦火を逃れさせるためタイムマシンに乗せたのだが、1998年の秋葉原ではぐれてしまったのだという。当時10歳だったので生きていれば今は22歳で、鈴羽はかがりを探していたのだった。

 倫太郎はダルの相談を受け、自分もかがり探しに加わるが、手掛かりが見つからない。行き詰ったダルは知り合いの専門家を呼ぶことにするが、その相手とは桐生萌郁だった。

感想

 時間改変しないシュタゲなんて「クリープをいれないコーヒー」(※昭和世代にしか通じない)みたいなもんだよなぁという気分。そこそこは見れるけど。
 
 
LAST GAME
 

【レトロゲーム】プレイ日記「ファミコン探偵倶楽部 PART II うしろに立つ少女」【5】

ファミコンディスクシステム ファミコン探偵倶楽部PartII うしろに立つ少女 前編 任天堂

ファミコン探偵倶楽部 PARTⅡ うしろに立つ少女(前後編) | ニンテンドー3DS | 任天堂
https://www.nintendo.co.jp/titles/50010000013891
学校の怪談が謎の事件を巻き起こす――
殺人事件の真相と「うしろの少女」の正体に迫る。


このソフトは、1989年に発売されたファミリーコンピュータディスクシステム用のアドベンチャーゲームです。 探偵助手として、女子高生殺人事件の調査に乗り出した主人公。学校の関係者に聞き込みをしたり、怪しい場所を調べたり……さまざまな方法で情報を集め、事件の真相に迫ります。学校で噂される怪談「うしろの少女」と殺人事件の繋がりとは?

【以下ネタバレ】
 
 

前回までの展開

プレイ日記「ファミコン探偵倶楽部 PART II うしろに立つ少女」【4】
http://perry-r.hatenablog.com/entry/2018/05/06/134235

perry-r.hatenablog.com

 
 

今回の展開

 今回のプレイ時間:1時間30分(累計4時間30分)

 主人公が改めてはやまから話を聞いてみると、15年前の11月10日夜10時に教室で「うしろの少女」を目撃したあと、慌てて逃げ出した際、校舎裏を通りがかったが、そのとき壁は崩れたままだったという。つまり、たざきのアリバイ「午後9時から12時までは壁を修理していた」というのはうそだったことになる。そしてその証言をたざきが盗み聞きしており、主人公の目の前でたざきは逃走するとそのまま姿をくらましてしまった。

 意気消沈する主人公に、事務所でまたあゆみは捜査に加えてほしいと懇願するが、主人公はあゆみの身の危険を心配し、キッパリと断る。その後、主人公はあゆみのいれたコービーを飲むが、その途端バッタリと倒れてしまった。あゆみが薬を盛ったに違いない。一体何故? 前編終わり。


 以下後編。目覚めた主人公は、あゆみの置手紙を見つけるが、そこにはどうしてもようこ殺しの犯人を捕まえたいと書かれていた。あゆみを心配する主人公は慌てて探しに出かけ、あゆみが繁華街にいたという情報を掴む。

「続く」


コメント

 はやま「夜10時頃に校舎裏には誰もいませんでしたよ?」・主人公「な、なんだってー!?」→たざき逃亡→あゆみがコーヒーを入れてくれたと思ったら実は薬入りでばったり倒れて前編終了、というスピーディーな展開にしびれまくって、「こりゃ凄い!」とうなって、ワクワクしながら後編を開始したら……、いきなり3Dダンジョンが出現して…… ( ̄へ ̄|||) ウーム

 何故なぜホワイ? 今まで実にテンポよく進めていたのに、何故唐突に「ミッション:3Dダンジョンと化した街を探索してあゆみの手掛かりを見つけろ!」になっちゃうの? これはなんとも頭から冷水を浴びせかけられたような気分に……

 しかも考えすぎて、どこかに隠し扉でもあって、そこを探さないといけないのかと思い込み、一時間近く街をうろつく羽目に……、このまま詰みなのかと絶望しつつ、頭を空にして粘っていたら、ランダムエンカウントなのか知りませんが、セーラー服の女の子を見かけたという人と出会い、ようやくそこから脱出の糸口を得ましたが……

