【歴史】感想:NHK番組「NHKスペシャル 未解決事件 File.10 下山事件 第1・2部」(2024年3月30日(土)放送)

Nスペ 未解決事件(NHKオンデマンド)

NHKスペシャル 未解決事件 https://www.nhk.or.jp/mikaiketsu/

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未解決事件 File.10 下山事件 第1部 https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/ZZY4N9Y6XV/
未解決事件 File.10 下山事件 第2部 https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/DX9VRJRJ6B/

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放送 NHK総合
【※以下ネタバレ】
 

“戦後史最大のミステリー”として、
いまなお多くの謎につつまれる占領期最大の未解決事件「下山事件」。
今回、その闇が明らかになるー。


作:安達奈緒子 音楽:川井憲次
出演:森山未來 佐藤隆太
大沢たかお溝端淳平 玉置玲央 前田旺志郎 森崎ウィン渡部篤郎 ほか

 

内容

NHKスペシャル 未解決事件 File.10 下山事件 第1部
[総合] 2024年03月30日 午後7:30 ~ 午後8:50 (1時間20分)


誰も解けなかった“戦後史最大の謎”下山事件。捜査の内幕を明かす極秘資料を入手!国鉄総裁は、なぜ“怪死”したのか?巨大な闇に立ち向かった検事の壮絶な闘いをドラマ化


“究極の迷宮”下山事件の謎に挑む検事の闘いを描く実録ドラマ。占領期の1949年、国鉄の下山総裁が突然の失踪後、れき死体で発見された。自殺か?他殺か?検視解剖で、血が抜き取られていたことが発覚。検事の布施健(森山未來)は、記者の矢田喜美雄(佐藤隆太)と共に犯人を追跡。ソ連のスパイを名乗り、暗殺への関与を告白する“謎の男”(玉置玲央)にたどり着く。怪事件の背後でうごめく大国の謀略。執念の捜査の結末は?


【出演】森山未來佐藤隆太大沢たかお溝端淳平,玉置玲央,前田旺志郎森崎ウィン渡部篤郎

 

NHKスペシャル 未解決事件 File.10 下山事件 第2部
[総合] 2024年03月30日 午後10:00 ~ 午後10:55 (55分)


戦後史最大の謎「下山事件」の核心に迫る極秘資料を入手!国鉄総裁は“暗殺”されたのか?秘密工作の実態を明かす「最後の証言」。怪事件の背後でうごめく巨大な謀略とは?


誰も解き明かせなかった“究極の迷宮”下山事件。壮大な謎に独自のスクープで挑むドキュメンタリー編。知られざる捜査の内幕を綴った極秘資料を入手。カギを握るのは、ソ連のスパイを名乗り、総裁暗殺への関与を告白した“謎の男”李中煥。機密文書から、李がアメリカの諜報組織の密命を受けていた可能性が明らかに。反共秘密工作を担った“Z機関”の元諜報員が残した「最後の証言」。占領期の深き闇の奥で見えてきた真相とは!?

 
●第一部 ドラマ

 昭和24年(1949年)7月5日。国鉄総裁・下山定則が行方不明となり、翌6日早く線路で轢死体となって発見される。当時、下山はGHQから職員十万人の解雇を命じられていて労組との交渉が難航していた。当初は、他殺と心労による自殺の両方が考えられていたが、調査の結果列車にひかれた時には既に死んでいたことが分かり、他殺として捜査されることになった。しかし12月31日をもって捜査本部は唐突に解散させられてしまう。


 検事の布施(森山未來)は、圧力の存在を察し、通常業務をこなしながら少人数で水面下で下山事件の捜査を続ける。やがて韓国人・李中煥(り・ちゅうかん)から、下山殺しはソ連の指示を受けた共産党員の仕業だと知らされる。ところが、李の仲間と名乗る男が現れ、李はアメリカのスパイで、アメリカが日本にソ連を敵視させるために下山殺害はソ連の仕業という虚偽をでっち上げたのだと証言する。しかもGHQは日本の捜査関係者に下山事件の捜査を中止するように圧力をかけてきた。


 10年後。昭和34年(1959年)。下山事件10周年で日本中がまた事件を話題にし始めた。松本清張下山事件を「黒い霧」というノンフィクションとして発表し話題となった。やがて事件当時アメリカの情報機関CICのために働いたという人物たちが、下山事件の黒幕はアメリカであると次々と証言する。布施たちは真相を追うものの、結局布施は地方への異動を命じられ、下山事件の捜査は事実上中止となった。


 昭和39年(1964年)7月6日。下山事件の時効が成立した。



●第二部 ドキュメンタリー

 NHKが入手した捜査資料を元にノンフィクションの形で下山事件を描いた内容。


感想

 松本清張の「日本の黒い霧」とかで有名な下山事件を扱った番組。面白かった。

 第一部はドラマ形式で事件の全容を描き、第二部は今度はドキュメンタリー形式で、発見された事実や関係者の証言の映像などを見せていくといういつもの形式。ドラマは見ごたえあったし、第二部の方もまあまあ楽しめました。

