感想:アニメ(新番組)「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」第1話「「愛してる」と自動手記人形」

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ヴァイオレット・エヴァーガーデン』公式サイト http://violet-evergarden.jp/
放送 BS11

【※以下ネタバレ】
 

感情を持たない一人の少女がいた。
彼女の名は、ヴァイオレット・エヴァーガーデン
戦火の中で、大切な人から告げられた言葉の意味を探している。


戦争が終わり、彼女が出会った仕事は誰かの想いを言葉にして届けること。


――戦争で生き延びた、たった一人の兄弟への手紙
――都会で働き始めた娘から故郷の両親への手紙
――飾らないありのままの恋心をつづった手紙
――去りゆく者から残される者への最期の手紙


手紙に込められたいくつもの想いは、ヴァイオレットの心に愛を刻んでいく。
これは、感情を持たない一人の少女が愛を知るまでの物語。


京都アニメーション大賞、初の「大賞」受賞作品『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』(著・暁 佳奈、イラスト・高瀬亜貴子)が、満を持してアニメーションとなる。


監督を務めるのは、『劇場版 境界の彼方 -I'LL BE HERE-』で絆と愛の物語を描いた石立太一
シリーズ構成に吉田玲子を迎え、あたたかくも切ない物語を紡ぎ出す。
キャラクターデザイン・総作画監督は、原作小説のイラストを手掛けた高瀬亜貴子。
アニメーションで繊細に変化するヴァイオレットの表情を描き出す。


情緒あふれる豊かな世界観と登場人物の細やかな心情に、京都アニメーションが映像として新たな命を吹き込む。

 

第1話 「愛してる」と自動手記人形

 

あらすじ

 戦争で負傷し入院していた兵士ヴァイオレットは、上官ギルベルトとの再会を心待ちにしていた。しかしヴァイオレットを迎えに来たのはギルベルトの友人クラウディア・ホッジンズだった。クラウディアはギルベルトの依頼でヴァイオレットに普通の暮らしをさせようと、名家エヴァーガーデンに後見人になってもらうことにするが、ヴァイオレットは全く馴染めそうになかった。

 クラウディアは自分が社長を務める郵便社でヴァイオレットを働かせることにしたが、ヴァイオレットは人間の愛情を知るために自動手記人形(代筆人?)がやりたいと希望する。


感想

 天下の京アニの新作で、ネットフリックスで世界配信も決まっているという作品。

 京アニだけに絵のクオリティは圧倒的なのですが……、相変わらずKAエスマ文庫の小説が原作という事で、イマイチピンとこない作品である。「幼いころから戦争ばかりで人の愛を知らないキャラが、なんか色々なイベントで感情を身につけていく感動物語」というのは予想が付くのですが、なんというか「京アニ版 プラスティック・メモリーズ」というネガティブな印象しかない……

 もうちょっと見てみますけど、KAエスマ文庫の作品のアニメ化で面白いと思ったことが無いので、これもあんまり期待は持てないな……
 

ヴァイオレット・エヴァーガーデン


制作会社
京都アニメーション


スタッフ情報
【原作】暁佳奈「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」(「KAエスマ文庫京都アニメーション刊)
【監督】石立太一
【シリーズ構成】吉田玲子
【キャラクターデザイン】高瀬亜貴子
【シリーズ演出】藤田春香
【世界観設定】鈴木貴昭
美術監督】渡邊美希子
色彩設計】米田侑加
【撮影監督】船本孝平
【3D監督】山本倫
【小物設定】高橋博行、太田稔
【編集】重村建吾
【音響監督】鶴岡陽太
【音楽プロデューサー】斎藤滋
【音楽】Evan Call



あらすじ
ヴァイオレットには戦場で聞いた忘れられない言葉があった。それは、彼女にとって誰よりも大切な人から告げられた言葉。「―――」。彼女はその意味を理解できずにいた。とある時代のテルシス大陸。大陸を南北に分断した四年間にわたる大戦が終結し、人々は新たな時代を迎えつつあった。かつて「武器」と呼ばれた少女、ヴァイオレット・エヴァーガーデンは、戦場を離れCH郵便社で新たな人生を歩み始めようとしていた。彼女はそこで相手の想いをすくい上げ言葉を紡ぐ「自動手記人形」という仕事に出会い、心を動かされる。自動手記人形として働き始めたヴァイオレットは、人の心と向き合いながら、さまざまな感情や愛のかたちに触れてく。あの時の、あの言葉の意味を探しながら。


音楽
【OP】TRUE「Sincerely」
【ED】茅原実里「みちしるべ」


キャスト
ヴァイオレット・エヴァーガーデン石川由依
クラウディア・ホッジンズ:子安武人
ギルベルト・ブーゲンビリア浪川大輔
カトレア・ボードレール遠藤綾
ベネディクト・ブルー:内山昂輝
エリカ・ブラウン:茅原実里
アイリス・カナリー:戸松遥

 
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感想:アニメ(新番組)「デスマーチからはじまる異世界狂想曲」第1話「デスマーチからはじまる天変地異」


デスマーチからはじまる異世界狂想曲 (単行本)

TVアニメ「デスマーチからはじまる異世界狂想曲」 http://deathma-anime.com/
放送 BS11

【※以下ネタバレ】
 

デスマーチ真っ最中のプログラマー“サトゥー”こと鈴木一郎。仮眠を取っていたはずが、気が付くと異世界に…!?
視界の端には、仮眠前に作っていたゲームを思わせるメニュー画面。
レベル1の初期状態。ただし初心者救済策として実装したばかりの「全マップ探査」とマップ殲滅ボム「流星雨」×3付。目の前には蜥蜴人の大軍が!
助かるために「流星雨」を使用したサトゥーは、その結果レベルが310となり莫大な財宝を手に入れる―。
夢か現か、ここにサトゥーの旅が始まる!

