感想:少年漫画誌「別冊少年チャンピオン2012年10月号」(2012年9月12日発売)


 発売日:2012年9月12日(毎月12日発売)
(※以下、雑誌の内容に触れていますのでご注意ください)

別冊少年チャンピオン詳細|秋田書店
http://www.akitashoten.co.jp/magazine/b-champion

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>週チャンの大人気作が電撃移籍&お引っ越し祭!!!
>三つ折りワイドカラー2本立てで連載開始よ!!!
みつどもえ
>●桜井のりお


 週刊少年チャンピオンの連載が引っ越しして一挙二話掲載。どちらも三女さんが主役級ですが、二本目の話は三女さんの髪型が違う上に、胸の無さを気にして杉崎さんにパットをねだるとか、「えっ、これ本当に三女さん?」と思ってしまう内容です。



>ハダカノタイヨウ 吉木まさかず

 主人公はメガネヒロインに強引に漫画部に入部させられそうになります。最近一つのジャンルとして確立してしまった漫画描き主役ものですが、これは心底面白い。主人公が「漫画は描きたいけど、知り合いに知られてオタク呼ばわりされたくない。未熟な原稿を人に見られたくない」とかいうのが、なんか共感できる。



ブラック・ジャック創作秘話 〜手塚治虫の仕事場から〜 原作/宮崎 克 漫画/吉本浩二

 手塚治虫のアシスタントに若き日の松本零士が駆けつけた話。その時、手塚治虫は「火の鳥」をペン入れする時間が足りなかったので、鉛筆書き原稿を空輸し、編集者がそれをトキワ荘石ノ森章太郎赤塚不二夫のところに持っていってペン入れを頼んで仕上げたそうで…、この連載は一々面白いなぁ。



>スターダスト ジャンクション 森繁拓真

 連載最終回…、えー? 短期連載だったのか。



魔法少女・オブ・ジ・エンド 佐藤健太郎

 魔法少女とゾンビたちが暴れまわり、人はどんどん死んでいく。

 この説明もなしに延々人が死んでいくって「ハカイジュウ」の真似? あちらが大ヒットしているので、似たような漫画でまた当てようという秋田書店のあざとい戦略の産物? そろそろ説明が欲しいんですけど。



>眠らないでタエちゃん 中村ゆきひろ

 タエちゃんは意外にもクラス一のポインちゃん(死語)でした。



サクラサクラ もりしげ

 主人公はツンデレ少女と天然ちゃんに囲まれていますが、ウハウハというより草食系でお母さんみたいに面倒を見ています。まあまあ面白い。



>ラビ菌ごっこ 山下 勲

 新人の読みきり。ホラー。あるクラスがある女子に「触ったらバイキンがうつる」とかいう陰湿ないじめをやっていたら、その報いを受けることに…、

 まあホラーとしては悪くないかな。



>ゆメユめ うしろだ渚沙

 新人の読みきり。サスペンス。ヒロインさんは、夢の話ばかりする痛々しい女友達の面倒を見ていたのですが…

 痛いよ。絵はいいけど話が痛い。あとどうしてこの雑誌の新人はホラーとかサスペンスとかとにかくそんな「暗い」作品ばかり発表するんだ。
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