ローダン新プロジェクト〈ローダンNEO〉刊行開始!(2017/04/27)
http://www.hayakawa-online.co.jp/new/2017-04-27-173913.html
全世界で累計発行部数10億部を超える、世界最長のSFシリーズ〈宇宙英雄ローダン〉。
その50周年企画としてドイツで2011年にスタートしたリブート・シリーズ〈ローダンNEO〉をハヤカワ文庫SFから刊行します。
第1巻『スターダスト』は2017年7月刊、以下、第1シーズン全8巻を2018年2月まで毎月刊行します。
〈ローダンNEO〉は2036年の近未来に舞台を設定。米国・ロシア・中国の三大国が宇宙開発を競うなか、NASAの宇宙飛行士であるペリー・ローダン少佐は月面に出現した地球外生命体とコンタクトすべく月面に向かう。だが、そのミッションは密命を帯びていた……。現代の世界情勢を反映した国家間の対立も描かれ、従来のローダン・シリーズより物語に厚みが出ています。
ローダン・デビューのチャンスは、いま! もうひとつの〈ローダン〉の歴史を描く新シリーズにご期待ください。
【以下ネタバレ】
目次
1. 概要
2. 作家チームメンバー
3. 各シーズンのあらすじ
4. 各話のあらすじ・感想
1. 概要
2011年にドイツで「宇宙英雄ローダン・シリーズ50周年企画」としてスタートしたリブートシリーズ。物語の開始時期をオリジナルの1971年から2036年に変更し、オリジナル版とは異なるストーリーが展開された。日本語版は第3シーズンまで翻訳され全24冊で打ち切りとなった(本国ドイツ版はその後も継続)
2. 作家チームメンバー
・フランク・ボルシュ(1巻~)
・クリスチャン・モンティロン(2巻~)
・レオ・ルーカス(3巻~)
・ヴィム・ファンデマーン(4巻~)
・ミハエル・マルクス・ターナー(5巻~)
・アルント・エルマー(7巻~)
・フーバート・ヘンゼル(8巻~)
・マーク・A・ヘーレン(12巻~)
・ヘルマン・リッター(13巻~)
・ベルント・ペルプリース(15巻~)
・ミシェル・シュテルン(18巻~)
・アレクサンダー・フイスケス(21巻~)
3. 各シーズンのあらすじ
●第1シーズン「テラニア誕生篇」(1~8巻/全8冊)
2036年6月。NASAの宇宙飛行士ペリー・ローダン少佐以下四人は、連絡が途絶えた月面基地の安否を確認するため月ロケット《スターダスト》で飛び立った。しかし真の目的は、月面に突然出現した謎の物体の調査だった。
ローダンたちは謎の物体が、異星人「アルコン人」の墜落した宇宙船だと突き止める。アルコン人は、地球人とそっくりの姿をしていたが、その文明レベルは地球人をはるかに引き離していた。しかし大半の乗員は無気力に仮想ゲームに没頭し、正常なのは女船長トーラと学術長クレストだけで、しかもクレストは白血病で死にかけていた。
ローダンは、クレストを治療するため彼を乗せて地球に向かうが、アルコン技術をアメリカに独占させれば大国同士の衝突が起きると考え、中国のゴビ砂漠の真ん中に着陸し、エネルギーバリアによるドームを展開して立てこもる。中国はバイ・ジュン将軍指揮下の大軍がドームを攻撃するものの、全く効果は無く膠着状態に陥る。
ローダンはドームを「テラニア」と名付け、全世界に自分の理想を語り、賛同者は集まるように呼び掛ける。しかし集まって来た者たちは中国軍に阻止され、砂漠の真ん中で難民状態と化してしまう。謎の大富豪ホーマー・G・アダムスは、ローダンを支援するため密かに世界中から超能力を持つミュータントたちをスカウトしていった。
ローダンの仲間マノリは、クレストを病院に連れて行き治療に成功するが、彼らはアメリカの擁する超能力者集団のリーダー・クリフォード・モンタニーに捕まってしまう。モンタニーは仲間にクレストの心を読ませ、クレストが「永遠の生命の星」を探して旅していたことを知る。
トーラは小型船で金星を調査中に撃墜されてしまい、その間にアメリカは核兵器で月面のアルコン宇宙船を破壊してしまった。トーラは金星に数千年前に建設されていたアルコン人の基地に保護される。
中国軍は核兵器によるテラニア攻撃を実施するが、爆発直前アダムスの送ったミュータントが爆弾をドームから遠くに運んだことで、被害は最小限に食い止められた。しかし難民たちがパニックに陥りドームに押し寄せたためローダンはバリアを切らざるを得なくなり、テラニアは中国軍に制圧され、ローダンたちは逃亡を余儀なくされる。その後ローダンたちはアダムスに保護された。またバイ・ジュン将軍は核兵器を使った政府を見限り、自分たちはローダンの側にたちテラニアを守ると宣言した。
ローダンたちはアダムスたちの支援の下、ワシントンDCに乗り込み、クレストを救出しようとするが、モンタニーが混乱の中クレストをつれて逃亡した。同じ頃トーラはクレストを救うため宇宙船で地球に向かった。モンタニーは永遠の生命の星を目指すため、トーラの宇宙船を奪おうと企み、宇宙船は墜落し、モンタニーは戦いの中で死んだ。ローダンたちはクレストを救い出し、テラニアに帰還した。
●第2シーズン「ヴェガ遠征篇」(9~16巻/全8冊)
2036年7月。ローダンたちはアメリカに奪われていたアルコン宇宙船を奪還し、《グッド・ホープ》と命名した。直後、太陽系から27光年離れたヴェガ星系からアルコン語の救難信号が届き、ローダンたちは調査に向かった。
ヴェガ星系では、ヴェガ星系の住民「フェロン人」を、侵略してきたトカゲ型宇宙人「トプシダー」が蹂躙していた。《グッド・ホープ》はトブシダーが入手していたアルコン製宇宙戦艦に撃墜され、フェロン人の主星である第8惑星「フェロル」に墜落する。
