感想:アニメ「planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜」第1話「ロボットの花束」


Twinkle Starlight/Worlds Pain

配信・劇場アニメ「planetarian(プラネタリアン)」公式サイト http://planetarian-project.com/
放送 WEB配信。全5話。

【※以下ネタバレ】

世界大戦後の降りやまない雨の世界。細菌兵器の影響で、人々に見捨てられた最も危険な街【封印都市】。その、デパートのプラネタリウムに、ロボットの少女がいた。彼女の名前は“ほしのゆめみ”。彼女はプラネタリウムの解説員で、1年間にたった7日間しか稼働することができない壊れかけのロボットだった。そこで彼女は、30年間いつか誰かが訪れることを信じて、1人誰もいないこの世界で待ち続けた。そして、30年目の目覚めたその日に、彼女の前に1人の男が現れた。
「おめでとうございますっ! あなたはちょうど、250万人目のお客様です!」
突如現れたロボットに警戒する男・“屑屋”。貴重物資を回収することを生業とする彼は、【封印都市】に潜入中、都市を徘徊する戦闘メンシェン機械・イェーガーの襲撃にあい、このプラネタリウムに迷い込んだのだった。
プラネタリウムはいかがでしょう。 どんな時も決して消えることのない、美しい無窮のきらめき……。 満天の星々がみなさまをお待ちしています」
星すら見えなくなった滅びゆくこの世界で、彼はそこで何を見るのか。1年で7日間しか稼働できないロボットの少女が、目覚めたまさにその日に訪れた偶然。そこで起こった奇跡とは――。

※他のエピソードの感想はこちら→第2話 第3話 第4話 第5話

第1話 『第一章 ロボットの花束』 (2016年7月7日(木)配信)

あらすじ

 世界大戦で使われた細菌兵器により無人と化した「封印都市」に、若者「屑屋」がやって来る。屑屋は戦闘ロボットに追われてある建物に逃げ込むが、そこで一人の少女と出会う。彼女は人間型のロボット「ほしのゆめみ」で、このデパートの屋上にあるプラネタリウムの案内役だった。ゆめみは周囲の状況を全く知らず、30年前から客が途絶えていた事を不思議とも思わず、屑屋が客と考え歓待する。しかし既に映写機が壊れてしまっていて上映が出来ない状態だった。ゆめみは屑屋に、スタッフを呼んで修理させるのでまた来て欲しいと頼むが、屑屋はさっさと立ち去る。


脚本:ヤスカワショウゴ コンテ:津田尚克 演出:町谷俊輔 作画監督:横山謙次 / 山本晃宏


感想

 評価は○(ギリギリ)。


 原作は、KEYが2004年に発売した「キネティックノベル」(※ノベルゲームとは違うといいたいらしい)で、当初なんか妙な配信形態で売っていたからか反響はイマイチだったのですが、何故か12年も経ってからアニメ化されて驚きです。これは、良くある「子供の頃その作品に親しんでいた人たちが、やがて社会に出てそれなりの地位について、自分の企画を通せる立場になったので、自分の好きな物をアニメ化した」とかいう類なのかと思ってしまいます。


 内容は事実上の二人芝居。戦争で打ち捨てられた都市を舞台に、ちょっと荒んだ感じの男と、壊れかけた美少女ロボがつむぐお話。うわぁ、もう「さぁ、クライマックスでは泣かせますよ」と予告されたような感じですね。さすがKey、どんな設定のどんなお話だろうと、客から涙を絞りとろうという軸はぶれないですね。

 しかし、なんというか、このアニメの設定を見ていると、スピルバーグの映画の「AI」を思い出してしょうがないですよ……、まあそこそこは見れたので、一応今後も見ていきますよ。


※他のエピソードの感想はこちら→第2話 第3話 第4話 第5話

スタッフ情報
【原作】「planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜」(VisualArt's / Key)
【原作シナリオ】涼元悠一
【原作音楽】戸越まごめ
【監督】津田尚克
【脚本】ヤスカワショウゴ、津田尚克
シリーズディレクター中山勝一、町谷俊輔
【原作協力】Key/ビジュアルアーツ
【キャラクター原案】駒都えーじ
【キャラクターデザイン】竹知仁美
メカニックデザイン海老川兼武
【プロップデザイン】内田シンヤ
【美術設定】泉寛
色彩設計】佐藤裕子
美術監督】竹田悠介、杉山祐子
【3Dディレクター】長澤洋二
【撮影監督】渡辺有正
【編集】廣瀬清志
【音響監督】山口貴之、津田尚克
【音響効果】小山恭正
【音楽】折戸伸治、どんまる、竹下智博(ビジュアルアーツ
【アニメーション制作】david production


音楽
【ED】佐咲紗花「Twinkle Starlight」
【イメージソング】Ceui「Worlds Pain」


キャスト
ほしのゆめみ:すずきけいこ
屑屋:小野大輔
櫛田泰道
滝知史
佐藤利奈
篠塚勝
福沙奈恵
日笠陽子
津田美波
石上静香
桑原由気
竹口安芸子
大木民夫

2006年版
planetarian ~ちいさなほしのゆめ~ 初回版

2010年版
planetarian ちいさなほしのゆめ メモリアルエディション

2016年版
planetarian~ちいさなほしのゆめ~ HDエディション