 これはちょっといただけませんでしたなぁ。今までめっちゃ面白いストーリーがテンポ良く進んでいて、時間のたつのも忘れるほど、という感じでプレイできていたのに、突然時間稼ぎみたいなことをやらされてガッカリでしたわ。
 
 
ファミコンディスクシステム ファミコン探偵倶楽部PartII うしろに立つ少女 後編 任天堂
 
 

感想:海外ドラマ「スパイ大作戦」第151話(シーズン7 第2話)「終わりなき戦火」

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放送 BSジャパン

【※以下ネタバレ】
 
シーズン7(150~171話)の他のエピソードのあらすじ・感想は以下のリンクからどうぞ

海外ドラマ「スパイ大作戦 シーズン7」あらすじ・感想まとめ

 

第151話 終わりなき戦火 Two Thousand (シーズン7 第2話)

 

あらすじ

盗んだ核物質の隠し場所を吐きそうもない核物理学者。それが売り渡される前に取り戻そうとIMFが立てた計画は、彼に第三次世界大戦が起きて核による大惨事が起きることを知らせ、次に彼が目を覚ました時、28年もの歳月が経っていたというもの。しかし核物質を狙う別の組織もまた彼をマークしていた。

※DVD版のタイトルは「第三次世界大戦勃発」。
 
 
【今回の指令】
 核物理学者ジョセフ・コリンズ(Joseph Collins)は、過去に勤務していた研究所から50Kgのプラトニウム(plutonium)を盗み出した。これはヒロシマ級核爆弾を12個製造可能な量である。コリンズは、このプラトニウムを某国のヘイグ(Haig)と名乗る男に売り渡し、ヘイグが明後日正午に受け取る予定である。IMFはプラトニウムが国外に持ち出される前に、隠し場所を見つけ回収しなければならない。


【作戦参加メンバー】
 レギュラー:フェルプス、バーニー、ケイシー、ウィリー
 ゲスト:兵士役、刑事役など多数


【作戦の舞台】
 アメリカ国内


【作戦】
 冒頭。コリンズが電話でヘイグとプラトニウムの受け渡しについて話す。それを政府の人間が盗聴して録音している。

 フェルプスがテープで指令を受け取る。

 IMFはコリンズの自宅のラジオに細工し、戦争が起こりそうだという偽ニュースを聞かせる。直後、コリンズに謎の男バンダーが電話してきて、自分たちにプラトニウムを売らないと命は無いと脅す。そのあとウイリーが刑事に扮し、コリンズを殺人の容疑者として逮捕し、警察所に連行する。そして偽のラジオニュースでミサイルが飛来したことを聞かせた後、ミサイルが着弾した偽映像を見せてから麻酔で眠らせる。

 IMFはコリンズを地震で被害を受けた建物に移し、老人のメーキャップを施してから目覚めさせる。コリンズは状況が解らず、さらに自分が老人になっているのに気が付いて騒いで監房に放り込まれ、先に中にいたバーニーは、今は戦争開始から28年も経った西暦2000年だと教える。さらにバーニーは、コリンズがもう65歳なので2日後の9月4日には毒ガスで処分されると予告する。

 一方バンダー一味は、IMFが芝居でコリンズを騙して何かを企んでいると知り、盗聴マイクでIMFの動きを監視し始める。

 IMFは空襲で建物が被害を受けたというふりをして監房のドアを開き、コリンズはバーニーを案内人にして脱走する。やがてコリンズは指令室という設定の部屋にたどり着くが、そこでフェルプスたち軍の司令官役たちが、国内の状況が悪化しており、また核兵器を使い果たしてしまったので、もう戦争継続は困難で降伏も止む無し、という会話を聞かせる。

 それを聞いたコリンズは、フェルプスたちに、自分が隠してあるプラトニウムで核爆弾を作れば戦争に勝てると言い、また自分は核物理学者なので核兵器の製造もできるので殺さないでくれと訴える。そしてロスアンゼルス郊外の核物質の隠し場所を教える。

 それを盗聴したバンダー一味は隠し場所に向かうが、丁度ヘイグの一味がプラトニウムを掘り出している最中で、返り討ちに会って全滅してしまう。そこに今度はIMFが駆け付け、ヘイグ一味を取り押さえ、プラトニウムを回収する。

