【SF小説】感想「ヴェガ暗黒時代」(ローダンNEO 18)(2019年8月20日発売)

ヴェガ暗黒時代 (ハヤカワ文庫SF)

http://www.amazon.co.jp/dp/415012244X
ヴェガ暗黒時代 (ハヤカワ文庫SF) (日本語) 新書 2019/8/20
Michelle Stern (原著), ミシェル シュテルン (著), 長谷川 圭 (翻訳)
発売日 : 2019/8/20
新書 : 283ページ
出版社 : 早川書房 (2019/8/20)

【※以下ネタバレ】
 

不死の技術の伝説を調べるクレストらを追って、転送機でヴェガ星系へ向かったローダンらは、ある野蛮なフェロン兵に出会うが……


クレストらが独断で使用した海底基地の転送機は直後に爆発する。行き先不明のクレストらを探すローダンたちは、ロソシェルの知識によりヴェガ星系のザルディクにもう1台新たな転送機を発見し、それを使用して未知の土地にたどり着いた。その地のフェロン人たちはなぜかいまだに戦争状態にあり、粗野なフェロン人兵士マル=トンらに拿捕されてしまったローダンらは、見知らぬフェロン人同士の戦争に巻き込まれていく…

 

あらすじ

 第3シーズン(17~24巻)全8作の2作目。 原タイトル:DER ERSTE THORT(意訳:最初のトルト)。

 ローダンたちは消えたクレストたちの手掛かりを追い、ヴェガ星系第13惑星グロルの月ザルディグにたどり着き、ここでそれまで知られていなかった転送機を発見した。そして転送機を通って未知の目的地に移動したものの、戦場の真ん中に出現してしまい、直後転送機は破壊されてしまう。

 ローダンたちは、自分たちが過去に移動して一万年前の内戦時代の第9惑星ロフスにいることを知るが、軍事勢力の一つに捕虜にされてしまう。しかもクレストたちの手掛かりは全く無かった。ローダンたちは兵士として戦場に駆り出されるが、軍の中に後に初代のトルトとなる男がおり、トルトをリーダーにしようとする者たちのクーデターが成功し、ローダンたちは解放された。ローダンたちは別の転送機を通って未知の目的地へと向かった。

 地球では、ティフラーの父ウィリアムが行方不明になったため、ティフラー、ミルドレッド、グッキーはアメリカに向かった。グッキーはウィリアムの行方を知るらしい犯罪者一味にわざと捕まるが、組織のボスはアンチミュータントだったため、グッキーは脱出もできないままとなる。グッキーはここでミュータント女性ベティ・タウフリーと知り合い、またティフラーたちが救出に駆け付け、悪党一味は一網打尽となった。


感想

 いやはや、これはキツイ…… トブシダーとの陰気な戦争が終わってホッとしていたら、今度はローダンたちがフェロン人の内戦に巻き込まれてまた捕まって、と、辛い展開ばっかり。地球でもグッキーがアンチミュータントに捕まって何もできないまま終わるし、と、爽快とか活劇とかそういう言葉から遠いのがなんともねぇ……

 
 

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