【SF小説】感想「アトランティス滅亡」(ローダンNEO 23)(2020年1月23日発売)

アトランティス滅亡 (ハヤカワ文庫SF)

http://www.amazon.co.jp/dp/4150122679
アトランティス滅亡 (ハヤカワ文庫SF) (日本語) 新書 2020/1/23
Christian Montillon (原著), クリスチャン モンティロン (著), 鵜田 良江 (翻訳)
発売日 : 2020/1/23
新書 : 254ページ
出版社 : 早川書房 (2020/1/23)

【※以下ネタバレ】
 

クレストらは惑星ケドハッサンを離れた後、何もない宇宙空間にいた。彼らの緊急信号はアルコンとメタンズの両艦隊に傍受されてしまう!


一万年前の世界にて、搭載艦“ペスカーXXV”を奪取して惑星トラムプを脱出したクレストらは、敵の戦艦から逃れるため目的地未設定のまま超高速飛行を行う。崩壊寸前の“ペスカーXXV”から発された救難信号は、アルコンの宇宙船“エクテム”と、アルコン人と戦争中であるメタンズの艦隊の両方に受信された。クレストは“エクテム”に救助されるが、目的地である地球のアトランティス大陸にメタンズの艦隊が迫っていた!

 

あらすじ

 第3シーズン(17~24巻)全8作の7作目。原タイトル:ZUFLUCHT ATLANTIS(意訳:避難地アトランティス)。

 クレスト、タチアナ、トルケル=ホンはアルコン宇宙船でトラムプから当てもなく逃走するが、メタンズの攻撃で船は破壊され、死を覚悟する。しかし、三人は救難信号を受信したアルコン船に救助された。クレストたちを救助した船団は、物資を輸送するため、辺境惑星ラルサフIII、後の地球へと向かっていた。

 ラルサフIIIの植民地は、帝国皇帝の息子アトラン・ダ・ゴノツァルが司令官を勤めており、植民地は彼の名を取ってアトランティスと呼ばれていた。クレストは、アトランこそ永遠の生命を持つ人物と考え面会を望むが、丁度アトランはラルサフIIIを離れていた。

 やがてメタンズはラルサフIIIのアルコン植民地の存在を知って大艦隊で攻撃を開始し、アトランティスは壊滅した。クレストたちは、ロボット・リコの助けを借りて、後に海底ドームとなる建物に入り、設置されていた転送機で未知の目的地に向かった。

 アトランは、超兵器コンヴァーター砲の設計図と、不死をもたらす装置を得てラルサフIIIに帰還するが、アトランティスは壊滅していた。呆然となるアトランの前にロボット・リコが現れ、従者だと名乗った。


感想

 クレストたちが地球の海底ドームを振り出しにあちこちをさまよった挙句、ぐるっと一周して地球に戻ってきて、二回目のドームの転送機からの旅立ちが最終目的地行き、という展開は味が有ってなかなか気に入りました。また変に地球サイドのエピソードと同時並行で進めたりせず、アトランティス話一本槍で進めるという構成も良かった。いつもこれくらい面白けりゃいいのに。

 登場人物欄にアトランの名前が有るのでいよいよ登場かと盛り上がったのですが、出番は終盤のあれだけですか(笑) 
 
 
 

他の巻の内容・感想は以下へどうぞ

perry-r.hatenablog.com
 

2020年の読書の感想の一覧は以下のページでどうぞ

perry-r.hatenablog.com