ゲームブックが無くなった理由を考える

ゲームブックの栄光と没落
http://homepage2.nifty.com/amakakenomiyako/home/gb/index.htm


●冒険記録日誌
 →2004年08月06日(金) 最初はブームだったゲームブックが、なぜ流行らなくなったのか考えてみた。
http://www.enpitu.ne.jp/usr7/bin/month?id=79672&pg=200408


ゲームブック衰退原因に関する個人的考察: Blog 精霊の国
http://seireik.seesaa.net/article/80977693.html


ゲームブックの黄昏
http://www.actv.ne.jp/~uzura/timecapsule/oldbooks/omocha/act2/gamebook.htm

 連休中に色々ネットを彷徨っているうち、「ゲームブックは1980年代に一瞬だけ花開き、すぐ燃え尽きましたが、何故生き延びられなかったのか?」と、と自分なりに考えた。


 ブームの勃興から衰退までリアルタイムで眺めていた世代ですが、思うに「みんな飽きた」が最大の理由と考えます。体力や装備を記録し、フローチャートや地図を書き、フラグを管理し、etc をこなしつつストーリーを追うというのは相当な手間ヒマが必要です。1冊目ならば目新しさも有り、皆夢中になったでしょうが、同じようなことを別の本でもまた別の本でも延々と続けるというのは…(なんとなく「観光地のテーマパークが開園当初は人が来ても、そのうち段々寂れていく」有様を連想しました…)


 結局、どのゲームブックも物凄く単純化すると「キャラ作る/ページめくる/サイコロ振る/フローチャート作る」しか無いわけで、みんないつしか飽きてしまったのは当然の成り行きでした。火吹き山の探検も、フリーフェイを武装自動車でつっ走るのも、スーパーヒーローになって悪と戦うのも、巨大ロボに乗り込んで祖国解放を目指すも、結局やることは同じ。飽きるのが自然で、最後まで興味を持ちつづけ「もっと新作を!」と望んだ一握りの人たちは選ばれし民だったということでしょうか。


 それと「みんなファミコンRPGの方が気楽に遊べて同じような面白さを体験させてくれる」事がわかってしまったというのも有りましょうね。粗製濫造とかTRPGに客を取られたとかは「その他の理由」くらいには含まれるかもしれませんが、メインではないでしょう。まして「消費税原因説」なんて論外。


 「ではコンピューター上に移植すればゲームブックは生き返るか」というと、それも違う気がします。あのページをめくってサイコロを振って、を、わざわざ再現する意味は(懐かしさ以外には)無いしなぁ。普通のAVGとかRPGでかつてゲームブックに求めた楽しさは再現されていると思いますしね。ということで、結局ゲームブックは過渡期のホビーだった、というありがちな結論に到達して締め。