感想:アニメ「クラシカロイド」第8話「女子会の一日」

クラシカロイド クリアファイル

アニメ「クラシカロイド」HP http://www.classicaloid.net/
放送 NHK Eテレ。土曜日17:30~18:00。

【※以下ネタバレ】
 

第8話 『♪08 女子会の一日』 (2016年11月26日(土)放送)

 

あらすじ

 歌苗は「女子会をしたい」というリストに付き合わされてプールに出かけ、クラスキークラスキーのライブを見て大満足する。ところがリストはチャイコとバダジェフスカも呼び出していて、二人と合流した後、これからが本当の女子会だと意気込む。そんな四人の後を、たまたま居合わせた奏助がこっそり尾行していた。

 歌苗たちは最初は互いに遠慮気味だったが、やがて打ち解けると共に日頃の不満を吐き出すぶっちゃけトークモードに突入する。やがてチャイコにバッハから電話がかかってくるが、リストが発動したムジークの影響で(奏助も含めた)全員が気が大きくなってしまい、バッハに言いたいことを言いまくってしまう。ムジークが終わった後、全員真っ青になるが、すでに後の祭りでありました。


感想

 今回は美少女アイドルユニット「クラスキークラスキー」(クラクラ)の二人のクローズアップ回。美少女アイドル二人が中心となるエピソードにもかかわらず、予想に反してめちゃくちゃギャグタッチの話で、クソクソ笑わせてもらいました(笑) 

 なにせクラクラの二人が、ロシア民謡の「一週間」(月曜日はXXXで、火曜日はXXXで、と歌うあれ)のメロディでアイドル稼業の辛さをぶちまけるのですが、内容が酷い(笑)

月曜:握手会で、塩対応をなじられた
火曜:歌詞をド忘れして、ハミングでごまかしたけどすぐバレた
水曜:徹夜でサインして、あかぎれに血がにじんだ
木曜:現場に遅刻して、バカとか怒られた
金曜:ダンスの稽古で、高いヒールのせいで捻挫した
土曜:痛みが引かないので歯を食いしばったら、歯が欠けた
日曜:実家に電話しようと思ったら、そもそも実家が無かった

 ってもう笑い転げたぞ(笑)


 あと、チャイコがバダジェフスカのことを「一発屋」とけなしたり(=史実のバダジェフスカは「乙女の祈り」という曲一つだけが超有名)、何かと笑わせてくれる愉快な回でした。


おまけ

 クラスキークラスキーの二人のデュエットの正確な歌詞はこちら。(チ)はチャイコフスキー、(バ)はバダジェフスカ

(チ)月曜日から握手会して~、(バ)塩対応をなじられる~
(チ)火曜日は歌詞をド忘れ~、(バ)ハミングしたけどすぐバレた~
(チ)水曜日は徹夜でサイン~、(バ)手のあかぎれから血がにじむ~
(チ)木曜日は現場に遅刻~、(バ)グズだバカだと怒鳴られる~
(チ)金曜日はダンスの稽古~、(バ)ヒールが高くて捻挫する~
(チ)土曜日も痛みが引かず~、(バ)食いしばったら歯が欠けた~
(チ)日曜日は実家に電話~、(バ)と思ったけど実家が無いわ~
(チ&バ)これが私の一週間~、ツラツラツラツーラーラー、ヘイッ(マイクを床にたたきつける)

他のエピソードのあらすじ・感想はこちら

アニメ「クラシカロイド」あらすじ・感想まとめ


クラシカロイド MUSIK Collection Vol.1

感想:海外ドラマ「スパイ大作戦」第16話(シーズン1 第16話)「科学者の憂鬱」

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スパイ大作戦BSジャパン http://www.bs-j.co.jp/missionimpossible/
スパイ大作戦 パラマウント http://paramount.nbcuni.co.jp/spy-daisakusen/
放送 BSジャパン

