【ウォーゲーム】感想:雑誌「ゲームジャーナル No.78」『特集:パンツァーカイル:クルスクの戦い』(2021年3月1日発売)

※なんと2月23日に到着しました。

クルスク大戦車戦―独ソ機甲部隊の史上最大の激突 (光人社NF文庫)

ゲームジャーナル公式サイト http://www.gamejournal.net/

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http://www.amazon.co.jp/dp/B08VS5WQDH
シミュレーションジャーナル ゲームジャーナル78号 パンツァーカイル:クルスクの戦い
ブランド: シミュレーションジャーナル

【※以下ネタバレ】
 
 

収録ゲーム

 
パンツァーカイル:クルスクの戦い(ゲームデザイン:福田誠)

http://www.gamejournal.net/item_list/gj_078
「パンツ―カイル」は、1987年にツクダホビーから出版された作戦級ゲームです。
このゲームの特徴の一つに、機械化部隊に関するルールがあります。
特別ルールには、クルスクの大塹壕線、夕ンクバスター、パンツァーカイル等に関するルールがあり、ゲームをよりリアリティにします。
また、タイガー大隊、フェルディナント大隊やソ連軍の詳細なOB等は、一見の価値があるといえましょう。

 
 1987年という、ウォーゲームの黄昏が始まったころにツクダホビーから発売されたゲーム。オリジナル版は「ハリコフ攻防戦」と「クルスク大戦車戦」の2ゲームが一つのボックスに入っていましたが、この号では「クルスク大戦車戦」のみが付録となっています。もう一方は、多分三年後くらいのハリコフ特集の時に付録になるのでしょう(適当)


本誌内容

◆特集:パンツァーカイル:クルスクの戦い
 
 収録ゲームに関して「カラーページでのリプレイ」「ヒストリカルノート」「関連人物紹介」「松田大秀氏のリプレイ漫画」などを掲載。

 独ソ戦は興味の持てるテーマですし、ヒストリカルノートは1943年頃のハンガリールーマニア、トルコなどの情勢に触れてあったりして、なかなかの読みごたえ。全体的に満足のいく特集でした。



◆追悼 鈴木銀一郎氏逝去

 今年1月6日に亡くなった鈴木銀一郎氏を追悼する企画。編集長・呼拉中村氏を初め、高梨俊一氏、山崎正弘氏、福田誠氏、中澤考継氏、といったゲームデザイナーや、本誌の執筆者、ゲームサークルの代表者、たちが、追悼の言葉を書かれていました。また告別式での喪主の一也氏の言葉も掲載。

 本誌で行われていたゲームデザインの賞を授与する企画「鈴木銀一郎杯」は、遺族の了解を得て、選考委員長を空席として、このまま続けることになったとのこと。



◆[新連載]ピンゾロとわたし 復活変

 ゲームジャーナルがまだオフセットの同人誌だった頃に掲載されていたお笑い系読み物「ピンゾロとわたし」が25年ぶりくらいにGJに帰ってきました(笑) リニューアル版は松田大秀先生のイラスト付き! 立派になったものです(ト書き:涙をぬぐう) 

 いやー、しかし全体的にくだけた雰囲気だった同人GJの頃なら、これも「同じようなノリだね」で済んだのですが、商業誌化と共に大人になったGJ誌上では浮き方が凄い(笑) 今後いつまで続けられるか気になるよなぁ。私はずーっと続けてほしいですが。こうなったら、コピー冊子時代のお笑い企画「太平洋怒涛新聞」も復活してほしい(笑)



◆次号予告

 次号No.79(2021年6月1日発売予定)の特集は「天心老子★三部作」。何かの戦いにフォーカスするのではなく、ゲームデザイナー天心老子氏に焦点を当てるという、20年を超えるGJでも初のテーマ。付録ゲームは

三国志荊州争奪戦争(三国志
吾妻鏡(源平の戦い)
ミンスク1941(WW2)

 と、全く異なる物3つの詰め合わせ。かつて21号では「日本の戦い」と銘打って「義経」「日清戦争」「上野寛永寺の戦い」の三つが付録になりましたが、その時よりすごいぞ。


コメント

 特集はまあまあ、「ピンゾロとわたし」もまあまあ。しかし、それ以外は、食いつきたくなる読み物が無いのはやや苦しい所か。
  
 

他の号の内容・感想はこちらからどうぞ

perry-r.hatenablog.com
 
 
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