 

第1話 デスマーチからはじまる天変地異 (2018年1月11日(木)深夜放送)

 

あらすじ

 ゲーム会社に勤めるプログラマー鈴木一郎(29歳)は、徹夜続きの過酷な仕事の末、ようやく仮眠をとれることになり、職場の床に寝っ転がった。ところが、ふと気が付くと荒野の真っただ中にいて、目の前には開発中のゲームのメニュー画面が見え、しかも自分は高校生くらいに若返っていた。

 鈴木はこれは夢だと納得するが、そこにリザードマンの大群が現れて襲い掛かってくる。身の危険を感じた鈴木はつい強烈な魔法を使ってしまい、その結果リザードマンを全滅させて経験値をしこたま稼ぎ、レベルを猛烈に上げる。

 そしてレベルもアイテムも所持金もたっぷりという状況になったため、とりあえず近くの砦を目指すが、そこでワイバーンに襲われる軍隊を発見する。そして一人の女性が危機に陥っていたのでつい助けてしまう。

感想

 うーん、特に悪くも良くも無く。

 転生(?)先がゲームの世界とは、なんというか転生物と「ソードアートオンライン」を混ぜ合わせたような内容だよなぁ。しかし、スタート時点からレベルもアイテムも金もたっぷりの最強キャラ設定というのは、転生物のお約束とは言え、ちと萎えましたけど。


 全然ダメとは言わないけど、特にグイグイ来るところも無かったので、次回もこの程度なら見切る可能性大かな。

 それにしても高橋李依ってもう凄い働きぶりだよなぁ。見るアニメ見るアニメどれにでも出ているような気がしてきた……
 
 

デスマーチからはじまる異世界狂想曲


制作会社
SILVER LINK.、CONNECT


スタッフ情報
【原作】愛七ひろKADOKAWA刊)
【原作イラスト】shri
【監督】大沼心
【シリーズ構成・脚本】下山健人
【キャラクターデザイン】滝本祥子
【音楽】MONACA
【音楽制作】DIVE II entertainment


音楽
【OP】Run Girls, Run!「スライドライド」
【ED】Wake Up, Girls!「スキノスキル」


キャスト
サトゥー:堀江瞬
ゼナ:高橋李依
ポチ:河野ひより
タマ:奥野香耶
リザ:津田美波
アリサ:悠木碧
ルル:早瀬莉花
ミーア:永野愛
ナナ:安野希世乃

 
デスマーチからはじまる異世界狂想曲 (2) (単行本)
 

【科学】感想:NHK番組「ダイアモンド博士の“ヒトの秘密”」第2回「動物のコトバ、ヒトの言語」

若い読者のための第三のチンパンジー: 人間という動物の進化と未来

ダイアモンド博士の“ヒトの秘密” http://www4.nhk.or.jp/diamond-hakushi/
放送 NHK Eテレ。全12回。金曜22:00~22:30。

【※以下ネタバレ】
 

世界的ベストセラー『銃・病原菌・鉄』で知られる進化生物学者ジャレド・ダイアモンド博士が、アメリカ・ロサンゼルスで、若者向けに行った特別授業を12回にわたって放送。ヒトと動物の違いと共通点に注目し、言語やアートの本質、夫婦の不思議、そして、なぜ人間の間で格差が拡がってしまったのかを考える事によって、環境破壊や、戦争と大量虐殺など人間が抱えている問題について、解き明かしていく。

 

第2回 動物のコトバ、ヒトの言語 (2018年1月12日(金)放送)

 

内容

第2回「動物のコトバ、ヒトの言語」


ダイアモンド博士は、「銃・病原菌・鉄」でピュリッツァー賞を受賞した進化生物学者。人間の進化によって現代社会を考察する博士の特別授業を12回にわたって放送する。


第2回は、ヒトが作り出した最も古くて重要な「言語」について。ヒトは進化の過程で言語を手に入れ、高度の文明を築くことができた。では、動物には言語は無かったのか。ヒトは、どのようにして複雑な言語を獲得したのか。ユニークな発想で生物の進化を見つめるジャレド・ダイアモンド博士が、この疑問を解き明かす。


【出演】進化生物学者ジャレド・ダイアモンド,【声】糸博

 
 今回は言語がテーマ。

 動物にも言葉が有るのか? 有る。例えばベルベットモンキーは、天敵のワシやヒョウやニシキヘビが接近してきたとき、それぞれ別の鳴き声を発する。それを録音して「ヒョウ」の時の鳴き声を聞かせると、モンキーはヒョウを避けるように木に登った。

