【海外ドラマ】感想:海外ドラマ「特攻野郎Aチーム」シーズン2 第14話「ベネズェラ国境麻薬争奪戦」

特攻野郎Aチーム シーズン 2 バリューパック [DVD]

特攻野郎Aチーム シーズン2 https://www.twellv.co.jp/program/drama/a-team-s2/
放送 BS12。

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【※以下ネタバレ】
 

不可能を可能にし、巨大な悪を粉砕する。俺たち、特攻野郎Aチーム
命知らずの個性派集団“Aチーム”の活躍を描く、80年代を代表する痛快アクション・アドベンチャー

 

シーズン2 第14話「ベネズェラ国境麻薬争奪戦」 IN PLANE SIGHT

あらすじ

南アメリカにコカインを密輸入した罪で逮捕された男の無実を証明するため、Aチームが雇われる。

 
 南米を飛行中の輸送機がトラブルでベネズエラ軍の飛行場に緊急着陸する。パイロットはコロンビアからトルコ石を輸送中だと説明するが、基地の司令官が箱の底を調べるとコカインが入っており、パイロットは有無を言わさず拘束される。

 Aチームは田舎町ポータービルに住むヒックス夫妻のもとに向かうが、フェイスマンはこんな貧しい町の住人が仕事の報酬を払えるはずがないと不満たらたらだった。ハンニバルたちは夫妻と会い、ヒックス氏から、夫妻の一人息子ロバート(ロビー)は飛行機の輸送パイロットをしているが、麻薬の密輸容疑でベネズエラ軍に拘束されたので、真相を確かめてほしいと依頼される。

 夫妻はAチームへの依頼料をねん出するため唯一の財産の農場を売却するつもりだった。フェイスはヒックス夫人の温かい人柄に打たれ、仕事の代金は後払いでも良いと言い出し、ハンニバルたちを困惑させる。

 とりあえずAチームはロビーの胡散臭いビジネスパートナー・ジャクソンのもとに向かい、ジャクソンは麻薬密輸を承知していたが、ロビーには黙っていたことを明かす。

 Aチームは麻薬密輸の依頼主の正体を探るためコロンビアに向かうことにしたが、いつものようにコングが飛行機に乗らないと騒ぎ出した。ロビーのいとこのジュディは一緒に連れて行ってくれるならコングに催眠術をかけてくれるといい、ハンニバルたちは催眠術で眠ったコングを飛行機に担ぎ込んでコロンビアに向かった。ジュディはさらにコングに催眠術を追加し、キーワード「消滅」を聞かせれば即座に眠ってしまうようにする。

 Aチームはコロンビアの飛行場に到着し、モンキーが麻薬入りの箱を飛行機に運び込んでいる間にハンニバルたちが資料を盗み見して依頼主のボスが麻薬王ウィンストン・コーリスだと突き止める。ハンニバルは荷物(麻薬)を積み込んだ飛行機をコロンビア国境近くに不時着させ、道路の国境への距離を書いた表示板を細工し、コーリス一味を待ち受ける。

 一方、コーリスたちは病院に担ぎ込まれたパイロットのモンキーと医者のふりをしたフェイスを脅し、飛行機のもとに案内させる。そしてコーリス一味とAチームが激しい銃撃戦を繰り広げていると、そこにベネズエラ軍がやって来た。コーリスは軍人たちに自分はコロンビアの有力者にコネがあると脅すが、軍人たちはここは既にベネズエラ国内なので関係ないといい、コーリスを唖然とさせる。そしてハンニバルは自分たちはアメリカの麻薬捜査官だと(大嘘の)名乗りを上げる。

 コーリスはコロンビアを出てしまったためにコネが使えず逮捕され、容疑が晴れたロビーはすぐに釈放されることが決まった。Aチームはヒックス夫妻に吉報を報告していたが、コングは自分がなぜ意識を失い飛行機に乗せられたのか不審がっていた。そしてジュディが催眠術が得意という話を聞いて得心し、ハンニバルにつかみかかる。ハンニバルは涼しい顔で「消滅」というが、既にキーワードは解除されていたというオチでおわり。