【※以下ネタバレ】
 

第16話 科学者の憂鬱 The Reluctant Dragon

 

あらすじ

東側のロケットの権威、ヘルムット・チェロトフ博士。敵国が彼の最新の発明に気づく前に亡命させなければならないのだが、最大の障害は彼の意志だった…。


東西冷戦時代。東側のロケットの権威チェロトフ博士は、妻を西側に亡命させるも本人は捕まってしまう。裏切り者として閑職に追いやられ1年、彼の最新の発明に脅威を感じた西側は、ブリッグス(スティーブン・ヒル)に国の当局が彼の発明に気づく前に亡命させるように指示する。しかしローラン(マーティン・ランドー)が接触して判明したのは、亡命の最大の障害は彼の意志だったこと…。

※DVD版のタイトルは「第三の壁」。


【今回の指令】
 一年前、東側のロケットの権威ヘルムット・チェロトフ博士の妻カレンが西側に亡命したが、博士自身は亡命は果たせずに終り、現在は警察長官ヤンコフスキーの監視下にある。博士は閑職に追いやられたが、にもかかわらず単純かつ高性能のロケット誘導装置を完成させつつある。もし装置が完成すれば東西の軍事バランスは崩壊する。IMFは装置が政府の手に渡らないうちに博士を西側に亡命させなければならない。


【作戦参加メンバー】
 ローラン、バーニー。(※ブリッグスは指令の受領とメンバー選定のみ)


【作戦】
 ローランは東ドイツの警察の副長官という名目でヤンコフスキーの懐に飛び込み、バーニーは留学生という設定でサポートを担当することになった。ところがローランがチェロトフ博士に接触すると、チェロトフはあくまで本国で昔のように研究したいだけで、亡命する意思はさらさら無いという。

 ローランはチェロトフの気持ちを変えさせるため、ヤンコフスキーに対し、反抗的なチェロトフを屈服させるため短期間刑務所に入れるように進言する。チェロトフは刑務所で先輩科学者たちがみじめな暮らしをしていることに衝撃を受ける。さらにIMFの手引きでこっそり入国したカレンがチェロトフを説得し、ついにチェロトフは亡命を決意する。そこにヤンコフスキーが現れ、ローランの企みを見抜いていたと明かすが、ローランは格闘の末ヤンコフスキーを倒し、全員で逃げ出すシーンで〆。


感想

 評価は○。


 事実上ローラン一人が活躍するエピソードで、そのため「スパイ大作戦」というテイストは殆ど無かったが、スパイ・ローランの大冒険、という話だと割り切れば結構面白かった。

 今回のエピソードも(いつものように)前提となる設定がかなり無理があった。チェロトフ博士は、妻の亡命のとばっちりで、閑職に追いやられてしまい、元の地位に戻してほしいと熱望している。ところが、その一方でそんな状況にも拘わらず高性能のロケット誘導装置を開発中である、という事になっている。どう考えても現状と成果が食い違っている。また開発しつつあるとすれば、そのことを政府に訴えれば大喜びで元の地位に戻してくれるはずである(たとえ見張り付きだとしても、ロケット開発の仕事には戻してもらえるだろう)。ということで、チェロトフの達成しつつある成果を政府が知らない、という前提条件がそもそも破たんしているのである。この時点で、かなり白けてしまったことは否めない。

 しかし、そこに目をつぶれば、スパイ物としてなかなか面白い展開ではあった。ローランが敵のボスであるヤンコフスキーの側に飛び込みながら堂々とふるまって見せたり、パーティーで余興の手品を披露するふりをしてパスポートを盗み取ろうとするシーンなど、とにかくローランが大活躍だった。また最後、ヤンコフスキーとの格闘で銃で腹を撃ち抜いた後、倒れたヤンコフスキーを気遣い、止血をしてやるシーンは印象的だった。ローラン/マーティン・ランドーは、シーズン1ではレギュラーではなく、あくまで「特別出演」扱いなのだが、今回は完全に主役を張っていて、出番のほとんどない「主演」のブリッグス/スティーブン・ヒルよりよほど活躍していた。