 完全に「犯人はアメリカの諜報機関のメンバー」と決めつけていて、そこまでやって良いのかと思いますが、まあ「信じるか信じないかはあなた次第」という事なんでしょうね。
 
 

https://www.nhk.or.jp/mikaiketsu/
未解決事件
大型シリーズ


File.10下山事件
2024年3月30日(土)


第1部 ドラマ
午後7時30分~午後8時48分 NHK G
第2部 ドキュメンタリー
午後10時00分~午後10時54分 NHK G


1949年7月、国鉄職員10万人の解雇に関して労組と交渉中、忽然と姿を消した下山定則総裁。その後、無残な轢死体で発見された。検死解剖の結果、死体から血が抜き取られていたことが発覚。自殺か他殺かをめぐる大論争へともつれ込んでいく。東京地検の主任検事として捜査を指揮することとなった布施健(森山未來)は、自殺として不可解な点が多い事件から、他殺の糸口を探っていく。NHKではドラマとドキュメンタリーの2本シリーズで、いまなお続く「日本の闇」に新たな光をあてる。


第1部 ドラマ
「この事件は謎ばかり。
しかし10年追い続けて見えてきたことがあるんです。」

1949年7月、国鉄職員10万人の解雇に関して労組と交渉中、忽然と姿を消した下山定則総裁。その後、無残な轢死体で発見された。検死解剖の結果、死体から血が抜き取られていたことが発覚。自殺か他殺かをめぐる大論争へともつれ込んでいく。東京地検の主任検事として捜査を指揮することとなった布施健(森山未來)は、自殺として不可解な点が多い事件から、他殺の糸口を探っていく。


朝日新聞の記者・矢田喜美雄(佐藤隆太)は“伏せケン”と異名をとるほどマスコミに情報を漏らさない布施とぶつかり合いながら検察の捜査の核心を追う。複雑な迷宮のような事件を追跡する中で、布施はソ連のスパイと名乗る謎の男・李中煥(玉置玲央)にたどり着く。李は暗殺への関与を告白し、事件の背後でうごめく超大国の謀略と、犯人しか知り得ない驚くべき供述を始めるのだった―。



第2部 ドキュメンタリー
今回、取材班が入手した数百ページに渡る“極秘資料”。
そこには下山事件の知られざる姿が記されていた。


当時の捜査機関が本当は何を追っていたのか。事件に関与した疑惑の人物たちが何を語っていたのか。


中でも注目すべきはソ連の諜報員、李中煥(りちゅうかん)の資料だ。これまで謎とされていた「下山総裁がどう拉致されどこで暗殺されたのか」など死への道程が詳細に語られ、検察は李の供述を事件の真相として追跡していたことが明らかに。


その後、李がアメリカの諜報機関CICに出入りし“ある密命”を受けている疑惑が浮上。供述は真実なのか、虚偽なのか・・・その境界線で捜査は翻弄されていく。この謎に包まれた「李」を知る人物が、アメリカで生きていた事が独自取材で判明。アメリカの元諜報員で、GHQの反共工作部隊、Z機関(通称キャノン機関)に所属していた人物がカメラの前で語った事とは―。さらに事件の背後で、共産主義を弱体化させるためのアメリカ諜報部隊が動いていた実態も判明。「下山事件」「三鷹事件」「松川事件」と怪事件が相次ぐ中、日本を反共の防波堤とするために暗躍していた“工作部隊”の存在とは―。

 

 

【ウォーゲーム】国際通信社「皇帝ナポレオン」が4月末に再版されるぞー

図説 ナポレオン: 政治と戦争 フランスの独裁者が描いた軌跡 (ふくろうの本)

■皇帝ナポレオン 国際通信社
https://commandmagazine.jp/other/basic/004/index.html

commandmagazine.jp

『皇帝ナポレオン』は1805 年の第三次対仏大同盟の頃から1815 年のフランス国内戦役の頃までの間に発生した「ナポレオン戦争」をヨーロッパ全土の範囲で再現する戦略規模の対戦型シミュレーションウォーゲームです。一方のプレイヤーがフランス軍を、 もう一方のプレイヤーが連合軍(反フランス連合)を指揮し勝敗を決します。


フランス軍はヨーロッパ全土の征服を目指します。時には外交により同盟を結び大国を味方に引き入れたり、〝戦争の天才”と呼ばれるナポレオンが自ら〝フランス大陸軍”の指揮を執り敵国をねじ伏せます。指揮官の数と能力、陸軍部隊の数で他国を優るフランス軍はその特性を活かし勢力を広げ、対する連合軍はイギリスを中心にナポレオンの野望を挫くべくヨーロッパの大国の力を結集することになるでしょう。果たしてヨーロッパの覇権をナポレオンが握るのか、それとも反ナポレオン陣営がそれを阻止するのでしょうか?

