感想:アニメ「Another」第12話(最終回)「Stand by oneself -死者-」

アナザー【北米版】

 アニメ「Another(アナザー)」(全12話)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

■TVアニメ Another 公式サイト
http://www.another-anime.jp/

 BSデジタル放送BS11(イレブン)での視聴です。

第12話(最終回) 『#12 Stand by oneself -死者-』


※犯人当て推理モノですので、ネタバレ対策のためここでも一応空白を


■あらすじ

 消えた鳴を追う恒一は自分を死者と見なす風見に襲われるが、泉美に助けられた。しかし泉美ももうおかしくなっており、風見にとどめを刺そうとして、戻ってきた千曳に制止される。さらに泉美は鳴を殺そうとするが、屋敷の崩壊に巻き込まれ重傷を負い、死の間際「一年半前に既に恒一に会っていた事」を思い出してから死んだ。

 鳴は死者を殺すため裏庭に向かった。鳴が示した死者こそ、副担任の三神怜子、つまり恒一の叔母の怜子だった。怜子は一年半前の秋に通り魔に殺されていたのだった。3組以外に副担任という役職は存在せず、また「誰かが増えて机が足りなくなった」のは3組の教室ではなく職員室だった。鳴は一年半前怜子が殺される場面を目撃していた。恒一が一年半前夜見山にいたのは、怜子の葬式のためだった。恒一は鳴からピッケルを取り上げて自らの手で怜子を殺した。

 合宿の後、恒一と鳴以外は副担任の怜子がいたことを憶えていなかった。怜子は一昨年の3年3組の担任で、秋に災厄の犠牲となっていた。望月と勅使河原は、将来の3組の生徒のために、MDに死者への対処法を録音してロッカーに隠した。<完>


■感想

 …、や、やられた…、私の貧弱なおつむでは全く思いつきもしなかった…

 やはり真相を見抜いた人は

・恒一は過去の記憶がない(一年半前くらいの時期)
→死者に関わっているから思い出せない?
→死者は恒一の身近に?
→身近って怜子さんしかいないよね。でも怜子って学校と関係ないよ?
→そういえば学校に同じくらいの歳の先生がいたよね
→あれ三神先生の下の名前って何?

 という経路で真相にたどり着いたのでしょうか。うーん、まさに叙述トリックでありました。

 しっかし、これ、視覚情報のない小説とか、あるいは漫画/アニメ絵でのみ実現可能なトリックですよね(アニメとか漫画なら「怜子さんと三神先生って似ているね、まあ描き分けができないんでしょ」で終わり)。これ実写版ってどうするつもりなんだ。物凄いメイクをすれば可能か? いやそれ以前にキャストで「三神先生/怜子=誰それ」と書いてあったら即バレじゃん…

 まあ、実写の事はともかく、アニメの出来はGoodの一言。手がかりの配置とか、再度頭から見直してみたいアニメですね。満足満足。