 ところで今回のサブタイトルは、日本語版/英語版とも難解である。

BSジャパン版日本語タイトル「科学者の憂鬱」
・DVD版日本語タイトル「第三の壁」
・英語タイトル「The Reluctant Dragon」

 BSジャパン版は簡単だが、DVD版タイトル「第三の壁」とはなんだろうか。鉄のカーテンのことを「壁」と表現しているとして、さらに博士の亡命を拒む気持ちも「壁」扱いするとしても、三つめが思いつかない。

 また英語タイトルで「Reluctant」とは「不承不承」という意味なので、母国に愛着がある博士を無理やり亡命させる、というところからきているのかもしれないが、Dragonがどこから来たのかわからない。ちなみに1941年にディズニー映画で「The Reluctant Dragon」という作品があるのだが、それと関係があるのだろうか。


参考:今回の指令の入手方法

 ブリックスが駐車場に車で乗り付け、既に駐車してある別の車に乗り込む。ダッシュボードの中には資料と8トラックカセットテープが入っており、車に積まれている大型の再生機器でテープの指令を聞く。テープの指令は最後に「このテープは処分してくれたまえ」とのことだったので、ブリックスは近くの焼却炉の火の中にテープを放り込む。(※第3話「大量殺戮者」のシーンの使いまわし)


他のエピソードのあらすじ・感想

perry-r.hatenablog.com

感想:海外ドラマ「X-ファイル 2016」第1話「闘争 Part1」

X-ファイル 2016 ブルーレイBOX [Blu-ray]

X-ファイル 2016|FOX|FOX ネットワークス http://tv.foxjapan.com/fox/program/index/prgm_id/20683
放送 FOXチャンネル。全6話。

【※以下ネタバレ】
 

伝説の超常現象サスペンス、復活!


FBIに存在する、UFOやエイリアン、超常現象など科学で証明出来ない特殊なケースの未解決事件ファイル: Xファイル。これらの事件に挑む2人のFBI捜査官モルダーとスカリーの活躍を描いたエミー賞ゴールデン・グローブ賞受賞の爆発的ヒット作!!


あれから長い時を経て、別々の生活を送っていたモルダーとスカリー。捜査からは一線を置いていたモルダーだったが、ある事件をきっかけに、再び彼に白羽の矢が立つことに。そして、スカリーとの再会が果たされるが、名コンビ復活の行方は如何に…!?

 

キャスト

フォックス・モルダー デイビッド・ドゥカブニー/小杉十郎太
ダナ・スカリー ジリアン・アンダーソン相沢恵子
ウォルター・スキナー ミッチ・ピレッジ/島香裕
 
 
X-ファイル 2016(ニーゼロイチロク)の他のエピソードのあらすじ・感想はこちら
perry-r.hatenablog.com
 

第1話  闘争 Part1 MY STRUGGLE

 

あらすじ

動画ニュースサイトを運営し自らキャスターを務める保守派の陰謀論者、タッド・オマリーがFBIを通してモルダーとスカリーに協力を求めてきた。2人は彼の案内で、異星人に誘拐された経験を持つという女性、スヴェタを訪ねる。彼女の話を聴いたモルダーは、これまで思いもしなかったある真実に気づかされることになる。

 お題は「アブダクション/政府の陰謀」。

 モルダーとスカリーがFBIを辞めてから十余年が過ぎ去った。スカリーは医者として病院で働いていたが、モルダーは自宅に引きこもって世捨て人のような暮らしをしていた。そんなある日、スキナー経由で二人に、動画ニュースサイトの運営者タッド・オマリーが接触してきた。オマリーは陰謀論者であり、同時にUFOビリーバーで、近々政府の陰謀を暴く予定なので、元X-ファイル担当の二人に情報をチェックしてほしいと依頼してくる。