 またプレーリードッグも同様に敵のコヨーテを意味する単語を持っているだけでなく、色も区別する言葉を持っていることが解った。これらの動物は名詞だけの言葉を使っていると思われる。

 人間の言葉は単純な物から複雑な物に進化したはず。博士は言語の進化を調べるため、まず単純な言葉を探し求め、「ピジン語」を見つけ出した。ピジン語とは、異なる国の商人たちが意思疎通のために作り出した言語で、極めて単純で、単語数は少なく、単語の順番を変えても意味は一緒。そのため複雑な意味を伝えることはできない。

 異なる国から来た移民がピジン語で意思疎通し、やがて結婚したとすると、二人は互いの国の言葉をそれぞれ話せないので、家庭でもピジン語で話すしかない。しかし、この両親から生まれた子供たちは単純なピジン語では自分の想いを満足に伝えられないので、それを発展させた独自の言語を作っていった。それを「クレオール語」という。

 クレオール語は世界中で自然発生し、そのうちのいくつかは今では公用語になっているものもある。ハイチのハイチ・クレオールパプアニューギニアのトク・ピシン、インドネシアのバハサ、等。

 クレオール語は互いに文法がよく似ている。これはクレオール語が、人間の脳の中の遺伝的プログラムから生まれたことを示唆している。言語学者ノーム・チョムスキーは、人間の脳内には「普遍文法」というものがある、つまり生まれながらに文法を持っている、という考えを提唱している。

 まとめると、言語は以下のように進化したと思われる。

1)動物が使っているような「名詞だけ」の言語
2)ピジン語のような、形容詞・副詞が加わる
3)クレオール語のような、単語の順番は任意、代名詞が追加
4)現在使われている言語


 現在地球には7000種類の言語があるが、その数は減りつつある。というのも英語・中国語・アラビア語のような、仕事で使うような言語が学ばれ、先祖代々のマイナーな言語を子供たちが学ばなくなっていくから。そのため言葉は老人たちの間でしか話されなくなり、やがて消えてしまう。60年後くらいには、言語の内6800種類は消滅すると推測されている。

感想

 ピジン語とかクレオール語とか初めて知ることばかりで、今回も中々面白かったです。
 

他の回の内容・感想は以下のリンクからどうぞ

「ダイアモンド博士の“ヒトの秘密”」内容・感想まとめ

perry-r.hatenablog.com
 
 
文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)
文庫 銃・病原菌・鉄 (下) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)

 
 

感想:アニメ(新番組)「からかい上手の高木さん」第1話「消しゴム」「日直」「変顔」「百円」

言わないけどね。(アニメ盤) TVアニメ『からかい上手の高木さん』OPテーマ

TVアニメ「からかい上手の高木さん」公式サイト http://takagi3.me/
放送 BS11

【※以下ネタバレ】
 

ゲッサン」(小学館)にて好評連載中、コミックス累計300万部突破!!照れたら負けの”からかい”コメディ


「今日こそは必ず高木さんをからかって恥ずかしがらせてやる!」
とある中学校、隣の席になった女の子・高木さんに何かとからかわれる男の子・西片。
高木さんをからかい返そうと日々奮闘するが…?
そんな高木さんと西片の、全力“からかい”青春バトルがスタート!

 

第1話 「消しゴム」「日直」「変顔」「百円」

 

あらすじ

「消しゴム」脚本:横手美智子 絵コンテ:赤城博昭 演出:大嶋博之 作画監督:茂木琢次

 授業中。西片が高木さんと話しているうちに「消しゴムに好きな人の名前を書いて使い切れば両思いになれる」という話題が出る。そして高木さんが席を離れたので、西片は高木さんの消しコムに誰かの名前を書いていないかと確かめようとすると、何かの文字が書かれているのでドキドキする。そして思い切って文字を見てみると「ろうかみろ」と書かれており、廊下から高木さんが西片の行動を覗き見て楽しんでいた。


「日直」
脚本:横手美智子 絵コンテ・演出:大嶋博之 作画監督野田康行

 早朝。西片は日直で学校に行くと、教室の窓に高木さんがいるのが見えた。しかしいざ教室に入ってみると高木さんの姿は無かった。西片は高木さんがどこかに隠れて自分を驚かそうとしていると考え、大声で独り言を言ってけん制しつつ探し回るがどこにも見あたらない。そして諦めたところ、実は高木さんはカーテンの陰に隠れていた。そして高木さんと二人で何か妙な雰囲気になったところで、クラスメートが登校してきて〆。


「変顔」
脚本:横手美智子 絵コンテ・演出:大嶋博之 作画監督野田康行

 西片は日頃やりこめられている高木さんに一矢報いようと、変顔を練習して授業中に披露するが、高木さんは笑うどころか、もっと面白い顔の作り方をアドバイスしてくれる。そしてその様を先生が見ており、西片は先生にどやされる。さらに高木さんの見せた変顔がやたら面白かったのて爆笑してしまい、さらに怒られてしまう。


「百円」
脚本:横手美智子 絵コンテ・演出:大嶋博之 作画監督:待田新次

 西片たちのクラスメートのミナ・ユカリ・サナエが下校している最中、ミナは100円を見つけてネコババしようと足で踏んづけておいてごまかそうとする。しかし二人にあっさり怪しまれ、サナエが調べるとゲーセンのコインだったというオチ。


