【映画】感想:映画「雨に唄えば」(1952年:アメリカ)

雨に唄えば 製作60周年記念リマスター版 [Blu-ray]

NHK BSシネマ http://www.nhk.or.jp/bscinema/
放送 NHK BSプレミアム 2020年7月21日(火)

【※以下ネタバレ】
 

ジーン・ケリーが雨の中で歌い踊る場面があまりにも有名な、サイレントからトーキーへ変わっていくハリウッドを、数々の名曲とロマンス、ユーモアで描く傑作ミュージカル。


ジーン・ケリーが、雨の中で歌い踊る場面があまりにも有名なミュージカル映画の傑作中の傑作。舞台はサイレントからトーキーへと変わりつつあるハリウッド。人気スターのドンは、美しい歌声を持つ女優志望のキャシーにひょんなことから出会い、徐々に好意を寄せ始め、キャシーを次期スターにしようとするが…。共同監督はスタンリー・ドーネン。名曲の数々はもちろん、共演のデビー・レイノルズドナルド・オコナーも魅力的。

 

あらすじ

 サイレント映画時代。ドナルド(ドン)・ロックウッドは、幼馴染みのコズモと共にドサ周りの大道芸人をしているうち、ひょんなチャンスから映画俳優となり、たちまちのうちに大スターに上り詰めた。ドンは女優リナ・ラモントとのコンビでヒットを連発し、マスコミからはトップスター同士のカップルと扱われていたが、実は二人の仲は会社の宣伝上の設定に過ぎず、リナはドンに好意を持っているものの、ドンは仕事上の付き合いとしか思っていなかった。

 そんなある日、ドンは女優志望のキャシー・セルドンに出会うが、キャシーは映画の俳優などパントマイムと同じとバカにしたため、ドンと大喧嘩になる。しかし別れた後、ドンはキャシーの言葉が気になり彼女を探す。やがて二人は恋仲となっていく。

 業界では、史上初のトーキー映画「ジャズ・シンガー」が公開され、関係者の懐疑の目とは裏腹に映画は大ヒットとなった。そこで、ドンの所属する撮影所の所長はドンとリナの新作をトーキーで撮影する決断を下すが、新作「戦う騎士」の撮影は現場のノウハウ不足のためトラブル続きだった。

 しかも、ようやく完成した映画を試写するものの、ドンやリナが予想外に演技ができないことに加え、場違いな効果音、さらにトラブルにより映像と音が食い違うハプニングも相まって、観客からは映画の出来を嘲笑される有様だった。

 自信を失ったドンはもうキャリアは終わりだと嘆くが、コズモはドンの得意な歌と踊りを映画に組み込んで、ミュージカル仕立てに作り直せばいいと提案する。問題はリナで、地声が甲高い悪声の上に歌も全くできないという現実が立ち塞がる。しかしコズモはリナの声と歌は全てキャシーが吹き替えれば良いと思いつく。ドンは反対するものの、キャシーは映画を成功させるため賛成する。

 所長からミュージカル映画化に了承が得られたため、映画は早速作り直されるものの、完成後リナが自分の声を赤の他人のキャシーが吹き替えたことを知り大騒ぎする。さらにキャシーがドンと付き合っていることを知り、リナは契約を盾にキャシーを今後ずっと自分の声代わりに使うと言い出す。

 問題が解決しないまま、新作「踊る騎士」の試写が開始され、今度は観客から大喝さいを浴びる。それを見たリナは、所長を相手に、キャシーの吹き替えの事をばらしたら、もう客が入らなくなると言って脅迫し、所長を怒らせる。

 さらに、調子に乗ったリナは観客の前でスピーチを始めるが、映画とまるで声が違うので観客たちは困惑し始めた。観客はリナに歌うよう頼み、一計を案じたドンたちはカーテンの後ろでキャシーに歌わせるようにして、リナは口パクで対応するように指示する。そしてリナが得意げに歌っているふりをしているところでカーテンを上げ、口パクであることをばらす。