 オマリーは二人をまず、過去20年間に何度もUFOに誘拐され人体実験されたという女性スヴェタのもとに連れていった。スヴェタは何度も誘拐され、胎児を奪われただけでなく、エイリアンのDNAを移植され、超能力が身についたと主張するが、スカリーは相変わらず懐疑的だった。とりあえずスカリーはスヴェタのDNAを検査することにした。

 一方、モルダーはオマリーに、エイリアン技術を使った宇宙船「ARV」を研究している技術者たちに引き合わされ、現物を見せられる。またスヴェタからは、自分を誘拐したのはエイリアンではなく人間だったが、誰も信用できないので口にできなかったと告白される。

 モルダーはオマリーたちを集め「真実」を教える。1947年にエイリアンの宇宙船がロズウェルに墜落し、権力者たちはエイリアン技術とエイリアンの死体を手に入れた。その後、権力者は全てを隠し、自分たちが作ったニセUFOで国民を誘拐しては人体実験を行っている、と主張する。オマリーの考えでは、政府は様々な陰謀でひそかに国民を支配しようとしており、最終的な目的はアメリカ乗っ取りだった。スカリーは二人のあまりにも荒唐無稽な主張に呆れかえり、またスヴェタのDNAには何の異常もなかったため、二人の話に付き合いきれない。しかし、モルダーとオマリーはこの話を公表しようと意気込む。

 だが、その後、スヴェタはマスコミに対してUFOに誘拐されたという話を否定し、またオマリーのサイトは突然閉鎖される。さらにモルダーたちは知らなかったが、ARVの製造工場は突入してきた兵士により破壊されていた。とどめでスヴェタはUFOからの攻撃で殺される。

 モルダーは全ては政府が真実を隠蔽するため手を回したのだと確信する。またスカリーはスヴェタのDNAの調査結果を調べなおし、突然考えを変えてモルダーに同調する。直後、スキナーからモルダーに連絡が入る。最後、スモーキング・マンが「X-ファイル課が再開された」と口にするシーンで〆。


監督 クリス・カーター
脚本 クリス・カーター


感想

 評価は△。

 2002年5月のシーズン9最終回から13年半ぶりに、オリジナルスタッフ・キャストで復活したTVドラマ版X-ファイルの記念すべき第一話だったが、正直に言って微妙な出来のエピソードだった。


 復活第一弾のテーマは、X-ファイルの王道ともいえる「アブダクション/政府の陰謀」物で、「宇宙人は本当に存在する。ロズウェル事件は現実に起きた。しかしその後のUFOアブダクション事件は人間の仕業である」といった、宇宙人&秘密組織の絡む外しようもない題材だったのだが、過去のエピソードのようなワクワクするようなノリが完全に失われてしまっていて失望に値した。

 テーマそのものは鉄板だったが、「愛国者法」といった「アメリカの今」を盛り込もうとしたために、妙に生臭くなりすぎて、以前のシリーズのような古き良き「荒唐無稽さ」が失われてしまっていたのその原因だと言えよう。同じ『宇宙人云々は全て政府のでっち上げだった』という展開の、シーズン4・第24話「ゲッセマネ」では、宇宙人解剖フイルムネタなどを盛り込んで面白く仕上げていたのに、今回のエピソードではそういうオカルトテイストが失われ、ひたすらリアル世界のことを描いていたために、どうにもノリきれなかった。

 これが名も無いシナリオライターが書いたシナリオたったならまだ良かったのだが、制作者のクリス・カーターが自ら手掛けたもの、というだけに失望がなお深かった。クリス・カーターは、放送前特番では「新しい時代に対応した内容にした」云々と語っていたが、これがその結果だとすれば失敗だという気がする。今回の話は、単にクリス・カーターの現在のアメリカの政治に対する不満をX-ファイルという形で開陳しただけ、という感じがして、昔のように純粋には楽しめなかった。