 
 ハイ、という事で1989年に翔企画から発売されたウォーゲーム「皇帝ナポレオン」が二度目の再販となりましたー。

 本作は、初版の翔企画版は気の迷いで捨ててしまい、2014年にコマンドマガジンの付録で再販された際の分は家のどこかに消えてしまい、という事でもやもやしたものを抱えていたので、再々登場は嬉しい。今度こそしっかり永久保存しようっと。

 さてこのゲームですが、マップにヨーロッパもロシアも入った戦略級ですが、一国一エリアという大雑把なくくりなので巧みなコマさばきとか巧妙な戦略とかは一切関係なし。強いフランス軍オーストリアとかプロイセンの軍隊を簡単にぶっ倒して降伏させるものの、数ターン経つと性懲りもなく帰ってくるので、それをまたぶっ倒す、というもぐらたたき状態。なるようにしかならない大味ゲーム、という印象です。

 という事でやりこみ要素なんぞないのですが、ソロプレイゲームとして、フランス皇帝となってヨーロッパロシアの征服を目指す(で、力尽きる)という覇道を手軽に体験できます。ウォーゲームとしても対戦ゲームとしてもどうかって感じですが、ナポレオン好きなら見逃せないアイテムじゃないでしょうか?
 
 

歴史ノートを新たに収録
本作は1989 年に翔企画より発売された作品の再販で、コマンドマガジン119号(2014 年)付録の改良版になります。ルールの明確化の他にマップのデザイン変更、指揮官駒に国別の移動力記号をつけるなど要素を追加しています。またゲームデザイナー自ら執筆し、雑誌『シミュレーター』上で 5回に渡り掲載された歴史記事「荒鷲の旗のもとに」や、 同誌に掲載されたデザインノート、登場ユニット紹介を再編集して収録しています。


ナポレオン帝国
ナポレオン帝国 (ヨーロッパ史入門)
 
 

【テレビ番組】テレビ番組評価[2024年3月分]

キングダム 第5シリーズ
キングダム(第5シリーズ)

 最新のテレビ番組(アニメ、ドラマ、他)の評価です。
【※以下ネタバレ】

ランキング

※行頭が「◇」は今期クール開始作品、「◆」はそれ以前から継続放送。


●毎回楽しみ(評価:◎)
終◇アニメ「キングダム 第5シリーズ」(1/13~3/31)
 ◇ドラマ「特攻野郎Aチーム」※1980年代ドラマをBS12で放送


●まずまず良い(評価:○)
終◇アニメ「姫様“拷問”の時間です」
終◇NHK「ゲームゲノム シーズン2」(1/10~3/13)※ゲーム紹介番組
 ◆NHKフランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿」NHK BS(2023/10/26~)


●なんとなく見ている(だけ)(評価:△)
 ◆NHKグレーテルのかまどNHK Eテレ
 ◆NHK「サラメシ」NHK総合
 ◆NHK「漫画家イエナガの複雑社会を超定義」NHK総合(2022/4/8~) ※情報番組


●視聴中止(評価:×)
 ◇アニメ「うる星やつら 第2期
 ◇アニメ「愚かな天使は悪魔と踊る
 ◇アニメ「月刊モー想科学
 ◇アニメ「結婚指輪物語
 ◇アニメ「ダンジョン飯
 ◇アニメ「ぽんのみち
 ◇アニメ「魔女と野獣
 ◇アニメ「メタリックルージュ
 ◇アニメ「勇気爆発バーンブレイバーン
 ◆特撮「仮面ライダーガッチャード」(2023/9/3~)
 ◇特撮「爆上戦隊ブンブンジャー」(2024/3/3~)


※今期お気に入りのアニソン
 無し

コメント

◇アニメ「キングダム 第5シリーズ」
 面白かったのに、なのに、まさか1クールしかなかったとは……(愕然) 向こう半年は安泰だとか思っていた私の気持ちを返して。


◇アニメ「姫様“拷問”の時間です」
 まあそれなりに楽しかったので良しとします。


今期の総括(1~3月)

 結局このクールでまともに見たのはキングダムと姫様だけ。いよいよ若い人向けアニメ・特撮が完全に性に合わなくなってきたなぁ。とは言っても転生とか悪役令嬢とかどうにも受け付けないんだよなぁ。そして期待していた久々の巨大ロボット物がアレモンではなぁ……溜息



姫様“拷問”の時間です
姫様“拷問”の時間です

【TRPG】note『日本D&D興亡史』へー、ほー、ためになる【ダンジョンズ&ドラゴンズ】

D&D ダンジョンズ&ドラゴンズ セット1:ベーシックルールセット 赤箱 TRPG 新和 日本語版

日本D&D興亡史|柳田真坂樹
https://note.com/d16/n/n55da80519277
2024年3月27日 12:15

note.com

この記事では、日本におけるD&Dの盛衰を記し、D&Dが日本の大衆文化に与えた長年の影響を探る。

 
 TRPGダンジョンズ&ドラゴンズ」(D&D)が日本でどう展開されたかの記事。素人じゃなくてD&Dの翻訳に関わったというプロが書いているのでありがたみ強いです。

 以下引用多めでお送りします。
 

D&D上陸前夜(1970~1984
かくして1985年前後の時点で日本では、ファンタジー世界の物語が人気を博し、さらなる”剣と魔法の冒険”が望まれていた。

 