 リナは観客から笑いものになる一方、ドンは本当の声と歌を担当していたのはキャシーだと観客に紹介する。そして最後は二人が抱き合っているシーンで〆。


感想

 評価は◎。

 いやー、楽しかった。ミュージカル映画というものには懐疑的でしたが、この映画は文句なしに面白かった。

 ストーリーが軽妙でとても愉快なうえに、その合間合間に、ドン(ジーン・ケリー)、コズモ(ドナルド・オコナー)、キャシー(デビー・レイノルズ)たちが歌いながら踊りまくるのですが、これがもう凄い。

 ジーン・ケリーが「よく歌いながらにそんなに体が動くなぁ」と感心するくらいに猛烈なダンスをして見せれば、ドナルド・オコナーも「トムとジェリーかよ!?」みたいな壁を蹴りながらの宙返りの連発とかアクロバティックな動きを見せるし、三人がレインコートとかを使いながら一糸乱れぬタイミングで一緒に踊りまくるシーンなんか、もう現実の出来事とは思えないくらいでした。
 
 明るく楽しく最後はハッピーエンド、ホント、素晴らしい映画でした。
 
 

雨に唄えば
[BSプレミアム] 2020年7月21日(火) 午後1:00~午後2:45(105分)


【製作】
アーサー・フリード
【監督】
ジーン・ケリースタンリー・ドーネン
【脚本】
アドルフ・グリーンベティ・コムデン
【撮影】
ハロルド・ロッスン
【音楽】
レニー・ヘイトン、(作詞)アーサー・フリード (作曲)ナシオ・ハーブ・ブラウン
【出演】
ジーン・ケリーデビー・レイノルズシド・チャリシードナルド・オコナー ほか


製作国:
アメリ
製作年:
1952
原題:
SINGIN’ IN THE RAIN
備考:
英語/字幕スーパー/カラー/スタンダード・サイズ

 
 

2020年視聴映画のあらすじ・感想の一覧は以下のページでどうぞ

2020年視聴映画あらすじ・感想一覧

perry-r.hatenablog.com
 
 
雨に唄えば [DVD]
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雨に唄えば 日本語吹替版 ジーン・ケリー デビー・レイノルズ DDC-072N [DVD]

【コミック】「性別X」という連載漫画が凄く気になる【ジェンダー漫画】

性別X(1) (KCデラックス)

性別X
https://magazine.yanmaga.jp/c/seibetsu-x/

性別X - みやざき明日香 / 第1話 性別〝X″なわたしの話。 | コミックDAYS
https://comic-days.com/episode/13933686331614920167

性別X
みやざき明日香、33歳。親友の結婚から三年半、自分が女性を好きだとようやく自覚する…。しかもレズビアンでもなく、性別は”X”。この物語は、なんとか女性と幸せになるために奮闘する“私”ことみやざき明日香の、日々の記録。どうか、温かく見守ってやってください!


著者紹介
みやざき明日香 みやざきあすか
漫画家。アフタヌーン四季賞大賞受賞後、2012年デビュー。コミックエッセイ『強迫性障害です!』発売中。

 
 7月からWEBコミックサイト「コミックDAYS」でスタートした「性別X/みやざき明日香」という漫画が妙に気になっています。この漫画は、6月から紙の雑誌の「ヤングマガジン サード」でスタートしていて、後追いでWEBでも掲載が開始された、という流れの模様。


 さて、この漫画、内容はフィクションではなく、作者のエッセイ漫画という形式なのですが……、初回からスゴい内容で、

 「相思相愛だと思っていた親友が突然婚活を始めて、そのまま結婚→妊娠→出産と進んでしまったため、その元親友を恨みつつ、自分は女性と幸せになってやると誓う」

 という怨念まみれの内容……、「えっ、これが全て実話なら、こんな内容を漫画にして公表していいの?」と読んでいる方が心配になる話だったのですが……

 第二話ではさらに驚愕展開が待っていて、作者・みやざき明日香氏は、肉体の性別は女性であるものの、精神の方は男性でも女性でも無い「Xジェンダー」で、性的嗜好は完全に男性のそれ、という事実が明かされます。性的嗜好は男サイドだから、当然男と付き合うという選択肢は無くて、女性との付き合いを求めてオフ会に参加する、というところで第二話は幕切れ。