 また、そういう生臭さを抜きにしても、今回のエピソードは展開にやや無理があった。モルダーが、スヴェタから話を聞き、さらにARVの開発者とあっただけで、いきなり何かに目覚めて、オマリーとスヴェタに「全ては1947年から始まった政府の陰謀である」と自信たっぷりに語ったが、あの内容はいったいどこからひねり出したのだろうか? 特に何か証拠を得てその結論に達したのではなく、モルダーがただ妄想を二人に語っただけのように見えて、今まで以上にモルダーが危ない人間に見えて仕方なかった。オマリーもモルダーの話を受けて、政府がこんな陰謀を企んでいると熱弁し、二人でがっちりと意気投合するあたりは正直言ってついていけなかった。いくらなんでも、もう少しましな展開には出来なかったのだろうか。

 ラストも、力強くX-ファイル課が復活するのではなく、スキナーから電話がかかってきて、なんとなく復活したらしい、程度で〆てしまうのて、拍子抜けにも程があった。ということで、第一話目は不満だらけの展開ではあった。今後、盛り返してくれるのかどうか、かなり心配である。


 さて、「2016」では(2008年の映画版を含めても)久々となるモルダー&スカリーコンビの復活が嬉しいところだったが、モルダー/デビッド・ドゥカブニー(撮影当時55歳)・スカリー/ジリアン・アンダーソン(同47歳)ということで、さすがに二人とも老けこみが凄かった。2008年映画の映像と比較すると相当な変わりぶりで、40歳を超えた後の劣化の速さには驚かされた。ドゥカブニーは、まあ、全体にふっくらしておじさんになった、という程度でそれなりに納得できたが、ジリアン・アンダーソンは顔つきまで変わっていてかつての面影を見出すのも難しいレベルで、これはきつかった。ちなみにスキナー副長官/ミッチ・ピレッジと、スモーキング・マン/ウィリアム・B・デイビスは、まあこんなもんだろうという感じではあった。

 吹き替え版では、過去シリーズ同様、モルダー:小杉十郎太、スカリー:相沢恵子、のコンビが吹き替えを担当しているが、小杉十郎太氏の声の変わりぶりがかなり大きい様である。モルダーは見た目より声のせいで「老け込んだ」という印象が強かった。


 モルダーが秘密工場に連れていかれて「ARV」という名前の人間が作ったUFOを見せられるシーンがあるが、このあと吹き替え版ではARVという言葉に何の説明もないので困惑させられた。字幕版で再確認するとここは「ARV エイリアン複製船」と表示されていた。調べてみると、「ARV」は「Alien Reproduction Vehicle」の略語で、要するに「エイリアン技術を用いて地球人が作った宇宙船」の意味。「軍は墜落したUFOの技術を使って、自分たちでもUFOを作っている!」的な時に使うオカルト用語の様である。

 序盤にモルダーがオマリーの番組を「『ザ・オライリー・ファクター』の二番煎じだろう?」と皮肉る場面がある。この「ザ・オライリー・ファクター(The O'Reilly Factor)」とは、アメリカのFOXチャンネルで放送しているニュース番組のこと。ということで、いかにも原語版にありそうなセリフだが、実はこのくだりは日本語版のオリジナルの台詞である。日本語翻訳スタッフはどういうつもりでこういうセリフを入れたのか、考えが今一つわからない。

 スキナーはシーズン9から十数年たっているのに、未だに副長官のまま出世していない、というのにはちょっと驚いた。モルダーたちの行動をかばっていたりしたので、経歴に傷がついて、懲罰的に出世できないまま(初登場から数えて)20数年もずっと副長官のままなのかもしれない。

 X-ファイルというと、内容を知らない人からは、殆どいつも「モルダー、あなた疲れているのよ」という台詞と一緒に語られるが、実のところ本編でこんな台詞を聞いたことが無い。というか無かった。しかし今回は終盤スカリーが間違いなく「モルダー、あなた疲れ切っているのよ」と語りかけるシーンがあり、ちょっと笑ってしまった。

