【映画】感想：映画「007／サンダーボール作戦」(007シリーズ4作目)(1965年:イギリス)

BS-TBS｜007シリーズ【吹替】 https://bs.tbs.co.jp/movie/007/
放送　BS-TBS。2022年1月2日(日)

【※以下ネタバレ】
　

007シリーズ第4弾。更にスケールアップしてボンドが帰ってきた！

原爆を搭載したNATOのジェット機が世界的犯罪組織“スペクター”に奪われた。原爆奪還の指令を受けて、ボンドはジェット機が消えたバハマへと飛ぶ。そこで出会ったのは美しい愛人を従えた謎の大富豪ラルゴだった……

あらすじ

　フランス。007／ジェームズ・ボンドは、過去に同僚二人を殺害していたジャック・ブヴァールと対決し見事に仇討ちに成功して逃走した。

　世界的犯罪組織スペクターの本部では、「ナンバー6」ブヴァールの死が報告されると同時に、「ナンバー2」エミリオ・ラルゴの立案した計画が発表された。それはNATOから原爆を盗み出し、それを元に2億8000万ドル／一億ポンドを手に入れるというものだった。

　スペクターは原爆強奪作戦のため、イギリスの保養所に来ていたNATO軍人ダーバル少佐を殺害し、そっくりに整形していた偽物がすり替わる。たまたま同じ療養所に来ていたボンドは偶然ダーバルの死体を発見するが、その時は何も気が付くことは無かった。

　そのあと、偽ダーバルは原爆を搭載した爆撃機に乗り込み、他の乗員を殺害すると爆撃機をラルゴたちが待ち受ける海域に着水させるが、すぐにラルゴに殺される。ラルゴ一味は原爆を回収すると、イギリス政府に対し、一億ポンドを支払わなければ、アメリカ・イギリスの主要都市で原爆を爆発させると脅迫する。

　Mは00ナンバーのエージェント全員を招集し、原爆奪還作戦「サンダーボール作戦」を発動する。ボンドは爆撃機に乗っていたはずの「ダーバル少佐」が同じ時間に療養所で死体となっていたことから、ここに突破口があると直感し、ダーバルの妹がいるというナッソーに向かう。

　ダーバルの妹ドミノは、富豪ラルゴの愛人として暮らしていた。ボンドはラルゴに接近し、彼が原爆強奪に関係していると睨み、CIAのフェリックス・ライターたちの支援を受けながら、ラルゴの調査を開始する。ラルゴたちはボンドの正体を最初から知っており、何度も殺そうとするものの、ボンドはその度に危機を切り抜ける。

　やがてボンドは海底に沈んでいる爆撃機と偽ダーバルの死体を発見し、本当のダーバルはラルゴ一味に殺されたことを察し、ドミノにその事を伝える。ラルゴたちはマイアミに原爆を仕掛けるために行動を開始するが、ボンドたちの通報でアメリカ軍のフロッグマン部隊が到着し、ラルゴ一味を阻止した。

　ラルゴは逃走しようとするものの、兄の復讐を誓うドミノによって殺され、事件は解決した。

感想

　評価は○（それなり）。

　3作目「ゴールドフィンガー」が、ギミック一杯のボンドカーやユーモラスささえ感じる悪党たちが活躍する映画だったのに対し、本作はややシリアス方向にふり直した感じの内容となっていますが、個人的には評価は今一つ。

　ストーリーが、細かいイベントがごたごたと続くばかりで、そのためいまひとつスッキリしておらず、見ていて妙に疲れたというのが正直な印象です。多分このシナリオを小説に仕立て直したら、色々な事件が次から次へと起こる面白い話として読めるような気がしますが、約二時間の映画のシナリオとしては詰め込み過ぎだったという感じですね。

　だいたい、序盤の療養所での展開からしてイマイチよくわからないし（リッペ伯爵は何故任務そっちのけでボンドをやたら襲ったのか？）、ボンドがナッソーに飛んでからも陸地と海中とを意味も無くいったり来たりしているだけのような印象で、捜査が進展している感が無く、見ていてこの話はどこに行ってしまうのかと不安になったくらいでしたし。

　まあ、美女とのアバンチュール、絶体絶命の危機とそこからの脱出、という要素が繰り返されて、ボンド映画としての要素はたっぷり用意されてはいましたが、凄く面白いという事でも無かったなと。数十年ぶりに視聴し直したのですが、心の中で美化しすぎていたようで見終わって結構がっくり来ました。残念。

　ちなみに、メインの舞台となる「ナッソー」とは結局どこにあるのか……？　という事を全く理解せずに見ていたのですが、調べてみるとバハマの首都でした。と言われてもバハマとはどこにあるのか……、と同じ疑問を繰り返してしまいましたが、フロリダ半島の南東にある島国でした。ああ、だからラルゴ一味は原爆を仕掛けるためにフロリダのマイアミに向かったのね。
　
　
　

https://www.bs-tbs.co.jp/movie/007thunderball/
007／サンダーボール作戦【吹替】

2022/1/2(日)
午後1:00～3:30

◆キャスト
ジェームズ・ボンド…ショーン・コネリー（若山弦蔵）
ドミノ…クローディーヌ・オージェ（佐藤あかり）
エミリオ・ラルゴ…アドルフォ・チェリ（水野龍司）
フェリックス・ライター…リック・ヴァン・ヌッター（咲野俊介）
Ｍ…バーナード・リー（藤本譲）
Ｑ…デスモンド・リュウェリン（白熊寛嗣）
マニーペニー…ロイス・マクスウェル（泉裕子）
フィオナ…ルチアナ・パルッツィ（藤本喜久子）

◆スタッフ
1965年／イギリス
監督：テレンス・ヤング

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perry-r.hatenablog.com
　
　
　
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