 最後。部屋に閉じ込められていたコリンズは、様子がおかしいので建物の外に出るが無人であることにいぶかしむ。やがて顔のメーキャップがはがれてきて、コリンズは騙されたことに気が付いて大笑いしているところにパトカーがやってくるシーンで〆。


監督: レスリー・H・マーティンソン
脚本: ハロルド・リビングストン


感想

 評価は○。

 ターゲットしか知らない秘密を聞き出すため、IMFが何十年も第三次世界大戦が続いているという大芝居で相手を騙す痛快なエピソードだった。

 今回のIMFの手口は、ターゲットを失神させて老けメイクを施しておいてから、気が付くと28年経った西暦2000年になっていた、と誤解させるもの。IMFは、過去にも、相手のしか知らない秘密を探り出すため、意識を失わせておいてから長い時間の後に目覚めたように誤解させる手を何回か使っていて、シーズン1・第3話(通算第3話)「大量殺戮者」、シーズン3・第5話(通算第58話)「死刑執行1時間前」、といったエピソードで披露されている。

 また大芝居の設定に世界大戦を使う話も、シーズン4・第2話(通算第80話)「第三次世界大戦」、シーズン6・第9話(通算第136話)「敗戦国アメリカ」、等が有り、さらには相手の体にメイクを施したり薬剤を使って体調を調整したりして時間経過を錯覚させる手は、シーズン6・第2話(通算第129話)「タイムスリップ」以来である。このように今回の作戦は、IMFが過去に蓄積しただましのノウハウが存分に生かされたものと言えよう。

 コリンズが失神から覚めたあと、状況が解らなくて半狂乱になっているところに、バーニーが小ばかにするように現状(と言うかIMFが設定したシチュエーション)を説明し、視聴者はコリンズと一緒に世界観を知っていくことになるのだが、その状況が悪夢めいていてなかなか印象的だった。

 西暦1972年に戦争が始まり(※ちなみに、このエピソードの放送は1972年9月)、その後現在西暦2000年になっても戦争はまだ終わっていない。老人たちは缶詰め作りの強制労働をさせられており、首には首輪が嵌められていて、例えば「9400」といった数字が刻まれている。これは「2000年9月4日」を示しており、首輪の着用者の65歳の誕生日のことで、この時代には65歳になるとガス室に入れられて毒ガスで殺されてしまうのである。フェルプスたちの会話から、民間人への食糧供給が困難であることが説明されており、口減らしのためだと思われる。とまあ、絵にかいたようなディストピアである。

 終盤までは、視聴者には何故IMFがコリンズを、このような大仕掛けを使って騙していくのかが解らず、首をひねらされる。それだけに、終盤になってフェルプスたちがコリンズに「核兵器を使い果たしてしまって、もう戦えない」云々という話を聞かせ始めたところで、ようやくIMFの狙いが見えて膝を打ちそうになってしまった。

 過去には何回も核物質の奪回ネタも世界大戦ネタも使われてきたが、今回ほど「盗まれた物」と「世界大戦という設定」がうまくかみ合った話は無かった。本作の設定のかなりは過去の流用だが、話の運び自体は実にスマートで、そういう意味ではかなり満足度が高い作品だった。

 本エピソードでIMFが回収を指示される核物質は、「プルトニウム」ではなく、架空の物質っぽい名前の「プ≪ラ≫トニウム」である。ところが海外サイトでつづりを調べてみると「plutonium」、つまりおなじみのプルトニウムそのものである事が判明した。日本語スタッフが間違えたとは思えないので、やはり故意に変更したと考えるのが妥当だろう。やはり1970年頃の日本人にとって「プルトニウムで核爆弾を製造」云々という話題はデリケートすぎて、架空の物質にした方が無難、と判断したのかもしれない。

 今回の作戦のターゲットである核物理学者ジョセフ・コリンズを演じたのは、なんとビック・モロー、つまり「コンバット」のサンダース軍曹である。ただし、最初から髭を生やしたむさくるしいメイクのため、言われなければ本人とは気が付けない。さらには、大半のシーンではIMFが施した(という設定の)老人メイクのため、ほとんど素顔が見えない。こんな役ならわざわざビック・モローを起用する必要は無かったような気がする。