X-ファイル 2016(ニーゼロイチロク)の他のエピソードのあらすじ・感想はこちら

perry-r.hatenablog.com

海外ドラマ「X-ファイル 2016」あらすじ・感想まとめ

 ドラマ「X-ファイル 2016」(全6話)のあらすじと感想のまとめです。
(※以下、ネタバレが含まれています。ご注意ください)


 

アメリカでの放送時期

 2016年1月~2月(全6話)


ストーリー展開

◆導入部
 モルダーとスカリーがFBIを辞めてから十数年後。二人は秘密組織「シンジケート」が未だ暗躍していることを知り、その企みを打ち砕くことを決意する。そしてスキナーの要請によってFBIに復職し、再度X-ファイル担当捜査官となる。


◆結末
 秘密組織「シンジケート」の長年の計画により、アメリカ国民はDNAを改変され免疫機能を失っており、伝染病の大流行でパニックに陥った。スカリーは自分の体内の異星人のDNAからワクチンを作りだし配布を始める。しかしモルダーは病気に侵されてもう虫の息で、行方知れずの息子ウィリアムの幹細胞を移植するしか助かる道はなかった。そこに突然UFOが現れる。


登場人物

●フォックス・モルダー(デイヴィッド・ドゥカブニー)
 十数年前にFBIを辞めてからは引きこもりのような生活だったが、第1話「闘争 Part1」で、かつての上司スキナーにFBIに呼び戻され、再びX-ファイル担当捜査官となった。


●ダナ・スカリー(ジリアン・アンダーソン
 十数年前にFBIを辞めてからは医者として病院で働いていたが、モルダー同様に復職してX-ファイル担当捜査官となった。


●ウォルター・スキナー(ミッチ・ピレッジ)
 FBI副長官。モルダー・スカリーのかつての上司。X-ファイル課を復活させるため、モルダーとスカリーを呼び戻した。


●スモーキング・マン(ウィリアム・B・デイヴィス)
 秘密組織「シンジケート」の幹部。死亡したと思われていたが、実は生きており、ひそかに陰謀を進めていた。


●モニカ・レイエス(アナベス・ギッシュ)
 元FBI捜査官。スモーキング・マンに脅迫され、彼の部下として働かされている。


あらすじ・感想リスト

「タイトル」をクリックしてください。あらすじ・感想のページに進みます。

話数タイトル原題評価
01闘争 Part1MY STRUGGLE
02変異FOUNDER'S MUTATION
03トカゲ男の憂鬱MULDER & SCULLY MEET THE WERE-MONSTER
04バンドエイド・ノーズ・マンHOME AGAIN
05バビロンBABYLON
06闘争 Part2MY STRUGGLE II


シーズンを通しての感想

 13年半ぶりの新作TVシリーズで、しかもオリジナルのモルダーとスカリーのコンビの復活という事で、視聴前は心が躍ったのですが、実際に見てみると内容は正直失望でした。たった6本しか作っていないのに、その内半分が外れという打率の低さは、あまりにも予想外というか。特にクリス・カーターの衰えぶりが顕著という感じでしたね。

 しかし、残りの三本の内、「トカゲ男の憂鬱」や「バンドエイド・ノーズ・マン」は、オリジナルシリーズのクオリティに匹敵する十分楽しめる作品でしたし、最終話「闘争 Part2」も風呂敷の広げ過ぎという気はするものの、懐かしのスモーキング・マンが大活躍するなど、それなりに見ごたえのある内容でした。しかし、最終話があの結末であれば、ぜひ続編を作ってもらわねば困りますよね。


感想:アニメ「レガリア The Three Sacred Stars」第12話「奪還 / REGAIN」

【Amazon.co.jp限定】 TVアニメ『レガリア The Three Sacred Stars』ED主題歌「Patria」(通常盤) (L判ブロマイド(Minamiアーティスト写真)付)

