【映画】感想:映画「ブレードランナー2049」(2017年:アメリカ)

ブレードランナー 2049 4K ULTRA HD & ブルーレイセット(通常版) [4K ULTRA HD + Blu-ray]

BS日テレ - 映画「ブレードランナー」番組ページ https://www.bs4.jp/bladerunner/
放送 BS日テレ。2019年12月30日(月)

www.bs4.jp

【※以下ネタバレ】
 

https://www.bs4.jp/bladerunner/
映画「ブレードランナー2049」
2019/12/30 20:50~24:00


2049年、貧困と病気が蔓延するカリフォルニア。
人間と見分けのつかない《レプリカント》が労働力として製造され、人間社会と危うい共存関係を保っていた。危険な《レプリカント》を取り締まる捜査官は《ブレードランナー》と呼ばれ、2つの社会の均衡と秩序を守っていた―。


LA市警のブレードランナー“K”(ライアン・ゴズリング)は、ある事件の捜査中に、《レプリカント》開発に力を注ぐウォレス社の【巨大な陰謀】を知ると共に、その闇を暴く鍵となる男にたどり着く。
彼は、かつて優秀なブレードランナーとして活躍していたが、ある女性レプリカントと共に忽然と姿を消し、30年間行方不明になっていた男、デッカードハリソン・フォード)だった。
いったい彼は何を知ってしまったのか?デッカードが命をかけて守り続けてきた〈秘密〉―
人間と《レプリカント》、2つの世界の秩序を崩壊させ、人類存亡に関わる〈真実〉が今、明かされようとしている。
【日本語字幕】

 

あらすじ

 かつてタイレル社が製造していた人造人間「レプリカント」は、何度も人類に反乱を起こしたため製造が禁止され、タイレル社は倒産した。やがて実業家ウォレスがタイレル社の資産を買い取って従順な新型レプリカントの製造を開始し、旧型のレプリカントは処分の対象とされた。レプリカントを追跡する捜査官は「ブレードランナー」と呼ばれていた。


 2049年。新型レプリカントであるブレードランナー「KD6-3.7」は、任務で旧型男性レプリカントを処分するが、そのレプリカントの家から女性レプリカントの遺骨が見つかり、しかも出産の形跡があったことを知らされる。KD6-3.7の上司は、レプリカントが出産で増えるという事実を隠ぺいするため、KD6-3.7に生まれた子供を探し出して殺すように命じる。

 一方、ウォレスは、レプリカントの生殖技術を欲しており、秘書であるレプリカントのラヴにその子供を見つけて連れてくるように指示する。

 KD6-3.7は遺骨に刻まれた製造番号から調査を進め、その女性レプリカントはかつてデッカードという捜査官とつながりがあったこと、デッカードは今は行方不明であること、等を知っていく。しかし、やがてその子供がほかならぬ自分自身だと気が付く。

 動揺したKD6-3.7は、上司には子供を殺したと嘘の報告をした後逃亡し、とぼしい手掛かりを辿って、ついに廃墟の都市の中で一人で暮らしていたデッカードを見つけ出す。デッカードは生まれた子供を危険にさらさないため、自分たちとは離したと語る。

 やがてラヴたちが現れ、デッカードを連れ去る。取り残されたKD6-3.7の前にデッカードの仲間のレプリカントたちが現れ、人間に対する革命のため軍隊を作っていること、生まれた子供は「娘」であり、KD6-3.7は全く関係ない事、を知らされる。そして秘密を守るためデッカードを殺すように依頼される。

 ウォレスたちはデッカードから子供の居場所を聞き出そうとしていたが、KD6-3.7はデッカードを移送しているラヴたちを襲撃し、ラヴを殺してデッカードを救い出す。最後、デッカードが成長した娘のところに行き、KD6-3.7は建物の外でぐったりと横たわるシーンで〆。


感想

 評価は○(そこそこ)。

 あの伝説級SF映画ブレードランナー
 ↓
perry-r.hatenablog.com
 
 の続編で、リドリー・スコットは製作総指揮、ハリソン・フォードデッカード役、とオリジナル版の関係者が関わる、まがい物ではない本物の続編だったわけですが……


 内容が実に淡白。2時間43分の映画にも関わらず長いとは思わなかったのですが、ストーリーが「主人公が子供とデッカードを探して回っておしまい」とそれだけで、中身が無いというか。ラスボス感を漂わせるウォレスは特に大した役割は果たさなかったし、デッカードが娘のところにたどり着いてそれで終わり(スタッフロール流れる)となった時には「えっ? これだけっ?」と愕然としましたもん。そもそも、「ブレードランナー」なのに雨があんまり降っていないので、らしくないというか。

 まあ、前作もストーリーは特に感心するところはなく、「絵は綺麗ですね」的感想だったのですが、本作に至っては夜+雨という映像美も無く、普通の近未来退廃系SF映画という感じで、特に心に響くものが無く……

 前作を見終わった後の「デッカードたちはこれからどうなるんだろう?」という疑問への答えは出ましたが、その答え合わせだけという感じが…… 本作も時間が経てば伝説映画になるんですかね……?
 

