【映画】感想:劇場アニメ「マジンガーZ / INFINITY」(2018年:日本)

マジンガーZ / INFINITY

劇場版 マジンガーZ / INFINITY https://www.twellv.co.jp/program/anime/sunday-animation/archive-sunday-animation/sunday-animation-109/
放送 BS12。2023年5月14日(日)

劇場版 マジンガーZ / INFINITYhttps://www.mazinger-z.jp/

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【※以下ネタバレ】
 

かつて世界征服を目論む悪の天才科学者Dr.ヘルによって滅亡の危機に瀕した人類。しかし“鉄(くろがね)の城”と呼ばれたスーパーロボットマジンガーZ”を操る兜甲児とその仲間の活躍により、平和な時を取り戻していた。


そして世紀の戦いから10年―。パイロットを離れ科学者となっていた兜甲児はある日、富士山地中に埋まった超巨大遺跡インフィニティと、そこから現れた謎の生命体リサに遭遇する。そして、時を同じくして謎の復活を遂げたDr.ヘル。彼は無限の可能性を秘めるインフィニティで、かつての野望を完遂しようとしていた。

 

あらすじ

 ドクター・ヘルたちとの戦いのあと、世界中で光子力エネルギーが使用されるようになった時代。弓教授は日本の総理大臣となり、娘のさやかが後任の光子力研究所所長に就任し、兜甲児も戦士ではなく科学者として働いていた。

 そんなある日、新光子力研究所の建設工事の途中で。富士山の地中から超巨大なマジンガーを思わせる遺跡「インフィニティ」が発掘され、さらにその中からはインフィニティをコントロールするための人間そっくりの存在・リサか出現した。甲児たちはインフィニティもリサも最重要機密として情報が漏れないようにする。

 半年後。アメリカの光子力プラントを機械獣軍団が襲撃・壊滅させ、迎撃にあたった剣鉄也はグレートマジンガーごと行方不明となった。さらに新光子力研究所にも機械獣軍団が押し寄せ、インフィニティごと研究所を占領した。しかも行方不明になっていたグレートマジンガーはインフィニティをコントロールするためのキーとして利用されていた。

 ドクター・ヘルは世界中に対し、これ以上の破壊をするつもりはないとして停戦をよびかけ、どう対応するかで世界中は混乱に陥る。

 甲児は旧・光子力研究所に残されていたマジンガーZを起動させ、リサと共に新研究所に殴り込んだ。そして機械獣軍団を壊滅させ、ドクター・ヘルの乗った地獄大元帥と対峙し、解放されたグレートマジンガーとの同時攻撃で追い詰める。しかしドクター・ヘルはインフィニティを起動させてしまう。

 インフィニティは、この宇宙と可能性の平行宇宙を入れ替える「ゴラーゴン」という能力を持っていた。それに巻き込まれた甲児は、リサが自分とさやかの間に生まれた娘だという世界を垣間見る。

 リサは平行宇宙からエネルギーをかき集め、さらに世界中の光子力施設もZにエネルギーを送り込んだ事で、Zはインフィニティに匹敵する巨大ロボと化してインフィニィと対決し、インフィニティを宇宙空間へと吹き飛ばして破壊した。

 リサは消え、意識が戻った甲児はさやかに子供を作ろうとかいきなり言って張り倒されておしまい。


感想

 評価は△(あんまり大したこと無かった)。

 ゲームのスパロボ大戦がヒットしてからこっち、無数のクリエイターがマジンガーゲッターロボのオリジナル作品を作ってきて、それらにはアタリも有れば外れもありましたが、この作品はどちらかというと外れでした。


 まず、ストーリーが全然ノレない。何が悪いというのかはっきり言えないのですが「なんかこれじゃないんだよなぁ」感が最初から最後まで付きまといました。で、シナリオ担当を調べると「大東京トイボックス」のうめだと。あぁなるほど、納得。

 またロボット物のキモはバトルシーンですが、それがまたダメ。メカバトルをフルCGにしているおかげで数えきれないほどの機械獣の登場が可能になっているのですが、技術に溺れてもう「マジンガーが滅茶苦茶に暴れて、当たるを幸いに機械獣をなぎ倒す」というだけ。目まぐるしいだけで、バトルにまるでありがたみが無い。

 あまつさえ、あしゅら男爵とブロッケン伯爵がわざわざ機械獣に乗って来てくれたのに、この二体とのバトルも物凄い早回しでバババーッとこなしておしまい。目にも止まらないスピードでバトルすればカッコイイと思っているらしい……、ダメだこりゃ。

 あと、細かい事なんですけど、ジュンが鉄也の子供を身ごもっておなかが大きいのですが、登場キャラが何の断りもなしにすぐにおなかを触る……、そういうのセクハラと言うかなんというかわからないけど、妊婦の方は嫌がるって聞いたことあるんですけどね…… だからすんごく気になって。

 でもキャラデザは良いんですよ、オリジナルキャラのリサとか、人妻ジュンとかは結構好み。さやかはイマイチだったけど。


 ということで、2018年に巨大ロボット物を作ってくれたのはありがたいけど、満足度としてはもう一つでした。
 
 

https://www.twellv.co.jp/program/anime/sunday-animation/archive-sunday-animation/sunday-animation-109/
2023年5月14日放送
劇場版 マジンガーZ / INFINITY


有史以来最大の危機、絶体絶命の状況の中、伝説のパイロットがマジンガーZと共に再び立ち上がる。


1972年に誕生し、アニメの常識を根底から覆した「マジンガーZ」。希代の天才・永井豪が考案した“乗り込み型ロボット”という全く新しいアイデアで生み出された本作は、日本のみならず世界中で爆発的なヒットを記録し、現在もなお色褪せることなく愛され続けている。
永井の世界観に新たな物語が構築された本作には超豪華キャスト陣が名を連ね、テーマ曲では「Z」の権化・水木一郎があの名曲を新録。マジンガーZと共に育った吉川晃司が書き下ろしのナンバーを歌い上げる。



【出演者】
兜甲児:森久保祥太郎
弓さやか:茅野愛衣
リサ:上坂すみれ
剣鉄也:関俊彦
兜シロー:花江夏樹
炎ジュン:小清水亜美
ボス:高木渉
ヌケ:菊池正美
ムチャ:山口勝平
弓弦之助:森田順平
のっそり博士:島田敏
せわし博士:塩屋浩三
Dr.ヘル:石塚運昇
ブロッケン伯爵:藤原啓治
あしゅら男爵宮迫博之朴ロ美


【スタッフ】
原作:永井豪
監督:志水淳児
脚本:小沢高広(うめ)
キャラクターデザイン、総作画監督:飯島弘
メカニックデザイン柳瀬敬之
美術監督:氏家誠(GREEN)
CG ディレクター:中沢大樹、井野元英二(オレンジ)
助監督:なかの★陽、川崎弘二
音楽:渡辺俊幸
オープニングテーマ:「マジンガーZ水木一郎
エンディングテーマ:「The Last Letter」吉川晃司

 

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