 いやもう、二話目の展開が濃すぎて、今後一体どうなるのかどこに着地するのか、気になって仕方ないですわ。というか、こういうことを堂々と漫画に描く/描ける時代になったのも凄いと思うけど……

追記

 作者名でちょっと調べてみたら、「強迫性障害」に関して本を出していて、そっちでも有名な方だった模様。ふーん。
 
 
性別X(2) (KCデラックス)
ヤングマガジン サード 2020年 Vol.7
ヤングマガジン サード 2020年 Vol.7 [2020年6月5日発売] [雑誌]
強迫性障害です!
強迫性障害です!
強迫性障害治療日記
強迫性障害治療日記
リマスターズ!
リマスターズ! (アフタヌーンKC)
 
 

感想:海外ドラマ「刑事コロンボ」第16話「断たれた音」

刑事コロンボ完全版 1 バリューパック [DVD]

刑事コロンボNHK BSプレミアム BS4K 海外ドラマ https://www9.nhk.or.jp/kaigai/columbo/
放送 NHK BSプレミアム

【※以下ネタバレ】
 

他の回の内容・感想は以下のリンクからどうぞ

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第16話 断たれた音 THE MOST DANGEROUS MATCH (第2シーズン(1972~1973)・第7話)

 

あらすじ

刑事コロンボ』旧シリーズ一挙放送!現役チェス・チャンピオンが、自分の地位を守るため、世界最高と言われたチェスの名人を殺害しようとするが…。


チェスの世界でチャンピオンとして名をはせるクレイトンは、かつてのチャンピオン、デューデックとの世紀の対決を控えていた。試合前夜、二人だけで行った勝負の結果は、クレイトンの惨敗。追い詰められたクレイトンは、デューデックを地下のゴミ粉砕機に突き落とし、彼が試合におじけづいて逃げたように工作する。しかしデューデックは一命を取り留め入院。クレイトンは彼の息の根を止めるため、再度犯行に及んだ。

●序盤

 チェスの世界チャンピオンであるエメット・クレイトンは、元チャンピオンで引退からカムバックしてきたトムリン・デューデックと対決を翌日に控え、試合会場となるホテルに宿泊していた。

 夕方、クレイトンは外出するデューデックを尾行するがフランス料理店で見つかってしまう。二人は店のテーブルクロスと調味料の瓶を使って対局するが、クレイトンは破れてしまった。夜、二人はこっそりホテルに戻るとクレイトンの部屋で再度対局するが、またしてもクレイトンは敗北してしまう。

 翌朝。二連敗で実力差を見せつけられたクレイトンは王座を守るためデューデック殺害を決意し、デューデックの荷物を鞄にまとめ、さらに巧みに彼にメモ用紙に謝罪のような言葉を書かせたあと、ホテルの地下にあるゴミ処理用の機械に突き落とした。



●中盤

 デューデックが対局に現れないため騒ぎになり、警察の捜索の結果、ホテルの地下でデューデックが発見され病院に搬送された。クレイトンはデューデックに書かせたメモをコロンボに見せ、デューデックが自分との対局を前に怖気づいて逃亡しようとして事故にあって死んだ、と思わせようとする。しかしクレイトンはコロンボから、デューデックは重傷だが死んでいない、と聞かされて動揺する。

 コロンボはデューデックが入れ歯なのに、鞄の中には普通の歯ブラシが入っていたことから、誰か本人以外が荷物をまとめたと考え、これは事故ではなく何者かによる殺人未遂ではないかと推測する。またデューデックのシャツにニンニクの匂いが染みついていたことから、ホテル以外でこっそり食事をしたことに気が付く。

 クレイトンはデューデックの見舞いのふりをして病院を訪問し、糖尿病のデューデックに薬が必要である話を聞き、薬のリストを記憶する。コロンボはクレイトンに、昨日、デューデックとクレイトンがフランス料理店で会っていた事実を認めさせるものの、クレイトンは店での対局は自分が勝利したと嘘を言う。

 コロンボはデューデックが対局毎につけていたチェス日記を取り出し、クレイトンに、レストランの対局では黒が負けたという事実を確認するが、クレイトンは自分は白だったとシラを切る。

