【SF小説】感想「地獄のソトム」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 656巻)(2022年1月6日発売)

地獄のソトム (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-656 宇宙英雄ローダン・シリーズ 656)

http://www.amazon.co.jp/dp/4150123500
地獄のソトム (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-656 宇宙英雄ローダン・シリーズ 656) 文庫 2022/1/6
H・G・エーヴェルス (著), アルント・エルマー (著), 渡辺 広佐 (翻訳)
出版社:早川書房 (2022/1/6)
発売日:2022/1/6
文庫:288ページ

【※以下ネタバレ】
 

ティフラーらはソト=ティグ・イアンの指令本部ソトムに潜入する。ティンタ・ラエは別行動でウパニシャド学校に入り込んだが……


ジュリアン・ティフラーとニア・セレグリスはGOIのバラテンサー三名とともに“神聖寺院作戦”を開始した。ウパニシャド学校チョモランマにあるソト=ティグ・イアンの司令本部ソトムに侵入して、情報を入手するためだ。パラテンサーのひとり、ティンタ・ラエはチョモランマで身分をいつわり別行動していたが、正体を知られて危機におちいってしまう。そのティンタを救うべく登場したのは、謎めいた白髪の老人だった!

 

あらすじ

◇1311話 地獄のソトム(H・G・エーヴェルス)(訳者:渡辺 広佐)

 ティフラーたちは謎の老人「ペレグリン」の助力により、スティギアンの司令本部ソトムへの侵入に成功した。そして仲間の一人を失いつつも、貴重な情報を収集して脱出した。(時期:不明:NGZ446年2月頃)

※初出キーワード=ペレグリン


◇1312話 カルタン人の行方(アルント・エルマー)(訳者:渡辺 広佐)

 M-33(三角座銀河)。ギャラクティカーは、NGZ431年以降、諜報組織「PIG(三角座銀河情報局)」によってカルタン人の動向を調査し続けていた。PIGは銀河系からの情報で、カルタン人が力の集合体エスタルトゥに進出していることを知り、さらなる情報収集のためカルタン人の基地に潜入した。その結果、カルタン人はM-33からエスタルトゥへの移住を進めていることを突き止めた。(時期:NGZ445年10月頃~446年3月20日)

※初出キーワード=惑星カバレイ、ウムバリ級遠距離宇宙船、メエコラー(通常宇宙)、アルドゥスタアル(三角座銀河)、サヤアロン(銀河系)


あとがきにかえて

 京都旅行の話。

感想

・前半エピソード 原タイトル:HOLLE SOTHOM(意訳:地獄のソトム)

 ティフラーたちが決死作戦で大苦労しつつも、謎の老人の助けで何とか切り抜ける話。しかし、この老人ペレグリンとはいったい何者なんだろう? 老人・白髪・白い髭・杖・変な服・超人的な力・ローダンたちの事をよく知っている・ペレグリンとはラテン語で「放浪者(ワンダラー)」の意味……、うーん、以前に登場した誰かに似ている様な気がするけど……?(すっとぼけ) ちなみに途中まで名前を間違えて読んでました。×)ぺ「リ」グ「レ」ン→○)ぺ「レ」グ「リ」ン

 あと、今更ですが、ウパニシャド学校の教師ソモドラグ・ヤグ・ヴェダとオタルヴァル・リス・ブランは「プテルス」だったんですね……、ええ? プテルスとは永遠の戦士たちのように小柄な種族だったのでは? 逆に教師二人はストーカー並みの身長だったはず……、プテルスの設定を何か誤解していたのか……?



・後半エピソード 原タイトル:DIE SPUR DER KARTANIN(意訳:カルタン人の足跡)

 M-33銀河に舞台を移してカルタン人相手に秘密を調べて回るエピソード。故郷銀河が恒久的葛藤に支配されそうなのに、こんな別の銀河で特に重要でもないカルタン人の監視なんかにうつつを抜かしていていいんでしょうか? しかしまあ、ナックとまるで関係なさそうなカルタン人も「メエコラー」という同じ単語を使用している。これは重要な伏線ですよ。


 ちなみに銀河系・ろ座銀河・三角座銀河の位置関係はこんな感じのようです。
 ↓

宇宙ヤバイ】宇宙がどれだけデカイか【壮大すぎワロタ】
http://barbarossa.red/howmanystarsinthespace/

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650巻~675巻(「ネットウォーカー」サイクル)の他の巻の内容・感想は以下へどうぞ

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