ベーシックルールセット、上陸(1985~
1985年6月、株式会社新和から『ダンジョンズ&ドラゴンズセット1:ベーシックルールセット』が発売された。
安田均氏の語るところによれば“赤箱”は発売後一年で10万セットが売れた。

 

追い風(1986~
この『D&D誌上ライブ ロードス島戦記』は当時の読者の心を鷲づかみにした。
おそらく、この頃が日本においてダンジョンズ&ドラゴンズTRPGのトップに立っていた時代である。

 

グループSNED&D離脱
TSRを介さない独自のD&D製品として販売することをTSRは認めなかったのである。
そして文庫で刊行されたTRPGリプレイは、D&Dではなく『ロードス島戦記RPG』によるものとなった。

 

文庫TRPG、国産TRPGの台頭
かくしてこの時代、日本のほとんどの書店にTRPGが置かれる、という状況が完成したのである。


かくして『ソードワールドRPG』は充実した製品展開と、その入手のしやすさ、雑誌での継続的なサポートにより日本産TRPGのフラッグシップモデルとなり、国内のTRPGシーンを席巻した。

 

AD&D2版への移行失敗(1991)
かくしてAD&D2版への移行は成功せず、新和による日本でのD&Dの展開は終了した。

 

メディアワークスでの再浮上(1994年~1996)
そしてメディアワークスD&Dの翻訳を行なうことを発表。翻訳するのは、AD&D2版ではなく『Dungeons & Dragons Rules Cyclopedia』である。


 しかし、1997年にTSRウィザーズ・オブ・ザ・コースト(以下WotC)に買収され、前後の混乱により、予定されていた10レベル以降のデータやルールは刊行されないまま、メディアワークスD&Dは終了した。

 

D&D3版、ホビージャパン時代(2002~2022)
2000年、WotCから『Dungeons & Dragons 3rd Editon』が発表される。
2002年ホビージャパンが『ダンジョンズ&ドラゴンズ第3版』翻訳・出版した。


 D&D3版のPHBは8000部弱、3.5版PHBは6000部強、売れた。
 D&D4版のPHBは5000部弱。
 D&D5版のPHBは9000部弱。


2022年7月1日、WotCによるD&D公式サイトがオープンし、今後のダンジョンズ&ドラゴンズの展開はWotCが行なうことが発表された。

 

WotC時代(2022年12月~現在)
WotCは初心者向けにスターターセットやデラックスボックスを、そしてコアルールを刊行すると発表。
SNSやネットのニュースなどを見る限り、これらの施策は確かに話題になった。だが、それを見た人が実際にゲームを遊ぶようになったのかどうかには疑問が残る。

 

WPN加盟店とのくいちがい
すぐに明らかになった問題は、日本のWPN加盟店でD&Dをイベントを行うことは難しいと言う事実だった。

 

映画やBG3との連携が不十分
2023年は日本でもD&Dの映画『ダンジョンズ&ドラゴンズアウトローたちの誇り』が公開され、さらに年末にはゲーム・オブ・ザ・イヤーを獲得したゲームとして『バルダーズ・ゲート3』が完全日本語訳されて発売された。


だが、映画やゲームの世界を深く知ることのできる『ソード・コースト冒険者ガイド』や『バルダーズゲート:地獄の戦場アヴェルヌス』といったホビージャパン時代の製品は絶版で、WotCからは発売されていない。
しかも、日本語版D&Dのサイトには映画やBG3に関する情報が一切掲載されていない。

 

二年目から始まる挑戦
一方、日本でのD&D展開が2年目に入り、独自の動きも始まっている。

 

コメント

 最初期1980代の頃はD&Dタクテクスに記事がまるでなかったので(当然だ!)なじみがなかったし、90年代のメディアワークス時代はTRPGが多すぎて目が届かなかったし、ゼロ年代は情報を得る雑誌とかが無かったし、で、まるっきり縁が遠かったのですが、これで完全に詳しくなれたぜ!
 
 
ウィザーズ・オブ・ザ・コースト(Wizards Of The Coast)ダンジョンズ&ドラゴンズ スターターセット:竜たちの島ストームレック D&D RPG ロールプレイングゲーム ウィザーズ・オブ・ザ・コースト D09951400
 
 

【アニメ】感想:アニメ「キングダム」(第5シリーズ)第10話「矜持の咆哮」(2024年3月16日(土)深夜放送)

キングダム 第5シリーズ

TVアニメ「キングダム」公式サイト https://kingdom-anime.com/
放送 NHK総合

kingdom-anime.com

アニメ キングダム 第5シリーズ NHK https://www.nhk.jp/p/ts/Z9YVGK6Y6L/

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【※以下ネタバレ】
 

第10話「矜持の咆哮」(2024年3月16日(土)深夜放送)

