【ウォーゲーム】感想:雑誌「ゲームジャーナル No.91 特集:クロニクル・オブ・ジャパン ~邪馬台国から明治維新まで~」(2024年6月1日発売)

シミュレーションジャーナル ゲームジャーナル91号 クロニクル・オブ・ジャパン ~邪馬台国から明治維新まで~

http://www.amazon.co.jp/dp/B0D32JVMWP
ゲームジャーナルNo.91 クロニクル・オブ・ジャパン ~邪馬台国から明治維新まで~

【※以下ネタバレ】
 

ゲームジャーナルは、ゲーマーによるゲーマーのためのボードシミュレーションゲームの専門誌。
歴史上の戦いを主にシミュレートしたボードウォーゲームが毎号1~2個程度収録され、収録作品に関する特集記事と、松田大秀氏のリプレイコミック、連載記事やテーマに沿った討論記事、新作ゲームガイドなどからなる。

 
 

付録ゲーム

クロニクル・オブ・ジャパン ~邪馬台国から明治維新まで~
http://www.gamejournal.net/item_list/gj_091


砂漠のキタキツネ氏デザイン。史上初、「邪馬台国」の時代から「明治維新」までを、弊誌84号「応仁の天下」システムで再現!
邪馬台国」は九州説か、畿内説か、地元に「誘致」するか、はたまた意表をついて未踏の蝦夷地に出現させるか、決めるのは貴方だ!

 
 アバロンヒル「ヒストリー・オブ・ザ・ワールド」のシステムで日本の2000年の歴史を描くゲーム。

本誌

●特集「クロニクル・オブ・ジャパン ~邪馬台国から明治維新まで~」
[超ワイドリプレイ]二時間で遊ぶ日本史旅行
[歴史概説」邪馬台国から明治維新まで
[ゲームの殿堂]マルチ★プレイヤーズ★ゲーム
プレイコミック 松田大秀

 邪馬台国から明治維新までを扱うゲームなので興味なし┐(´-`)┌



●[連載]ピンゾロとわたし★ やまね「せん」の逆襲
WEG Junta Board Game, 2nd Edition

 第十四話「ピープルパワー爆発! フンタ やまね「せん」大統領失脚事件」。お題は「フンタ」(ウエストエンド/HJ)。

 「フンタ」は近年ホビージャパンから新バージョンやカード版が出ていますが、今回ネタになっているのは1986年のウォーゲーム全盛期にライセンス発売されたウエストエンド版の方。新キャラ・くつるおかさまの大活躍が無性に面白かったですwww



●[連載]中華人民共和国ウォーゲーム事情

 32回。紹介ゲーム「楚漢相争2」。項羽と劉邦のあの楚漢戦争がテーマ。プレイヤーは2~4人。これはテーマ的に日本語訳をつけれは需要がありそう。

 ちなみに中国では今年2024年に入ってからウォーゲームメーカーが数社増えたそうで、まさに伸び盛りのジャンルのようです。既に老いさらばえた日本の業界との差を痛感させられます。なぜ中国ではボードウォーゲームがこんなに人気なのか誰か分析して業界の再興につなげてもらいたいよ。



●[連載]Mrことくの過激にレポートするぜ!
ボードゲーム ワイマール:民主主義の戦い 日本語版

 お題は「ワイマール:民主主義の戦い 日本語版」(ホビージャパン)。
 ↓

https://hobbyjapan.games/weimar/
1918年11月9日、ベルリン――
通りはストライキ中の労働者で埋め尽くされ、緊迫した雰囲気が漂っている。
この日は何をもたらすだろうか? 武力衝突が起こるのだろうか? 皇帝はどう対応するだろうか?
わずか数時間後、君主政は歴史となり、共和政が宣言された!

『ワイマール:民主主義の戦い』ではプレイヤーは当時の主要な政党であるドイツ社会民主党(SPD)、中央党(Zentrum)、ドイツ共産党(KPD)、 ドイツ国家人民党(DNVP) のうち1つを率いてそれぞれの目標達成のために活動します。社会民主主義者と保守派は若き民主主義を守ろうとして、共産主義者国粋主義者はそれを崩壊させようとします。闘争が共和国中で、そして議会で荒れ狂うのです。170枚以上の特製カードが、当時の重要な出来事、政治家、発展を映し出します。

 
 第一次大戦後の混乱したドイツで、極右と極左とその他の政党がなんやかんやする歴史ボードゲーム。何も考えずにプレイするとゲームが壊れて極右か極左が早々に勝利してしまうので、プレイヤーが注意しながらプレイしないと最後まで行けないという繊細なゲーム。おまけに下手をすると最後まで行ってもナチスが台頭してプレイヤー全員が負けることに……(苦笑)

 「実はダニガンがデザインしてSPIから発売されたゲームの復刻版」とか言われたら、疑いもなく信じてしまうような内容。もはやこれは半ばシミュレーションゲームですわ。


●次号の予告

 次号No.92(2024年9月1日発売予定)

孤高の曹操:建安元年
完全ソロプレーゲーム第三段。
曹操第歳の危機」の状況をわずか1時間の完全ソロプレーゲームでそのまま体験可能!
難易度:2(初級向け)

 
 ソロプレイゲーム「孤高」シリーズ第三弾で、三国志曹操の立場でプレイ。


ファイナルコメント

 評価△(もうお布施で購入)。

 読むところほとんどなしでつらい(涙)


 ボードゲーマーに「ワイマール」がウケているなら、もうシミュレーションゲーム業界は「3-5-7」とかユニットに書いてあるゲームではなく、ワイマール的な物をボドゲ好きに売り込むべきでは……、と一瞬考えましたが、つまりそういう方針で作られたのが今号の「クロニクル・オブ・ジャパン」なんだろうなぁと遅ればせながら気が付いた……


参考:付録ゲーム内容紹介

http://www.gamejournal.net/item_list/gj_091
●クロニクル・オブ・ジャパン

ゲーム展開は、かの名作「ヒストリー・オブ・ワールド」同様、各時代ごとに登場する勢力を各プレーヤーがプレーする。
特徴は、ウォーゲーム初登場「邪馬台国」「大和王権」「蝦夷」などの古代勢力による「前方後円墳」設置でゲームの幕を開け、最後は「薩長同盟」「明治政府」「奥羽列藩同盟」などの維新勢力で締めくくる。


テーマ
邪馬台国の時代から明治維新までの日本年代記を「応仁の天下(GJ84)」システムで「ヒストリー・オブ・ザ・ワールド」的に再現


ゲームデザイン
砂漠のキタキツネ


カード
豪華両面カラーカード48枚(3シート)


カウンター数
144駒(+89号「フランス革命」追加VPチップ54駒付属)


マップ
ハーフマップ1枚


ゲーム期間
邪馬台国の時代から明治維新まで


ゲームの範囲
東北~九州の日本全国


プレイ時間
2~3時間


プレーヤー数
3~4人


難易度(5段階、5が最高)