小説「隻眼のライレ」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 450巻)の感想です。
(※以下、今回の話の内容について触れています。ご注意ください)
■データ(公式)
http://www.amazon.co.jp/dp/4150119031/
隻眼のライレ (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-450 宇宙英雄ローダン・シリーズ 450) [文庫]
ウィリアム・フォルツ (著), 工藤 稜 (イラスト), 五十嵐 洋 (翻訳)
文庫: 272ページ
出版社: 早川書房 (2013/6/6)
発売日: 2013/6/6
〈宇宙英雄ローダン・シリーズ450〉《パン=タウ=ラ》の内部の調査をすすめていたローダン一行は、謎の突風に襲われた!
《パン=タウ=ラ》にいるローダン一行は、アンスク人に追いつめられ、絶体絶命となっていた。だが、なぜか相手が突然に撤退をはじめたため、危ういところで命びろいする。一行はその後、数グループにわかれて、船内のようすを探ることにした。アンスク人たちが播種船に積みこまれた“胞子”を使い、危険な実験をしているらしい。その研究室を見つけだそうと考えたのだ。ところが、急に突風が船内を吹きわたりはじめた! 後半900話より、宇宙の城サイクルとなる第450巻です。
■宇宙英雄ローダン・シリーズ[450]巻
日本で発売されている小説では最長を誇るSF「宇宙英雄ローダン・シリーズ」の一冊です。
発売日 = 2013年6月6日(木)
サイクル= 前半:第14サイクル「《パン=タウ=ラ》」/後半:第15サイクル「宇宙の城」
◇899話 ハイパー空間嵐(ウィリアム・フォルツ)(訳者:五十嵐 洋)
突然《パン=タウ=ラ》船内に「ハイパー空間嵐」が吹き荒れ始め、テラナーもアンスク人も大混乱に陥った!!
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《パン=タウ=ラ》サイクル最終話。クライマックスを盛り上げようと、唐突に宇宙で暴風が吹き荒れます。嵐と共に崩壊していくアンスク人の権力、そして終盤の司令室でのアンスク人指導者の一幕、など、ラストにふさわしく読ませてくれました。
◆900話 隻眼のライレ(ウィリアム・フォルツ)(訳者:五十嵐 洋)
遥かな過去。ルーワーは「物質の泉の彼岸の勢力」と敵対することを決意し?!
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「宇宙の城」サイクル開幕。今まで謎だった、宇宙の全車輪/ライレ、《パン=タウ=ラ》、目、ルーワー、などに関する諸々が一気に解き明かされます。開幕にふさわしい盛り上がりっぷり。
「宇宙の城」サイクル開幕!!!!! 20年前に同人誌でタイトル一覧を見て「カッコいいサイクル名だよなぁ、でも日本語版がここにたどり着くのは何年後…、ハァ」とか思っていたのが昨日のことのよう。その期待にこたえるかのごとく、前半・後半とも品質はガッチリでした。
★表紙絵
メインはロボット・ライレの顔。背後に小さくローダンの姿。
★あとがきにかえて
担当は「五十嵐洋」氏。全1ページ。しかし内容は衝撃的で、なんと氏は本巻をもってローダン・シリーズから離れるそうです。え゛ーっ、びっくりした。今後翻訳チームは誰が仕切るのかなぁ。責任者不在の混沌体制にならないといいのですが。
★予告
次巻は451巻「少女とルーワー」(エルンスト・ヴルチェク)(2013年6月21日(金)発売予定)。
★おまけ
あらすじネタバレ版はこちらへ。
■ペリー・ローダンへの道
http://homepage2.nifty.com/archduke/PRSindex.htm
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ISBN:978-4150119034:detail
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