【SF小説】感想「タイタンの秘密」(ローダンNEO 15)(2019年1月22日発売)

タイタンの秘密 (ハヤカワ文庫)

http://www.amazon.co.jp/dp/4150122156
タイタンの秘密 (ハヤカワ文庫) (日本語) 新書 2019/1/22
Bernd Perplies (原著), ベルント ペルプリース (著), 鵜田 良江 (翻訳)
発売日 : 2019/1/22
新書 : 231ページ
出版社 : 早川書房 (2019/1/22)

【※以下ネタバレ】
 

ジュリアンらは土星衛星タイタンに到着し、 地球のクレストは古代宇宙船に搭乗する。ロ ーダンらはトプシダーへの作戦を開始した!


ローダンらが地球との連絡を絶って1週間が過ぎた。大西洋の海底ドームではクレストらが、海底で発見されたアルコンの巨艦“トソマ”内に侵入する方法を模索していた。その頃、超小型宇宙船で土星の衛星タイタンにたどり着いたジュリアンらは、地球の状況を打開する情報を得る。ヴェガ星系では、トプシダーに捕獲されたフェロン人の長トルトの威厳ある姿に感銘を受けたローダンらが、トプシダーへの対抗策を練り始めた!

 

あらすじ

 第2シーズン(9~16巻)7作目。 原タイトル:SCHRITT IN DIE ZUKUNFT (意訳:未来へのステップ)。

 ティフラー、ミルドレッド、ハルナハンは宇宙艇で土星の衛星タイタンに到着し、難破しているアルコンの直径200メートルの宇宙船を発見する。そしてハルナハンは艦内で球状の宇宙生物と遭遇し、相手は「ハルノ」と名乗る。ハルノは光をエネルギーとしていたが、一万年前から光の無い艦内に閉じ込められて力が尽きかけており、そのために救難信号を送ったという。ティフラーたちはハルノを連れ出して太陽光を吸収させ、ハルナハンは宇宙へのあこがれのため、ハルノと共に旅立つことを決意した。ハルノはティフラーに謝礼としてある情報を渡す。


 大西洋の海底ドームでは、マーカントたちが帰還しないローダンの死亡を考え始めていた。またドーム内で採取されたDNAからは、その持ち主が一万年の間全く老化しなかったことが判明していた。クレストは、そのDNAの持ち主に化けて海底のアルコン戦艦のポジトロニクスと交渉し、最後の瞬間にティフラーから届いたコードをポジトロニクスに教えることで、自分がかつてのドームの司令官の後任であると信じ込ませた。


 世界各地では、ファンタン星人の略奪行為に市民の反感が高まっていた。30年間眠り続けていたミュータント・イワン・ゴラチンは、イシ・マツという女性に誘われ、ファンタン星人に抵抗するグループの一員となった。


 ヴェガ星系では、捕らえられたトルトが、トブシダーに種族に対する放送を強要されるが、一日の休戦の後の大反抗を呼び掛けたため、殺害されてしまう。それを見たフェロル人は激高するが、実はトルトは生きていた。

 ローダンたちは、フェロル人とトブシダーを停戦させるため、一万年前の宇宙船を「ラスト・ホープ」と名付けて出発させ、トブシダーに自らを「光もたらす者」と名乗って接近する。そして《ラスト・ホープ》はトブシダーの使うアルコン製戦艦に収容される。


感想

 なんと! ここでハルノ登場か! まあスタートしてからすでに15巻目なので、オリジナルシリーズと量的には変わらない段階なのですが、まさか太陽系でひょっこり出会うとは思わなかった(笑)

 ほーん、アルコンの総督は既に不老不死状態ですか……、しかし正体はまだまだ明かすつもりはないようで、気を持たせますのう。

 すっかり忘れていたイワン・ゴラチン再登場……、しかしイシ・マツとくっつくとは意表をつかれた。あとゴラチンたちの登場パートだけ、ローダンというよりハリウッドの侵略SF映画みたいになっとる。ゴールデンゲートブリッジを切って持っていくとか、その手の映画でいかにもありそうじゃないですか?

 ローダンが乗るのも、大西洋に沈んでいるのもポンコツ宇宙船……、地球人が故障にびくつかなくていい新品に乗れる日はいつになるのか?
 
 
 

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