TVアニメ「レガリア The Three Sacred Stars」公式サイト http://regalia-anime.com/
放送 AT-XAT-Xが最速放送)。全13話。

【※以下ネタバレ】
 

第12話 奪還 / REGAIN (2016年11月17日(木)放送)

 

あらすじ

 レガリア・ティシスとメガエラのコンビ攻撃で、二体のレガリア・ギアは破壊され、ノアも正気に戻る。ティシスとメガエラはルクス・エクスマキナにとらわれていた世界中の人たちの魂を解放した。ヨハンは自分はルクス・エクスマキナの王だと言い、ティシスとメガエラを大破させるが、そこに再起不能と思われていたアレクトが現れる。


脚本:小柳啓伍 / 絵コンテ:大平直樹 / 演出:大平直樹 松尾慎 キャラクター作画監督:伊藤岳史 / メカニック作画監督:山下将仁 /キャラクター総作画監督西尾公伯 / メカニック総作画監督:鈴木勘太

感想

 うん、さっぱり面白くないや。ラス前だというのにこの体たらく……、レガリアとは何? レナたちはどうしてレガリアと契約したの? ルクス・エクスマキナって何? ヨハンって何者? 等の視聴者が抱くだろう当然の疑問を完全に無視してバトルだけやっていても盛り上がるはずもない……、

 来週の最終回は形としては「ラスボスを倒して世界は救われた」という物になるでしょうが、満足感は全く得られない気がする。こんな内容で「クオリティアップのために作り直します」とか言われても片腹痛いわ。


きゃらスリーブコレクション マットシリーズ レガリア The Three Sacred Stars 「ユイ&レナ」 (MT285)
きゃらスリーブコレクション マットシリーズ レガリア The Three Sacred Stars 「サラ&ティア」 (MT286)
きゃらスリーブコレクション マットシリーズ レガリア The Three Sacred Stars 「イングリッド&ケイ」 (MT287)
きゃらスリーブコレクション マットシリーズ レガリア The Three Sacred Stars 「レガリア The Three Sacred Stars」 (MT288)

「幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー」12/30の年末新作はヒバゴンとかクッシーとか昭和系UMA特集だ

http://www4.nhk.or.jp/darkside/
次回、新作放送が決まりました!


12月30日(金)
BSプレミアムで夜9時から1時間。


年の瀬に、いにしえの日本の心を思い出してもらおうと、
前半テーマは…、

ヒバゴン
クッシー!
日本の未確認生物たち!


平成も29年になろうとしているおり、全国放送で
ヒバゴン&クッシー」とは何か?真面目に考え倒すのは
「幻解!超常ファイル」だけ!


待て!而して希望せよ!(CV中田譲治


 ヒバゴン(笑)、クッシー(笑) 昭和には、学研のジュニアチャンピオンコースとかジャガーバックスに「恐怖! 日本の怪奇生物」とかそんな本が一杯あったよなぁ、と思い出しました(笑)

感想:WEBコミック「キン肉マン」第188話「“傲慢”の代償!!の巻」

キン肉マン 56 (ジャンプコミックス)

週刊プレイボーイ http://wpb.shueisha.co.jp/comic_novel/

【※以下ネタバレ】
 

第188話 “傲慢”の代償!!の巻 (2016年11月21日(月)更新)

 

あらすじ

キン肉王族同士の因縁の対決もいよいよ大詰め! お互いの必殺技に耐えて凌ぎ切った両者。王族の因縁に終止符を打つのにふさわしい技は、キン肉王族の奥義マッスル・スパークのみ! 先に技を仕掛けたキン肉マンだったが、ネメシスの火事場のクソ力が発動! 体勢を入れ替えられてしまい、そのままネメシス版マッスル・スパークにいくと思われたが、ネメシスが放ったのは、シルバーマンが見せたマッスル・スパークの源流“アロガント・スパーク”だった!

