【映画】感想:映画「ウエストワールド」(1973年:アメリカ)

ウエストワールド [Blu-ray]

NHK BSシネマ http://www.nhk.or.jp/bscinema/
放送 NHK BSプレミアム。2022年2月7日(月)

【※以下ネタバレ】
 

科学技術を駆使し、さまざまな時代を体験できる未来型のテーマパークで起きたロボットの反乱を描くSFサスペンス。ガンマンを演じるユル・ブリンナーが印象的な名作。


科学技術を駆使し、さまざまな時代を体験できる未来型のテーマパーク“デロス”。弁護士のピーターと友人のジョンは、開拓時代の西部を再現したエリアにやって来るが、コンピューターが故障し、ロボットたちが反乱を起こす…。「ジュラシック・パーク」「ER緊急救命室」の人気作家マイケル・クライトンが脚本・監督を務め、後年ドラマ化もされた傑作SFサスペンス。黒ずくめのガンマンを怪演するユル・ブリンナーが印象的。

 

あらすじ

 テーマパーク「デロス」には「古代ローマ」「中世13世紀のヨーロッパ」「1880年代のアメリカ西部開拓時代」の三つの世界が用意され、客は一日千ドルという料金を支払えば、その世界で自由に過ごすことができる。三つの世界では、それぞれ人間やその他の生き物そっくりに作られたロボットたちが用意され、観光客を楽しませていた。

 ピーター・マーティンは友人のジョン・ブレインの誘いでデロスを訪問し、西部開拓時代を模した「ウエストワールド」に向かう。最初は全く乗り気ではなかったピーターだったが、喧嘩を売って来たガンマンロボットを撃ち倒したり、美人の娼婦ロボットとの一晩を過ごしたりすることで、すっかりこの世界が気に入ってしまう。

 だが、施設を運営する技術者たちは、ロボットの故障の率が予想よりもはるかに高いことに困惑していた。やがてジョンはヘビ型ロボットに手を噛まれて軽いけがを負い、それを知った技術者たちは新しい客の受け入れを一旦中止しようとする。

 翌日、中世世界で客相手に決闘を演じていたロボットが本当に客を剣で刺し殺してしまった。技術者たちは慌ててロボットを停止させようとするが全くコントロールできず、他の世界でもロボットが人間を襲い始めた。技術者たちは主電源を落として事態を収拾しようとするが、ロボットは停止せず、逆に技術者たちがコントロールルームに閉じ込められるはめになる。

 ウエストワールドでは、ジョンが先日から絡んでくるガンマンロボットに射殺され、それを見たピーターは慌てて逃走する。ロボットは執拗にピーターを追跡し、ピーターは地下にあるテーマ―パークの運営者用施設に入り込むか、既に技術者たちは部屋の中で窒息していた。

 ピーターは、酸を見つけてロボットの顔に浴びせてセンサーを破壊し、さらに追ってきたロボットを松明の火で焼き尽くす。ロボットは焼け焦げた姿でなお追いすがって来るものの、やがて動かなくなった。最後、ピーターが階段に力なく座り込むシーンで〆。


感想

 評価は△(イマイチ)。


 ユル・ブリンナーがガンマンロボットを演じることで非常に有名な映画ですが、中身はイマイチ、いや今二つ。

 何せ、90分の映画のくせに60分過ぎまでほぼ何も起きず、客が西部や中世で楽しく過ごして、その裏で技術者たちが「故障が多いな~」とか言っているだけ。60分を過ぎたころにようやく客が騎士ロボットに殺されて話が転がりだしますが、客たちが虐殺されるシーンはさらっと流すし、ピーター対ユル・プリンナーもすぐ終わってしまうので、全く盛り上がらず。知名度と中身の面白さにメチャクチャギャップの有る映画でした。

 何故ロボットたちがおかしくなったのかの説明も無いしなぁ、作りが雑過ぎると言えましょう。


 ところでこれ、マイケル・クライトンが脚本と監督を勤めているんですね。初めて気が付いた。
 
 

シネマ「ウエストワールド」<字幕スーパー><レターボックスサイズ>
[BSプレミアム] 2022年01月25日 午後1:00 ~ 午後2:30 (90分)


【製作】
ポール・N・ラザルス3世
【監督・脚本】
マイケル・クライトン
【撮影】
ジーン・ポリト
【音楽】
フレッド・カーリン
【出演】
ユル・ブリンナーリチャード・ベンジャミン、ジェームズ・ブローリン ほか


製作国:
アメリ
製作年:
1973
原題:
WESTWORLD
備考:
英語/字幕スーパー/カラー/レターボックス・サイズ

 

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