 ところで、しょっぱなに殺されるレプリカント・サッパーの風貌を見てまさかと思ったけど、この役者はデイブ・バウティスタ、つまり元プロレスラー「バティスタ」だったのね。バティスタも出世したもんだ。
 
 

ブレードランナー 2049
BLADE RUNNER 2049
アメリカ /2017年 / SF


スタッフ
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
製作総指揮:リドリー・スコット
製作:アンドリュー・A・コソーヴ
原案・脚本:ハンプトン・ファンチャー
脚本:マイケル・グリーン
撮影:ロジャー・ディーキンス
キャラクター創造:フィリップ・K・ディック
音楽:ハンス・ジマー
音楽:ベンジャミン・ウォルフィッシュ


キャスト
K:ライアン・ゴズリング
リック・デッカードハリソン・フォード
ジョイ:アナ・デ・アルマス
マリエット:マッケンジー・デイヴィス
ラヴ:シルヴィア・フークス
ジョシ:ロビン・ライト
ニアンダー・ウォレス:ジャレッド・レト
サッパー:デイヴ・バウティスタ

 
 

2020年視聴映画のあらすじ・感想の一覧は以下のページでどうぞ

2020年視聴映画あらすじ・感想一覧

perry-r.hatenablog.com
 
 
BLADE RUNNER 2049 (SOUNDTRACK) [2CD]
 
 
 

【ノートPC】記事「PCの時代は終わるのか? スマホがラップトップ化する拡張デバイス登場」【スマホ】

ラップトップ・パソコン日立B16LXによるパソコン企画術

PCの時代は終わるのか? スマホがラップトップ化する拡張デバイス登場 | ギズモード・ジャパン
2020.05.09 09:00
https://www.gizmodo.jp/2020/05/mirabook-smartphone-laptop.html

www.gizmodo.jp

クラウドファンディングで出資を募っている「Mirabook」は、一見するとよくあるラップトップPCに見えますが、その実態はバッテリー付きでキーボード付きでタッチパッド付きなモニター機器。


つまり、スマホのモニター接続によるデスクトップモード(DEXモード・PCモード)を表示・操作するためのデバイスなんです。


これまでデスクトップモードを利用するには、外付けモニターや外付けキーボード、マウス、そして外部電源が必要だったけど、「Mirabook」ならこれ1台でOK。スマホをメインの仕事ツールとして利用している人なら、ラップトップを持ち歩くよりもデータの一元管理ができて便利になる…のかも?

 
 こういうの、遊ぶアイテムとしては面白いと思うけど……、仕事使いとかで活用するの多分普及しないだろうなぁと……、 タブレット端末が登場した時も、「これでもうノートPCなんか不要だわ(高笑い)」みたいな感じだったけど現実には駆逐されずに今でも生き残っているしね。

 おもちゃとして弄り回すには楽しそうですけど。ただしお値段1万円くらいで。
 
 
NHK趣味どきっ!  このまま真似るだけスマホ講座 (扶桑社ムック)
 
 
 

【マジ?】懐かしのPBMゲーム「クレギオン」が2020年に復活【PBW】

ヴェイスの盲点―クレギオン (富士見ファンタジア文庫)

クレギオン 星還のアレイダ
http://c-rpg.jp/creguian/

c-rpg.jp

 
 ビックリしたのですが、1990年代にPBM(プレイ・バイ・メイル)ゲームとして展開され、小説も出ていたSFゲーム「クレギオン

クレギオン』公式サイト-TOP | クレギオン
https://www.creguain.net/

www.creguain.net


が、2020年に大復活するそうです。マジか。

 以下引用多めで行きます。
 
 

●新生クレギオン

フェイダーリンクの鯨—クレギオン

伝説の郵便ゲーム『クレギオン』がこの夏復活でティザーサイトオープン | ガジェット通信
2020/05/08 13:30
https://getnews.jp/archives/2529773

getnews.jp

郵便ゲーム(PBM)として運営されていたSFRPGシリーズ『クレギオン』がこの夏復活。フロンティアワークスアニメイトグループ)の運営する「クリエイティブRPG」にて、『新クレギオン 星還のアレイダ』としてスタートする。