 キン肉マン対ネメシス戦。

 ネメシスはシルバーマンの奥義アロガント・スパークをキン肉マンに炸裂させた。しかしこの技は技を仕掛ける方への負担もマッスル・スパーク以上で、技を仕掛けたネメシスも倒れこんでしまう。また技を食らったキン肉マンはまだ死んでいなかった。


感想

 アロガント・スパークはマッスル・スパークと半端に似ているので、長く見ていると「マッスル・スパークってどんな風に決める技だっけ?」と混乱してくる……、ところでサブタイトルの「傲慢の代償」ってどういう意味なのか首をひねっていたのですが、アロガント(arrogant)とは「傲慢な」という意味なんですね。そういう事か。


攻防

ネメシス:アロガント・スパーク


※アロガント・スパーク=マッスル・スパークの上位版。相手の両手を後ろでクロスするように締め上げたあと、マットにたたきつけるときは相手の首が背中側に折れるように決める


[参考]完璧超人始祖の一覧

00 “完璧・零式(パーフェクト・ゼロ)”   ザ・マン/超人閻魔
01 “完璧・壱式(パーフェクト・ファースト)”ゴールドマン/悪魔将軍[天のダンベル]
02 “完璧・弐式(パーフェクト・セカンド)” シルバーマン/銀のマスク[地のダンベル]
03 “完璧・参式(パーフェクト・サード)”  ミラージュマン(死亡)[氷のダンベル]
04 “完璧・肆式(パーフェクト・フォース)” アビスマン(死亡)[焔のダンベル]
05 “完璧・伍式(パーフェクト・フィフス)” ペインマン(死亡)[風のダンベル]
06 “完璧・陸式(パーフェクト・シックス)” ジャスティスマン[光のダンベル]
07 “完璧・漆式(パーフェクト・セブンス)” ガンマン(死亡)[土のダンベル]
08 “完璧・捌式(パーフェクト・エイス)”  シングマン(死亡)[星のダンベル]
09 “完璧・玖式(パーフェクト・ナインス)” カラスマン(死亡)[闇のダンベル]
10 “完璧・拾式(パーフェクト・テンス)”  サイコマン(消滅)[雷のダンベル]

感想:アニメ「私がモテてどうすんだ」第7話「聖地巡礼かちゅ☆らぶの旅」

ドキドキの風【通常盤】

私がモテてどうすんだ 公式ホームページ|TBSテレビ http://www.tbs.co.jp/anime/watamote/
放送 BS-TBS

【※以下ネタバレ】
 

第7話 聖地巡礼かちゅ☆らぶの旅

 

あらすじ

 花依と志麻はアニメ「甲冑乱舞」(略称:かちゅ☆らぶ)のメインキャラ「殿」のモデルとなった武将・百鬼鮫虎の命日に「聖地巡礼」を行うことにした。遊馬は純粋な歴史的興味で同行したいというが、他の三人は花依と志麻を二人きりにさせたくない、という不純な動機でついていくことにした。

 花依たちは鮫虎の墓や甲冑その他を見て大満足し、さらに鮫虎の首塚がある湖の孤島に向かうことになった。ところが突然天候が荒れて一行は船から投げ出されて、なんとか島にたどり着くものの鮫虎の靈に遭遇したりして大騒ぎになる。そして何とか帰還するが、昼食を食べた食堂の親父が幻覚を見せるキノコをうっかり食事に混ぜていたことがわかり、一行はすべては幻覚だったのかと考える。一人遊馬だけは、あれは本当の体験だったのかも、とか考えていた。

脚本:金春智子 絵コンテ:西森章 演出:前園文夫 作画監督本橋秀之


感想

 うん。ダメだった。うっかり気を抜くと、すぐにつまらない話を突っ込んでくるので、ホントこのアニメは油断ができません。六人組がいろいろやるのならともかく、悪霊が出て来てきて大騒ぎなんて、それどーよ、という苦々しい気持ちしか無いです。


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