感想

 ……、どうしてこうなった……(嘆き)

 原作漫画はゲッサンという雑誌で連載している、主人公西片とクラスメート高木さんのやり取りが凄く面白いほのぼのラブコメで、私はチョー気に入っていて「アニメになるのも当然!」と思っていたので、ワクワクしながら見たのですが……

 うぁぁぁぁ、こら駄目だ。原作では西片と高木さんのやりとりが「1,2,3、4」とテンポよく進んで、切れ味の良さも魅力なのですが、アニメでは短い内容の原作を引き延ばしているので「1………、2………、3………」という感じで、台詞のやり取りの度にいちいち間が開いて、テンポが悪いったらありゃしない。おかげで見ていてイライラさせられました。やっている内容は原作と同じなのに、こんなにつまらなく感じるとは思わなかった。

 シナリオの担当はキャリア十分の横手美智子氏なのに、この劣化ぶりはどうしたことか。これは、監督の原作の解釈と私の解釈が全く違うためらしく、「こんなはずじゃなかった……」感しかありません。大体にして、声優も「高木さん:高橋李依」「西片:梶裕貴」というのも全くイメージ違いだし……

 あー、次回も見ていてこんなに文句が出るようなら、ちょっと考えよう……

おまけ

 高橋李依ってぼそぼそっとしゃべると、なんとなく坂本真綾っぽいと思ってしまいました(※あくまで個人の感想であり、他人に押し付けるものではありません)
 
 

からかい上手の高木さん


制作会社
シンエイ動画


スタッフ情報
【原作】山本崇一朗からかい上手の高木さん』(小学館ゲッサン」連載中)
【監督】赤城博昭
【シリーズ構成】横手美智子
【キャラクターデザイン】髙野綾
総作画監督】茂木琢次、近藤奈都子


音楽
【OP】大原ゆい子「言わないけどね。」


キャスト
高木さん:高橋李依
西片:梶裕貴
ミナ:小原好美
ユカリ:M・A・O
サナエ:小倉唯
中井:内田雄馬
真野:小岩井ことり
高尾:岡本信彦
木村:落合福嗣
田辺先生:田所陽向

 
からかい上手の高木さん 1 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)
 

感想:海外ドラマ「スパイ大作戦」第128話(シーズン6 第1話)「盲目の密告者」

スパイ大作戦 シーズン6<トク選BOX> [DVD]

スパイ大作戦BSジャパン http://www.bs-j.co.jp/missionimpossible/
スパイ大作戦 パラマウント http://paramount.nbcuni.co.jp/spy-daisakusen/
放送 BSジャパン

【※以下ネタバレ】
 
シーズン6(128~149話)の他のエピソードのあらすじ・感想は以下のリンクからどうぞ

海外ドラマ「スパイ大作戦 シーズン6」あらすじ・感想まとめ

 

第128話 盲目の密告者 Blind (シーズン6 第1話)

 

あらすじ

マフィアに潜入している当局の捜査官が、その正体を暴かれる危機に瀕している。捜査官の組織内での信用を回復すべく、フェルプス(ピーター・グレイブス)が事故で視力を失った元捜査員になりきるため、一時的に視力を失くした状態で組織のメンバーと接触を試みる。

※DVD版のタイトルは「恐怖の銃乱射」。


【今回の指令】
 秘密捜査官ヘイズ(Warren Hays)は、ジョン・ローソン(John Lawson)率いるシンジケート壊滅のための証拠を集めていたが、任務中に盲目になった。ローソンの腹心カール・デートリッヒ(Carl Deetrich)と経営コンサルタントのヘンリー・マトーラ(Henry Matula)は、ローソンの後継者を狙うライバルである。実はマトーラは5年前に組織に潜入した当局の人間であるが、現在彼は素性を疑われ始めている。IMFはマトーラの信用を回復し、彼の地位を安泰にしなければならない。


【作戦参加メンバー】
 レギュラー:フェルプス、バーニー、ケイシー、ウィリー
 ゲスト:無し


【作戦の舞台】
 アメリカ国内


【作戦】
 冒頭。工場内で怪しい男が爆弾を仕掛けているところにヘイズがやって来る。男は慌てて逃げ出し、ヘイズは爆弾の爆発で大怪我をする。

 フェルプスがテープで指令を受け取る。

 フェルプスはヘイズに化けるため、内側から光を通さない特殊なコンタクトを装着する手術を受ける。そしてIMFは新聞に、ヘイズは素行不良がばれて年金その他をはく奪されて警察をクビになったという記事を載せる。

 バーニーは他所から来たシンジケートの一員としてマトーラの部下となる。ヘイズに化けたフェルプスは、酒浸りになって金に困っている風を装う。ローソンはフェルプスが組織内にいる裏切り者を知っているに違いないと考え、大金で雇う。フェルプスは、裏切り者の名前は知らないが、声を聴けばわかるので探してやると請け合う。

 そのあとフェルプスは、わざとデートリッヒの部下に聞こえるように、本当は裏切り者の名前は知っているが、だらだら働いて金をもらい続けるため、知らないふりを続けると言う。デートリッヒは激怒してフェルプスに詰め寄るが、フェルプスは余裕綽々で、自分に手を出したらデートリッヒこそが裏切り者だと告白するようなものなので、手を出せるはずがない、と言う。