 今回の劇中では、IMFはコリンズを騙すため、先日の地震で被害を受けた「ブリッジトン」という場所の建物を使用した、という設定である。そして、実際にも撮影に使われた建物はめちゃめちゃに壊れているので、工事で解体途中の建物でも使用していると思っていたのだが、海外のサイトを見ると予想外の事実が判明した。

 建物はロスアンゼルスにあった「オリーブビュー医療センター」(the Olive View Medical Center)で、本エピソードは1972年9月に放送されたのだが、一年半前の1971年2月9日の「サンフェルナンド地震」で大被害を受けて放置されたままだったのを撮影に使用したとのことである。つまり劇中での「地震の被害」云々という説明は本当だったわけで、真相を知ってから見直すとなんとも味わい深いものが有る。しかし、本気で壊れている建物で撮影をしていたわけで、それを考えると、役者たちも結構命がけだったのではなかろうか。

 今回のサブタイトルの原題「Two Thousand」とは「西暦2000年」の事。


参考:今回の指令の入手方法

 フェルプスが車でギリシャローマ風の建物の側に乗り付け、モデルを撮影しているカメラマンに合言葉を言って、銀色のアタッシュケースを受け取る。そして離れた場所でケースを開き、中から大きめの封筒を取り出すと同時に、箱の中のオープンリール式テープレコーダーのスイッチを入れる。フェルプスはテープを再生して指令を聞きつつ、封筒の中の写真を確認する。指令は最後に「なお、このテープは自動的に消滅する」と言い、テープから煙が吹き上がる。


参考:指令内容

 おはよう、フェルプス君。有能な核物理学者ジョセフ・コリンズが、元勤めていた研究所から50Kgのプラトニウムを盗み出した。ヒロシマ規模の核爆弾を12個製造しうる量だ。コリンズは既にそれを某国に売り渡し、ヘイグと名乗る男が明後日正午に受け取ることになっている。

 そこで君の使命だが、そのプラトニウムが国外に運び出される前に奪還することにある。例によって、君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても、当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。成功を祈る。
 
 

シーズン7(150~171話)の他のエピソードのあらすじ・感想は以下のリンクからどうぞ

perry-r.hatenablog.com
 

感想:海外ドラマ「スパイ大作戦」第160話(シーズン7 第11話)「指令なき作戦計画」

スパイ大作戦 シーズン7<トク選BOX> [DVD]

スパイ大作戦BSジャパン http://www.bs-j.co.jp/missionimpossible/
スパイ大作戦 パラマウント http://paramount.nbcuni.co.jp/spy-daisakusen/
放送 BSジャパン

【※以下ネタバレ】
 
シーズン7(150~171話)の他のエピソードのあらすじ・感想は以下のリンクからどうぞ

海外ドラマ「スパイ大作戦 シーズン7」あらすじ・感想まとめ

 

第160話 指令なき作戦計画 Kidnap (シーズン7 第11話)

 

あらすじ

休暇中にフェルプス(ピーター・グレイブス)が拉致された。交換条件は犯人らが関連する犯罪組織のボスを有罪にする物的証拠となる手紙。バーニー(グレッグ・モリス)がリーダーとなり手紙を貸金庫から奪う計画を進めると共に、フェルプスの救出作戦に取り掛かる。


休暇中のフェルプス(ピーター・グレイブス)がテニスコートから拉致された。交換条件は犯人らが関連する犯罪組織のボスを有罪にする物的証拠となる手紙。バーニー(グレッグ・モリス)が中心となり手紙を貸金庫から奪う計画を進めると共に、フェルプスの救出作戦に取り掛かる。

 
【今回の指令】
 無し


【作戦参加メンバー】
 レギュラー:フェルプス、バーニー、ケイシー、ウィリー
 ゲスト:老婦人(エレベーターに同乗)


