【OVA】感想:アニメ(OVA)「ボトムズファインダー」(2011年)

ボトムズファインダー

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放送 AT-X

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【※以下ネタバレ】
 

ボトムズファインダー OVA(全1話)ボトムズフェスティバル第2弾
http://www.votoms.net/about/11.php
2011年4月7日発売


ボトムズフェスティバル第2弾としてイベント上映


遥かに深い崖の底にある世界。“ボトムズ”。
そこに、崖の上にあるという世界“トプ”へと想いを馳せる青年がいた。アキ・テスノ。
持ち前のAt(アルトロ)操縦技術からタンブラー(軽業師)と呼ばれている。
その彼に突然トプから、ディアハルトという男によってボトムズの地に誘拐された少女を助けて欲しい、との依頼が舞い込んでくる。二つ返事で引き受けるアキ。
相棒のエイビィと“島”と呼ばれる廃墟へ向かい、ディアハルトのAtと対峙する。
そして無事に少女の救出に成功!と思いきや、事態は予想外の方向へと!?

 

あらすじ

 深い谷の底「ボトムズ」に暮らす人々は、ロボット「At」(アルトロ)を道具として使い、崖の上から投棄されるスクラップを処理して暮らしていた。ボトムズに暮らす若者アキ・テスノは、崖の上にあるという理想都市「トプ」に行くことを夢見ていた。

 ある日、トプからレッシングという男たちがボトムズに降り立ち、ボトムズの人間たちに協力を求めてくる。レッシングによれば、ある少女がトプから誘拐され、誘拐犯はボトムズにある廃墟「島」に逃げこんだので、案内役を求めているのだという。アキは島の内部に詳しいことを買われ、レッシングの部下たちのAtを先導して島の内部に向かう。

 アキは誘拐犯のAtと遭遇し戦いとなるが、レッシングの部下たちは犯人のAtもろともアキのAtまで破壊したあと、嫌がる少女を無理やり連れ去ってしまう。アキは誘拐犯ディアハルト・グリューニリッヒと対面し、真実を知らされる。レッシングは政治家の秘書として政敵の娘を誘拐しようとしており、ディアハルトはそれを阻止するため彼女を連れてボトムズに逃げてきたのだという。アキはレッシングに騙されたと知り、ディアハルトに協力することを決意する。

 アキとディアハルトはAtを使って苦労して崖を這い上り、レッシング一味の基地に殴り込みをかける。レッシングは部下のAtを総動員して迎撃させるが、そこに警察が現れ部下たちは一網打尽となる。しかしレッシングは少女を連れて逃走した後だった。アキとディアハルトは協力して追跡した末に少女を救出し、レッシングは死んだ。

 最後、救出された少女サンドリヨンとディアハルトがひしと抱き合い、アキはディアハルトに、何かあったらまた呼んでくれと言って握手を交わす。おしまい。
 
 

感想

 評価は○(まあまあ)

 2011年に作られた新生ボトムズシリーズの第二弾。評価はまあまあ……、「ボトムズ」という作品とは全然繋がりないけど。


 高橋良輔氏は全く関わらずに自由に作ってもらったという作品で、おかげでタイトルに「ボトムズ」とついてはいるものの、キリコたちの物語とは作品世界が全く違う、アナザー・ボトムズです。

 39分(実質30分)の作品で、特に深いストーリーは無く、ひたすらロボットのアクションを押し出したアニメですが、面白さはまずまず。ロボット「At」(アルトロ)はデザイン的にはもうアレですが(笑)、とてもよく動いてアクション物としてはいい出来。

 ロボットは手描きではなくCGで作られているようですが、同時期の「装甲騎兵ボトムズ幻影篇」に出てくるアーマードトルーパーたちが「いかにもCG~」という感じで味わいもへったくれも無いのに対し、こちらの作品では手描きと言われても違和感のないような表現をされており、キャラクターたちと一緒に描かれても問題は全く無しでした。うーん、幻影篇のATの表現があの程度だったのは、日本の技術レベルがどうこうではなく、「幻影篇」に関わったCGクリエイターがへたくそだったという事なのか……?


 全体的にはロボアニメとしていい出来ですが、見終わったあと、モヤーッとするのが「これ、ボトムズの名前を冠する必要があったの?」というところ。オリジナルとの共通点が『小型の人型ロボットが地面を走り回りながらパンチみたいなのを繰り出したりする』というくらいしかないし。

 完全オリジナル作品だと見れば、アクション良し、終わり方も爽やかで良し、なのですが、ボトムズの関連作品だと考えだすと、途端にすっきりしなくなるのですよね。まあこの作品の企画自体が「自分たちなりのボトムズを作る」という所から始まっているので「完全オリジナル作品なら評価出来たのに」という想定自体がありえないのですけどね。

 ということで、何となく割り切れないものもありますが、強引に完全オリジナル単発OVAだと思いこんでしまえば、悪くない一作でした。
 
 

https://www.at-x.com/program/detail/12450
ボトムズファインダー
【45分×1話】


<ストーリー>
少年の想いは断絶した世界の架け橋となる

世界をも新たにした新世代ボトムズ第二弾!


<スタッフ>
原作:矢立 肇、高橋良輔
監督:重田敦司
脚本:関島眞頼
キャラクターデサイン・作画監督羽山淳一
メカニカルデザイン重田敦司福地仁大河原邦男
モンスターデザイン:安藤賢司
CGI監督:若間 真
CGIスーパーバイザー:森田修
美術監督:谷口淳一
音響監督:鶴岡陽太
音楽:岩本 渡
製作:サンライズ


<キャスト>
アキ:石田 彰
ディアハルト:森川智之
エイビィ:広橋 涼
レッシング:田中秀幸
サンドリヨン:折笠富美子
メルインガル:勝生真沙子
ダバルト:広瀬正志


2011年OVA作品 全1話

 

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