 クレイトンはデューデックのホテルの部屋の薬をすり替え、その薬を注射したデューデックは急死する。コロンボはクレイトンが必要な薬のリストを見ていたという証言を得る。コロンボは、ホテル地下のゴミ処理の機械は、作動中に何かが捨てられた場合は、安全装置により緊急停止するという事実を知る。



●終盤

 コロンボはクレイトンをホテルの地下に連れていき、彼がデューデックをゴミ処理の機械に突き落とし、薬をすり替えて殺したと指摘する。耳が悪いクレイトンは、コロンボの話に激怒して補聴器をむしり取るが、そのためコロンボが機械を停止させたことに気が付かない。

 コロンボは、デューデックを突き落とした犯人は、機械が緊急停止した後再起動しなかったのは、それに気が付かなかったからだと指摘し、つまり犯人は耳の悪い人間でしかあり得ないと言い、クレイトンは黙り込む。


監督 エドワード・M・エイブロムス
脚本 ジャクソン・ギリス(原案:ジャクソン・ギリス&リチャード・レビンソン&ウィリアム・リンク)


感想

 評価は○(まずまず)。

 コロンボ物としてオーソドックスな展開の安心して視聴できた作品で、評価はまずまず。シナリオ執筆は第1・2シーズンに多くの作品を書いているジャクソン・ギリスだが、原案としてリチャード・レビンソン&ウィリアム・リンクも参加していたためか、初期作品にありがちな変なひねりの無い王道展開のエピソードだった。


 本作のサブタイトルは、原題は「THE MOST DANGEROUS MATCH」で、意味は「最も危険な対局」となり、犯人がチェスプレイヤーであることから来た、まあ可もなく不可も無くといったタイトルである。もっとも、同じ第2シーズンに放送された「第12話 アリバイのダイヤル」の原題が「THE MOST CRUCIAL GAME」なので、うっかりすると、どっちがどっちだかわからなくなってしまいそうではある。


 このエピソードは、細かい証拠の積み重ねで犯人を追い詰めていく、というコロンボの王道展開が気持ちよいくらいに味わえる。荷物の中に普通の歯ブラシが入っていた事だけで事故ではなく殺人未遂であると看破し、シャツのニンニクの匂いからレストランを探すことを思いつき、店の主人の証言でクレイトンとデューデックの繋がりを見つけ、と、次から次へと手掛かりを手繰り寄せて解決へと近づいていく。74分とコンパクトな作品だが、コロンボらしさが十分に堪能できる話だった。


 劇中にコロンボがデューデックのチェス日記を持ち出し、クレイトン相手に「黒が負けたと書いてあるので、頭がこんがらがって……」とこぼすシーンがあるが、この辺りはチェスの知識が無いと何を悩んでいるのかさっぱりわからない。スッキリするため調べてみたが、チェスは「白が先手」と決まっているそうで、指し始めたデューデックが「白」、それを受けて立ったクレイトンが「黒」、の筈で、だから負けたのはクレイトンの筈なのに……、と困っていたわけである。

 物語の本筋とは何の関係も無いが、クレイトンとデューデックがレストランで、塩や胡椒などの瓶をチェスの駒に見立てて、テーブルクロスの上でゲームをするシーンがやたらと印象に残った。一見子供のごっこ遊びにしか見えない光景だが、二人共尋常ではない記憶力なので、どの瓶がどちらの陣営のどの種類の駒か、を記憶して進めていたわけで、そう考えると凄いワンシーンだった訳である。


 クレイトンがホテルの他人の部屋に忍び込む前に、ドアの横のロックの辺りを触っているのが何をしているのかよく解らなかったのだが、あれはロックの辺りにテープを張っておいて、自動ロックがかからないように仕掛けをしていた、とのこと。言われてみればなるほどではあった。


 今回は第10話「黒のエチュード」で初登場したコロンボの愛犬が再登場している(相変わらず名前は無し)。今回は、登場して画面を和ませるだけではなく、最後にゴミ処理施設の係員から緊急停止用の安全装置の存在を引き出すきっかけを作るなど、相棒(?)として活躍していた。

