【SF小説】感想「グッドホープ」(ローダンNEO 9)(2018年7月19日発売)

グッドホープ (ハヤカワ文庫SF)

http://www.amazon.co.jp/dp/4150121907
グッドホープ (ハヤカワ文庫SF) (日本語) 新書 ? 2018/7/19
Frank Borsch (原著), フランク ボルシュ (著), 鵜田 良江 (翻訳)
発売日 : 2018/7/19
新書 : 275ページ
出版社 : 早川書房 (2018/7/19)

【※以下ネタバレ】
 

アルコン人との遭遇を契機に、宇宙時代の到来を確信したローダンが、己の理想を実現させるべく建国したテラニア。しかし世界はいまだ彼らに対して毀誉褒貶相半ばしていた。ローダンたちは米軍に接収されたままのアルコン製宇宙船を奪還するべく、アルコンの超技術で大統領一行に成りすまし米国領に侵入するが―世界最長スペースオペラのリブート新シリーズ、外宇宙ヴェガ星系へ飛翔する新シーズン開幕!

 

あらすじ

 第2シーズン(9~16巻)1作目。原タイトル:RHODANS HOFFNUNG(意訳:ローダンの希望)。
 
 ローダンたちはアメリカに潜入し、アメリカ軍に奪われていたアルコン宇宙船を奪還するとテラニアに帰還した。ローダンは宇宙船を「グッドホープ」と命名した。同じ頃テラニアでは、調査中だったリコの残骸が奪われ、どこかに消えてしまった。

 トーラは、宇宙船の通信機で、地球から27光年離れたヴェガ星系からのアルコン語での助けを求める通信を受信した。ローダンたちは24時間だけの短期間でヴェガの状況を確かめるため飛び立った。ところが入れ替わるように、未知種族の宇宙船がテラニアに降り立った。


感想

 ようやく第2シリーズ開始。相変わらず世界の状況は薄暗く、ジョン・マーシャルは超能力を使うとすぐぶっ倒れ、トーラはダゴール拳法を使うとフラフラになり、船内のアメリカ軍を追い出すこともできず窮地に陥る、と、今まで同様にフラストレーションのたまる展開ばかり。

 最後の最後でようやく宇宙に飛び出すことになりましたが、難破船同然の宇宙船で自分たちが助けてほしいくらいなのに、人の事にかまっている暇あるのか、とか言いたくなるよねぇ。

 相変わらず面白いのは人名で、ジュリアン・ティフラーが出てきたのは、前期でティフラー弁護士が出たので驚きはありませんでしたが、ガールフレンドがミルドレッド・オーソンズというのには爆笑(笑) この娘はオリジナル版では、ティフ登場エピソードの宇宙のおとり作戦で一緒にスプリンガーに誘拐されたチョイキャラだったわけで、よくこんなキャラ忘れずに拾い上げたなぁと(笑)

 さらにしれっと「ハルナハン」が出てくる(笑) 将来ハルノが出てくる伏線か? あとリコを持って行った悪党コンビがロシア人のトミゼンコフとラスクヤンとかもワロタ(笑) そしてさりげなくイシ・マツも出てきた(笑) こういうコネタは面白いです、このシリーズ。
 
 
 

他の巻の内容・感想は以下へどうぞ

perry-r.hatenablog.com
 

2020年の読書の感想の一覧は以下のページでどうぞ

perry-r.hatenablog.com
 
 

グッドホープ (ハヤカワ文庫SF)

グッドホープ (ハヤカワ文庫SF)