NHK番組「幻解！超常ファイル ダークサイド・ミステリー」の感想です。
（※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください）
■幻解！超常ファイル ダークサイド・ミステリー - NHK
http://www4.nhk.or.jp/darkside/
衛星放送・NHK BSプレミアムでの視聴です｡(放送日：2013年7月7日(日) 14:30〜15:30)。
■概要
＞UFO、ネッシー、雪男、予言＆占い、心霊現象、超古代文明、妖怪、吸血鬼、魔女…。闇の魅力がもつ妖しげな幻に対して、「今、何がどこまでわかっているのか？」を徹底検証！そこから浮かぶのは、自然の神秘、私たちの脳や心の不思議なメカニズム、社会のからくり、昔の人の驚くべき技術と想像力…。ダークサイドの向こうの“本物の不思議”をワクワクしながら楽しんでいただく、NHKならではの超常現象ガチンコ検証番組！
＞出演者 栗山 千明 （くりやま ちあき）
＞オープニング・テーマ“Arcadia（アルカディア）” ＆ エンディング・テーマ:志方あきこ
＞語り:中田譲治
『File-01』
■内容
2013年4月24日(水) 21:00〜22:00放送分の再放送。
＞幻解！超常ファイル ダークサイド・ミステリー「File.01 ネッシーの謎！」
＞ネッシー撮影に成功！？ネス湖水面の移動物体の正体は？未知の巨大生物を徹底検証。江戸時代、茨城にUFOと美女宇宙人出現？謎の古文書の真相は？栗山千明が神秘に迫る。
＞超常現象の徹底検証シリーズ第2弾。イギリス・ネス湖の未確認生物ネッシーと、200年前の日本に現れたUFO？の謎を追求する。▽ネッシーは古代の首長竜か？それとも神秘の自然現象か？取材スタッフの前に現れた巨大な波影は、はたして？真実は80年前、最初の目撃ブームに隠されていた！▽江戸時代、日本人は宇宙人に会っていた！？解読不能の文字、美女が持つ生首？次々現れる証拠文書と現地調査から、事件の真相が明らかに
(1)ネッシー
・ネッシーは1933年に初めて目撃された。最初は注目されなかったものの、この年ネス湖の近くを通る国道が作られたため目撃例が続々と出てきた。
・ただし、植物プランクトンの量から湖に生存可能な動物の数を推測すると、体重１トンの生物が1.9匹程度。１トンというと巨大ワニクラスで、とても巨大生物が暮らせそうにない。
・番組取材班も３月にネス湖で謎のこぶのような影を撮影に成功。
・ただしこの手の「ネッシーのこぶのような影」はよく調べてみると「船が起こした波」とか「水鳥の群れ」であることがわかる。
・「波に逆らって動く何か」はネス湖特有の「静振現象」のせい。表面の暖められた水が移動する際、たまたま風と反対方向に動くことがある。すると水にのって動く流木は風に逆らって進むため、波に逆らって進むように見える。
・というわけでネッシーはいそうにないけど、観光客は続々来るよ。
(2)目の錯覚
・人の目は意外と騙されやすい
・有名な「ウサギにもアヒルにも見える絵」。人間はアヒルだと思うとウサギは見えないし、ウサギだと思うとアヒルは見えない。同時に二つを認識することは出来ず、一度にはどちらか一方しか見ることが出来ない。
・人の目は凝視しているつもりでも細かく動いている。だから静止している星を見ても、ゆらゆら動いているように見える。これがUFO目撃例の正体では？
(3)江戸時代のUFO
・1803年、茨城県の海岸に「うつろ舟」なる謎の物体が漂着し、女性が乗っていたが、住民が警戒してそのまま海に送り返してしまった。
・という話を、1825年に滝沢馬琴が披露した。どうせ馬琴の作ったフィクションでしょ？とか思っていたら、近年、同時代の資料で瓦版や伝聞を書きとめたメモで、この事件の記載が続々発見された。本当に有ったことなのか？
・しかし茨城の辺りには「『金色姫』が海の向こうからやってきて養蚕を伝えた」という伝説がある。どうやらこれを基にしたフィクションらしい。
・この事件を伝えた瓦版(1805〜1807年頃作成されたと推測)の作者がそもそも滝沢馬琴という疑いが！
・当時は妖怪とか仙人の世界に行ってきたとかの「異界ブーム」。これに乗った馬琴が金色姫伝説を元に作った作り話だろうか？
(4)有名人の名言
バートランド・ラッセル（イギリスの哲学者・論理学者）
「私たちに必要なのは、信じようとする“意志”ではなく、真実を見いだそうとする“願い”だ」
■感想
見逃していた「File01」が再放送されて狂喜乱舞！ ネッシーと「うつろ舟」という有名ネタで直球勝負ですが、静振現象とか滝沢馬琴とか聞いたことの無い情報が次々と出てきてめっちゃ面白かったですよ！ もうたまらん！！
■放送予定
・File-03初回放送 7月12日(金) 21:00〜
・File-02再放送 7月21日(日) 22:50〜
