【SF小説】感想「ワールドスプリッター」(ローダンNEO 21)(2019年11月20日発売)

ワールドスプリッター (ハヤカワ文庫SF)

http://www.amazon.co.jp/dp/4150122598
ワールドスプリッター (ハヤカワ文庫SF) (日本語) 新書 2019/11/20
Alexander Huiskes (原著), アレクサンダー フイスケス (著), 長谷川 圭 (翻訳)
発売日 : 2019/11/20
新書 : 283ページ
出版社 : 早川書房 (2019/11/20)

【※以下ネタバレ】
 

クレストらが転送機で移動した惑星ケドハッサ ンでは昆虫族オルグーがアルコン人に強制され 殺戮兵器ワールドスプリッターを建造していた


クレストたち三人が惑星フェロルの転送機をくぐった先は惑星ケドハッサンだった。そこでは、昆虫型種族のオルグがアルコン人に強制され、大型殺戮兵器“ワールドスプリッター”の建造を進めていた。またオルグは、ネズミ=ビーバー型種族イルトを劣悪な環境で飼育し、彼らの超常能力を生体兵器として使用するための実験を行っていた。クレストらはワールドスプリッターの開発とイルトの兵器利用を阻止しようとするが…

 

あらすじ

 第3シーズン(17~24巻)全8作の5作目。 原タイトル:DER WELTENSPALTER(意訳:ワールドスプリッター)。 

 クレスト、タチアナ、トルケル=ホンは転送機を通って、ヴェガ星系外の惑星に到着する。彼らは昆虫種族オルグに出迎えられ、この惑星がケドハッサンという名前で、オルグはアルコン人の支配下にあることが解る。オルグは、アルコン人の命令で、ケドハッサンの滅びた文明の遺産である惑星破壊兵器「ワールドスプリッター」を完成させようとしていた。クレストたちはアルコンから派遣された視察団のふりをする。

 クレストは自分たちのいる時代は、一万年前のアルコンとメタンズとの戦争の頃と推測するが、過去にワールドスプリッターなる兵器が投入された記録は無かった。クレストたちは、さらにオルグが土着生物のイルトを捕え、超能力を使う兵器として使おうとしていることも突き止める。

 クレストはガンの進行により死にかけていたが、イルトたちの街にたどり着き、彼らから苦痛を押さえる薬をもらって動けるようになる。同じ頃、アルコン人の本物の視察団が到着し、イルトたちとの戦いになり、イルトたちが勝利してアルコン戦艦を奪い取る。そして稼働したワールドスプリッターを破壊してしまった。クレストたちは戦艦の搭載艇でケドハッサンを離れるが、この星の本当の名前は「トラムプ」といい、また既にワールドスプリッターで切断された半球惑星だった事を知る。


 地球では、マノリ、グッキー、シド、ロフカーが謎の症状で倒れ、テラニアでは病気はファンタン星人と関係があると推測する。そしてヴェガ星系周辺をうろついていたファンタン星人をおびき寄せてとらえ、病気が彼らのナノマシンのせいだった事を知り、治療してもらう。回復したマノリは、ファンタン星人が隠していた転送機を通り、ローダンたちを探しに出発した。


感想

 最後のオチが「実は舞台は半球惑星だった」というのはちょっと面白かった。残りの半分がワンダラー(的な何か)になったという事かな。

 オリジナル版では影の薄かったマノリが、NEOでは物凄い冒険野郎と化しているのに驚かされます(笑)
 
 
 

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