 

あらすじ

(10)「矜持(きょうじ)の咆哮(ほうこう)」
初回放送日: 2024年3月17日


中央丘の攻略を目指す紀彗(きすい)、金毛率いる軍の猛攻が続く中、桓騎(かんき)は突如自軍に丘からの撤退を命令。中央丘は趙(ちょう)軍の手に落ちた。これに納得がいかない黒桜ら副官に対し、桓騎はあることを告げる。一方、何とか慶舎軍を振り切りもとの戦場に戻った飛信隊は、樹海の先で起きている異変に気づき駆けだしたキョウカイを追って、とある集落にたどり着く。飛信隊はそこで驚がくの光景を目にすることとなる―。

 
 趙将の紀彗と金毛は慶舎が死んだことを味方に隠して戦いを継続することした。桓騎は趙軍の戦い方が変化したことに気が付き、趙の捕虜を拷問してある情報を聞き出す。そのあとなぜか桓騎は中央の丘から秦軍を完全撤退させる。

 紀彗は秦軍の動きに困惑しつつ、丘を完全占領し防備を固め始めた。一方、桓騎は部下たちに丘から撤退したのは完全勝利のための策だと言いはなつ。

 翌日。戦いの5日目。飛信隊は趙軍の追撃をかわし、ようやく最初にいた地点に戻ってくるが、中央の丘が趙軍に完全に占拠されているのを見て驚く。羌カイは樹海の中に煙が上がっているのを見て駆けつけると、村が桓騎軍の兵士に略奪され、住民は皆殺しにされていた。激怒した羌カイは河了貂が止めるのも聞かず、桓騎軍の兵士たちを斬り殺す。

 さらに信と羌カイは略奪が桓騎の指示だと知り、桓騎軍の本陣へと急行し、桓騎軍の兵士たちと刃を向け合う状況となる。


感想

 ここからどういうオチになったのか全く思い出せないのでハラハラしっぱなし。

 

【ゲーム】「EVE rebirth terror」29年ぶりに小次郎&まりなと再会するとは……【バーストエラーの思い出】

EVE rebirth terror(イヴ リバーステラー) - PS4

EVE rebirth terror
https://el-dia.net/eve2/

el-dia.net
  

https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000022322.html
EVE rebirth terror (イヴ リバーステラー)

store-jp.nintendo.com

EVE burst error」待望の続編、Nintendo Switchで登場!
失踪した教師、原因不明の遺体、再び起こる謎の事件。
二人の運命は、また新たな悲劇を辿る……。


バーストエラー事件から1年。
痛ましい悲劇の記憶も薄れ、世間はまた平和を取り戻していた。天城小次郎、法条まりなにとってもそれは同じ。退屈という枕詞の中に、2人は今日もそれぞれの職責に勤め、それぞれの事件を追いかけていた。だがそんな2人の道筋が、ふとしたことから交錯したとき、運命はまた新たな悲劇を辿る……。

 
 先週からスイッチでアドベンチャーゲーム「EVE rebirth terror」(イヴ・リバーステラー)(2019年)をちびちび進めています。
 
 いやー、21世紀にまた小次郎&まりなのゲームをプレイすることになるとはねぇ(遠い目)


●バーストエラー誕生

EVE burst error イヴ バーストエラー PC98
EVE burst error イヴ バーストエラー PC98

 リバーステラーは、1995年に発売された「EVE burst error」(イヴ・バーストエラー)というゲームの続編で、実に24年ぶりに作られた続きということになります。


 事情を知らない人には「なんで24年も経ってから続編?!」と疑問符浮かびまくりだと思いますが、これには深い事情がありまして……

 1995年に発売された「バーストエラー」は、発売と同時に大評判になり、自分もプレイして大満足しましたし、ネット(パソコン通信)でもメチャクチャ評価されていました。バーストエラーは一応18禁ゲームとして発売されたのですが、それは建前というかでエッチぃシーンなんぞほとんどなく(どこにあったか全く記憶にない)、普通にエンタメとして楽しめる傑作アドベンチャーゲームでした。


 主人公は、私立探偵の天城小次郎と、政府のエージェントの法条まりな。二人がそれぞれ全く異なる事件を追っていくうち、その二つは深いところでつながっていることが分かり…… 

 一本のゲームに「小次郎編」「まりな編」の二つのストーリーが存在し、当初はそれぞれ別々のゲームとしてプレイしますが、途中で片方を進めないともう一方の話が行き詰まるようになる……、という「マルチサイト」システムを採用していました。これ、現在(2024年)では類似の内容のゲームがいくらでも挙げられますが、バーストエラーはその最初期のものでした(というか、バーストエラーのシナリオライターだった「剣乃ゆきひろ」氏の発明)


セガサターン版でさらに飛躍

EVE burst error 初回限定版 サターン
EVE burst error 初回限定版 サターン

 18禁版の好評を受けて、1997年にはエッチな要素を取り除いたセガサターン版が登場。ボイス入りで、小次郎=子安武人、まりな=岩男潤子、その他当時のトップ声優を起用した内容が大評判に。