郵便ゲームとは、郵便を使ってプレイする多人数参加型ゲームのことで、プレイバイメール(PBM)とも呼ばれる。プレイヤー同士が、自分のゲーム内の行動を紙に書き、郵便で送り合うことで進行するスタイルのゲームだ。

一般的に郵便ゲームというと、テーブルトークRPGTRPG)を指すことが多い。本来TRPGは、ゲームマスターに対して自分の行動を言葉で伝えるがゆえのTRPGだが、郵便ゲームではこのトーク部分を文章で表現するのが違い。各プレイヤーはトーク部分をゲームマスターに郵便で送るという形式を取る。

クレギオン』は1990年代~2000年代に郵便ゲーム(PBM)として運営されていたSF系のRPGシリーズで、当時は郵便ゲームとしてだけではなく、TRPGや小説などのメディアにも展開し、人気を博していた。

『新クレギオン 星還のアレイダ』の舞台は、遙かな未来、辺境の宙域「アレイダ」。宇宙に人類が広がった世界で、旧時代の遺産「ロストテクノロジー」を巡る冒険や戦いが繰り広げられる。

同作の提供形式は、郵便ゲーム(PBM)ではなく、クリエイティブRPG形式。カンタンに表現すると、郵便ゲームの「郵便」の部分をウェブに置き換えたもの。ゲーム内での自分のキャラクターや行動をウェブに入力すると、それを元にクリエイターがイラストや小説を作成し、作品世界を作り上げていくもので、一般的にはプレイバイウェブとも呼ばれる形式だ。
『新クレギオン 星還のアレイダ』の配信開始時期は、2020年夏を予定している。

 
<コメント>
 だいたい言いたいことは伝わってきますが、「郵便ゲーム」ってマヌケ用語すぎる……、まあ公式サイトでそう書かれているから仕方ないけど、ねぇ……? 

 しかし2020年にPBMの話題を目にしようとは。ネット時代の今では全く考えられませんけど、1988年頃から90年代末にかけては、オタクたちは必死で郵便を送りまくって架空世界の冒険にいそしんでいたものでしたよねぇ。懐かしい(遠い目)


●プロデューサー、かく語りき

アンクスの海賊―クレギオン (富士見ファンタジア文庫)

郵便で遊ぶPBMの代表作がウェブで復活『クレギオン』プロデューサー雑賀寛インタビュー
2020年5月6日13:00
https://jp.ign.com/creguian-pbw/43525/interview/pbm

jp.ign.com

郵便を用いて遠隔で遊ぶゲームの総称であるPBMだが、日本では90年代にTRPGライトノベルブームなどのカルチャーとともにブームとなり、遊演体による『蓬莱学園』のような、多人数参加型のゲームジャンルとして認知されることとなる。そんなPBMの中でも異色のSF作品として人気を誇ったのが、有限会社ホビー・データによる『クレギオン』だ。

2002年にPBMとしての役割を終え、2020年に30周年を迎える同作が、このたびPBW(プレイバイウェブ)として復活する。かつて『クレギオン』を運営していた有限会社ホビー・データ元代表の雑賀寛さんに、PBMとは何なのか、そしてPBMからPBWへと姿を変える『クレギオン』の魅力を聞いた。

 
<コメント>
 ホビー・データとかまた懐かしい(笑) 何十年ぶりに目にする単語だろう。
 
 
 

日本では1980年代のTRPGの流行と時を同じくして、株式会社遊演体が1988年に日本初となるPBM『ネットゲーム88』をスタート。続くシリーズとしてスタートした『蓬莱学園』が爆発的にヒットを飛ばした。そんな中、1990年に雑賀さんはホビー・データを設立、『クレギオン』の第一弾が開始された。

「PBMは会員制で運営される遊びです。登録したお客様にはまず、キャラクターの作り方や世界設定についての資料が送付され、自分のキャラクターを作って送り返します。細かいルールや仕組みは作品によって違いますが、それからは毎月、交流誌が届きます。交流誌にはプレイヤーが挑戦できる謎や事件が掲載されているので、その中からひとつを選び、自分のキャラクターがどう行動するのかをハガキや封書に書いて送ります。それを元に、ゲームマスターと呼ばれる運営側のライターが結果を判定し、2~3週間にそのリアクションを小説の形式にして返します。それを毎月繰り返していき、ストーリーが進んでいきます」

 
<コメント>
 親切な説明ありがとうございます。当時を思い出してめっちゃ懐かしくなってきた……
 
 
サリバン家のお引越しクレギオン (富士見ファンタジア文庫)
 
  

当時の雑誌文化では一般的なこととして、交流誌にはプレイヤーの住所氏名が掲載されていた。交流誌に描かれたメインシナリオや、自分へのリアクションだけではわからない物語の大きな謎や設定を解き明かすため、プレイヤー同士での情報交換も活発に行われていたようだ。

プレイヤーがキャラクターを演じて能動的にゲームに参加し、大きな展開をゲームマスターにゆだねるという形式は当時ブームを起こしていたTRPGと非常によく似ているが(中略)相違点はどの部分にあるのだろうか?


