【歴史】感想:NHK番組「神田伯山の これがわが社の黒歴史」第10回「コーセー・百貨店サバイバルの混沌」(2023年9月13日(水)放送)

神田伯山の これがわが社の黒歴史(NHKオンデマンド)

神田伯山の これがわが社の黒歴史 NHK https://www.nhk.jp/p/ts/XL1JYWZLNZ/
放送 NHK総合

【※以下ネタバレ】
 

黒歴史とは、苦労の歴史。どの会社も一つや二つは抱える、企業の失敗の物語を、ほじくり返してまいりましょう…。

 

第10回「コーセー・百貨店サバイバルの混沌」(2023年9月13日(水)放送)

 

内容

神田伯山の これがわが社の黒歴史(10)コーセー・百貨店サバイバルの混沌
[総合] 2023年09月13日 午後11:00 ~ 午後11:30 (30分)


黒歴史#10は化粧品メーカー「コーセー」の百貨店サバイバルをめぐる混乱劇!業界の誰もが恐れる“カニバリ”の悪夢って…?コマ撮りはあの「妖怪ウォッチ」だニャン!


神田伯山×企業の黒歴史!第10弾は化粧品メーカー「コーセー」の百貨店サバイバル混沌劇。時は1980年代後半、主戦場である百貨店売り場が海外の高級ブランドに席けんされて大ピンチ!「このままでは追い出される…」危機感を抱いた会社は社運を賭けた新ブランドを開発したものの、フタを開ければ大混乱に…。華やかな業界のキツ~イ苦労の物語を演じるのは「妖怪ウォッチ」!どんな妖怪が出てくるかも…要チェックだニャン!

【出演】神田伯山,【語り】池田伸子

 
 今回の黒歴史の会社はコーセー。


一幕 宿命
二幕 窮地

 バブルの時代。日本の百貨店というのは化粧品メーカーにとって主戦場・聖域だった。ところが外国の化粧品が勢力を増し、コーセーは百貨店から撤退勧告を受けてしまう。コーセーはこの危機に、百貨店専門ブランド「ボーテ・ド・コーセー」(フランス語で「コーセーの美」)を投入した。


三幕 重複

 ところがコーセーは既に百貨店向けに「コスメデコルテ」というブランドを持っており、二つのブランドを並行して販売することになった。しかし両ブランドは切り分けが上手く出来ておらず「カニバリ」つまり同じ会社の商品が競合する事態になってしまう。


四幕 悪手

 ボーテ・ド・コーセーは売り上げが落ちたため、百貨店専門ブランドにも関わらずドラッグストアで売る戦略に出たが、売り上げは伸びたものの、逆にブランドイメージは失墜してしまった。結局ボーテ・ド・コーセーは投入から10年で販売を中止する羽目になった。


五幕 脱却

 その後コーセーは、大谷翔平羽生結弦をイメージキャラクターに起用して会社のイメージの転換を図り、またブランドごとにきちんと特徴付けをしたりすることで、2023年4月には百貨店の化粧品売り上げで業界1位となった。


感想

 化粧品業界のお話でなかなか面白かった。特に新ブランドを出すとき、創業家の会長が「コーセーの名前を外したブランドでも良いのでは?」と提案したら、営業出身の幹部社員たちが猛反対してそのアイデアを止めさせた、という話が強烈でした。フィクションでなくて現実にそんな話があるんだ(笑)
 
 

講談師の神田伯山が「企業の黒歴史(=苦労の歴史)」を講談にして語る異色の経済番組!黒歴史を笑いに変えながら、今に生きる教訓をあぶりだす。
個性豊かなキャラクターによるコマ撮り演出も必見です!


MC 神田伯山 (講談師)

 

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