 この犬絡みのシーンではとぼけたシーンが多く、コロンボが麻酔で寝ている犬から変な音が聞こえるので「先生、この怪しい物音何です?」と聞いて「いびきというものです」と返答されるシーンは苦笑物だったし、またクレイトンと会っている時にポケベルから連絡が入り、電話で「治るんですね? 動いた!? それは良かった」と話してそれを漏れ聞いたクレイトンが辛そうな顔をするのに、実は犬の話だった、とかいうオチには笑ってしまった。


 結末は「犯人は耳の聞こえない人物だった」と言っているだけで、じっくり考えればクレイトンの犯行と断定出来ている訳ではないのが弱いところだが、状況証拠や動機を積み重ねて総合的に考えればクレイトン以外に犯人はあり得ず、説得力的にはまずまず。ということでコンパクトながら、手堅くまとまった一作だった。


備考

 放送時間:1時間14分。
 
 

#16 断たれた音 THE MOST DANGEROUS MATCH
日本初回放送:1973年


冒頭に登場するクレイトンの悪夢のシーン(もちろんチェスがモチーフ)が強烈なインパクトを与える。クレイトン役のローレンス・ハーベイは本作放映後、45歳の若さで死去した。


出演
コロンボ・・・ピーター・フォーク小池朝雄
エメット・クレイトン・・・ローレンス・ハーベイ(小笠原良知)
ベロスキー・・・ロイド・ボックナー(宮田光
デューデック・・・ジャック・クラスチェン(松村彦次郎)


演出
エドワード・M・エイブロムス


脚本
ジャクソン・ギリス

 

他の回の内容・感想は以下のリンクからどうぞ

perry-r.hatenablog.com
 
 
刑事コロンボ完全版 2 バリューパック [DVD]
刑事コロンボ完全版 3 バリューパック [DVD]
刑事コロンボ完全版 4 バリューパック [DVD]
刑事コロンボ完全捜査ブック
 
 
 
 
 

【コミック】夢のヒーロー対決実現!「8マンVSサイボーグ009」(チャンピオンRED 2020年9月号)

チャンピオンRED 2020年 09 月号 [雑誌]

チャンピオンRED 2020年9月号 | 秋田書店
https://www.akitashoten.co.jp/red

巻頭カラー! 8マンVSサイボーグ009
平井和正
桑田二郎
石ノ森章太郎
七月鏡一
早瀬マサト
石森プロ
スーパーロボット8マンサイボーグ009、世界的知名度を誇る二大スピードスターが大激突!! スペシャルシリーズ連載、スタート!!

【以下ネタバレ】
 
 
 この夏超凄い新連載が始まってしまいました。あの00ナンバーサイボーグが8マンと対決です。タイトルはズバリ『8マンVSサイボーグ009』。


 初回の内容は

「00ナンバーサイボーグがブラックゴーストの残党らしい武器商人の調査をしていたところ、核爆弾爆発の危機に! 009の加速装置をもってしても、爆弾の爆発を停止させるには間に合わない。万事休すか!? その時謎の影が爆弾を停止させた。その相手は自らを8マンと名乗った」

 というもの。

 ……、いやまあ、過去に009たちはデビルマンと共演しているのでもう8マンが来ても驚かないと言えばそうなんですが、世代が……、調べてみたら8マンは1963年(昭和38年)頃の連載じゃないですか……、今この雑誌を読んでいる世代で「うひょー、8マン懐かし~い」とかいう読者おらんでしょ?

 どういう勝算があっての企画なのか、かなり謎ですな……
 
 
8マン〔完全版〕
8マン〔完全版〕(1) (マンガショップシリーズ) (マンガショップシリーズ 435)
 
 
 

【コミック】コミック百合姫最新号(2020年9月号)の巻頭新連載が「レズ風俗漫画」だった(笑)【R指定】

コミック百合姫2020年9月号

一迅社WEB コミック百合姫
http://www2.ichijinsha.co.jp/yurihime/

www2.ichijinsha.co.jp

 
 7月18日に発売された百合専門漫画雑誌「コミック百合姫2020年9月号」。巻頭からいきなりすごかった(笑)
 

大人初心者のレズ風俗体験記、始まります!
伊月クロ[彩純ちゃんはレズ風俗に興味があります!]

