【ゲーム】感想:NHK番組「“ゲームプラネット” 超巨大市場を戦う者たち」(2023年11月12日(日)放送)

【PS5】ストリートファイター6

“ゲームプラネット” ~超巨大市場を戦う者たち~ NHK https://www.nhk.jp/p/ts/JZKY4NXQ63/
放送 NHK BS1

www.nhk.jp
【※以下ネタバレ】
 
 

内容

“ゲームプラネット” ~超巨大市場を戦う者たち~
[BS1] 2023年11月12日 午後9:00 ~ 午後9:50 (50分)


市場規模26兆円超のゲーム市場。日本メーカーが世界のライバルと苛烈な競争を繰り広げる姿に密着。カプコンが「ストリートファイター」新作で描く新たな世界戦略とは?


この星には“ゲーム”がある。市場規模26兆円、世界中で開発競争が繰り広げられるゲーム市場。中国・アメリカなどが手掛ける最新ゲームの数々。熾烈な競争のなかで日本のメーカーはどう立ち向かうのか▽筋肉増量が世界戦略?!カプコンストリートファイター6」開発の舞台裏に密着!▽日本で大人気!スマホゲーム手掛ける中国の超巨大企業テンセントに潜入・その世界戦略とは▽ニッチに活路あり?“死にゲー”で世界的ヒットも


【語り】三石琴乃

 
●世界のゲーム市場

 ゲーム市場は去年(2022年)26兆円、ユーザー人口は30億人、に達した。



ストリートファイター6

 大坂の大手ゲーム会社カプコン。去年(2022年)の売り上げは1200億円。1990年代に大ヒットした格闘ゲームストリートファイター」の最新作「ストリートファイター6」を発売。開発スタッフは300人以上。開発時の売り上げ目標は1000万本。

 目標を達成するため様々な手を打った。まずキャラデザインを一新。日本人の好きなアニメタッチではなく、海外向けにリアルタッチにした。筋肉の動きをリアルに再現するため、格闘家やボディビルダーの体を撮影して研究。

 多くの国で売るため文化にも配慮。例えばフランスの街並みでは、当初チュロス屋が有ったが、フランスではチュロスは人気が無いと知り、クレープ屋に変更。音楽は世界中で流行しているヒップホップにした。



●ゲーム市場の拡大

 ゲーム市場は2014年には6兆円だったが2022年には26兆円と右肩上がりで拡大している。その期間に日本市場は1兆円から2兆円に伸びたが、それより北米・中国市場の方が遥かに伸びている。

 技術の進化で美しい絵のゲームが作れるようになったが、開発は数年単位になり、スタッフも大人数、そして100億円単位の開発資金が必要になってきた。もう最初から海外市場を念頭に売らないとやっていけない。



ストリートファイター6 その2

 初心者向けに、簡単なボタン操作だけで技を出せるようにした。従来は技は複雑なボタン操作の末に出すものだったため古参のファンは大批判。しかし解っていてあえてそうした。

 「ストリートファイター」は新規ユーザーが入ってきていない。知名度は高いが実際にプレイしたかどうか尋ねると誰も手を挙げない。このままでは尻すぼみになるとの危惧。初心者に興味を持ってもらうため。



●テンセント

 中国の国内ゲーム市場は去年5兆3000億円。

 中国ゲーム企業テンセント。売上3兆円。従業員10万人。欧米・アジアのゲーム会社を買収し、世界各地に20のスタジオがあり、それぞれの国のゲーマーの好みを分析してゲームを作っている。アメリカではシューティングゲーム、メキシコでは戦略ゲーム。

 日本向けには、アニメタッチのシューティングゲーム勝利の女神:NIKKE(ニケ)」を去年リリース。アニメ絵、キャラとの交流など、日本人ゲーマーが好きな要素を搭載。日本のサブカルを分析する部署がある。ニケは大ヒットし、2500万ダウンロード、売上600億円。



●プレイ環境の変化

 パソコン向けに世界各国のゲームをダウンロードできるサービス。登録ゲーム数16万本。今はゲームのプレイ環境は「モバイル 6割」「パソコン 2割」「ゲーム機 2割」。もうわざわざゲーム機を買う必要は無くなった。



●エルデンリング

 去年世界最高のゲームとして表彰されたRPG「エルデンリング」。開発したのは日本のフロムソフトウェア。会社取材もインタビューもNG。

 ゲームは極めて難易度が高いが、プレイヤーはキャラが死んでも対処法を研究して先に進めていく。それが面白さ。世界で2000万本を売り上げた。



ストリートファイター6 その3

 発売一か月で200万本売れた。追加キャラの開発。

 目の不自由な人のために、キャラ同士の間合いが音で分かるようにした。



●ゲーム業界

 マイクロソフトは大手ゲーム会社を10兆円で買収した。ソニーはゲームをどこでも遊べるデバイスを開発。テンセントは新作10作品を発表。


感想

 ゲーム業界を扱った番組。なかなかおもしろかった。しっかし、この手のゲームネタ番組が、NHK総合でも無くBSプレミアムでも無く、地味なBS1の放送だったので、新聞のテレビ欄を見ていなかったら完全に見逃してましたわ。

 50分番組ですが、カプコンのスト6をメインに、テンセントのニケやフロムのエルデンリングなどを押さえていて、門外漢ですけど「まあ大体今のゲーム業界のことを押さえているんじゃね?」という感じで納得の内容でした。結構満足です。
 
 

https://www.nhk.jp/p/ts/JZKY4NXQ63/
この番組について


26兆円を超えたゲーム市場。各国を席巻する中国のテンセント、ストリートファイター6で世界に挑む日本のカプコン。地球規模で繰り広げられる戦いの舞台裏に迫る!


カプコン 中山 貴之 (ストリートファイター6 ディレクター)
カプコン 松本 脩平 (ストリートファイター6 プロデューサー)
テンセントゲームズ 徐田甜 (日本ゼネラルマネージャー)
芝浦工業大学 教授 小山 友介
立命館大学 教授 中村 彰憲
ゲームメディア編集者 ミッチェル・サルツマン
じつは蜘蛛が苦手 リュウ (ストリートファイター6)
ナレーション 三石 琴乃 (声優)

 
勝利の女神:NIKKE 公式ファーストプレイガイド
勝利の女神:NIKKE 公式ファーストプレイガイド (カドカワゲームムック)

【PS5】ELDEN RING
【PS5】ELDEN RING