 デートリッヒは考えを変え、フェルプスに、邪魔なマトーラを裏切り者だと指摘してくれたら礼金25000ドルを支払うと言い、フェルプスも了承する。そのあとデートリッヒはローソンを呼び出し、やってきたローソンとマトーラの前で、フェルプスにマトーラが裏切り者だと言わせる。

 ところがでローソンの元には、IMFが録音していた、デートリッヒがフェルプスを買収したときの会話内容が届いており、ローソンはデートリッヒにお前こそ裏切り者だと言う。やけくそになったデートリッヒは部下と共に銃を撃ちまくるが、結局部下共々殺される。その後、ローソンはバーニーにフェルプスを始末しておけと言って、マトーラと出ていく。

 最後、フェルプスがレンズを外して視力を取り戻すシーンで〆。


監督: レザ・S・バディイ
脚本: アーサー・ウェイズ


感想

 評価は(ぎりぎりで)○。

 今回のエピソードは第6シーズンの記念すべき第1話で、一応「冒頭にテープで指令を受けて、それに従いミッションを遂行する」という王道構成ではあったものの、内容はあまりぱっとしないもので、満足度もいま一つだった。


 第6シーズンからIMFのメンバーがまた大きく入れ替わり、パリスとダナがチームを去った代わりに、美女ポジションでリサ・ケイシー(Lisa Casey)が参加した。しかし、彼女は何故か仲間からは「リサ」ではなく「ケイシー」と呼ばれており、何故下の名前で呼ぶのか不思議で仕方ない。

 またオープニングのメンバー紹介を見ると、今まで「その他」扱いだったバーニーが、フェルプスの次に紹介されるようになっており、「フェルプス、ケイシー」と並ぶ主役に昇格している。もっともその代わり、昔のように秘密小道具を駆使して作戦を支援するようなシーンは皆無になってしまったので、痛しかゆしというところではある。

 そして、レギュラーが今までの五人から四人に減ってしまったことで、なんとなく番組が貧相になったような印象を受けてしまった。第4シーズンもレギュラー4人体制ではあったが、ほぼ毎回女性エージェントがゲストとして参加しており、作戦遂行は実質5人体制だった。そして、ローランやパリスと女性エージェントが敵の内部に入り込み、フェルプスがサブとしてフォローし、バーニーとウィリーが裏方で支援、という形だったが、このシーズンからはそういうシフトが出来なくなってしまっているのが、チームがみすぼらしく見えるようになった原因だと思われる。


 今回のエピソードでは、今まではローランやパリスが担当していたような、敵のメンバーと直接渡り合う役をフェルプスが担当しており、またフェルプス以外のケイシー・バーニー・ウィリーはほぼ何もしておらず、フェルプス一人が苦労する話だった。確かに「主人公が大活躍する」という意味では、ドラマ的には間違ってはいないが、今までのミッションと比較すると、フェルプス一人が危険な目にばかりあっており、どうも違和感がぬぐえない展開ではあった。

 作戦の流れとしては、策略で相手の組織の内部分裂を引き起こし目的を達成する、という形になっているので、一応今までのスパイ大作戦と同じだが、全体に作戦が小粒というか、策略が決まってもあまり爽快感が無い作戦でがっかりだった。

 また、最後はデートリッヒが部下と共に銃を乱射して、ローソン・マトーラ・フェルプスたちを撃ちまくる、という危険な事態になってしまい、ローソンとマトーラは撃たれて怪我をするし、慌てて逃げ出したフェルプスは眼が見えないので階下に転落してしまい、下手をすれば死んでいるところだった。ここでデートリッヒ側が勝利してしまったらIMFの計略は水泡に帰したわけで、IMFの作戦は詰めが甘かったとしか言いようがない。

 ところで気になるところだが、マトーラはIMFの作戦を知ってそれに乗って動いていたのか、全然知らなかったのか、一体どちらだろうか。マトーラがIMFメンバーと作戦について話すようなシーンが無いので、どちらともとれる曖昧さで、いささかモヤモヤしてしまった。


 今回のエピソードはサブタイトルが多数存在するようで、

BSジャパン→「盲目の密告者」
・DVD→「恐怖の銃乱射」
・昔の地上波放送→「闇の中の追跡」

という三パターンがあり、さらにまだ別名が有ったらしい……


 今回のサブタイトルの原題「Blind」とは「目の不自由な」という意味。


参考:今回の指令の入手方法

 フェルプスがビルの屋上に行き、壁にくっついている箱のようなものを鍵で開き蓋を開くと、蓋に小さな封筒が張り付いており、中はスピーカーになっている。フェルプスはスピーカーのスイッチを入れてテープを再生して指令を聞きつつ、封筒の中の写真を確認する。指令は最後に「なお、このテープは自動的に消滅する」と言い、スピーカーの中から煙が吹き上がる。


参考:指令内容

 おはよう、フェルプス君。秘密捜査官ヘイズは、ジョン・ローソンの地下帝国を崩壊させるため証拠を集めていたが、任務遂行中盲目になった。ローソンの右腕カール・デートリッヒと、経営コンサルタントのヘンリー・マトーラは、ローソンの後継者たらんと競い合っている。このマトーラは、五年前にシンジケートに潜入した当局の人間だが、最近その素性を怪しむ者が出てきた。

