【ドラマ】感想:NHKドラマ「岸辺露伴は動かない」第4話「ザ・ラン」(2021年12月27日(月)放送)

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岸辺露伴は動かない NHK https://www.nhk.jp/p/ts/YM69Q8456J/
放送 NHK総合

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【※以下ネタバレ】
 

ヘブンズ・ドアー! 今、心の扉は開かれる――


ジョジョの奇妙な冒険」からスピンオフした荒木飛呂彦の同名傑作漫画を映像化!高橋一生演じる漫画家の岸辺露伴が、遭遇する奇妙な事件に、相手を本にして生い立ちや秘密を読み、指示を書き込むこともできる特殊能力“ヘブンズ・ドアー”を使って挑む姿を描く!

 

第4話 ザ・ラン (2021年12月27日(月)放送)

 

あらすじ

岸辺露伴は動かない(4)「ザ・ラン」
[総合] 2021年12月27日 午後10:00 ~ 午後10:50 (50分)


ジョジョの奇妙な冒険」からスピンオフした荒木飛呂彦の同名漫画の映像化第2弾!高橋一生演じる漫画家の岸辺露伴が、遭遇する奇妙な事件にヘブンズ・ドアーを使って挑む


露伴は会員制のスポーツジムで橋本陽馬という若い男と出会う。陽馬は駆け出しのモデルで、事務所の社長から「体を作れ」と指示されてジムに通う、無気力でつかみどころのない青年だった。だがこの日を境に陽馬はランニングにのめり込むようになり、走りに対する執着は次第に常軌を逸していく。ある日、久しぶりに露伴の前に姿を見せた陽馬は見違えるほど自信に満ちあふれていた。そして陽馬は、露伴にある勝負を提案する…


【原作】荒木飛呂彦,【出演】高橋一生,飯豊まりえ,笠松将真凛中村まこと,増田朋弥,小水たいが,濱正悟,春木生,【脚本】小林靖子,【音楽】菊地成孔

 
 岸辺露伴は、担当編集者の泉京香に、唐突に自分が破産していることを打ち明ける。露伴は作品のネタになりそうな妖怪伝説が残る山に興味を持っていたが、その場所がリゾート地として開発されそうになったため、全財産をはたいて丸ごと購入したのだと言う。

 京香は妖怪話にはまるで興味がなかったが、露伴は人間が「妖怪・鬼・神」等と呼んでいる「何か」は現実に存在すると力説し、その証拠としてある男(実は露伴自身)の体験談を語りだす。



 露伴は会員制のスポーツジムで体を鍛えていたが、そこで橋本陽馬(はしまと・ようま)という若者と出会う。陽馬は駆け出しのモデルで、事務所の社長から仕事のために体を鍛えるように命じられジムに来ていた。陽馬は最初はトレーニングに全く興味が無かったものの、自分の体が少しずつ変わっていくことに喜びを覚え、やがて走ることにのめり込んでいく。

 陽馬の走る事への執着は次第に常軌を逸していき、生活の全てをトレーニングに捧げ、オーディションに合格してもトレーニングの時間の邪魔になるため辞退するという本末転倒の状態となる。

 自分に自信をつけた陽馬は、ジムで露伴を見つけ、ランニングマシン(トレッドミル)による勝負を申し込む。それは両者のマシンの間にリモコンを置いておき、同じタイミングで走り始め、先に時速22キロに達した方がリモコンを取ってマシンを停止させることができる、というものだった。露伴はこの挑戦を受け、陽馬に勝利する。

 露伴に敗れた陽馬は以後もトレーニングを重ね、さらに自らを鍛えて、深夜のジムで露伴に再戦を申し込む。しかも今度は窓際に置いてあったマシンの前後が逆になり、後ろに落ちると窓から転落する危険があった。露伴は陽馬の記憶をヘブンズ・ドアーで読み、トレーニングの邪魔と見なした人間を既に四人も殺していることを知る。

 露伴は時速25キロを目標とするランニング勝負に無理やり引きずり込まれ、陽馬が先に目標速度に達し、歓喜しながらリモコンを手に取る。しかし何故か無意識のうちに、自分のマシンではなく露伴のマシンに向けてリモコンの停止ボタンを押してしまい、自分のマシンを止められなかった陽馬は後ろに吹き飛ばされる。露伴はあらかじめ陽馬にヘブンズ・ドアーで露伴のマシンを停止させる命令を書き込んでいたのだった。



 京香は話を聞き終えるものの、どこが妖怪の話なのかといぶかる。露伴は陽馬が人外の存在に変わっていたのだと力説するが、京香は全く納得しなかった。露伴は陽馬の記憶を読んだ際に「六壁坂」でトレーニングていたという事実を掴んでいた。また京香も、陽馬の恋人の死体らしいものが「六壁坂村」で見つかったというネット記事を見つけていた。


感想

 評価は○(それなり)

 一年ぶりの岸辺露伴ドラマ三夜連続放送のトップバッター。去年放送分(特に第一話「富豪村」)が相当面白かったので、今回も期待していたのですが……

 悪くはない、悪くはないのですが、結末が釈然としない……、劇中キャラの泉京香に台詞で言わせている通り「ふわふわして」いて、ナニコレ感が物凄いんですよね……

 原作漫画の方は(内容はよく覚えていませんが)頭のおかしいサイコキャラとの命を懸けたランニング勝負で、死の瀬戸際で露伴がいつものように機転で切り抜ける、みたいな話だったと思うので、余計に「?? この結末は……、何なの?」感が凄い。

 ただ、最後の方で「六壁坂」云々という言葉が出てきますが、それが第六話のサブタイトルでもあるので、多分この第四話はそのための「前フリ」「プロローグ」であって、単独で評価する話ではないのだと思います……、多分。


 まあ、それでも面白いところもあって、序盤の方の露伴と京香の会話が……(笑)

京香「何読んでいるんですか?」
露伴「ド・スタール」
京香「あ~小説家の? 罪とか罰とか?」
露伴罪とか罰とか他にもあるような言い方をするな『罪と罰』この二つだけだ、そしてその作家ならドストエフスキーだ!」

 のところがコントみたいですごく良かった(笑)
 
 
ニコラ ド スタール Nicholas De Stael: Noon Landscape アートポスター
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【放送日時】
[NHK総合]
第4話 2021年12月27日(月) よる10時~10時49分
第5話 2021年12月28日(火) よる10時~10時49分
第6話 2021年12月29日(水) よる10時~10時49分
(第1~3話:2020年12月放送)


【キャスト】
岸辺露伴高橋一生
泉京香:飯豊まりえ
橋本陽馬:笠松将(第4話ゲスト)
乙雅三:市川猿之助(第5話ゲスト)
大郷楠宝子:内田理央(第6話ゲスト)


【スタッフ】
原作:荒木 飛呂彦
岸辺露伴は動かない」(第4話、第6話)
ジョジョの奇妙な冒険」(第5話)
脚本:小林 靖子
音楽:菊地成孔/新音楽制作工房
人物デザイン監修:柘植伊佐夫
演出:渡辺一貴
撮影:山本周平、田島茂
照明:鳥内宏二
美術:磯貝さやか
音声:藤林繁
スタイリスト:羽石輝
衣裳制作:玉置博人
ヘアメイク:荒木美穂
映像技術:大西悠斗
VFX:菅原悦史
音響効果:谷口広紀
取材:名倉良祐
記録:幸縁栄子
編集:鈴木翔
制作統括:斎藤直子、土橋圭介、平賀大介
制作:NHKエンタープライズ
制作・著作:NHK、ピクス

 

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