【SF小説】感想「都市間戦争」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 682巻)(2023年2月7日発売)

都市間戦争 (ハヤカワ文庫SF SFロ 1-682)

http://www.amazon.co.jp/dp/4150123969
都市間戦争 (ハヤカワ文庫SF SFロ 1-682) 文庫 2023/2/7
アルント・エルマー (著), ペーター・グリーゼ (著), 工藤 稜 (イラスト), 星谷 馨 (翻訳)
出版社:早川書房 (2023/2/7)
発売日:2023/2/7
文庫:272ページ

【※以下ネタバレ】
 

見知らぬ部屋で目覚めたローダンは、ここがヘクサメロンの法廷だと知らされ、外に出ると二都市間の昆虫生物の戦争に巻きこまれる


衛星イロンでハウリ人に攻撃されたあと、ローダンが目覚めると見知らぬ部屋にいた。銃もなぜか取り上げられていない。突然、炎の柱が6本出現し、「ここはヘクサメロンの法廷。支配者ヘプタメルに仕えよ」と要求されるが、ローダンは拒否する。「ならば外の世界をよく見て考えよ」との言葉を残して炎は消え、部屋に開口部が現われた。外に出たローダンは、ふたつの都市のあいだで展開する昆虫生物の戦争に巻きこまれる!

 

あらすじ

◇1363話 都市間戦争(アルント・エルマー)(訳者:星谷 馨)

 ハウリ人に捕まったローダンは、支配者ヘプタメルに仕えるように強制されるが拒否したため、未知の惑星に放り出された。その星では中世程度の文明の昆虫種族が暮らしていたが、ローダンは二つの都市間の戦争に巻き込まれ危機に陥ってしまう。そこに出現した支配者ヘプタメルはローダンを救うと申し出るが、さらに現れた謎の存在「“プレイヤー”の使者」は警告を発し、それを聞いたローダンは自分がハウリ人の作った夢の世界にいることに気付いて覚醒した。その後、ハウリ人基地にベオドゥやヨルダンたちが到着し、ローダンは救出された。(時期:~NGZ447年3月1日)

※初出キーワード=ヴュノラー、カウラナー(昆虫種族)。“プレイヤー”の使者。



◇1364話 謎のシュプールを追え!(ペーター・グリーゼ)(訳者:星谷 馨)

 ローダンとベオドゥは、ヨルダンたちロボットに強引に宇宙船《ジュアタフ》に乗せられ、宇宙に連れ出されてしまう。ロボットたちは「シュプール」を探していると主張し、またローダンを「探索者」と呼ぶが、詳細を説明しないまま、やみくもに宇宙をさまようだけだった。旅の途中で、ローダンたちはザタラ種族の故郷「惑星タラ」でザタラ種族の滅亡を確認する。やがてロボットたちは突然ゴールを見つけたと言い、「ベングエル種族」の住む惑星「トゥヨン」に到着した。(時期:不明:NGZ447年3月頃)

※初出キーワード=ハンゴル語(ハンガイの共通言語)。ジュアタフス。惑星タラ。惑星タンバウ。恒星ササク/惑星トゥヨン。ベングエル種族。


あとがきにかえて

・2022年9月に亡くなったエリザベス女王の話。


感想

・前半エピソード 原タイトル:KRIEG DER STADTE(意訳:都市戦争)

 ローダンが未知惑星に放り出されて一人で冒険する話。最近のローダン・シリーズにしては珍しく、あからさまな水増しエピソードというか、無くても全く問題無い回。退屈で途中で寝そうでした。



・後半エピソード 原タイトル:AUF DEN SPUREN ESTARTUS(意訳:エスタルトゥを追って)

 ローダン&ベオドゥが気まぐれロボットたちに無理やり突き合わされて宇宙を飛びまわる話。今回も、ローダンたちがロボットたちの元から逃げ出したものの結局捕まって宇宙船に連れていかれるとか、ザタラ種族の母星に立ち寄るとか、ハウリ人の基地の星に行くとか、本筋に関係ない話が大部分でなんだかなぁ感強し、でした。 
 
 

675巻~700巻(「タルカン」サイクル)の他の巻の内容・感想は以下へどうぞ

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