感想:ゲーム雑誌「コマンドマガジン Vol.95」(2010年11-12月号)『ダニー・ホルトとノルマンディ戦ゲーム』


 発売日2010年10月20日

シミュレーションゲーム (ウォーゲーム) 専門誌 コマンドマガジンWEBサイト
http://commandmagazine.jp/

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□付録ゲーム

JUNE - AUGUST '44: The Struggle for Normandy(ダニー・ホルト)

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□特集:ダニー・ホルトとノルマンディ戦ゲーム

 とにかくノルマンディのゲームばっかり作っているダニー・ホルト先生特集。”バルジの鬼”ダニー・パーカー先生と似ているね、と思ったらそのまま雑誌に書いて有りました。先生のデザインした Great Crusade (MiH)とか Destination Normandy (DDH/K2P)とか Battle for Normandy (GMT)とか他の人のデザインのノルマンディ物とかもまとめて(でも大西洋の壁なんかはありません)一気に紹介。


>ゲーマーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら (矢井田 等)

 クソ笑った。最近大はやりの「もしドラ」を揶揄しつつのゲーム記事。感想は全て同意。「ドラッカー先生ステキ」とかいって感涙する女子高生っておかしいよなぁ。


□収容所の中の敗戦 (大木 毅)

 合理的だと思っていたドイツ人でも「最後には神風が吹いてドイツが勝つ!!」的な事を叫んでいた軍人が居たんですね・・・、トホホ。


□わたしとゲームデザイン鈴木銀一郎

 第二回。デザイン論。今回はSSシリーズの反省も少し。

 『最初の2作は、ゲームシステムとしてはそれまでにないものを採用していましたが、その副作用もありました。そのため、第3作以降のデザイナーは「SSはシステムの実験の場である」という捉え方をする人が多く、簡単・短時間の枠はいつまにか重視されなくなってしまったのです』

 『「ウォーゲームを世の中に広めようというのなら、1つのシステムで全作品を通すべきではなかったか」という意見がありました。確かにその方が良かったかもしれません」

 ・・・、まあ、みんなでどれだけトリッキーなシステムを思いつくか競争してましたもんね・・・


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 今号はノルマンディの記事でそこそこ読み応えがありました。