【SF小説】感想「テラナーズ」(ローダンNEO 8)(2018年2月20日発売)

テラナーズ (ハヤカワ文庫SF)

http://www.amazon.co.jp/dp/4150121699
テラナーズ (ハヤカワ文庫SF) (日本語) 新書 2018/2/20
Hubert Haensel (原著), フーバート ヘンゼル (著), 長谷川 圭 (翻訳)
発売日 : 2018/2/20
新書 : 270ページ
出版社 : 早川書房 (2018/2/20)

【※以下ネタバレ】
 

ワシントンDCでのクレストの裁判は、アルコン人の知識を独占するために大統領が仕組んだ陰謀だった。ローダンたちは異能者と合流し、NASAのパウンダーらとクレスト奪還を開始する。だがクリフォードたち異能者一派もまたクレスト確保のため暗躍する。そして金星からは、怒りのトーラが同胞を救うため地球に迫り…クレストをめぐる争いの行方が、この星とローダンの理想の未来を決める!第1シーズン全8巻完結。

 

あらすじ

 第1シーズン(1~8巻)8作目。原タイトル:DIE TERRANER(意訳:テラナー)。
 
 ローダンたちは、クレスト奪回のためにワシントンDCで行動を開始したが、同じ頃トーラもクレストを救うため宇宙船で地球に向けて帰還しつつあった。ローダンたちは裁判所に侵入したものの、クレストは今度はモンタニー一派に誘拐されてしまった。

 トーラは24時間以内にクレストを返すように要求し、宇宙船で地球各地で破壊を繰り返すが、モンタニーは宇宙船を奪うため、わざわざ自分たちの居場所を教える。リコはトーラの代わりにモンタニーたちと交渉した末に殺されるが、その正体はアルコン人を模したロボットだった。宇宙船はモンタニー一派のミュータント・イワン・ゴラチンの超能力で撃墜されたが、モンタニーはスーの謎めいた超能力で殺された。ローダンたちはクレストを救い出し、無事テラニアに帰還した。(時期:2036年7月14日~16日)


感想

 ようやく第1シリーズ完結編ですが……、「えっ、これで第一期が終わり? 何も終わってない……」という唖然呆然感強し。まあ一応クレストは救い出したし、モンタニーは死にましたが、それだけ。ローダンは相変わらずほぼ何もしていないし、アルコン宇宙船は超科学力の産物にも拘らずミュータントにあっさり撃墜されてしまうし、アメリカは相変わらず警察国家みたいなアレで敵だし……

 リアル志向にして「個人がちょっと異星人の科学力を手に入れた程度では世界は変わらない」という方向にしたのは今風かもしれませんが、面白いというのとは違うよね……、とそういう気分です。第二期で宇宙に飛び出したら少しは変わるのか?
 
 
 

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