【映画】感想:映画「ファイブヘッドジョーズ」(2017年:アメリカ)

ファイブヘッド・ジョーズ [DVD]

BS12開局15周年特番 蘇えるゴールデン・サメ劇場 https://www.twellv.co.jp/program/drama/15th-shark/
放送 BS12。2022年5月4日(水)

【※以下ネタバレ】
 

「ダブルヘッド」「トリプルヘッド」を凌駕する、進化系ジョーズ襲来!!サメ映画界の最終兵器が、地球上全ての生物を喰いまくる!!


その怪物は、4から5へと≪変形≫(トランスフォーム)する。


カリブ海に浮かぶプエルトリコ・パロミノス島。常夏の楽園を地獄へと変貌させる事件が発生。4つの頭を携えた鮫が現れ、人々を襲い始める。巨大なザトウクジラさえも捕食する無尽蔵の食慾。だが、その恐怖はさらなる絶望への序章にすぎなかった―。


プエルトリコのパロミノス島。青い海と輝く太陽に恵まれたこの島は、絶えず観光客で溢れていた。平和な日々が続く中、突如地元警察に人間が鮫に襲われたという通報が入る。スターリング警部が現場に駆け付けると、誰も乗っていないクルーザーには、血痕とカメラだけが残されていた。そして、カメラに残された写真を見ると、そこには頭が4つある鮫が写っていた。スターリングは海洋学者のヨーに協力を仰ぎ、研究意欲を掻き立てられたヨーは元同僚のレッドと鮫を捕まえるために海へと向かう。しかし、その恐ろしさは彼女たちの想像を遥かに超えていた―。

 

あらすじ

 プエルトリコ・パロミノス島。海上のボートで撮影をしていたカメラマンとモデルたちを四つの頭を持つサメが襲って食い殺してしまう。現場に駆け付けた警察のスターリング警部は、血まみれの甲板に落ちていたカメラを調べ、頭が複数あるサメの写真を見つける。

 スターリングは水族館に勤務するヨー博士に写真について意見を求めるが、館長はそんなサメはいるはずがないのでフェイク画像だと言って、スターリングを追い返してしまう。しかし館長はすぐさま、このサメを捕まえたら見世物として大儲けできるといい、嫌がるヨー博士や若者たちを強制してサメの生け捕りに向かう。しかし襲ってきたサメによって若者一人が犠牲になる。

(途中で、サメのしっぽの部分も口が付いており、頭が合計五つと判明する)

 陸に戻ったヨー博士たちはショックで呆然自失状態だったが、館長は犠牲者が死んだのは本人の自己責任だと何の痛痒も感じておらず、再度サメ捜索に出かけるように強制する。ヨー博士は元同僚でサメ狩りの名人レッドのところに行き、サメの生け捕りを依頼する。レッドはサメに発信機付きのモリを打ち込むものの、サメは死なず、また一人犠牲者が出てしまう。

 ヨーたちはもう欲に目のくらんだ館長を見放し、サメを殺すことを決意する。そしてレッドはスターリング警部と共同でサメ退治に乗り出し、サメが嫌がるイルカの声の録音を流すことでサメを入り江に追い込み、ダイナマイトで殺す計画を立てる。

 しかしサメは予想外に手ごわく、船のスターリングやレッドの船はスクリューを破壊されて立ち往生し、救難を待つ身になってしまう。しかもサメは助けにやって来たヘリにジャンプで食らいつき墜落させてしまった。怒り狂ったレッドは巨大なカギに爆弾を取り付け、自らカギを持ってサメの背中に突き立てる。そのままサメとレッドは海中に消えてしまい、その後大爆発が起きる。

 ヨーたちが心配するなか、レッドが無事に船に這い上がってきて、ヨーに「結婚しよう」とかなんとかいってハッピーエンド。


感想

 評価は△(ダメ映画)

 「トリプルヘッドジョーズ」(2015年)に続く「頭が複数ある人食いザメ」映画の第三弾。

 「ダブルヘッド~」「トリプルヘッド~」と異形サメシリーズも三作目となり、ノウハウをが蓄積されたのか、はたまた予算が潤沢となってきたのか、とにかくサメCGのクオリティは過去作と比較して遥かに向上しており、海中を泳ぐサメCGも自然な感じですし、また海面から水中でゆらゆら動くサメの影を見せるなど、腕が上がったなぁと感心させられます……


 が! しかし! ストーリーがダメ! 全然ダメ!


 「ダブルヘッド~」「トリプルヘッド~」は、「突然サメに襲われれた! 仲間がどんどん食われていく!」という恐怖を描くその一点に全力投球しており、カット割りとかCGの質とかにアレさは感じさせつつも、人が食われるシーンはつい夢中になって見入ってしまうような力がありました。

 と・こ・ろ・が、本作は下手にストーリーに「サメで大儲けしようとしている水族館の館長」とか「サメに仲間を殺されたので敵討ちだ」とか、そういう不純物(?)を混入させてしまったお蔭で一点突破の勢いがなくなり、ストーリーがダルダルに(怒) もう見ていて展開が退屈過ぎ!

 また、何も知らずに泳いでいてサメに食われるならともかく、「自分からサメ狩りに行って逆襲されて食われた」とかもう同情の余地なし、食われても仕方ないだろ、的なキャラ達なので、なんか話に入り込めないし。また上品になったのか、観光船の近くにサメが現れたのに乗客は無事とか、ヨー博士とレッド以外にも若者たちが結構生き残っているとか、残虐ぶりが減少していてショッキング度が低下しているし。

 ということで、この映画で評価すべきなのは、「え~? ファイブヘッドジョーズとかいうのに頭は四つしか無いじゃん? → 尻尾のところも頭なのかよ!? ウケるwww」というコントみたいな五番目の頭の付け方だけでした(笑)
 
 

https://www.twellv.co.jp/program/drama/15th-shark/
映画「ファイブヘッドジョーズ」5月4日(水)よる6時~


【スタッフ】
監督:ニコ・デ・レオン
脚本:スティーヴン・マイヤー、ダニエル・ロウラー、ショーン・P・ヘイル


【出演】
レッド(三上哲)…クリス・ブルーノ「デッド・ゾーン」
ヨー(佐古真弓)…ニッキー・ハワード
ケイト(櫻庭有紗)…リンジー・ソーヤー
サディアス(東和良)…ジェフリー・ホルスマン
ラム(川上晃二)…クリス・コスタンゾ

 

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