【TRPG】感想:TRPG雑誌「ウォーロックマガジン Vol.9」(2021年1月15日発売)

ウォーロックマガジンvol.9

http://www.amazon.co.jp/dp/4883754316
ウォーロックマガジンvol.9 (日本語) 単行本(ソフトカバー) 2021/1/15
安田 均 (著)
出版社 : 書苑新社 (2021/1/15)
発売日 : 2021/1/15
単行本(ソフトカバー) : 162ページ

【※以下ネタバレ】
 

海外TRPGを全面的にサポートする『ウォーロック・マガジンVol.9』の巻頭特集は2つ。第1特集は「FFゲームブック復活」! 日本にもファンの多いファイティング・ファンタジーゲームブック、新旧5冊をまとめたコレクションが発売されるという衝撃のニュースを詳しくお届けします。また第2特集は「それぞれの三都物語」と題し、きわだった個性を持つ都市をタイトルごとに紹介。街で大活躍のイベント表もありますよ。


サポート記事も充実しています。マウ連合君主国の翻訳シナリオ、AFF未訳サプリメントの紹介とそれを活用したソロアドベンチャー、T&Tのコミックとそのシナリオなどなどお役立ち記事が満載。もちろん、3つの人気連載コラムも健在。独特な切り口で語られるゲームへの熱い想いをお楽しみください。


さらにVol.7で開催したソロアドベンチャーコンテストの優秀2点を掲載。入選作「ウッズエッジのひなげし」は付録の小冊子です。ぜひチャレンジを。

 
 ゲーム雑誌のウォーロックマガジン、最新Vol.9は、かつて日本のゲームブックのスタンダードだった「ファイティング・ファンタジー」の復活の記事が載っているということで、大枚はたいて購入しちゃいました。

ウォーロックマガジンとは?

 昭和にゲームブックとかTRPGが好きだった人は、社会思想社から発売されていたゲーム雑誌「ウォーロック」の事をご記憶のはず。1980年代後半から90年代前半に出版されていた、独特の味のある雑誌でした。

 ウォーロックマガジンは、2018年4月に創刊された、そのウォーロックの後継誌的な雑誌。何が後継誌かというと、雑誌タイトルが似ているだけではなく、


・ロゴがウォーロックそのまんま(笑)
・監修しているのが安田均先生
・表紙絵を描いているのが米田仁士先生
・扱っているのがT&TとファティングファンタジーTRPG

 ……、まんまウォーロックやん? ちなみに刊行ペースは四か月に一回みたいです。

●今号の内容

 第1特集で「FFゲームブック復活」と銘打って、今年刊行予定の「ファイティング・ファンタジー」のゲームブック五冊(『火吹山の魔法使い』、『バルサスの要塞』、『盗賊都市』、『モンスター誕生』、『火吹山の魔法使いふたたび』)の紹介。

 しかし、特集という割には7ページしか無くて、物足りなさは否めませんでした。まあ出せる情報がそんなにないというのも解らなくも無いけど……

 ちなみにゲームブックは、純粋に娯楽の一つとして取り上げているのではなく、あくまで「TRPG・AFF(アドバンスト・ファイティング・ファンタジー)の原作本」というスタンスでの取り扱い……、あ、するとタイタン世界に関係ない「さまよえる宇宙船」とか「ロボットコマンドゥ」とか「サイボーグを倒せ」とか「天空要塞アーロック」の復刻は無いな(気づき)(笑)


 連載漫画「はじめてのAFF」第10回(漫画:中山哲学)。リプレイやらを紹介する10ページ漫画。これについては、内容というより作者名に大ウケしました(笑) いやー中山哲学先生の漫画をテーブルトークRPGの雑誌で読めるなんて。


 その他は、AFF、T&T、パグマイア、といったTRPGのシナリオやら設定紹介やらなんやら。AFFやT&Tのソロシナリオについてはゲームブック代わりに読めそうです。


●コメント

 うーん、さすがに内容は往年のウォーロック風とはいきませんでした。どっちかというと他社の「ロール&ロール」を連想するかな。サイズも厚さも似たような感じだし。でも「一見さんお断り」という感じは、往年のウォーロックと似てる(笑)

 ちなみに、この雑誌は今号で終わり……、もっとも休刊というネガティブな話ではなく、姉妹誌的な「ゲームマスタリーマガジン」と合体して「GM(ゲームマスタリー)ウォーロック」として再生するそうです。へー。
 
 
ゲームマスタリーマガジン第14号