 
 主人公は成人祝いに先輩と飲んでいるうち昔話になり、小学生の頃、知り合いの高校生のお姉さんと何気なしにキスした話が飛び出します。で、なんだかんだで、その先輩が勝手にレズ風俗の予約をしてしまい、いきなり年下の子とエッチい事をしてしまいました云々……


 いやはや。百合姫コミックで過去に「レズ風俗アンソロジー」という攻めた内容のコミックが二冊も出ていたのは知っていましたが、
 ↓

レズ風俗アンソロジー (百合姫コミックス)

レズ風俗アンソロジー (百合姫コミックス)

 
 余程売れ行きが良かったのか、本誌でまでこんなネタを扱う事に。いやーん。


 作者の「伊月クロ」氏とは過去どんな仕事をしていたのかと軽く調べてみたら……、茜新社の男性向け18禁漫画誌「コミック高」「コミックアオハ」に作品を載せていたエロ漫画家でした……(笑) いや、確かにそういう人ならレズ風俗漫画も得意分野でしょうけど(笑) 百合姫にも元エロ漫画家が参加する時代か…… 百合姫はどうなってしまうんだ?

 ……、まあ昔ジャンプスクエアで描いていた荻野純氏が「セメルパルス semelparous」というバトル漫画を描いていたりするので、百合姫って意外に何でもアリなのかもしれませんけど。
 
 
COMIC アオハ 2020 春
COMIC アオハ 2019 夏
COMIC 高 2018年7月号
セメルパルス semelparous(1) (百合姫コミックス)
 
 
 

【SF小説】感想「惑星チョルト奪還作戦」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 616巻)(2020年5月9日発売)

惑星チョルト奪還作戦 (宇宙英雄ローダン・シリーズ616)

http://www.amazon.co.jp/dp/4150122814
惑星チョルト奪還作戦 (宇宙英雄ローダン・シリーズ616) (日本語) 文庫 2020/5/9
トーマス・ツィーグラー (著), クルト・マール (著), 嶋田 洋一 (翻訳)
文庫: 255ページ
出版社: 早川書房 (2020/5/9)
発売日: 2020/5/9

【※以下ネタバレ】
 

惑星チョルトの冷気生物は、ブルー族の惑星ガタスを攻撃しようとしている。ローダンは冷気生物のリーダーとコンタクトをとるが!?


星間通廊に物質化した莫大な質量は、かつて冷気エレメントに襲われマイナス宇宙に落下した惑星チョルトと多数の宇宙船だった。無限アルマダの惑星ガタス到着を阻止して次のクロノフォシルを活性化させないための十戒の作戦だ。サイコフロストの影響で冷気生物となったチョルトの住民たちは、艦隊を組んでガタス攻撃を宣言する。不安をあおられたブルー族は迎撃を計画。ローダンはなんとか双方を説得しようとするのだが!?

 

あらすじ

◇1231話 炎熱バリア作戦(トーマス・ツィーグラー)(訳者:嶋田 洋一)

 ローダンはブルー族と冷気生物の衝突を食い止めようとするものの成果は無く、ついに惑星ガタス近傍に冷気生物艦隊の第一陣が出現した。ブルー族は核爆弾の弾幕による「炎熱バリア作戦」を実施し、冷気生物を迎撃した。その間にタウレクたちは冷気生物のリーダー・トルムセン・ヴァリーを誘拐して説得し、冷気生物を銀河間空間に誘導しようとする。ところが冷気生物にエレメントの十戒が介入し、彼らの新しい指導者になってしまった。(時期:不明:NGZ428年7月中旬頃)

※初出キーワード=なし



◇1232話 惑星チョルト奪還作戦(クルト・マール)(訳者:嶋田 洋一)

 エレメントの支配者は、十戒の仮面・空間・超越・戦争・精神エレメントを惑星チョルトに送り込んで冷気生物化させたあと、仮面エレメントを誘拐されたトルムセン・ヴァリーに変身させ、偽ヴァリーは惑星ガタスへの攻撃を継続させた。本物のヴァリーは自分の偽物と対峙するため、エルンスト・エラートと共に惑星チョルトに潜入した。惑星ガタスは冷気艦隊に包囲され、カッツェッンカットは全面降伏を迫った。(時期:NGZ428年8月中旬~)

