ザ・クルー 協力型カードゲーム 完全日本語版
ボードゲームの本を読んでいると「どうも良く分からん……」という用語が多くてモヤモヤすることがあります。で、ネットで調べても「ゴチャゴチャ細かいことは良いから本質だけ教えてくれや」という物ばかりで…… 仕方がないので自分で備忘録的にまとめておきます。
トリックテイキング
カードゲームの遊び方の一つ。小さな勝負(例えば、全員が数字の描かれたカードを出して一番数字が大きい人が勝ち、とか)を何度も繰り返し、その勝ち数を競うもの。
この小さな勝負のことを「トリック」と呼び、この勝負に勝つことを「取る」つまり「テイク」と言う。勝負に勝つ、つまりトリックをテイクする、から「トリックテイキング」。
有名なのはトランプを使った「コントラクトブリッジ」で、欧米では大人の遊びとして有名だそうですが、日本にはそういう文化が無く、トランプを使ったゲームと言えば「ババ抜き」「七並べ」「神経衰弱」くらいしかないので、日本人には殆ど馴染みの無い世界。さらに細かいルールとか専門用語が山のように有るらしいので、これが日本人に当たり前に普及するのは、TRPGが日本に根付いたのと同じくらいの時間がかかると思います。
ゲーママニアの間では「トリテ」と呼ばれているらしい。
参考
コントラクトブリッジのルール
https://www.jcbl.or.jp/Portals/0/pdf/fukyu/tools/play-bridge.pdf
レガシーシステム
ボードゲームにストーリー性を持たせて、何回も連続してプレイすることでストーリーを進めていくというタイプ。
※TRPGプレイヤーなら「キャンペーンシナリオ」と言えばイメージが湧くはず。
プレイした結果を次回のプレイに引き継ぐため「ゲーム板に消せないペンで書き込む」とか「剥がせないシールを貼りつける」とか「何かを折り曲げる」などの方法で記録を残す。つまり「遺産(レガシー)」を残すから「レガシーシステム」。
また二回目以降のプレイでは「封印されていた箱を開き新しいコマが使えるようになる」とか「封印されていた新しいシナリオが公開される」とか「封印されていた新ルールが追加される」とかが行われることもある。
このように「ゲーム板を改変していく」ことに加え「封印されていたネタバレを知っていく」ことになるので、当然「途中までプレイしたけど、最初に戻って一からやり直したい」という事は物理的にも精神的にも不可。後戻りのできない一期一会プレイとなるので、その分ゲームにのめり込めるというのがウリ。
ただし、裏返せば、連続プレイが前提なのでとにかくプレイ時間がかかる。マニア向けのシステム。
ボードゲーム チケット・トゥ・ライド・レガシー 西部開拓記