ローダンたちは放浪する内、太古のフェロン人は未知種族「光をもたらす者」から多数の物質転送機を贈られていたことを知る。さらにヴェガ星系には一万年前に作られていたアルコン人の避難所があることも判明する。一万年前、アルコン人は地球にコロニーと軍事基地を建設していたが、戦争のためヴェガに避難所を作っていたのだった。しかしもう生存者は一人しかおらず、ローダンたちの前で最後の一人も死んでしまった。
同じ頃、地球に「ファンタン星人」の宇宙船が出現し、自分たちの興味を引くものを片端から略奪し始めたが、テラニアは各国に冷静な行動を呼びかける。また、大西洋の海底では、アルコン人が一万年前に作った海底ドームと、直径800メートルの巨大戦艦《トソマ》が発見されていた。海底ドームでは、何者かが一万年間生き続けていた事が確認される。
ファンタン星人はヴェガでの戦争を知り、略奪のためヴェガに集結した。それを追って《トソマ》もヴェガに到着し、ローダンは軍事力を背景にフェロン人とトブシダーを停戦させた。
●第3シーズン「銀河の謎篇」(17~24巻/全8冊)
2036年9月。地球では国家の枠組みを超えた「テラ連合」が誕生し、初代執政官にはローダンが推薦したホーマー・G・アダムスが就任した。
同じころ、クレストは悪性のガンで余命六週間と診断され、タチアナ、トルケル=ホンと共に海底ドームの転送機から「永遠の命の惑星」探しに旅立った。ローダンたちもヴェガ星系の転送機を使い、クレストたちの跡を追った。
両グループは、転送機によって空間のみならず時間も飛び越え、一万年前のヴェガの各惑星などに放り出され、試練を受けることとなった。やがて全員が永遠の命の惑星「ワンダラー」にたどり着き、惑星の主である超越存在“それ”と対面した。“それ”はローダンに永遠の命を与えようとするが、ローダンは“それ”を信用できず、その提案を拒否する。永遠の命を与える装置「細胞活性装置」はクレストの物となり、彼の病は回復し、全員が自分たちの時間の地球へと帰還した。
4. 各巻のあらすじ・感想
●第1シーズン「テラニア誕生篇」(1~8巻(全8作))
No. | タイトル | 作者 | 発売日 | 作品内年月日 |
---|---|---|---|---|
01 | スターダスト | フランク・ボルシュ | 2017/07/20 | 2036/06/19~06/27 |
02 | テラニア | クリスチャン・モンティロン | 2017/08/24 | 2036/06/27~06/28 |
03 | テレポーター | レオ・ルーカス | 2017/09/21 | 2036/06/30~07/04 |
04 | ヴィジョン | ヴィム・ファンデマーン | 2017/10/19 | 2036/06/30~07/08 |
05 | ミュータント | ミハエル・マルクス・ターナー | 2017/11/21 | 2036/07/04~07/10 |
06 | ツインズ | フランク・ボルシュ | 2017/12/19 | 2036/07/07~07/11 |
07 | エスケイプ | アルント・エルマー | 2018/01/24 | 2036/07/11~07/12 |
08 | テラナーズ | フーバート・ヘンゼル | 2018/02/20 | 2036/07/14~07/16 |
●第2シーズン「ヴェガ遠征篇」(9~16巻(全8作))
No. | タイトル | 作者 | 発売日 | 作品内年月日 |
---|---|---|---|---|
09 | グッドホープ | フランク・ボルシュ | 2018/07/19 | 2036/07/25~07/28 |
10 | ヴェガ遭遇 | クリスチャン・モンティロン | 2018/08/21 | ?(2036/07頃) |
11 | フェロル攻防戦 | ミハエル・マルクス・ターナー | 2018/09/19 | ?(2036/08頃) |
12 | 海底ドーム | マーク・A・ヘーレン | 2018/10/18 | 2036/07/31~08/02 |
13 | トーラ救出 | ヘルマン・リッター | 2018/11/20 | 2036/08/03 |
14 | 宇宙オペラ | ヴィム・ファンデマーン | 2018/12/19 | ?(2036/08/03頃) |
15 | タイタンの秘密 | ベルント・ペルプリース | 2019/01/22 | 2036/07/30~08/04 |
16 | ラストホープ | クリスチャン・モンティロン | 2019/02/20 | 2036/08/06 |
●第3シーズン「銀河の謎篇」(17~24巻(全8作))
No. | タイトル | 作者 | 発売日 | 作品内年月日 |
---|---|---|---|---|
17 | テラニア執政官 | フランク・ボルシュ | 2019/07/18 | 2036/09/13~09/15 |
18 | ヴェガ暗黒時代 | ミシェル・シュテルン | 2019/08/20 | 2036/09/15~09/23 |
19 | トルト戴冠 | マーク・A・ ヘーレン | 2019/09/19 | 2036/09/14~ |
20 | 水の惑星レヤン | ヘルマン・リッター | 2019/10/17 | 2036/10/04~10/06 |
21 | ワールドスプリッター | アレクサンダー・フイスケス | 2019/11/20 | 2036/10/06~10/07 |
22 | 時間の貯水槽 | ヴィム・ファンデマーン | 2019/12/19 | ? |
23 | アトランティス滅亡 | クリスチャン・モンティロン | 2020/01/23 | ? |
24 | 永遠の世界 | フランク・ボルシュ | 2020/02/20 | ? |