※初出キーワード=なし


あとがきにかえて

 今年(2020年)の新型コロナ・ウィルスの蔓延のせいで、吹き矢大会・ドイツ語や英語勉強会などが全て中止になってしまったという話。


感想

 前半エピソード … 冷気生物編。ツィーグラーのオリジナルキャラのクローン・メイセンハートがタウレク&ヴィシュナと共に大活躍。また、《キッシュ》の取材チームが報道の自由を振りかざしてタウレクにくだらない質問をしてみたり、ボスピがローダンをかつらを盗んだ犯人だと糾弾したり、と、細かいお笑い部分が妙に面白かったです(笑)


 後半エピソード … ローダン自ら惑星ガタスに乗り込んだり、エラートと共にチョルトに戻ったヴァリーがアジ演説をしたり、ワリンジャーたちが久しぶりに登場した「セルフィル=ファタロ装置」で平行宇宙に物質を送り込む物騒な実験をしたり、と、複数のイベントが並行して進んだものの、締めがないまま『次回に続く』的な中途半端な終わり方になってしまい、やや不満。
 
 
 

600巻~650巻(「クロノフォシル」サイクル)の他の巻の内容・感想は以下へどうぞ

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2020年の読書の感想の一覧は以下のページでどうぞ

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【SF小説】感想「プシオン・ルーレット」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 615巻)(2020年4月16日発売)

プシオン・ルーレット (宇宙英雄ローダン・シリーズ615)

http://www.amazon.co.jp/dp/4150122776
プシオン・ルーレット (宇宙英雄ローダン・シリーズ615) (日本語) 文庫 2020/4/16
エルンスト・ヴルチェク (著), トーマス・ツィーグラー (著), 稲田 久美 (翻訳)
文庫: 288ページ
出版社: 早川書房 (2020/4/16)
発売日: 2020/4/16

【※以下ネタバレ】
 

深淵の古い住人で、さまざまな技術機器をつくりだす"玩具職人"クリオは、アトランたちと出会って、忘れていた過去をとりもどす


深淵の地に住む一種族のサイリンは自分の体組織を使って種々の技術機器をつくりだせるため、玩具職人と呼ばれる。なかでも優秀な職人が女サイリンのクリオだ。彼女は深淵で起きた”種族放浪”によってムータン領に移動させられたのち、アトランをはじめとする深淵の騎士たちの一行に出会う。そしてジェン・サリクの細胞活性装置を見たとたん、長く忘れていた、ヴァジェンダと種族放浪に関する記憶をとりもどしはじめた!

 

あらすじ

◇1229話 プシオン・ルーレット(エルンスト・ヴルチェク)(訳者:稲田 久美)

 サイリン種族はトリイクル9再建の補助のために生み出された人工生命体で、クリオは試作品だった。時空エンジニアは、トリイクル9のプシオン情報パターンを再現するため、深遠の地に暮らす種族を次々と転送機で移動させる「種族放浪」を実施し、最後には無計画に野生の力の泉が生み出す乱数で作業を続けたものの、成果は上げられず、やがてサイリン種族は忘れ去られた。

 サリクはクリオをオービターにした。駆除部隊はアトランたちを犯罪者として罰しようとするが、アトランたちはそれを逃れ、ヴァイタル・エネルギーの流れを利用してヴァジェンダ目指して旅立った。駆除部隊は追跡しようとやはりヴァイタル・エネルギーに飛び込み、その過程で自分たちがグレイ作用に感染していたことに気が付いた。(時期:NGZ428年7月5日とその前後)

※初出キーワード=なし



◇1230話 サイコフロスト(トーマス・ツィーグラー)(訳者:稲田 久美)

 銀河系では、エレメントの支配者の企みにより、マイナス宇宙に飲み込まれた犠牲者たちが「冷気生物」の集団「冷たい群れ」として通常宇宙に帰還してきた。冷気生物たちは通常宇宙の熱に耐えられず、その苦痛が通常宇宙の生物への憎しみを煽っていた。ローダンたちは冷気生物が出現したブルー族の惑星ツュリュトを調査するが、惑星は完全に凍り付き、さらに冷気生物の発する「サイコフロスト」により住民たちも冷気生物化し始めていた。マイナス宇宙からは宇宙船団に加え、惑星チョルトまで出現し、冷気生物は惑星ガタスを目指した。(時期:NGZ428年7月17日~)

