ゲームゲノム https://www.nhk.jp/p/ts/LJWWVGY6J2/
放送 NHK総合。
www.nhk.jp
【※以下ネタバレ】
ゲームゲノム
あなたの心に刻まれた“ゲームの遺伝子”を呼び覚ます!
第1回「孤独と生命 ~ワンダと巨像/人喰いの大鷲トリコ~」(2022年10月5日(水)放送)
内容
ゲームゲノム 新 孤独と生命 ~ワンダと巨像/人喰いの大鷲トリコ~
[総合] 2022年10月05日 午後11:00 ~ 午後11:30 (30分)
10月からゲーム教養番組がスタート!古今東西の名作ゲームを取り上げ、作品の魅力を深堀りする。初回は本田翼×山田孝之×ゲームクリエイター上田文人が出演!
ゲームを「文化」として捉え、名作の魅力を深堀りする教養番組「ゲームゲノム」。何がおもしろいのか、どうして語り継がれるのか…作品を徹底分析したVTRをもとに、豪華でゲーム好きな出演者たちが語り尽くす。レギュラー放送第1回目に取り上げるのは「ワンダと巨像」&「人喰いの大鷲トリコ」!開発者のゲームクリエイター上田文人を迎え、作品の大ファンである本田翼、山田孝之が「孤独と生命」について熱く語る。
今回のテーマは「ワンダと巨像」(2005年)と「人喰いの大鷲トリコ」(2016年)。
両作品を作ったゲームクリエイター「上田文人」がゲスト。
<コメント>
元々ゲームが作りたかったわけではなく、先に「自分の作品」を作りたいという気持ちがあって、その結果ゲームを作っていた。
●「ワンダと巨像」(2005年)
主人公ワンダが、魂を失ってしまった少女を助けるため、謎めいた声と取引し、巨像16体を倒す使命を引き受ける。
◆キーワード「一人で立ち向かう大きな理不尽」
フィールドには、自分と巨像以外のキャラは全くいない。強大な力を持つ巨像に対し、一人だけで何度も挑戦しながら弱点を見つけ倒していく。頼れるのは自分のみ。
<コメント>
普通のゲームは、まずザコ敵と戦って力をつけていき、最終的にボスと戦うが、いきなりポスと戦うゲームを作ってみたかった。また巨像の体はダンジョンになっていて、どこから攻略するか(足から登るか、手に飛びつくか、等)頭を使うようになっている。
孤独感があるのは、システム的にそうならざるを得なかった。NPCを出すと、プレイヤーが「これは絵だ」と認識してしまう。そういう要素を排除していった。
◆キーワード「リアリティに宿る命の重み」
巨像を倒すため、その習性を調べたりしているうちに、プレイヤーは巨像に実在の生き物のような感情を抱き、倒すことに罪悪感を感じるようになる。
<コメント>
ゲーム内で敵を倒すことに爽快感を感じさせることに疑問があった。
●「人喰いの大鷲トリコ」(2016年)。
一人の少年が見知らぬ洞窟で目覚めると、そばに「トリコ」という猛獣が鎖につながれていた。少年はトリコを解放し、力を合わせて洞窟から、そして謎の谷からの脱出を目指す。
◆キーワード「言葉を交わせぬ二つの孤独」
少年とトリコは言葉が満足に通じず、十分な意思疎通できない。しかし脱出のためには両者が力を合わせなければならない。苦労して共同作業を行っていくという斬新なプレイ体験。
<コメント>
トリコには「興味レベル」があり、少年より飛んでいる鳥の方がレベルが高いとトリコは鳥に興味を向けてしまう。しかし少年が高いところから飛び降りたりして注意を引くと、トリコが少年を見てくれる。
動物の持つ神秘性のような物をプレイヤーに感じさせる。
同じ動物でも「これは可愛がる動物」「これは食べる動物」という違いがあるが、どういう区別をつけるのかはっきり言えないと思う。そこを考えるきっかけになればいい。
◆キーワード「絆を紡ぎ共に生きる」
行く先々に目玉模様のガラスが置いてあるが、トリコはこれが苦手で先に進めなくなるので、少年が破壊する必要がある。また「ヨロイ」という未知の存在が立ち塞がり、少年を拉致しようとする。少年が連れ去られればゲームオーバーだが、トリコはヨロイを倒して排除することができる。
ゲーム終盤、少年が目玉ガラスを破壊するために一人で先行すると、そこにヨロイが現れて少年が追い詰められる。そこで動けない筈のトリコが少年を助けるために飛んでくる。少年とトリコが紡いできた絆を表現する名シーン。
<コメント>
ゲームにはルールがあり、プレイヤーはそれを守っているが、NPCのトリコがそのルールを破るというのは、ゲームならではの表現になると思った。
●総括
<コメント>
ゲームプレイの中で刷り込まれていくストーリーや感情を大事にしたい。プレイ後、その世界が地球や宇宙のどこかにあるような体験をしてほしい。
感想
去年2021年10月に単発で放送された番組の
↓
【ゲーム】感想:NHK番組「ゲームゲノム」(2021年10月15日(金)放送)
https://perry-r.hatenablog.com/entry/2021/10/19/004212
【ゲーム関連番組】感想:NHK番組「ゲームゲノム SPECIAL EDITION」(2022年1月23日(日)深夜放送)
https://perry-r.hatenablog.com/entry/2022/01/25/155250
perry-r.hatenablog.com
が、1クール番組として再登場。
前回同様、ゲーム中の映像満載でゲーム内容みっちり紹介&作った人を呼んできて何を考えて作っていたか的なコメントを貰う、という作りで、なかなかに面白い番組でした。これはイケる。
しかし2005年時点でこんなすごい映像のゲームがあったのかぁ……、コンシューマーゲームは全然プレイしないので、3Dというと変なエロゲの絵しか知らないので、巨像とかがこんなにきれいに動いてバトルできるとか見せつけられると「ほわぁぁぁ、21世紀のケーム凄いわぁぁぁ」とかアホな感想しか出てきません(笑)
あと、軽く調べましたが、上田文人という人の寡作ぶり凄いな。20年間で3本しか作ってない?
この番組について
テレビゲームを“文化”として捉え、名作の魅力を深堀りするNHK初の教養番組!古今東西の作品を取り上げ、MCの本田翼や作品愛あふれるゲストがその奥深さに迫る。何がおもしろいのか、なぜ語り継がれるのか…開発者が作品に込めた思いも紐解き、”文化としてのゲーム”に秘められた奥深い世界へといざなう!
MC
本田翼
(俳優・モデル)
ナレーション
神谷浩史
(声優)