感想

 まあそこそこのレベルのエピソードでした。

 今回は単純に銃をぶっ放したり殴り合いをしたら解決していた、という話ではなく、ハンニバルがちょっとした計略を使って悪党たちをおびき出して懲らしめるという、いつものよりほんの僅かだけ複雑な展開で、いつものAチームらしくないというか、妙に凝った話でした。まあこういう話もたまにはいいかもしれません。

 序盤、会計担当のフェイスが、最初はこんな貧乏な街の住民の依頼は受けても仕方が無いと愚痴を言いまくりだったのに、ヒックス夫人との雑談で孤児だったことを話して同情されると心が動いてしまい、ヒックス夫妻が唯一の財産の農場を売ると言い出すと「報酬無しでやりましょうよ、つまり代金引換渡し、報酬は息子さんと引き換え、それならヒックスさんもお金を集める時間ができるし」と態度を一転させるのが、キャラの心情が伺えてイイ感じでした。

 今回の面白ネタは、まずモンキーがいつのもおふざけを止め、精神医学の本を片手に妙にまじめくさって話すという展開。しかしヒックス夫人が本を見て「『異常心理学』……? あなた精神科のお医者様?」とモンキーに問うと、「あぁ、いえ、反対、異常者の方」と切り返す場面にブホっと来ました(笑)

 またゲストキャラのジュディがコングに催眠術をかけて「消滅」というキーワードで眠るようにしてしまったため、フェイスが何かと「消滅」を連呼してコングをころっと眠らせるコントとか、しかしそのせいで、フェイスが銃撃中に「弾をくれ、ちくしょうめ!」と言ったとたんにコングが「消滅」と聞き間違えてこてんと寝てしまうとかいうギャグがまた笑えました(笑)

 あと悪党たちが麻薬取引を書類で残しているのを見つけて、フェイス「馬鹿だねー、麻薬密輸のファイルなんか持ってんの」→ハンニバル「人間は記録好きなの。ヤバい事でも書いておきたがるもんなんだ、ニクソンみたいに」とか軽口を叩き合うシーンが愉快でした。

 今回の悪党はコロンビアで有名な麻薬王というわりに、手下が二人しかおらず、ボスみずから現場に出向かなければならないという中小企業の社長みたいな感じでしたが(笑)、まあ今回は軍人役の役者たちが一杯出たので麻薬組織側の俳優を雇うお金がなかったのかもしれません(推測)
 
 
 

他の回の内容・感想は以下のリンクからどうぞ

perry-r.hatenablog.com
 
 

特攻野郎Aチーム シーズン2
命知らずの個性派集団“Aチーム”の活躍を描く、80年代を代表する痛快アクション・アドベンチャー


シーズン2も”ハンニバル”ことジョン・スミス(ジョージ・ペパード)、”フェイスマン”ことテンプルトン・ペック(ダーク・ベネディクト)、”コング”ことB・A・バラカス(ミスター・T)、そして”クレイジーモンキー”ことH・M・マードック(ドワイト・シュルツ)の金しだいで何でもやる腕利きの軍人チームが、ジンバブエにあるダイヤモンド鉱山からベルエアーの怪しげな通りまで危険な冒険を繰り広げる。
(日本語吹替)



【出演者】
キャスト:役名(吹替)
ジョージ・ペパード:“ハンニバル”ジョン・スミス(羽佐間道夫
ダーク・ベネディクト:“フェイスマン”テンプルトン・アーサー・ペック(安原義人
ドワイト・シュルツ:“クレイジーモンキー”H・M・マードック富山敬
ミスター・T:“コング”ボスコ・アルバート・バラカス(飯塚昭三


【スタッフ】
製作総指揮:スティーブン・J・キャネル、フランク・ルポ