●出来損ないの子供たち

EVE new generation DXパック(限定版)
EVE new generation

 ヒット作には当然続編が次から次へと作られたのですが、それらにはバーストエラーのシナリオライター剣乃ゆきひろ」氏が関わっていなかったため、どれもこれもことごとくがク●ゲー評価。「バーストエラーの感動をもう一度」というゲーマーの思いは踏みにじられ続けたのでした……

 2007年に角川書店が「シナリオライター打越鋼太郎」「キャラクターデザイン:橋本タカシ」という布陣で「EVE new generation」という作品を出したものの、これすらも評価は今一つ……、打越鋼太郎氏ですらバーストエラーには届かなかった……


●24年目の雪辱戦

EVEbursterrorプレミアム版
EVEbursterrorプレミアム版

 という事で、大抵のゲーマーは「バーストエラーの続編」と聞いただけで眉に唾を付ける状態だったわけですが…… 2022年にこんな情報が……

2022-06-30 11:55:34
漫画「EVEとわたし」 | 小林有吾オフィシャルブログ「1846」Powered by Ameba
https://ameblo.jp/yugo-kobayashi0503/entry-12750927110.html

ameblo.jp

 
 小林有吾氏は、「アオアシ」で有名な漫画家のあの人ですが、2022年に唐突にセガサターン版のバーストエラー愛を語ったエッセイ漫画を掲載。しかも2019年発売の「EVE rebirth terror」がバーストエラーの精神を受け継いだ傑作と語っているではありませんか。


 私もこのゲームの事は把握していたものの
 ↓

アドベンチャーゲーム】またしても「EVE burst error」の続編が発表されてしまう「EVE rebirth terror」(El Dia)
https://perry-r.hatenablog.com/entry/2018/12/14/223842

perry-r.hatenablog.com

 
 とかメチャクチャ疑っていたので評判を調べることもなかったのですが……、バーストエラーをここまで愛している人のいう事ならこの続編も信頼できそう、という事でついに購入に至りました。


●29年は長かった……

 という流れで、「EVE rebirth terror」をプレイすることになったのですが……、さすがに「懐かしい」という感覚は無理でした。いや、だって、29年ぶりですよ? よく「この名作ゲームはプレイした記憶を消してもう一度初めからやりたい」とか表明する人がいますが、記憶を消さなくても20年経ったらストーリーなんて覚えてませんて! あんなにラストに感動したはずなのに!(泣き笑い)

 ということで、過去の事は振り払い、粛々とプレイを進めています。とりあえずシステムも絵も昔とは全然違うなぁというのは感じ取れますが、小次郎編をプレイしていると、アホみたいなコマンドがあって選ぶと冗談みたいな返答が帰ってくるのがなんとも90年代ノリだなぁとそこは懐かしい感じがします。

 正直バーストエラーの事を完全に忘れているので、そこがリバーステラーのプレイのネックにならないかなぁという心配はありますが、そこまで前作には依存していないだろうと信じてプレイしていきたいと思います。……、大丈夫だよね?!



EVE Burst error 原画&設定資料集
EVE Burst error 原画&設定資料集

「イブ・バーストエラー」オリジナル・サウンドトラック
「イブ・バーストエラー」オリジナル・サウンドトラック

【ゲームブック】感想:ゲームブック「シャムタンティ丘陵(ソーサリー第1巻)」(スティーブ・ジャクソン/2024年)【クリア】

Shamutani Hills (Sorcery)
Shamutani Hills

http://www.amazon.co.jp/dp/4815619638
ファイティング・ファンタジー・コレクション 40周年記念~スティーブ・ジャクソン編~「サラモニスの秘密」 単行本(ソフトカバー) 2024/2/16
安田均グループSNE (著)
出版社:SBクリエイティブ (2024/2/16)
発売日:2024/2/16
単行本(ソフトカバー):2056ページ

★★【以下ネタバレ】★★
 
 

シャムタンティ丘陵
マンパンの大魔術師に奪われた至宝「王の冠」を奪還するため長い冒険の旅が始まる。危険に満ちたシャムタンティ丘陵での冒険を描いた第1巻。

 
 2024年2月に発売されたゲームブック5冊詰め合わせセット「ファイティング・ファンタジー・コレクション 40周年記念~スティーブ・ジャクソン編~「サラモニスの秘密」」

ファイティング・ファンタジー・コレクション 40周年記念~スティーブ・ジャクソン編~「サラモニスの秘密」 | SBクリエイティブ
https://www.sbcr.jp/product/4815619633/

www.sbcr.jp
 
 の中の一冊「シャムタンティ丘陵」(スティーブ・ジャクソン/本国イギリスでは1983年発売)をクリアしたので感想をば。

概要

 「ファイティング・ファンタジー(FF)・シリーズ」内の「ソーサリー」四部作の第1巻。剣と魔法系ファンタジー物。


あらすじ

 所有者に比類なき統率力を与える「王の冠」がアナランド王の元から盗まれ、カーカバードの奥地・無法地帯マンパンの大魔王の元へと送られた。もし大魔王が冠の力を使い戦乱の地カーカバードを統一したならば、周辺の国々にとって恐るべき脅威となるだろう。君はただ一人で大魔王から冠を取り戻さなければならない。


