感想:アニメ「キングダム」第8話「それぞれの夢」(2012年7月23日)


 アニメ「キングダム」(全38話)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

NHKアニメワールド キングダム
http://www9.nhk.or.jp/anime/kingdom/

 衛星放送・NHK BSプレミアムでの視聴です。(放映:毎週月曜19:00〜19:25)

第8話 それぞれの夢


■あらすじ

 信・河了貂・壁は政を追って山に入るが、山の民に捕まってしまった。一方、政は山の王「楊端和(ようたんわ)」の前に引き出されるが、楊端和は話し合いどころかいきなり政の首をはねると宣告した。山の民は400年前、当時の秦王・穆公(ぼっこう)と同盟を結び、希望を抱いて平地へと降りたが、そこで待っていたのは秦の民からの迫害だった。彼らは秦の民に暴力で山へと追い返されたため、以後ひたすら恨みを抱きつづけており、その責任を政に負わせるつもりだった。政は自分を殺す事は無意味だといい、差別を無くすため、全中華を統一し、国境を無くして人々の違いを無くす、という構想を語る。人質となっていた信は脱出して一暴れした後、山の民に、今すべきことは復讐ではなく、死んだ者たちの夢(=他の民との平和共存)をかなえることではないかと叫ぶ。意外にもその言葉は山の民の心を打ち、楊端和は政に加勢して咸陽奪回に力を貸すことを決める。楊端和は実は女王だった。政たちは山の民の軍勢と共に下山を開始した。


■感想

 おっとここで政の全中華統一の野望が語られました…、ああ、こういう風に持っていくのか。「戦争して他国を滅ぼすけど、それは差別撤廃のためなんだ!」という理由付けで読者/視聴者を納得させるのですね。まあ主役級のキャラがただの権力亡者じゃ感情移入しにくいですしねぇ。

 政の演説とか信の叫びとか、なかなか重厚なエピソードでした。楊端和の中身は…、実はすごい若くて美形なキャラと読んでいましたが、若い女王様だったか。こいつぁ一本とられましたな。