 そこで君の使命だが、マトーラの信用を回復し、シンジケート内の彼の地位を不動のものとすることにある。例によって、君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても、当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。成功を祈る。
 
 

シーズン6(128~149話)の他のエピソードのあらすじ・感想は以下のリンクからどうぞ

perry-r.hatenablog.com

海外ドラマ「スパイ大作戦 シーズン6」あらすじ・感想まとめ

スパイ大作戦 シーズン6<トク選BOX> [DVD]

スパイ大作戦BSジャパン http://www.bs-j.co.jp/missionimpossible/
放送 BSジャパン

 
※他のシーズンのあらすじ・感想のまとめは、以下のリンクからどうぞ

海外ドラマ「スパイ大作戦」あらすじ・感想まとめ(トップページ)

 

アメリカでの放送時期

 1971年9月~1972年2月。全22話(第128話~第149話)
 

登場人物

ジム・フェルプス(ピーター・グレイブス)(声:若山弦蔵/麦人 ※追加収録部分のみ)
 IMF2代目リーダー。


●バーニー・コリアー(グレッグ・モリス)(声:田中信夫/丸山壮史 ※追加収録部分のみ)
 チームのナンバー2。


●リサ・ケイシー(リンダ・デイ・ジョージ)(声:鈴木弘子
 シーズン6・第1話「盲目の密告者」から登場。声帯模写と変装マスク作りが得意。


●ウィリー・アーミテージ(ピーター・ルーパス)(声:小林修/高瀬右光 ※追加収録部分のみ)
 元重量挙げ選手。怪力。


●ダグ・ロバート(サム・エリオット)(広川太一郎
 準レギュラー。医者。シーズン6・第2話「タイムスリップ」を最後に降板。本シリーズの出番は1回のみ。


●指令の声(ボブ・ジョンソン)(声:大平透
 IMFリーダーに指令を与える謎の人物。声だけの登場で正体は一切不明。


各話のあらすじ・感想

※サブタイトルが、BSジャパン放送分とオリジナルタイトル(DVD収録分)で異なっている場合は、カッコ内にオリジナルタイトルを記載した。

話数(通算)邦題原題舞台・任務評価
01(128) 盲目の密告者 (恐怖の銃乱射)Blindアメリカ国内。潜入捜査官の信用の回復
02(129) タイムスリップ (時代逆行30年)Encoreアメリカ国内。30年前の殺人の証拠の発見
03(130) 死のロープウェイThe Tramアメリカ国内。シンジケートの合同企業設立計画の阻止
04(131) 殺し屋製造工場Mindbendアメリカ国内。シンジケートの暗殺者製造計画の壊滅
05(132) 皆殺し波止場Shape-Upアメリカ国内。波止場を支配するシンジケートの一派の壊滅
06(133) 奇跡の心臓移植The Miracleアメリカ国内。ヘロインの荷揚げ場所の特定
07(134) 死を招くセラピー (暴力共同組合)Encounterアメリカ国内。悪徳協同組合の壊滅
08(135) 海底に消えたダイヤUnderwaterアメリカ国内。盗品ダイヤの回収と関係者の逮捕
09(136) 敗戦国アメリカ (時間差で口を割れ)Invasionロサンゼルス。機密情報の敵側への漏洩阻止
10(137) 人気女性歌手の死 (自白テープ)Bluesアメリカ国内。殺人犯の犯行の証拠の入手
11(138) マスコミの裏の顔を暴け (巨大シンジケートをたたきつぶせ!)The Visitorsアメリカ国内。マスコミ王とシンジケートの関係の暴露
12(139) 毒ガス警報! (毒ガス!全市滅亡の危機)Nervesアメリカ国内。盗まれた毒ガスの回収
13(140) サラブレッドの決め足 (400万ドルの差し足)Run for the Moneyアメリカ国内。シンジケートの賭博組織の壊滅
14(141) 秘密の島 (殺しのジェット空輸)The Connectionジョージア州。麻薬密売業者の逮捕
15(142) 空飛ぶ棺桶 (殺し屋を消せ!)The Brideアメリカ国内。ドル不法持ち出し業者の壊滅
16(143) 脱獄の果て (トリック脱獄計画)Stone Pillowアメリカ国内。殺人の証拠フィルムの入手
17(144) 死を呼ぶカードImageアメリカ国内。買収された官吏のリストの入手
18(145) 隔離室で何が起こったか?Committedアメリカ国内。拘束されている証人の救出
19(146) 暗号名はC6Bag Womanアメリカ国内。汚職政治家の摘発
20(147) 一千万ドルの拷問Double Deadハワイ。シンジケートのハワイ進出計画の阻止
21(148) カジノ規制法 (シンジケートからきた男)Casinoアメリカ国内。賭博場とシンジケートの繋がりの証拠の入手
22(149) 陸軍給与を奪回せよ!Trappedアメリカ国内。盗まれた陸軍給与800万ドルの奪回
 
 

