【SF小説】感想「フェロル攻防戦」(ローダンNEO 11)(2018年9月19日発売)

フェロル攻防戦 (ハヤカワ文庫SF)

http://www.amazon.co.jp/dp/4150121990
フェロル攻防戦 (ハヤカワ文庫SF) (日本語) 新書 2018/9/19
Michael Marcus Thurner (原著), ミハエル・マルクス ターナー (著), 鵜田 良江 (翻訳)
発売日 : 2018/9/19
新書 : 247ページ
出版社 : 早川書房 (2018/9/19)

【※以下ネタバレ】
 

ローダンたちの乗る《グッド・ホープ》は、惑星フェロルに墜落・大破する。地球ではアダムスがファンタン星人と取引をするが……


“グッド・ホープ”は敵の攻撃で大破した。ローダンたちは異能者の能力によってかろうじて惑星フェロルに避難するが、ローダンとフェロン人のカクトールを中心とする一行と、タコ・カクタを中心とする一行に分かれてしまう。両チームとも負傷者を連れ密林地帯で待避するが、フェロルには容赦ないトプシダーの攻撃が続く。地球では独自の基準で地球の品々を収奪するファンタン星人と交渉するべくアダムスが接触するが…

 

あらすじ

 第2シーズン(9~16巻)3作目。原タイトル:SCHLACHT UM FERROL(意訳:フェロルのための戦い)。

 ローダンたちは、テレポーター二人の力でヴェガ第八惑星フェロルになんとか降り立つが、ローダンたちとタコ・カクタたちの二グループは離れ離れになってしまう。ローダンたちはフェロン人の助けを借り、首都トルタを目指した。一方タコたちはトブシダーの捕虜になってしまう。

 地球では、ファンタン星人が世界各地から様々な品物を奪い続けていた。アダムスは、その理由を理解するため一人のファンタン星人とコンタクトし、取引の結果、地球の環境変動を食い止めるためのデータを手に入れた。

感想

 ヴェガ星系の話は、鬱展開にもほどがあるというか……、これがリアル方面に振ってしまったローダンか……、シェールとかダールトンがこんな作風を志向していなくて本当に良かった。ロシア人のバトゥーリンがローダンに「ヴェガなんか連れてきやがって。地球にいれば良かったのに」と痛烈批判していましたが、いやホント、一言も反論できんぞローダン(笑)

 ところで地球人もアルコン人もフェロン人も解剖学的にはそっくりって……、これは「銀河系のヒューマノイドは全員レムール人が祖先、つまり同じ生物なんだよ!!」「な、なんだってー!?」という設定を今から見せているという事なんですかね?

 地球は地球で、全然別のノリのファーストコンタクト物SFみたいなのが始まってる……、うーん。
 
 
 

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