星新一の不思議な不思議な短編ドラマ NHK
https://www.nhk.jp/p/ts/MKP974JQRN/
https://www4.nhk.or.jp/P7468/
放送 NHK BSプレミアム。15分ドラマ。全20回。
【※以下ネタバレ】
あの時の”未来”を生きる私たちへ
第３話 不眠症 (2022年4月19日(火)放送)
あらすじ
星新一の不思議な不思議な短編ドラマ「不眠症」
[BS4K] 2022年04月19日 午後9:45 ~ 午後10:00 (15分)
ショートショートの神様・星新一の作品を豪華キャストで映像化！ある事故をきっかけに極度の不眠症に陥った男。新しい枕や睡眠薬を試すも効果がない。たまりかねた男は？
ある事故をきっかけに極度の不眠症に陥った男。新しい枕や睡眠薬を試すも効果がない。たまりかねた男は…！？ 出演：林遣都／岡部尚 佐藤玲 坂口涼太郎 八十田勇一
とある会社に勤める男は、昼休みの居眠りが大好き。しかしある日職場で足を滑らせて頭を強打した結果、全く眠れなくなってしまった。男は三ヵ月間不眠に苦し見続けやつれきってしまうが、ある日不眠治療専門の病院を見つけ、すぐさま駆け込んで治療を懇願する。ところが医者は、男は三ヵ月眠っていないのに健康に問題がないので、無理に眠らなくても良いのでは、とアドバイスする。
男は「眠らなくてはいけない」というプレッシャーから解放されスッキリし、一日二十四時間を有効活用することに決める。そして昼間は今までの職場で働き、夜は同じ会社で警備員として働く、という暮らしを始める。
仕事が二つになったうえに、今までの家は他人に貸して家賃収入もできたため、男はどんどんお金がたまっていく。さらに仕事では成果を上げて周囲から賞賛され、同じ職場に働く女性とも付き合うようになり、とプライベートも充実する。
しかし男は好きな女性と同じように眠れないことにむなしさを覚え、不眠治療の医者を再度訪ね、なんとか眠れるようにしてほしいと頼む。医者は最後の手段として、海外から輸入された高価な睡眠薬ならあると言うが、その値段は男が貯めた大金を使ってもまだ足りないほどだった。それでも男は薬の使用を決意する。
ところが薬を使っても男は全く眠れないため、男は医者に文句を言う。すると、医者は「男は事故で頭を打って今まで数ヵ月昏睡状態で、様々な治療の末、高価な輸入薬を使ってようやく目覚めた」と説明する。男が今まで体験したと思っていた不眠の暮らしは全て夢だった。そして男は医者から治療費の総額を見せられるが、その金額に眠らずに働いても払いきれないと絶望し、病室を飛び出す。
目覚まし時計が鳴り、男は目を覚ました。
感想
原作未読（もしく読んだけど内容を忘れた）
夢オチじゃないかなーと思っていたら、やっぱりそうでした(笑) しかし最後のところ、「大金を払わないといけない」というのも夢でした、って原作もそういうオチなのか？ 星新一の作風なら「こんな大金、眠らずに働いても払えきれんわ！（絶望）」というところで〆にすると思うけど……
https://www.nhk.jp/p/ts/MKP974JQRN/
「不眠症」
【脚本・演出】尾沼宏星【助監督】家次勲【制作担当】齊藤光司【撮影】杉中敏行【照明】高坂俊秀【録音】丹野基樹【美術進行】きくちまさと【カラーグレーディング】宮下蔵【MA】大竹雪乃
「不眠症」1964年（『ボッコちゃん』所収）
この番組について
“ショートショートの神様”星新一。生涯にわたり発表された１００１編を超える作品は、教科書にも掲載され、いまなお読みつがれています。世代を超えて愛されるその魅力は、“宇宙”“ロボット”“悪魔”など不思議でワクワクするSFやファンタジーの要素。また人間や社会に対する「おかしみ」や「皮肉」をまじえた目線。そしてなにより、短くも、あっと驚かされる予測不可能なストーリーです。それは、毒を含んだ寓話なのか、人類への警鐘なのか…。星新一の珠玉の作品を、令和のいま、実写ドラマとして描きます。
放送：2022年4月～8月 BSプレミアム・BS4K同時放送 毎週火曜日 午後9時45分～10時（全20回）
＜全話共通スタッフ＞
【総合演出】望月一扶【テーマ曲】出羽良彰【タイトル】caico design / sankaku【サウンドデザイン】長澤佑樹【音響効果】阿部真也【美術】森健彦【衣装】宮本茉莉【メイク】原さとみ【ポスプロスーパーバイザー】稲村剛義【映像技術】久野星香【制作統括】柴田直之（NHK）鳥本秀昭、川崎直子、西村崇、坂部康二、神林伸太郎（NHKエンタープライズ）、山本玲実、明仁絵里子（テレコムスタッフ）
星新一ショートショートセレクション