PBMですと、シェアードワールドにお客様やゲームマスターが参加して、世界そのものが変化していきます。プレイヤーの行動結果がゲーム本体の世界にも影響を及ぼす、というのがPBMの価値だと思います」

 
<コメント>
 まあ、作り手の発想を超える活躍を考えて送ると、物語の方がそれに合わせて修正されるとか、そういう事が出来たら楽しいよね。まあそれはあくまで究極の理想であって、大半のプレイヤーは他人の活躍をただ雑誌を通して眺めているだけでしたけど……
 
 
 

最大で6000人ほどのプレイヤーが参加していたという『クレギオン』。今でこそ、UGCCGMといった、ユーザーが主体的に参加し、横のつながりを持ちつつ構成されるコンテンツは増えたが、PBMの世界ではそれがすでに90年代に成立していたということだろう。実際に、『クレギオン』では、最大で500人規模の参加型のイベントが開催されていた。今でいう「オフ会」のような集まりだ。

 
<コメント>
 この辺りねぇ、圧倒的に東京とかの関東圏に住んでいる人間が有利なわけですよ。オフ会秋葉原でやろうぜぇ、ハイ、ウン十人集まりました。ってね。地方に住んでいたら、参加する事なんか無理なわけで。PBMって滅茶苦茶プレイヤーの格差が厳しいゲームでしたよね。
 
 
タリファの子守歌―クレギオン (富士見ファンタジア文庫)
 
 

PBMとしての『クレギオン』の特徴は、『ダンジョン&ドラゴン』などファンタジー隆盛だった90年代のTRPGライトノベルカルチャーにおいて、SFの世界観を強く打ち出していたことだ。しかし雑賀さんによると、SFという設定に関しては狙って打ち出していたわけではなく、PBM全体の傾向として、市場の状況よりもクリエイターの意向が強く影響していたようだ。

 
<コメント>
 いやいや、PBMでは別にファンタジー系は主流じゃなかったよ。というかあったか? 大体大御所(?)の遊演体からして、代表作は「蓬莱学園」という学園物だったわけだし。コンピューターゲームの世界と一緒にしちゃいけません。
 
 
 

200人以上存在した『クレギオン』のゲームマスターの中からは、のちのち小説家となっていくクリエイターも生まれる。メインのシナリオを執筆し、全体を統括するゲームマスターは「グランドマスター」と呼ばれていたが、その中にはのちに星雲賞を複数回にわたって受賞する野尻抱介もいた。

けんぷファー』の築地俊彦や、『いちばんうしろの大魔王』の水城正太郎も、『クレギオン』でゲームマスターとして活躍していた。

 
<コメント>
 へー、へー。まあPBMのマスターからプロの物書きになるってライアーソフトもあるよね。PBMって凄いオタ書き手たちの製造システムだったんだな。
 
 
 

2000年頃にインターネットの普及とともに、メールゲームの形式をウェブ上で再現するPBWが登場。個人情報保護法の施行の影響もあり、2002年にPBMとしての『クレギオン』は終了。郵便系のゲームは次々と姿を消していく。

  
<コメント>
 へっ? 個人情報保護法? PBMが廃れたのってそれが原因?
 
 
アフナスの貴石―クレギオン (富士見ファンタジア文庫)
 
 

雑賀さんにとって、『クレギオン』のPBWでの復活はどのようなメリットや変化が考えられるのだろうか。

「いちばんは交流の部分ですね。掲示板やチャットなどの即時性のあるコミュニケーションは、PBMの時代と大きく変わっています。また、かつては交流誌という形で断片的だった情報が、PBWでは読もうと思うとすべて見ることができることも大きい。そういった情報の一覧性のほか、イラストがたくさん提供されるのもサービスとしてのメリットですね。2000年代に登場したばかりのPBWは、PBMをただ単にHTML上に表示したものが多かったんですが、それをいかにMMOのようにリッチなものにできるかを考えています。『ラグナロクオンライン』は運営にすごくスピード感があったので、その知見はPBWに生かしたいと思っています」

 
<コメント>
 そんなにうまくいくもんなんかねぇ? 普通に考えてちまちま文章とか考えて送るより、MMOゲームで自分のキャラを自分が好き勝手に動かしたりする方が面白そうに思えるけど。まあ勝算があって始める企画なのでしょうから、見守ることにしましょう。
 
 
クレギオン ベクフットの虜 (富士見ファンタジア文庫)
 
 
 

【映画】感想:劇場アニメ「この世界の片隅に」(2016年:日本)

この世界の片隅に [Blu-ray]

この世界の片隅に【映画】 https://konosekai.jp/
放送  NHK 総合。2019年9月3日(土)

【※以下ネタバレ】
 

2016年に劇場公開され、日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞や仏・アヌシー国際アニメーション映画祭長編部門審査員賞など受賞した話題作が地上波初放送!

