【映画】感想:映画「引き裂かれたカーテン」(1966年:アメリカ)

引き裂かれたカーテン [Blu-ray]

NHK BSシネマ http://www.nhk.or.jp/bscinema/
放送 NHK BSプレミアム。2020年6月24日(水)

【※以下ネタバレ】
 

ポール・ニューマンジュリー・アンドリュース、2大スター共演。巨匠アルフレッド・ヒッチコック監督が東西冷戦を背景に緊迫感あふれる逃亡劇を描くスパイ・サスペンス。


ポール・ニューマンジュリー・アンドリュースの2大スターが共演、巨匠アルフレッド・ヒッチコック監督の50作目となった作品。東西冷戦下、核ミサイル“ガンマ5”の設計にかかわる重要な方程式を探りだすため、アメリカの物理学者マイケルは亡命を装って東ベルリンに潜入する。何も知らされていなかった婚約者のサラは、マイケルを追うが…。ヒッチコック監督ならではのスリリングな演出が魅力的なスパイ・サスペンス。

 

あらすじ

 アメリカ人物理学者のマイケル・アームストロングは、助手で婚約者のサラ・ルイス・シャーマン博士と共に、国際会議に参加するためデンマークコペンハーゲンに向かっていた。ところが途中でマイケルは謎めいた電報を受け取ると、密かに東ベルリン行きの準備を始める。

 サラはマイケルが東ベルリン行きの飛行機のチケットを予約していることを知り、密かに同じ便に乗り込む。東ベルリンについたマイケルは当局に大歓迎され、記者会見を開くと、アメリカが自分の関わって迎撃ミサイル開発を中止したので、東側で研究を続けると発表する。マイケルはサラにアメリカに帰国するように促すが、サラは自身も東ドイツに残ることを決める。

 実はマイケルの亡命は見せかけであり、本当は東ドイツのリント教授だけが知る、ミサイル開発に必須の特別な方程式を手に入れるための行為だった。早速マイケルは郊外の農場に暮らす地下組織のメンバーに接触するが、尾行してきた保安省の人間にスパイだと感づかれ、殺してしまう。

 何食わぬ顔で戻ったマイケルだったが、保安省の人間が行方不明になったことで疑いの目を向けられる。それでもマイケルはなんとかリント教授と接触し、議論の中で方程式の内容を聞き出すと、事情を知ったサラと共に地下組織の支援で逃走し、無事スウェーデンまで脱出した。

感想

 評価は○。

 ヒッチコック作品で、そこそこは面白かったけど、正直安っぽい感じだったな、と。

 ポール・ニューマンがひたすらハンサムでカッコいいのは良いのですが、話の内容が……、素人の物理学者にスパイをさせるとかおいおいだし、現地に溶け込んでじっくり秘密を探るのかと思ったら、二泊三日の特急スパイ旅行であっさり秘密を持って脱出してしまうし。


 まあ、スリリングなことは間違いは無く、

・保安省の人間に意図がばれて農場で大格闘
・保安省が行方不明者を探して農場を掘り返しているシーン
・偽装バスでの逃走シーン
・劇場で警官たちに包囲されるシーン
・最後の籠での脱出

 などなど、ハラハラシーンは多々ありますが、基本的な設定が嘘くさいので、なんかこういうシーンのためだけに無理な設定をこじつけた感が強い。「ただの一般市民が突然国際謀略に巻き込まれる」パターンに比べてイマイチ納得できない的な。

 まあ悪くは無かったですけど、設定が無理過ぎて、サスペンスのためにこじつけたストーリーという印象だけが残りました。


 それはそうと、マイケルが劇場で騒ぎを起こすため、いきなり「火事だ」と叫んで、それを聞いた観客がワーッと逃げ出すのですが……、マイケルは思いっきり英語で「ファイヤー!」と叫んでいるぞ?(それくらいは聞き取れた) みんなドイツ人なのに英語の意味解ったの?
 
 

引き裂かれたカーテン
BSプレミアム6月24日(水)午後1時00分~3時09分


【監督】
アルフレッド・ヒッチコック
【脚本】
ライアン・ムーア
【撮影】
ジョン・F・ウォーレン
【音楽】
ジョン・アディソン
【出演】
ポール・ニューマンジュリー・アンドリュース、リラ・ケドロヴァ ほか


製作国:
アメリ
製作年:
1966
原題:
TORN CURTAIN
備考:
英語(※一部ドイツ語)/字幕スーパー/カラー/レターボックス・サイズ

 
 

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