アニメ「宇宙戦艦ヤマト2199」(全26話)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)
地上波・TBS系での視聴です(放送:毎週日曜 17:00〜17:30)。
第6話 『第六話 冥王の落日』
■あらすじ
ヤマトを撃沈したシュルツは、自分たちの株を上げるため、直属上司を飛び越えて直接ガミラス本星に連絡し、デスラー総統に戦果を報告するが、冷たくあしらわれてたじろぐ。
一方、ヤマトは偽装爆発で沈没したふりを海底に潜み、戦闘機部隊の報告を待っていた。やがて古代&山本は敵の基地を発見して攻撃をしかけ、それに呼応してヤマトも浮上した。ヤマトが沈んでいなかったことに焦るシュルツは、反射衛星砲での再攻撃を仕掛けるが、ヤマトは反射衛星を破壊して攻撃をそらし、さらに砲撃で反射衛星砲を破壊した。シュルツたちは打つ手が無くなり脱出するが、ヤマトの追撃でシュルツ艦のみ逃走に成功した。ここにガミラス冥王星基地は壊滅した。
■感想
ついにデスラー総統登場です。声は山ちゃんこと山寺宏一氏で、先代と比較するとソフトモードですが、あの声で「ヒス君」とか呼ぶシーンは、これはこれで良いですな。そして、2199恒例行事で(?)総統府の総統の周りにも女性がいっぱいです。まあ「英雄色を好む」と申しますし、男女雇用均等法が施行されて久しい2010年代ですし、これはこれでいいのでしょう。しかし「アベルト・デスラー」ね。さすがにアドルフにしなかったのは海外から突っ込まれるから? まあヘスじゃねぇヒスが副総統なのでもう丸分かりですが。
さーて今回のヤマトは、潜水艦モードを初披露です。と言っても、ぐるっと転覆して底の赤いほうを上にして浮いていて、艦首のバウ(球状艦首)が涙滴型潜水艦の艦首に見えて、第三艦橋が潜水艦のセイルに見える姿、というだけですけど。セイルの形といい、ミサイルをぶっ放すシーンといい、小沢さとる先生の潜水艦漫画(サブマリン707とか青の六号とか)に登場しそうな感じですが…、これ何の意味があるんですか? 海面下で見えませんが、そちらには本来のブリッジとか砲塔とか煙突とかが飛び出していて水の抵抗がすさまじいですよね。このひっくり返ったままで戦った意味はなんだったんですか?
あと、バトルの恐ろしいまでの淡白さはどーなのかしらと。反射衛星をミサイルで吹き飛ばしたから、もう怖くない、ついでに三式弾で衛星砲もふっとばしたぜ、すると芋づる式というか雪崩的というかで冥王星基地も壊滅だぜ…、って、盛り上がりもへったくれもありゃしない。
いやー、そりゃまあ古代たちが決死隊になって排気口から突入して砲を破壊しろ、とかまでは言いませんけど、あまりにもあっさりすぎやしませんか? ホント、2199は理詰め理詰めで作っているのは解りますが、理論が勝ちすぎて情が無いというか。日本語的にちょっとおかしいのは承知ですが、とにかく感情に訴えるものが無さ過ぎる。それともこの印象って、初代を知っているから頭にバイアスがかかっているのであって、知らない人には大興奮のバトルだったりするんですかね。
これだと最後にガミラスを滅亡させても(させるよね?)、古代は慟哭とかせずに「じゃあ帰るか」とかで済ませそうな予感がしますのう。