 

あらすじ

 昭和18年。広島に住んでいた浦野すずは、ほとんど知らない相手の北條周作と結婚し、呉の北條家に嫁ぐ。戦時下で物資も乏しい中、すずたちはなんとかやりくりしながら暮らしていく。

 しかし昭和20年の3月を過ぎると、呉は頻繁に米軍の爆撃を受けるようになり、爆発に巻き込まれて、すずは右手を失い、姪の晴美は死ぬ。すずは不自由な体でも家事を続けるものの、もう北條家にいる価値が無いと感じ、実家に帰りたいと申し出る。

 8月6日。すずは北條家を出る直前、考えを変える。その直後、広島に新型爆弾が投下され、広島は壊滅する。8月15日、玉音放送を聞いたすずは、最後の一人まで戦うはずではなかったのかと激怒する。

 最後、すずと周作が広島で戦災孤児の少女を見つけ、家に連れて帰るところでおしまい。

感想

 評価は○。

 全体の2/3は戦時下の暮らしで物が足りないとかそういう話がのんぴりしたテンポでずーっと続いていたので、うっかり油断していたら、終盤1/3は空襲の話→爆弾で右手を失い、姪は死亡→原爆投下で家族が殆ど死亡、と、一気に畳みかけられて、うわーっとなりました。

 まあ、面白いとか面白くないとかで評価しちゃいけない作品ですね。戦時中を知っている肉親に、当時はどんな感じだったの、と聞きたくなる映画ではありました。
 
 

https://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2019-08-03&ch=21&eid=27138&f=0
映画 この世界の片隅に
[総合]2019年8月3日(土) 午後9:00~午後11:06(126分)


昭和19年2月。18歳のすずは軍港の街・呉へとお嫁に行くことになる。新しい家族は、夫・周作、そして周作の両親や義姉・径子、姪・晴美。配給物資が減っていく中でも、すずは工夫を凝らして食卓をにぎわせ、衣服を作り直し、時には好きな絵を描き、毎日のくらしを積み重ねていく。昭和20年3月。呉は、空襲にさらされ、すずが大切にしていたものが失われていく。それでも毎日は続く。そして昭和20年の夏がやってくる―。


【原作】こうの史代,【声】のん,細谷佳正尾身美詞稲葉菜月小野大輔潘めぐみ岩井七世,【音楽】コトリンゴ,【監督】片渕須直

 
 

2020年視聴映画のあらすじ・感想の一覧は以下のページでどうぞ

2020年視聴映画あらすじ・感想一覧

perry-r.hatenablog.com
 
 
「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」劇場アニメ公式ガイドブック
この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)
この世界の片隅に 中 (アクションコミックス)
この世界の片隅に 下 (アクションコミックス)
 
 
 

【SF小説】感想「さらばマスクの男」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 595巻)(2019年6月20日発売)

さらばマスクの男 (宇宙英雄ローダン・シリーズ595)

http://www.amazon.co.jp/dp/4150122334
さらばマスクの男 (宇宙英雄ローダン・シリーズ595) (日本語) 文庫 2019/6/20
マリアンネ・シドウ (著), クルト・マール (著), 星谷 馨 (翻訳)
文庫: 264ページ
出版社: 早川書房 (2019/6/20)
言語: 日本語
発売日: 2019/6/20

【※以下ネタバレ】
 

ローランドレに到達したローダンは、偵察隊を組織する。それに参加したアラスカ・シェーデレーアは、体に不調を感じていたが……


銀河系船団がフロストルービンを通過したさい、“マスクの男"アラスカ・シェーデレーアの顔からカピン断片が消えた。断片は体内で動きまわるようになり、以来、かれは不調に苦しんでいる。そのアラスカは、ローダンの指示によりソルゴル人カルフェシュとローランドレ偵察隊に参加するが、目的地に近づくとともに幻覚に襲われ、艇を墜落させかけてしまう。ふたりは艇を放棄し、ローランドレ内部に向かうことになるが……

 