※初出キーワード=なし


あとがきにかえて

 今年(2020年)1月に京都旅行をした後、新型コロナウイルスのせいで旅行もできなくなった、という話。


感想

 前半エピソード … ムータン領編の最終回。クリオの回想の形で、時空エンジニアのトリイクル9再建作業が語られますが、「種族を適当に配置してみて、駄目だったらまたやり直して……」とか気の遠くなるような事をやっていたのが衝撃。超越知性体に進化する直前の種族だというので、もっと凄い存在だと思っていましたが、見通しも何も無く、ただあてずっぽうで作業していただけだったという……

 最後はアトランたちがヴァイタル・エネルギー流に乗ってヴァジェンダを目指しましたが、もう「また目的地とは別のところに到着する」というのが火を見るよりあきらかだという(笑) でもまあ駆除部隊のメンバーが正気に戻ったのはちょっと救いかな。


 後半エピソード … 銀河系に舞台を戻してのエピソード。マイナス宇宙から戻って来た冷気生物たちとの衝突が始まりました。

 それはともかく、物語の語り手クローン・メイセンハートが「想像」と断っておいて、エレメントの支配者とカッツェッンカットとの会話を描写していますが、何故そんなに敵の事情に詳しいの? エレメントの支配者の目的とか、コンピューター「思索者」の事とか、貯蔵基地の位置とか、作者しか知らないことを語りまくってます(笑)
 
 

600巻~650巻(「クロノフォシル」サイクル)の他の巻の内容・感想は以下へどうぞ

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2020年の読書の感想の一覧は以下のページでどうぞ

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【IT記事】『アップル社の新OS「iOS14」がアンドロイドにそっくりなワケ』【遠慮がない(笑)】

iPhone完全マニュアル2020(11/11 Pro/11 Pro Max/SE/XS/XS Max/XR/X/8/8 Plus/7/6sなどに対応)

2020年07月18日
アップル社の新OS「iOS14」がアンドロイドにそっくりなワケ - IT・科学 - ニュース|週プレNEWS[週刊プレイボーイのニュースサイト]
https://wpb.shueisha.co.jp/news/technology/2020/07/18/111680/

wpb.shueisha.co.jp

 

米Apple社は6月23日、開発者向けのイベント「WWDC 2020」で、今秋リリース予定のiPhone用の新OS「iOS14」を発表した。
ここで注目されたのが、等間隔でアイコンが並ぶおなじみのホーム画面のデザインからの変更だ。同一カテゴリーのアプリをまとめて表示する「App Library」、ニュースや撮影した画像や動画を表示できる「Widget」などが"新機能"として紹介された。

「この新機能、実はAndroid端末では10年前からやっていることなんですよ」

「正直、今やカメラ性能ではサムスンやファーウェイの2周遅れです。それでいて価格は高い。そしてデータの移行はGoogleやマイクロソフトクラウドサービスを利用していれば、【iOS→Android】間でも簡単に行なえます。

OSどころかハード面でもAndroidを後追いするようになったiPhone。Appleの経営的には大丈夫なのだろうか。

「その点は安泰です。昨年、iPhoneのアプリを配信するApp Storeは過去最高となる55兆円以上の売り上げを記録しました。もはや製造業というよりエンタメ業。性能よりブランドイメージ優先で、高価なiPhoneでスマホ世界シェアの3割前後を維持し、あとはアプリや動画・音楽配信で稼ぐ方向にシフトします。いわばApple自体が"iPhone離れ"を始めているんですよ」

ユーザーがショップで『カメラ性能のいいのが欲しい』『安くて大画面なのどれ?』と言えば、iPhone以外の端末を薦めてくれます。それでもiPhoneにしてしまうのは完全に"思考停止機種変"なんですよね。

 
 プレイボーイはIT機器専門誌では無いから、業界関係者の顔色をうかがう必要が無いからか(?)、煽り気味に言う言う(笑) iPhoneにこだわるやつはアホ的な事さえ(笑) 業界事情は知らないけどそういうもんなん?
 
 
iPhoneはかどる! 便利技2020
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