ゲームシステムなど

 パラグラフ数は456。システムは、ファイティング・ファンタジー・シリーズ共通の「サイコロを振ってキャラクターの3つの能力(技術点・体力点・運点)を決定」、「必要に応じてサイコロで判定を行い、戦闘や運試しなどを行う」というもの。

 また魔法を使用するルールがあり、魔法関連のルールを使用せず戦士として戦う「初級ゲーム」と、魔法を使う魔法使いとなる「上級ゲーム」の二通りのプレイが可能。


感想

 評価は○(まずまずの面白さ)

 ゲームブックの歴史上に燦然と輝く「ソーサリー四部作」の第一巻。面白さはまずまずでした。


 何百年も昔。所有者に比類なき統率力を与える「王の冠」が発見されたとき、人々は賢明にもその力を独占せず、冠の力を王たちで共有し平和な国々を作り上げていく道を選んだ。しかし、冠がアナランドの王に貸与されてから二年目、冠はカーカバードの無法地帯マンパンの大魔王の手の者に盗まれてしまった。もし大魔王が冠の力でカーカバードを統一したならば、周辺の国々にとって恐るべき脅威となるだろう。君は一人でマンパンへとたどり着き、大魔王から冠を取り戻さなければならない……


 四冊をかけてプレイする一大冒険物語の導入部だけにプレイ前から気分が高揚していましたが、さらに盛り上げてくれたのが本以外のアイテム。まず能力値を書き入れるアドベンチャーシートの裏側に作品世界の地図が記載されており、出発地点のアナランド(左下)からめざすマンパン砦(右上)までを一望することができるようになっていました。

 地図そのものは本の冒頭にも見開きで描かれれてはいますが、広げておいてプレイ中いつでも閲覧できるようになっているというのはうれしい心遣いでしたね。


 もう一つは魔法の呪文を記載した「スペルブック」。ソーサリーの魔法は、わかりやすい「火球」とか「治癒」とかいう名前ではなく「ZAP」とか「FOF」とかのぱっと見意味不明の三文字の呪文48種類が用意されていて、それらの説明がイラストと共に掲載されています。

 ちなみにソーサリーのルールで「冒険に出発した後はスペルブックを閲覧できない」という縛りがあるため、プレイヤーはプレイに入る前に呪文を覚えておく必要があり、そのため学生時代のテストとか資格試験の時以来の真剣さでこの本を眺めることになりました(苦笑)


 と、このようにやる気満々でプレイを開始したのですが、肝心のストーリーの方は……、平穏というかなだらかというか、ある意味盛り上がりに欠ける内容だったので、ちょっと意表を付かれました。一冊を使ってひたすらシャムタンティ丘陵の丘を登ったり下ったりしているだけだったという……、まさに「シャムタンティ丘陵」という作品名にふさわしい内容でしたが、まさか丘の上り下りで一冊使うとは思わなかったです(再度苦笑)

 一冊で完結するゲームブックなら序盤で軽く済ませる「村から出発して目的のダンジョンにたどり着くまでのちょっとした旅路」を一冊かけてプレイしている感じでしたね。


 ということで、本巻のストーリーは波乱万丈さには欠けましたが、かといってプレイしていて退屈したりしなかったのは、さすがにスティーブ・ジャクソン御大の作品というところでした。

 旅の内容は、故郷アナランドを出発し、途中にある村々で休息をとりながら、最終的に第一の目標・港町カーレにたどり着く、というもので、複雑な謎解きや広大なダンジョンとの遭遇はありませんでしたが、途中に細かいイベントが用意されていて、それなりに忙しい旅ではありました。

 基本的にはルートは一本道ですが、村から村へ移動する間が意外と細かく分岐しており、どの道を選択するかで入手できる金貨の数やアイテムが変わってきます。しかもアイテムは本巻で使用しないものが殆どで、次巻以降の伏線になっているのかと思うと、クリアした後もどのルートを行くべきだったのかとちょっと悩まされましたね。

 あと、旅では食事と睡眠がとにかく重視されており、食事・睡眠がとれないとてきめんに体力が奪われていきますので、できれば村の宿屋でしっかり食事と睡眠をとりたいところです。こんなに健康に気を遣うゲームブックは初めてプレイしました(笑)


 魔法については、使用できる場面で呪文のどれを使うのか五種類くらい提示されるのですが、実のところ半分以上は引っ掛けの「存在しない呪文」が書かれており、うっかり間違った物を選んでしまうと「体力点5点を減らす。そんな呪文は存在しない」とか突き放されて悲しい気分になります。

