感想:オカルト検証番組「幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリーE+(プラス)」『シリーズ アメリカUFO神話(1) “空飛ぶ円盤”の原点に迫る』(2020年10月19日(月)放送)

UFO事件クロニクル

幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリーE+(プラス) https://www.nhk.jp/p/ts/R88ZYP985X/
放送 NHK Eテレ。毎週月曜午後7:25~午後7:50(25分)

www.nhk.jp
【※以下ネタバレ】
 

他の回の内容・感想

perry-r.hatenablog.com
 

超常現象の謎を楽しみながら、その正体を徹底検証!
BSプレミアムで大好評を博したシリーズが、地上波・Eテレの夜に出現!
2014年に放送した総合テレビ版から名作をセレクト。最新情報などを加え再構成。
みなさんの心に引っかかっている謎と神秘と不思議の真相に迫ります!

 

シリーズ アメリカUFO神話(1) “空飛ぶ円盤”の原点に迫る (2020年10月19日(月)放送)

 

内容

幻解!超常ファイルE+(プラス)「アメリカUFO神話(1)空飛ぶ円盤の原点」
[Eテレ]2020年10月19日(月) 午後7:25~午後7:50(25分)


他のテレビでは決して語らない真実。私たちはなぜ「UFO=異星人の乗り物」と思わされているのか?誰が?なぜ?すべての謎の原点、70年前アメリカ大事件の数々に迫る!


今年、アメリカ空軍の撮影映像が話題になるなど、今なお謎のUFO(未確認飛行物体)。あなたはご存じですか?なぜ正体不明なのに「異星人の乗り物」と思わされているのか?謎の原点を探ると、意外な真相が…!▽今から70年ほど前、アメリカで政府や軍が真剣に対応を迫られた「空飛ぶ円盤」騒ぎ。多発する目撃、軍人が死亡する墜落事件、首都ワシントンDCを円盤軍団が襲撃!?今では想像もつかないほどの大問題の実態に迫る!


【出演】栗山千明,【語り】中田譲治,【ゲスト】疑似科学ウォッチャー…皆神龍太郎

 
●「フライング・ソーサー」出現
 
 1947年6月24日、ワシントン州上空を自家用機で飛んでいた実業家ケネス・アーノルドは、光る9個の物体が飛んでいくのを目撃した。着陸後、アーノルドは目撃した物を空港関係者に話し、それを聞きつけた新聞記者が記事にした。

 アーノルドは物体は音速以上で飛行しており、また「カップの受け皿(ソーサー)を水に投げた時のように、跳ねるように飛んでいた」と説明した。そして新聞記事では、この物体は「フライング・ソーサー」と名付けられていた。「空飛ぶ円盤」という言葉の誕生である。

 実は未知の物体の目撃例はそれ以前からあり、「謎の飛行船」「フーファイター」などと呼ばれていた。しかし「フライング・ソーサー」というキャッチーな名前が付いた事がきっかけで、6月27日にはカリフォルニア州で、28日にはウィスコンシン州で、それぞれ空飛ぶ円盤が目撃され、など、あっという間に全米で目撃事例が急増し、空飛ぶ円盤ブームが到来したのである。

 ただ、当時「空飛ぶ円盤とは何だと思うか?」というアンケートに対し、答えは「見間違え」「米軍の秘密兵器」「気象観測器具」「サーチライトや飛行機」「うそ」「ソビエトの秘密兵器」という答えはあったものの、「宇宙からの乗り物」という答えは一つも無かった。当時は冷戦時代であり、アメリカかソ連の秘密兵器、という発想の方が自然だった。



●円盤による撃墜事件

 1948年1月。ケンタッキー州で謎の物体を追跡した空軍のトーマス・マンテル大尉の乗る戦闘機P-51は墜落しているのが発見された。これは円盤に撃墜されたのでは、と噂された。もし本当にこれが円盤による撃墜なら、円盤は見間違えでもアメリカの秘密兵器でも無い事になる。



●プロジェクト・サイン

 実は空軍はマンテル事件の直前、1946年12月30日に、空飛ぶ円盤調査機関「プロジェクト・サイン」を立ち上げていた。空軍は、空飛ぶ円盤がアメリカの安全保障にどう関わる物なのかを調べようとしたのである。プロジェクト・サインのメンバーは、円盤の目撃事例を調べ、見間違えを除いても、どうしても説明できない事例がわずかに残る事を突き止めた。そして1948年9月、上層部への報告書で「空飛ぶ円盤は惑星間を行き来するものである」と結論付けていた。

 しかし上層部はその報告書を焼却処分にしてしまう。軍にしてみれば、円盤がなんであれ、アメリカの安全を脅かす物でないのなら、正体はどうでも良かったからである。



●プロジェクト・グラッジ

 1949年2月11日、空軍はプロジェクト・サインのメンバーを入れ替えて、改めて「プロジェクト・グラッジ」を立ち上げた。これは空飛ぶ円盤とは見間違いにすぎず脅威ではない、という意見を国民に周知させるものだった。軍は雑誌に、円盤が実在するなら落下した部品の一つも見つかっていないのはおかしな話だ、といった感じで否定の記事を書かせた。

 にもかかわらず、国民の間では円盤の目撃事例はどんどん増え続けた。



●「空飛ぶ円盤は実在する」出版

 フリーライターだったドナルド・キーホーは、雑誌の依頼を受けて空飛ぶ円盤の取材を始め、関係者へのインタビューをまとめて、1950年6月に「空飛ぶ円盤は実在する(THE FLYING SAUCERS ARE REAL)」という本を出版した。

 この本では、円盤は地球外からの乗り物だと断言し、近年円盤目撃が増えているのは、人類がロケットや原爆を実用化した事が興味を引いたのであり、またアメリカで円盤が頻繁に目撃されているのは、世界一の文明国アメリカと最初に接触しようとしているから、と説明した。この本には具体的な証拠は何一つ示されていなかったが、関係者の証言が読者を納得させた。



ワシントンD.C.に円盤が襲来

 1952年7月19日と26日に、首都ワシントンD.C.上空で20機以上の謎の飛行物体がレーターで探知され、肉眼で目撃するパイロットも出現した。そのため空軍が迎撃に飛び立ったが、円盤どころか該当する物体を何一つ発見できなかった。

 空軍は、特殊な条件で発生した大気の層が、町の光やレーダーの電波を反射した自然現象であり、脅威は無かったと説明した。しかし記者が聞きたかったのは「宇宙から来た何かがいたのではないのか」という点で、そこを突っ込んだものの、軍は「そういうことは天文学者に聞いてほしい」て済ませた。ところがこれが『軍は円盤に関する情報を隠しているのでは?』という疑惑をもたれる事に繋がった。続く。


感想

 オカルトネタの超王道「UFO」ネタ全三回の第一回目です。UFOスキーならほぼ知っているネタばかりですが、それでも見ていてワクワクしますね。
 
 
 

光と闇のナビゲーター 栗山千明
語り 中田譲治
テーマ音楽 志方あきこ

 
 

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