感想

 シーズン6は、シーズン5で変な方向に行ってしまった番組の方針をリセットして、かつてのような「IMFが緻密な作戦を実行して任務を達成する」という作風に立ち戻っており、最悪だったシーズン5と比較すれば、遥かに面白いシーズンとなりました。

 レギュラーメンバーは4人に減ってしまいましたが、シーズン1~5で裏方だったバーニーがチームのナンバー2に昇格し、フェルプス・バーニー・ケイシーが正面作戦担当、ウィリーが裏方担当、という役割分担にしたため、特に人数が減った貧相さという物は無く、過去のシーズンと比べてもそん色のないドラマが展開されました。

 番組内容は、東側某国に出向くような話は無くなり、IMFがアメリカ国内で警察と協力してシンジケートの犯罪を摘発する、という探偵物のような作品になってしまいましたが、これはこれでそれなりに楽しめるものでした。

 面白いと評価する回は、シンジケートに仲間割れを起こさせる第3話(通算130話)「死のロープウェイ」、幽霊船を作戦のキーにする第5話(通算132話)「皆殺し波止場」、海外へのドル持ち出しを阻止する第15話(通算142話)「空飛ぶ棺桶」などが、全盛期に匹敵するクオリティの回でした。また、SFめいた荒唐無稽な芝居を展開する第2話(通算129話)「タイムスリップ」や第11話(通算138話)「マスコミの裏の顔を暴け」もなかなか楽しめるエピソードだったと言えましょう。

 
 

他のシーズンのあらすじ・感想のまとめは、以下のリンクからどうぞ

perry-r.hatenablog.com
 
 
 

感想:アニメ(新番組)「バジリスク ~桜花忍法帖~」第1話「桜花咲きにけり」

桜花忍法帖 バジリスク新章 (上) (講談社タイガ)

TVアニメ「バジリスク桜花忍法帖~」公式サイト http://basilisk-ouka.jp/
放送 BS11

【※以下ネタバレ】
 

忍法殺戮合戦、再び。

慶長の世に起きたる三代将軍世継ぎ争いは、
甲賀、伊賀の忍法殺戮合戦へと飛び火、それは凄惨を極めた。
散り行く花弁たちの中にあり、愛に生きようとした男と女もまた、
儚くも美しく散った――が、しかし。
伝え聞くところ、服部半蔵が継子・響八郎の手によって、
つかの間か、永劫か――
二枚の花弁は生を与えられ、忘れ形見をまた2つ、残したという。
甲賀八郎、伊賀響。
それぞれに父、母に良く似た眼を持って生まれた宿命の子供たち。

時は寛永、太平の世。
忍びはもはや無用の長物、行く末は陰り行くのみ。
“血”と“力”によってなんとかその礎を磐石なものにせんと、
甲賀、伊賀の者達は八郎、響にあることを望んだ。

――実の兄妹にして、二人は契りを結ぶ宿命を背負わされていた。

宿命に翻弄され、迷い生きる八郎と、
己の深き真情に従い、愛に生きる響。
二人が織り成す生の先には、未知なる現象“桜花”が生まれ、
其処に乱世の影がにじり寄る…

 

第1話 桜花咲きにけり (2018年1月8日(月)深夜放送)

 

あらすじ

 1626年。高野山甲賀の忍びの大物「甲賀五宝連」たちは、若き棟梁・甲賀八郎の血脈を絶えさせないため、八郎の実の妹・響とちぎらせようと画策していた。

 同じころ、徳川忠長(駿河大納言)は母親が危篤との知らせを聞き、急ぎ駆け付けようとするが、悪天候のため大井川で足止めされる。そこに正体不明の忍びが現れ、忠長の部下たちを惨殺するが、後を追うように甲賀五宝連が現れる。


感想

 評価は、うーん、まあまあ?

 2005年に放送した「バジリスク 甲賀忍法帖」は、原作漫画共々めっちゃ好きだったので、続編にはひっじょーに期待しておりましたが……

 うーん、立ち上がりはややスローモーですなぁ。このペースだと2クールアニメという事か? 大体ヤンマガ連載の漫画版とまるで出だしが違うので面食らってしまったぞ。さらに、オープニング曲も超名曲だった前作の「甲賀忍法帖」と比べるといささかインパクトに欠けたのも、ちとガッカリでしたな……

 しかしまあ、全然ダメとかいう事ではないので、ちょっと様子を見てみるという事で。


 あと、シークレットキャストというか、ナレーション担当が、前作でヒロイン朧を担当した水樹奈々だというのがサプライズで良かったな。
 

バジリスク桜花忍法帖


制作会社
セブン・アークス・ピクチャーズ


スタッフ情報
【原作】山田正紀桜花忍法帖バジリスク新章」(「講談社タイガ講談社刊)
【キャラクター原案】せがわまさき
【監督】西村純二
【シリーズ構成】大西信介
【キャラクターデザイン・総作画監督】牧孝雄
【プロップデザイン】岩畑剛一
【サブキャラクターデザイン】小菅和久
【美術設定】吉原一輔
美術監督】海津律子
色彩設計】中尾総子
【撮影監督】北岡正
【3D】テトラ
【特殊効果】福田直征
【編集】関一彦
【音響監督】横田知加子
【音響制作】グロービジョン
【音楽】坂部剛
【音楽制作】キングレコード