あらすじ

◇1189話 さらばマスクの男(マリアンネ・シドウ)(訳者:星谷 馨)

 アラスカ・シェーデレーアは、ソルゴル人カルフェシュと共にローランドレの偵察に向かうが、ローランドレに接近するにつれて体内のカビン断片が活性化し、苦痛や幻覚で任務どころではなくなってしまう。苦しむアラスカの前に謎の少女キトマが再度現れ、アラスカに、このまま死ぬか、自分たちの世界に一緒に行くか、の選択を迫る。アラスカはキトマと共に旅立ち、旅の過程でカビン断片との意思疎通を果たす。(時期:不明。NGZ427年5月頃)

※初出キーワード=プレギク=トロフェ種族



◇1190話 トルカントゥルの要塞(クルト・マール)(訳者:星谷 馨)

 クリフトン・キャラモンと《バジス》兵器主任レオ・デュルクは、ローランドレ偵察中にクモ型種族「ガルウォ」に捕まり、彼らの女王トルカントゥルの住む要塞に連行される。二人は脱出したものの、次はガルウォの別の勢力の捕虜となり、オルドバン殺しの犯人として死刑を宣告される。しかしキャラモンは潔白を主張し、さらに偶然知った「ヒールンクスのプラネタリウム」という言葉を使い、自分たちをそこに連れて行けばオルドバンを救う可能性があると納得させる。(時期:不明。NGZ427年5月頃)

※初出キーワード=ガルウォ種族、ネット賤民、退廃の民、ガルウォ・ネット、ヒールンクスのプラネタリウム

あとがきにかえて

・アラスカ・シェーデレーアの話
・表紙のキトマの服が青い理由について


感想

 前半エピソード … 憂鬱になるエピソードで、アラスカが偵察に出かけたものの、カビン断片のせいで苦痛と妄想の嵐に襲われて完全に任務を忘れた行動に走る、という、なんというか救いのない話。最終的にアラスカは、唐突に再登場した(いつ以来?)キトマと共に消えてしまうという、なんというか投げだしっぽい結末に。アラスカはフォルツの持ちキャラだっただけに、フォルツ亡きあとは使い辛くなって消してしまったということなのでしょうか。まあ「あとがきにかえて」を読むと、将来的に戻って来るそうですけど。


 後半エピソード … 前半に続いてローランドレ偵察隊の話ですが、こちらも果てしなく広いローランドレをうろついているだけで何の進展も無し。サイクルの最終段階で、話を盛り上げるどころか、引き伸ばしに入るとはどういう了見なのでしょうか……
 
 

550巻~600巻(「無限アルマダ」サイクル)の他の巻の内容・感想は以下へどうぞ

perry-r.hatenablog.com
 

2020年の読書の感想の一覧は以下のページでどうぞ

perry-r.hatenablog.com
 
 

 
 
 

【オカルト】オカルト雑誌「ムー2020年6月号」:妖怪アマビエの正体は●●●だった!?【驚愕】

ムー 2020年6月号 [雑誌]

ムーPLUS|UFO・超能力・UMA・奇現象・古代文明・神秘・スピリチュアル・都市伝説
https://gakkenmu.jp/

gakkenmu.jp

 
 オカルトマニアのバイブル・ムー。今月号は巻頭特集は
 

アトランティスは南極大陸だった!! (ムー・スーパー・ミステリー・ブックス)

総力特集 文=嵩夜ゆう
知られざる超古代遺跡が氷床の下に眠っている!?
古地図オーパーツが明かす南極アトランティス文明の謎

 
 という、いつもの「アトランティスは南極に有った!?」ネタで、「もうそれ、今までに100回くらい聞いたから! 飽きたから!」という感じでもう一つでしたが、それより冒頭のコネタというかかがね、もう来てました(笑)
 
 
 

●アマビエは2020年の日本に現れていた!!

アマビエ クリアファイル&シールBOOK (バラエティ)

オカルト探偵 文=吉田悠軌
アマビエがダイヤモンド・プリンセス号として顕現していた!

 
 新型コロナウイルス蔓延で一躍時の人、もとい妖怪となった「アマビエ」。そして2月頃に日本に来たものの隔離されていた豪華客船ダイヤモンド・プリンセス号。筆者は、ダイヤモンド・プリンセス号の船首の辺りを見ると、アマビエのくちばしにそっくりである(?)、という事に気が付きます。つまり、


筆者『ダイヤモンド・プリンセス号は実はアマビエだったんだよ!』
読者『な、なんだってー(笑)』


 いや、ホントこれ読んだ時、声に出して笑い声が出ましたわ(笑) 写真で船の船首のアップを見せて「アマビエのくちばしにそっくりである」とか言われてもなぁ(笑) この作者、ネタ切れで苦し紛れにでっち上げただけでしょ(笑)

 ところでみんなが持ち上げるアマビエさんですが、「疫病の時に自分の姿を絵に描いて見せろ」と言っただけで、「それで病気の流行が収まる」とか「かかった病気が治る」とか、そういうご利益要素は一言も言ってないそうです。なんじゃそりゃ。あと、そもそも「アマビエ」は「アマビ【コ】」の書き間違いらしいですよ?