 さらに体力点を失うだけなら御の字で、間違った選択の結果そのままゲームオーバーになることもしばしば……、実にスリリングです。ちなみに魔法を使わなければそういう事態にはなりませんが、剣の力だけでは突破できないシチュエーションもあるので、戦士プレイもあまり得ではありませんしね。


 という感じで、ゲームブックの評価は「そこそこ面白かった」レベルでした。ただし本作はあくまで「四部作の導入部」であり、単体で評価するのはちょっと違うかなという気もしましたので、とりあえず「まずまず楽しめたから合格」という事にしたいと思います。
 
 

次巻以降のあらすじ・感想

第2巻「罠の都カーレ」

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他のファイティング・ファンタジー作品の感想の一覧は以下のページでどうぞ

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【SF小説】感想「神々の掟」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 708巻)(2024年3月6日発売)

神々の掟 (ハヤカワ文庫SF)

http://www.amazon.co.jp/dp/4150124353
神々の掟 (ハヤカワ文庫SF) 文庫 2024/3/6
ロベルト・フェルトホフ (著), アルント・エルマー (著), 赤坂 桃子 (翻訳)
出版社:早川書房 (2024/3/6)
発売日:2024/3/6
文庫:272ページ

【※以下ネタバレ】
 

コウモリ型生命体ベガスの乗るアンテナ船が転移によって姿を消す瞬間、グッキーは船がラシュタ星系を目指すことを知り、追跡する


ペルセウス”の乗員メリルはカード占いでサラアム・シインの不吉な未来を予言した。集合地点フェニックス=1を離れ、マゼラン星雲で“シマロン”と合流したのちに、恐るべき出来事に遭遇、シインは歌えなくなってしまうと告げたのだ。動揺するシインにたいし、アトランは“シマロン”を捜し、トスタンの死とローダンへの帰還要請を伝えるよう命じた。歌の師はしかたなく“ハーモニー”でマゼラン星雲へと向かうが…

 

あらすじ

◇1415話 預言者シュプール(ロベルト・フェルトホフ)(訳者: 赤坂桃子)

 大マゼラン星雲。ローダンたちは惑星アイシュラン=ホ近傍で、イホ・トロトの残した映像に映っていた未知宇宙船と遭遇するが、その「アンテナ船」はすぐに姿を消し、さらにグラドたちは船の存在を否定した。しかしローダンたちはアンテナ船が「ベカッス」という種族の船で「ラシュタ星系」に向かったとつきとめ、すぐに追跡した。そしてローダンたちは隠されていたアンテナ船を発見し、オファラー・サラアム・シインが単身調査に乗り込むが、事故で重傷を負ってしまった。グラドはローダンたちにサラアム・シインを引き渡す代わりにラシュタ星系から退去させた。ローダンたちは700年前の古いデータからベカッスの故郷惑星「カッスバン」の位置を突き止めカッスバンへ向かった。(時期:NGZ1143年7月10日~20日)

※初出キーワード=アンテナ船。ベカッス種族。ラシュタ星系(惑星オッパク。衛星アオンタン)。オルサ星系(惑星カッスバン)



◇1416話 神々の掟(アルント・エルマー)(訳者: 赤坂桃子)

 ローダンたちがベカッスの故郷・オルサ星系を訪問すると、ベカッスはローダンたちを種族に宇宙航行技術を与えた神「星間航行者」と誤解し丁重に出迎えた。ローダンたちはその誤解を利用して情報を集め、星間航行者が定期的に「永遠の船」という宇宙船をよこして選抜したベカッスを連れ去り、数年後に記憶を消して送り返していることを知る。直後、永遠の船がカッスバンに到着したため、ローダンたちはベカッスと一緒に船に乗り込んだ。(時期:不明。NGZ1143年7月頃)

※初出キーワード=永遠の船。パウラ星系(惑星パウラIV)


あとがきにかえて

赤坂 桃子氏
 電気ピアノを購入した話。


感想

・前半エピソード「預言者シュプール」 原タイトル:DIE SPUR DES PROPHETEN(意訳:預言者シュプール

 ローダンたちが謎の種族ベカッスを調べる話。

 ロータン一行は695年の未来に押し流され、故郷銀河系には戻れないし、仲間は次々死んでしまうし、と暗い状況に追い込まれているはずですが、今回は何故か緊迫感がまるで無いエピソードでした。まあ行方不明のイホ・トロトの手がかり探しですから、一応話は前に進んでいますが、なんかフェルトホフが持ちキャラのサラアム・シインを活躍させたかっただけの話に思えて……



・後半エピソード「神々の掟」 原タイトル:DAS GEBOT DER GOTTER(意訳:神々の掟)

 ローダン一行がベカッス種族の故郷を訪問する話。まあイホ・トロトの消息探しは良いのですが、ここに来てちょっとストーリーの進行にブレーキがかかったというかそんな感じ。全100回だから二、三回寄り道してもどうという事は無いのですが、もうちょっとテンポ良く話を進めてほしい。
 
 
 

700巻~750巻(「カンタロ」サイクル)の他の巻の内容・感想は以下へどうぞ

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