【作戦の舞台】
 アメリカ国内


【作戦】
 フェルプスとバーニーが一緒に休暇を楽しんでいるところを謎の男たちが襲撃し、フェルプスは何処かに連れ去られてしまう。襲撃の首謀者アンドルー・メツガーは、かつてIMFが作戦で大金を奪ったカジノのボスで、復讐のためIMFメンバーを探していた。しかし、IMFの腕前を見込み、フェルプスを人質にバーニーにある仕事を命じてくる。

 その仕事とは手紙の盗み出しで、メツガーは犯罪者仲間のミッチ・コナリーに殺人の証拠となる手紙を出していたが、最近になってコナリーは政府当局と取引し、その手紙を政府に差し出す代わりに自分は罪を免れるつもりだった。メツガーは、バーニーに対し、コナリーは今日の午後3時に銀行の貸金庫に入っている手紙を政府の情報局員に引き渡すので、その前に手紙を盗んで来い、と命じる。

 バーニーはケイシーとウィリーを呼び、手紙を盗みだしてコピーをとっておき、手紙はメツガーに渡すが、コピーの方を政府に提出することに決める。

 ケイシーが銀行に向かうコナリーから貸金庫の鍵をすり取って型を取ってから戻し、合い鍵を作って銀行に向かう。そしてバーニーがコナリーたちを足止めしている隙に、貸金庫から手紙を盗むことに成功するが、銀行を出た途端謎の男たちに手紙を奪われてしまう。手紙を奪った相手は、メツガーの部下ホークスで、手紙で自分のボスを脅迫するつもりだった。

 バーニーたちはケイシーの記憶を元に封筒を偽造してメツガーに見せ、中身の手紙は無事なフェルプスを確認したら届けさせると交渉しフェルプスと対面する。そこにホークスたちが現れ、自分たちが本物の手紙を持っていると言い、邪魔なフェルプスたちを殺そうとするが、IMFは隙を見てメツガーやホークスたちを殴り倒して手紙を奪い、部屋に閉じ込めた後、警察に連絡して悠々と立ち去る。


監督: ピーター・グレイヴス
脚本: サム・ローカ&ジェームズ・L・ヘンダーソン

感想

 評価は○。

 サブタイトル通り、今回はいつもの謎の上司のテープの指令に従った作戦ではなく、IMFがアクシデント的な事態に対応するストーリーとなっている。スパイ大作戦では、王道から外れたこの手の番外編話は大概の場合面白くもなんともないのだが、今回は手堅い展開で予想よりも楽しめた。

 今回の悪役メツガーは、バーニーに対し、以前にカジノから大金を盗まれた云々と恨み言を口にするが、この話は実は前シーズンのエピソード(シーズン6の第21話・通算第148話)「カジノ規制法」(Casino)の事である。

 もっとも今回の話を楽しむ際に「カジノ規制法」の内容は知らなくても全く問題は無い、というかメツガーたちは前の話で登場していたわけではなく、今回初登場なので、マニアがカジノ云々と聞いてニヤリとすれば良い程度の繋がりである。

 本作はフェルプス役のビーター・グレイブスが監督を担当している。もっとも、監督の仕事が忙しかったからか劇中におけるフェルプスの出番は少なめで、冒頭に悪人たちに連れ去られた後は、狭い部屋に監禁されて一人で必死で脱出の方策を練るくらいで、他の登場人物との絡みは殆ど無い。事情が解っているだけに仕方ない気もするが、IMFの顔のフェルプスの活躍が無いのは物足りなかった。
 
 今回のIMFの作戦は、朝の8時40分に指示を受けて、午後3時までに貸金庫から手紙を盗まなければならない、という飛び込みかつ超特急の仕事だったため、内容が薄い。見せ場は貸金庫の鍵をすり取って複製を作る場面くらいで、変装を駆使して壮大な騙しを仕掛けたわけでもなく、実にあっさりした話だったが、テンポが良かったのでそれほど不満は感じなかった。

 今回驚くのはケイシーの記憶力で、貸金庫から盗んだ手紙を奪われた後、それの偽物を作るために封筒の細部を思い出すのだが、外観や封蝋の色はともかく、宛先、貼ってあった切手、果ては消印が「シカゴ 1963年9月9日」ということまで完璧に思い出すのである。まさにカメラ的記憶力と言われるもので、一流スパイは並の人間とは違うというところを見せつけてくれた。