●謎の千円硬貨

東京オリンピック1000円銀貨 東京五輪記念硬貨 AAA+級品位 コインホルダー入り銀貨準極上品(5229a)


 あとは、
 

特別企画 文=山内貴範
存在しないはずのコインはパラレルワールドからやってきた!?
怪奇 幻の「1000円玉」事件ミステリー

 
 2019年10月頃に話題になった謎の「千円硬貨」ネタ。

Twitter集合知でも手がかりなし? 「日本国 千円」と刻印された謎の硬貨の正体とは【やじうまWatch】 - INTERNET Watch
2019年10月16日 06:00
https://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/1212848.html

internet.watch.impress.co.jp
 
 

記念硬貨?メダル?偽造? 謎の「むつ小川原国家石油備蓄基地」コインを探る: J-CAST ニュース【全文表示】
2019年10月26日11時00分
https://www.j-cast.com/2019/10/26371037.html?p=all

www.j-cast.com

 

「日本国 千円」と刻印された謎のメダル。その正体を探ってみたが、全く分からなかった。 | ハフポスト
2019年12月17日 12時27分
https://www.huffingtonpost.jp/entry/ogawara_jp_5df75a97e4b047e888a01657

www.huffingtonpost.jp

 

「こんな記念硬貨は存在しない」「異世界の硬貨っぽい」 10年前に発見された「謎の記念コイン」にTwitter民騒然、財務省造幣局を取材して成分分析してみた (1/3) - ねとらぼ
2020年01月05日 17時20分
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2001/05/news017.html

nlab.itmedia.co.jp

 
 
 とか話題になったネタを投稿者のところまで取材に行って記事にしてました。もっとも特に謎解きに進展はなく、年号が刻まれていないので、「これは元号が存在しない並行世界の日本から来たコインではないか」みたいなオチでした。

 まあ「ナチスドイツのラストバタリオンが南極に基地を作っている!!」とか力まれるよりは、こういう本物の謎をゆるく調査してくれた方が面白いというのはありますね。


●来月号は?

ニューズウィーク日本版 Special Report  ルポ五輪延期<2020年4月14日号>[雑誌]


 ちなみに来月は「2020年東京五輪が流れるのは既に予言されていた!」的ネタで行くそうです(笑)
 
 
カーステッカー アマビエ疫病退散お守りお札シール
カーステッカー アマビエ疫病退散お守りお札シール(H15×W7cm) 2枚入り
 
 
 
 

感想:アニメ「新サクラ大戦 the Animation」第6話「奇々怪々!黒マントの正体」(2020年5月8日(金))

新サクラ大戦 - PS4

テレビアニメ『新サクラ大戦 the Animation』 https://sakura-taisen-theanimation.com/#index
放送 BS11

sakura-taisen-theanimation.com
【※以下ネタバレ】
 

第6話 奇々怪々!黒マントの正体 (2020年5月8日(金)放送)

 

あらすじ

 帝劇にさくらの剣の師匠・村雨白秋が現れ、自分が関わっている孤児院の掃除にさくらとクラーラを連れ出す。その後を怪人黒マントが密かに尾行していた。またカミンスキーたちも黒マントからの映像で事態を追っていたが、カミンスキーは白秋を知っているようなそぶりを見せる。

 やがて黒マントが孤児院を襲撃し、またしてもクラーラを誘拐しようとするが、さくらと白秋が阻止する。さらに匿名の通報を受け、花組も無限に乗って駆け付け、黒マントを攻撃する。実は黒マントの正体は人間ではなく、からくり仕掛けで、しかもダメージを受けると巨大化して暴れ始めた。そこに白マントが突然現れて花組を援護し、花組は巨大化からくりを倒す。だが、からくりの爆発を見て、クラーラは何かを思い出して悲鳴を上げる。

 事件の後、白秋から、黒マントをおびき出すためにクラーラをわざと帝劇から連れ出したとの説明がある。黒マントの中身は解ったものの、送り込んだ黒幕は不明のまま、また降魔との関係も不明、と、状況は殆ど変わっていなかったが、さくらはクラーラを守ってみせると力強く断言する。


