【SF小説】感想「ミュータント」(ローダンNEO 5)(2017年11月21日発売)

ミュータント (ハヤカワ文庫SF)

http://www.amazon.co.jp/dp/4150121540
ミュータント (ハヤカワ文庫SF) (日本語) 新書 2017/11/21
Michael Marcus Thurner (原著), ミハエル・マルクス ターナー (翻訳), 柴田 さとみ (翻訳)
発売日 : 2017/11/21
新書 : 266ページ
出版社 : 早川書房 (2017/11/21)

【※以下ネタバレ】
 

ローダンたちのテラニアと中国軍は膠着状態に陥るが、世界のミュータントたちは独自に結集しローダンに協力する準備を進めていた


ブルの操縦で月から帰還した“スターダスト”は中国軍のミサイルで破壊され、ローダンたちはさらに劣勢に追い込まれていた。一方アイルランドの小島では、マーシャルたち異能者の集団が、心に傷を受け眠り続けるシドを目覚めさせるため彼の精神へのコンタクトを試みる。それは、彼の過酷な幼少期の記憶の追体験だった。クリフォードに連れ去られた療養中のクレストは、自らとローダンらの窮地を認識し苦悩するのだった。

 

あらすじ

 第1シーズン(1~8巻)全8作の5作目。原タイトル:SCHULE DER MUTANTEN(意訳:ミュータントの学校)。

 地球に戻って来た《スターダスト》は中国軍のミサイルで破壊されるが、ブルたち五人は奇跡的に生き残り、エネルギードームへたどり着いた。バイ・ジュン将軍はローダンにさらに圧力をかけるため、ゴビ砂漠に集まって来た人々への物資配給を停止させた。しかしバイ・ジュンの知らないところで、中国政府はドーム傍に核兵器を設置する準備を進めていた。

 クレスト、マノリ、ハガードは、アメリカ政府に拉致され、アメリカ本土へと連れ去られていた。アメリカ政府直属のミュータント集団のリーダー、クリフォード・モンタニーは、仲間にクレストの心を読み取らせ、クレストが永遠の命をもたらす惑星を探して旅をしていたことを知る。

 マーシャルたちはホーマー・G・アダムスに保護されていたが、シドだけは昏睡から目覚めないままだった。アダムスは世界中から見つけ出したミュータントたちを呼び集め、マーシャルは彼らの力を借りてシドの過去を知る。

 シドはかつて、メキシコに存在したアメリカ政府の超能力者実験・訓練施設「キャンプ・スペクター」に捕らわれ、イワン・ゴラチン博士やクリフォード・モンタニーから、超能力を引き出す訓練を受けさせられていた。しかし、シドが仲間と共に施設から脱走しようとしたことがきっかけとなり、ミュータントたちの能力が連鎖的に暴走し、キャンプ・スペクターは壊滅したのだった。

 シドは回復に向かい、アダムスはローダンたちを守るための「ミュータント部隊」の構想を提案した。

感想

 あまり進展なし。大して面白くも無いシドの過去エピソードが延々と続くので憂鬱になりました……、まあキャンプ・スペクターのボスが大男の「イワノヴィッチ・ゴラチン」で、発火能力者というところとか、その他に

・ラツ・ツバイ
・ウリウ・セング
・アンネ・スローン
・エルマー
・タコ・カクタ
・タチアナ・ミハロヴナ
ロスター・ディーガン
・イワン・ゴラチン

 といった懐かしい名前が大集合したのは大ウケしましたけど(笑)
 
 
 

他の巻の内容・感想は以下へどうぞ

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