 コンゲーム物で、詐欺師チームが以前騙した相手に見つかってしまい、その挙句無理やり別の仕事をさせられる羽目になる、という話を見たことが有るが、今回のエピソードはそういったシナリオをスパイ大作戦に応用したというイメージが強い。フェルプスが拉致されて危機に陥るというところも含め、あまりスパイ大作戦の匂いはしない話だが、これはこれでそれなりに面白かったことも間違いない。

 最後も普段のスパイ大作戦とは違い結構ユーモラスで、悪党一味を部屋に閉じ込めた後、助け出されたばかりのフェルプスが現在時刻が午後4時47分だと知り、「5時半からテニスコートを予約しているので間に合うぞ」とバーニーに言うのである。朝テニスをする前にテニスコートから拉致されたので、改めてテニスをやろうと言っている訳で、フェルプスのとぼけた一面が垣間見えるオチだった。


 今回のサブタイトルの原題「Kidnap」とは「誘拐する」の意味。

参考:今回の指令の入手方法

 無し。

参考:指令内容

 無し。
 
 

シーズン7(150~171話)の他のエピソードのあらすじ・感想は以下のリンクからどうぞ

perry-r.hatenablog.com
 
 

【コミック】感想:WEBコミック「キン肉マン」第245話「華麗なる火炎殺法!!の巻」

キン肉マン 62 (ジャンプコミックス)

週刊プレイボーイ http://wpb.shueisha.co.jp/comic_novel/

【※以下ネタバレ】
 

第245話 華麗なる火炎殺法!!の巻 (2018年5月7日(月)更新)

 

あらすじ

オメガ・ケンタウリの六鎗客vsキン肉マン&運命の四王子連合、5大城決戦の第1ラウンドは、ルーマニア・ブラン城のヘイルマンvsマリポーサ! 華麗な空中殺法から、ヘイルマンを翻弄するマリポーサ。しかし、ヘイルマンもヘイルブレスでマリポーサの動きを封じ、一気に攻勢に転じる。するとマリポーサは、炎に身を包む奥義「モクテスマ・ディフェンス」を発動させた!

 
 「キン肉マン マリポーサ VS ヘイルマン」戦。

 マリポーサはかつて「アノアロの杖」を持っていた時に身に着けた火炎殺法を復活させ、その炎の攻撃の前にヘイルマンは防戦一方となる。ヘイルマンは形成逆転を狙い、氷の板を切り出してマリポーサに投げつけ、氷の箱の中に閉じ込めてしまう。

攻防

マリポーサ:ローリングソバット→ドロップキック→ドロップキック「ファイヤートーチロケット」→トンボをきってボディプレス→フライングボディシザーズからヘッドバット連打

ヘイルマン:ジャイアントスイング→アイスウォールプリズン(氷でマリポーサを封じ込め)

感想

 いやいや、自分の炎で焼け死なないのもアノアロの杖の力だったような気がするのですが……、
 
 

[参考]対戦カード/結果

ルーマニア:ブラン城
 マリポーサ VS ヘイルマン


中国:紫禁城
 ビッグボディ VS ギヤマスター


イタリア:デルモンテ
 ゼブラ VS マリキータマン


ソ連:スワローズ・ネスト
 キン肉マン VS パイレートマン


日本:安土城
 スーパー・フェニックス VS オメガマンアリステラ

 
 

※本章(209話~)の他のエピソードのあらすじ・感想は以下のリンクからどうぞ

perry-r.hatenablog.com
 
 
スーパー・フェニックス
S.H.フィギュアーツ キン肉マン スーパー・フェニックス  約150mm ABS&PVC製 塗装済み可動フィギュア
ゼブラ
CCP マスキュラー コレクション vol.18 キン肉マン ゼブラ(特別カラーver.)
マリポーサ
限定 キン肉マン マリポーサ EX(Bカラー)
ビッグボディ
CCP Muscular Collection vol.016 キン肉マン ビッグボディ(特別カラーver.)
 
 

※前章「完璧超人始祖編」(1話~208話)のあらすじ・感想は以下のリンクからどうぞ

perry-r.hatenablog.com