シナリオ:砂山蔵澄  絵コンテ:中野典克  演出:のがみかずお


感想

 今回は剣劇アクションあり、ロボバトルあり、の、毎回こうあってほしいよね的クオリティの回でした。やはりロボが動いて戦うと無条件に嬉しい。

 しかし、終盤のバトルで白マントが登場した際、さくらが「先生が白マントだったなんて!」というのかと思いきや、まだ気が付かないコントを続けるので吹いたわ(笑) 代わりに師匠が消えたのに気がつけや(笑) キャストも「白マント ?」になっているし(笑)
 
 
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【ゲーム】感想:NHK番組「BS1スペシャル」『潜入!4K対応ゲーム 開発の舞台裏』

【PS4】ONE PIECE WORLD SEEKER

BS1スペシャNHK https://www.nhk.jp/p/bs1sp/ts/YMKV7LM62W/
放送 NHK BS1。2020年5月5日(火)

【※以下ネタバレ】
 

内容

https://www.nhk.jp/p/bs1sp/ts/YMKV7LM62W/episode/te/14XMG3M48Q/
潜入!4K対応ゲーム 開発の舞台裏
[BS1]2020年5月5日(火) 午後9:00~午後9:50(50分)


4K対応の超高精細映像のゲーム。これまで極秘とされてきた開発現場にカメラが潜入!より美しくリアルに。4Kならではの表現に挑む若きクリエーターの挑戦を追った。


ゲームの主人公になりきって、プレイヤーは画面の中を縦横無尽に駆け回る。4K対応の超高精細映像のゲーム。今、多くの人気ゲームソフトが福岡で開発されている。なぜ福岡がゲーム開発の拠点になったのか?これまで極秘とされてきた開発現場にカメラが潜入。緻密でリアルな映像表現で勝負する会社、海外から人材を集め、物語への没入感で勝負する会社・・・4Kならではの表現に挑む若きクリエーターたち。開発の最前線に密着!


【語り】森田哲意

 
・世界のゲームメーカーは、高画質の4Kに対応した作品の開発にしのぎを削っている。

・九州の福岡市から、ゲームのヒット作品が生まれている。

・ゲーム会社「ガンバリオン」は、漫画「ワンピース」のゲームをいくつも開発してきたが、最新作「ONE PIECE WORLD SEEKER」ではオープンワールドのアクションゲームに挑戦。クリアする順番が決められておらず、プレイヤーが一つの世界で好きなように行動する。オープンワールドゲームを作るのは初めてで手探り状態だったが、完成にこぎつけた。

・ゲーム会社「サイバーコネクトツー」は、外国人クリエイターも多く受け入れている。社長が海外のクリエイターに話を聞くと、その人たちは日本のゲーム(ファイナルファンタジーとかファイアーエムブレムとかクロノトリガーとかゼルダの伝説とか)でゲームが好きになってクリエイターになったのに、会社はリアル世界で人を撃ち殺すような作品しかつくらせてくれない、と言っている。そこで社長が「じゃあウチに来いよ」みたいな感じで人を採っている。

 新作「戦場のフーガ」は、入社六年目のフランス人をディレクターに大抜擢。監督談「海外のゲームはリアリティ重視。普通の人が戦争で人を殺すような作品。それよりファンタジー世界で大剣振り回してデカいモンスターを倒すような作品の方が好き」云々。

・何故福岡がゲーム制作で盛り上がっているかというと、ゲーム会社が産官学連携とかを仕掛けて頑張って盛り上げているから。今はネット時代だからどこで製作しても変わりない。


感想

 番組タイトルだけ見ると、4Kゲーム開発の技術的な事をいろいろ言うような番組に見えたのですが、実際のところは「注目! 今福岡市のゲーム産業が熱い!」的なタイトルの方が相応しいような。

 ゲーム会社のガンバリオンサイバーコネクトツーの開発の様子を取材しつつ、

・外国人もいっぱい採用してます
とか

・昼休みは強制で仕事禁止にして残業も抑えるようにしている(以前、残業しまくりの頃はバグが出まくったから)
とか、

・フランス人監督&奥様(日本人)に、福岡に住んでどうですか、いやー、海も山も有って物価も安いし良い所ですよ云々
とか

・福岡がゲームで盛り上がっている? 勝手に盛り上がっているじゃなくて俺たちが盛り上げているんだよ!(サイバーコネクトツー社長談)
とか

のエピソードを盛り込みまくってました。まあ番組タイトルでちょっと騙された感も有ったけど、面白かったので良しとしますか。
 
 
 ところで福岡市の会社なのにレベルファイブは全く出てきませんでした(笑) 最近落ち目だから?
 
 
【PS4】ドラゴンボールZ KAKAROT