【SF小説】感想「トーラ救出」(ローダンNEO 13)(2018年11月20日発売)

トーラ救出 (ハヤカワ文庫SF)

http://www.amazon.co.jp/dp/4150122075
トーラ救出 (ハヤカワ文庫SF) (日本語) 新書 2018/11/20
Hermann Ritter (原著), ヘルマン リッター (著), 鵜田 良江 (翻訳)
発売日 : 2018/11/20
新書 : 266ページ
出版社 : 早川書房 (2018/11/20)

【※以下ネタバレ】
 

物質転送機で惑星フェロルを離れたローダンたちはトーラ救出へ向かう。地球ではジュリアンらが、タイタンからの信号を発見し……


ローダンたちは、ヴェガ星系惑星フェロルの赤宮殿にて転送機を発見し、惑星ロフスへ跳んだ。ロフスには大規模なトプシダー軍が駐留し、そこには生死不明だったトーラが捕らえられていた!地球では、海底ドームにやってきたジュリアンたちが、土星の衛星タイタンに古代のアルコン基地があると主張するが信じてもらえない。そしてヘ・ジャン=ドンらは、太平洋海底に沈む古代のアルコン宇宙船にコンタクトを試みるが…。

 

あらすじ

 第2シーズン(9~16巻)5作目。原タイトル:SCHATTEN UBER FERROL (意訳:フェロルの上の影)。

 ヴェガ星系。ローダンたちはフェロン人の元首トルトに会うため宮殿に向かうが、既にトルトはトブシダーの攻撃を逃れ、物質転送機で避難していた。ローダンたちは転送機で後を追うが、第九惑星ロフスの砂漠の中にある忘れられた軍事基地に出現する。基地にはトルトはおらず、代わりに基地を見つけたトブシダーたちが到着しつつあった。

 行方不明だったトーラはトブシダーの捕虜となって砂漠基地に連行されており、トブシダーもまた、伝説の永遠の生命の星を探してヴェガ星系に襲来したことを知る。

 ローダンは、フェロン人から種族の過去を教えられる。かつてはフェロン人は同種族同士で激しく争っていたが、ある人物が理想を掲げて精鋭部隊を率いて各地に現れ、フェロン人を一つにまとめあげ、その部隊の末裔が今のトルトだった。精鋭部隊は、未知の高次種族に与えられた転送機を使用していた。またトルトにはケ=ロンなる協力者がいたとも伝えられていた。

 ローダンたちは自分たちをヴェガに呼び寄せた通信が、第一六惑星ラノルから発信されたことを突き止め、トーラを救出すると転送機でラノルへ向かった。


 地球では、海底ドームにティフラーたち三人が到着し、三人は土星の衛星タイタンにアルコン人の基地があると考え、宇宙艇を拝借して地球を出発した。また海底ドームに残されていた謎の転送機は、自己修復機能により自動的に復旧していた。


感想

 悲惨な戦場の逃避行描写が無くなって、読後感はやや軽くなりました(捕虜収容所の描写は相変わらずげんなりしますが)。あとは、高次の存在が物質転送機をフェロン人にくれた、という話が明かされて、ようやく少しは面白くなってきたかなと。
 
 
 

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