音楽
オープニングテーマ 陰陽座桜花忍法帖」 
エンディングテーマ 水樹奈々「HOT BLOOD」「粋恋」


キャスト
甲賀八郎:畠中祐
伊賀響:水瀬いのり
草薙一馬:桐本拓哉
緋文字火送:山口りゅう
七斗鯨飲:チョー
遊佐天信:藤翔平
諸行枯葉:さかき孝輔
蔦法悦:茶風林
色衰逸馬:村井雄治
水蓮秋月:櫻井トオル
碁石才蔵:德石勝大
甲羅式部:落合福嗣
蜩七弦:市来光弘
根来転寝:三木眞一郎
蓮:早見沙織
涙:上田麗奈
現:佐倉綾音
滑婆:名塚佳織
孔雀啄:豊永利行
輪廻孫六土田大
涅哩底王:佐々木梅治
夜叉至:堀江由衣
成尋:土師孝也

 
桜花忍法帖 バジリスク新章 (下) (講談社タイガ)
 
 

感想:アニメ(新番組)「りゅうおうのおしごと!」第1話「押しかけ弟子」


【Amazon.co.jp限定】TVアニメ『りゅうおうのおしごと! 』オープニングテーマ「コレカラ」(通常盤)(メーカー特典: ポストカード付)(オリジナル特典: 複製サイン&コメント入りブロマイド付)

TVsアニメ「りゅうおうのおしごと!」公式サイト http://www.ryuoh-anime.com/index.html
放送 BSフジ。

【※以下ネタバレ】
 

玄関を開けるとJSがいた―――「やくそくどおり、弟子にしてもらいにきました!」。16歳にして将棋界の最強タイトル保持者『竜王』となった九頭竜八一の自宅に押しかけてきたのは、小学三年生の雛鶴あい。九歳。「え?、・・・弟子?え?」「・・・おぼえてません?」。覚えてなかったが始まってしまったJSとの同居生活。ストレートなあいの情熱に、八一も失いかけていた熱いモノを取り戻していくのだった。

 

第1話 『第一局 押しかけ弟子』 (2018年1月8日(月)深夜放送)

 

あらすじ

 棋士・九頭竜八一は、史上最年少の16歳で竜王になったものの、以後調子を落とし負けが込んでいた。そんな時、八一の家にいきなり雛鶴あいという小学生が現れ、弟子にしてくれと頼み込んでくる。あいは三か月前八一が竜王を奪取した舞台となった石川県の旅館・雛鶴の娘で、八一の戦いぶりに影響されたのだという。

 八一は軽く相手をしてから追い返そうと一局指すが、あいの予想外の実力に驚かされる。さらに八一はあいが将棋を始めたのは三か月前だと知り、その底知れぬ才能に驚愕する。そこに八一の同門で姉弟子の空銀子が現れ、ひと悶着あった末に、二人の師匠の清滝のところに行くことに。

 清滝のところには将棋連盟からあいが家出したという話が来ており、八一はまた驚くが、清滝はあいのやる気を認めて八一に弟子にするように勧める。八一はとりあえずあいを内弟子(仮)という扱いにすることにして、将棋会館に連れていく。

感想

 冬クールの期待の作品の一つでしたが、まずまずの滑り出しで一安心でした。

 原作はほぼ未読なものの、漫画版を読んでいて結構気に入っているので、出来栄えはどんなものかとドキドキしていましたが、絵も声もおおむねイメージ通り、特にほころびも無く、まずまずの内容でした。このレベルなら十分ですよ(BSフジの「アニメギルド」枠はクXアニメばっかりなので辟易していましたが、今回はアタリっぽいぞ)

 あとは、将棋の対局のリアルな描写に期待……、とかいうことは全くなく、銀子とあいの恋のさや当てというか女の戦いをどれだけ原作ママに見せてくれるかが楽しみです(笑)

おまけ

 このアニメを見て、私は「日高里菜」と「小倉唯」の声を全く区別できていないことに気が付きました(笑) あいの声を聴いて「ああ、あいの声は小倉唯かぁ、この人はロリキャラに必ず担ぎ出されてくるよなぁ」とか思っていたら、エンディングのキャスト一覧を見て、全然別人の日高里菜だったと気が付いて呆然とした(笑) いや、ほんと、この二人の声はどうやって区別すればいいんだ?(笑)
 
 

りゅうおうのおしごと!


制作会社
project No.9


スタッフ情報
【原作】白鳥士郎(「GA文庫SBクリエイティブ刊)
【監督】柳伸亮
【シリーズ構成】志茂文彦
【キャラクターデザイン】矢野茜
美術監督】里見篤
【撮影監督】川田哲也
【音響監督】本山哲
【音響制作】マジックカプセル
【音楽】川井憲次


音楽
【OP】Machico「コレカラ」
【ED】伊藤美来「守りたいもののために」


キャスト
九頭竜八一:内田雄馬
雛鶴あい:日高里菜
夜叉神天衣:佐倉綾音
空銀子:金元寿子
清滝桂香:茅野愛衣
水越澪:久保ユリカ
貞任綾乃:橋本ちなみ
シャルロット・イゾアール:小倉唯

 
りゅうおうのおしごと! (GA文庫)